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Niemand muss sich
―(アタシには必要ない)―
Oder wollen wiederkommen,
―(戻ってきてほしいとか)―
Ich treffe wieder
―(もう一度会いたいとか)―
Sie wollten schon immer mit oder Aufenthalt
―(ずっと一緒にいたかったとか)―
Abweichen
―(違くて)―
Aber er musste einfach sein
―(ただ、彼でなければならなかっただけ)―
[紡ぐ言葉は思考の中で。
彼は深い眠りから目覚めることはない。
安置された体は心音を刻み続ける。
放棄したのは、それまで自分の一部だったもの。
手に入れたものは、遠い昔に置いて来た「自分自身」]
― ―
『――彩香。今、何をした。』
「…え。なんも、してへんよ…?」
『…………。』
「変な夢は、見たけど…なんで?」
『………、ほうか。なら、ええ。』
「? おかしな父さん」
― 夜・北ブロック ―
[部屋の隅。転がっていた酒瓶に、窓からの陽が照っていた。
――最後にそんな光景を見て、夢は終わった。]
…。あー…。
[周りには、すっかり人がいなくなっていた。
横を見れば、夜でも仕事をまっとうする自販機。
その隣に設けられたベンチに、彩香は座りこけていた。
どうやら自分は眠っていたらしい、と気付く。
首をふるふると振るい、頬を一つ叩いた。]
[後悔することなどない。
聖杯戦争に参加するほど、必要だと思ったもの。
聖杯戦争に身を投じる中で、なくてはならなかったもの。
どちらもなくすことはできなかった。
どちらが欠けてもだめだった。
今は。
本当に手に入れたものが求めていたものだったのかはわからない。
それでも、「彼」がいないのならば、今以上のものは望めない。
置いて来たのは確かで、見つけたものもそうだったのだと思う。けれど]
――Wir verstehen immer noch nicht den Traum
[立てかけてあった傘を持ち、立ち上がる。
酒瓶は残り9本。
白が、茶、青が1本で、赤、黒、紫が2本ずつ。
1本の使い道はもう決まっているが、彼に言われた通り、思いつきでこれらを使っていては意味がない。]
夜やし、ホテルにはおらんやろし…。
[欠けたものの多い自分一人で勝てる相手ではない。
しかし――無頼…いや、無頼達に勝てなければ、先に進めないのは変わらない。体調が万全で無いのなら、叩くのは回復し切っていない今だ。
とにかく、数時間前に喧嘩別れした姿を探して*歩き出した*。]
――Ich brauche ihn und andere Spirituosen.
Die Art und hoffen, dass Sie in ohne ihn.
Aber
――Er musste sein, ich frage mich warum.
語訳
まだ、夢を理解していないのに
彼以外の英霊などいらない。
彼無しで手に入る願いなど本質ではない。
でも、
彼でなければならなかったのは、どうしてだろう。
―西ブロック・森林公園―
[教会から出た後、気付いたらここまで歩いて来ていた。
街灯も破壊され、荒野のようになった地は、歪な凹凸を月明かりに照らされ陰影を増し、この世の物では無い場所に立っているような気持ちにさせる。
じゃり、と足元の土を鳴らし、ゆっくりと月を見上げる。]
[『化け物』と呼ばれ、忌み嫌われてきた自分にも、灯りは平等に照らされる。
月は太陽よりも、柔らかく、暴きすぎず、そっと秘密を隠してくれるように。
眺めていた瞳を、ゆっくりと閉じる。]
……わかっていました。
[ぽつりと発せられた言葉は、そのまま闇に紛れた。]
[滝川の家に生まれ、人生を宿命付けられ、一族の力の糧と成り、死の形まで決められている。
ここに生れ落ちたからには、そのすべてを受け入れるのが運命――
そうやって、納得して、生きてきた。
けれど―]
…貴方は、愚かです。
[人の一生に出来る事なんて、たかがしれている。
早い内に自分の力量を見極め、可能とされるものだけを選択する。
それが正しくて、賢い生き方だ。
すべてを手に入れるなんて、出来ない。
その手に掴める物なんて、ごく僅かでしか無い。
選択して、他は切り捨てる。
それが出来ない者は、愚かだ。]
(ならば 何故―)
[頭の中から自分自身の声が響く。]
(何故 私は ここに居る の)
[一族の長として、力を継ぐものとして、無事にその使命をまっとうする時まで生き延びるのが、自分に課せられている事ではないのか。
何故、わざわざ自分の命を危険に晒すような戦いに身を投じたのか。
じっと、自分の右手を見る。]
………わかって、ました…。
本当は――
[虚空に、手を延ばす。
疲れたら 止まればいい
登れなければ 降りればいい
堕ちれば もっと早い
そんな風に、自分を納得させて、騙して――
けれど]
……こんなに、私は
[何もかもあきらめているようなふりをして
本当は貪欲で、何かを掴みたがっている――]
(行かないで――)
[幼い頃の、切実で純粋な願望。
それは今も この胸の中に
右手が確かに虚空の中に存在感のあるものを生み出す。
その感触を確かめると、目を開けた。]
― →西ブロック / 公園跡 ―
[ただひたすらに、夜の道を歩いた。
時折落ちる照明は道しるべ。まっすぐ歩くための。]
…。
[見比べ、照らされていない道へ進む。
停滞に満ちた闇の中を、彩香の足音が照らした。
やがて見えてきたのは――闇の終着点のような、公園。]
[一歩踏み込めば、そこは見えた程の闇ではない。
僅かな月明かりに照らされて、夜は懸命に息吹いている。
以前のような、時の止まった心地はしなかった。
そしてその中心にある人影は――]
…滝川さん。ここやったか。
[捜し求めていた、しっかりと地に立つ彼女の姿。]
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