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次の日の朝、ジュリア エンジェル が無残な姿で発見された。
《★占》 キャスター は 人間 のようだ。
現在の生存者は、無頼 陣、ゲームマスター、監督者 ルーサー、メイド セリア、姫倉 達生、望月 胡蝶、アーチャー、メイアル・ユーリ、ライダー、オルグロス、滝川 志乃、キャスター、ランサー、ラナ ヴラニェシュ、バーサーカー、セイバー の 16 名。
―南ブロック/望月邸―
……短気で意固地で偉そうじゃと?
おぬし、世辞でもいいから主を立てる気はないのか。
[膨れ面でなく、笑ってそう返したのは覚えている。
人間、自覚症状があると、笑い飛ばすしかないらしい。
一度床に伏した身体は、睡眠を通過すると起こすのすら苦痛を伴う。
翌日には、ぼんやり自分のものではないかのように痺れた体が残された。
英霊の傷は既に完治とはいかぬまでも薄らいでいたか]
……ずるい。
[痛いのは自分ばかりだと、開口一番苦情をぶつけるのだった**]
あ、風圧は頭ね。
家ならやるよ。
今の家だとタオルの枚数そのものがそんなにないけど。
[ドライヤーを受け取る。
そこじゃないといわれてじゃあどこなの、と自分の体を見下ろしてから]
お腹?
なんでもないって言われるととても気になるんだけど。
[口を濁された後、仕方なしにドライヤーを使う為洗面に向かう。
温風を当てるとさらさらと髪が流れていく]
一緒に帰ってきて、ルナが知らないうちにどっか行ったってこと。
バーサーカーだからってわけでもないよね。
偵察とかしそうにないクラスだけど、セムならやりそ。
[ある程度乾いたところで止める。落ちた銀糸を片付けてドライヤーを持ってルナのところへと戻る]
どうかした?
[ルナの様子に首を傾げた。なんでもない、というのに何でもなさそうな様子に、触れられたくはないのだろうとそれ以上聞くことはしない]
んじゃ、アタシ眠るね。
アタシの魔力は眠った方が一番回復するから。
ルナも、一人でセム待ってるより、エラトいたほうが心強いっしょ。
[ドライヤーを元の場所に戻すと、客室へと戻っていく。明日には杖なしで歩けるようになってるといい、と思いながら、体を横にする。
散々眠った気がしたが、それでもすぐに眠りに落ちていく]
[声が響く。助けを求める声。
その声が誰だったのかを、自分は知っている。
知っているのに、いざ誰なのかを思い出そうとすると、思い出せない。
アスファルトの上。落ちたそれを拾い上げる。
手で触って、使えるかどうかを確かめる。
弾は、4つのみ。
それを腰に下げて、声がするほうへと向かう。
あまりの暑さに、上を向いた。
太陽が、ぎらぎらと光っている。眩しくてサングラス越しでも目を細めて。
不意に視界を覆う影。翼を広げて飛ぶ姿。
視線を元に戻す。又先には進めないらしい。
――一面の、網の様に見える何か]
―南ブロック:望月邸―
[笑って、主を立てぬのかといわれれば
すました顔で]
偉そうまでは云っていない。
――今宵の、貴方の《意地》への
小言のひとつとでも思ってもらえれば。
[そんな風に返す。
それから、少しだけ笑った。]
…眠らずとも、よいのだがな。
気分の問題か。
[今宵は少し、疲労の色が濃いように思う。
胡蝶が眠るまでは障子の外待機して、
促されていたのを思い出し湯を使った。
鏡に映った互い違いの色の目を見て、己が右目の眦に触れる。]
――、…父上。
[伝承では、死して後天に昇り
太陽神とひとつになったはずの、カルナ。
されど 今ここには。
取り残されし無念が、彼を 生かす。]
[夜明けごろまで、勧められた寝床に
いつぶりか、横になってみる。
――異国の寝床。
天井へと伸ばした手を見つめ、思うのは。
瞼の裏、映る景色に思うのは。
サーヴァントは夢を見ない。
されど記憶は繰り返す。
赤茶けた戦場も。
若き日、アルジュナと出逢った闘技大会も。
捨てられた川の、流れる水の冷たさも。
総て、覚えているのに]
―早朝―
[早朝、起きて身支度を整えた。
使ってよいと云われた服が何着か。
洋服の類は服が大きすぎて着られない。
断念して結局和装となる。
――ずるい。
胡蝶に逢えば開口一番そう云われた。
相すまぬ、と申し訳なさそうに呟き
傷の癒えかかる己の腕に手を触れた。
古傷は決して消えることはない、が。]
…まだ、養生していたほうがよい。コチョウ。
[一朝一夕で人間の傷は癒えない。
御者の息子であったときの経験か
茶を淹れて、簡単な出来合いの食べ物を用意するくらいはできたろう。]
投票を委任します。
アーチャーは、メイド セリア に投票を委任しました。
アーチャーが「時間を進める」を選択しました。
投票を委任します。
ラナ ヴラニェシュは、メイド セリア に投票を委任しました。
―南ブロック/望月邸―
[あんぱんももう食べつくす頃合。
姫倉に教えてもらった“じゅなぼう”へ買いにいくべきか、と
今度は数を加減しようと思いつつ
縁側で古本屋にて購入した「神話大全」を捲る。
ゼウス、ナルキッソス、それから――
何気なく目に留まったのはイカロス。太陽に招かれず
堕ちてしまった青年の物語。]
…ん?
[どこからか入り込んだか猫がいる。
動物の姿は今も昔も大差ないらしい。
おいで、と手を伸ばすと足元に擦り寄ってきた。]
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