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――――――!!!
[間に合わなかった。
背後、すり抜けた一矢が肉を貫く音がする。人の倒れる音がする。命の――落ちる音がする。]
………ぅ。
[声にならぬ叫び。
身体にある魔力を一気に練り上げる。詠唱が迸る。]
―――― ayros "Tepes!!"
[世界が血煙の荒野へと染まる。
棟の壁さえも大地とみなし、凶矢の射手目掛けて幾多の黒杭が飛び出した――。]
―東ブロック/樹那大学―
[か細き悲鳴は届かない。
足音もなく昇降口へと下り立った、その刹那。
世界が凍りつく。
全身を巡る魔力が逆流するよう。
その寒気の正体が、セイバーの展開した固有結界とは知らぬまま]
――なんじゃ!?
[影でも縛られたかのように両脚はその場に縫い止められ、異なる世界に呑まれていった]
―東ブロック/樹那大学《固有結界》―
――な、
[予想外のこと――僅かに反応が遅れる。
ほんの、僅か。
その刹那、膨れ上がる魔力が一体を包む。
乗るは男の響く声。
現われしは荒涼たる血塗れの丘。]
ッ、―― これは、…結界…!?
[それは一つの到達点。
内なる世界の具現化――固有結界。
されどアーチャーは、カルナは魔術師ではなく武人。
その答えにたどり着きはせず。]
くッ――、
[黒き杭は矢を遮って
弓兵が元へ、主が敵を穿たんと
血腥い丘より放たれる。
飛び退り、そのまま弓を引き
杭を射落とし、更にはその向こうに居るはずの
黒衣の男へ向けて矢を放つ。
されど――黄金の光は黒き杭に遮られる。
藍から金へ移り変わる髪を掠め
杭は地面に突き刺さった。
捕らえられたなら磔となろうか。]
[畏れのためかきつく閉じていた目蓋を持ち上げると、校舎から見えるはずの校庭は様変わりしていた。
噎せ返るような血の匂い、腐臭。
夜より凶々しい暗黒渦巻く、それは歴史に刻まれた悪名高き虐殺の果て]
幻影にしては大掛かりな……!!
[編み上げられた空間の異質さから、それが幻術の類でないことは容易に察せた。
現実を塗り潰す、世界の侵食。
魔術師ならば誰でも知っている。その幻想こそは、]
まさか、固有結界かッ!!?!?
[振り仰いだ先では、同じく取り込まれたアーチャーに、無数の杭が串刺しにせんと襲い掛かるところだった]
――、「ルナ」。
ドーナツの姉さん、って名前じゃないもん。
[愛称、とも疑わしいそれを短く訂正する。
――尤も、自分とてカリンがそう呼んでいたのを聞き及んだのみで、
合っているかは二の次に勝手にそう認識していただけだ。
相手が自分の呼び名を知らないのも道理なのだが。]
…こんな人気ないとこで、何やってたの? おにーさん。
[向こうへの刺激を押さえ、しかし探りにも似た問いを投げながら、相手の視線の先を見やる。
見慣れない大きな瓶に僅かに眉を寄せて、しかし直ぐに視線は男へ、
そしてサーヴァントである女性へと戻った。…手に持つのは、槍。
――それだけを考えればランサーだが、なれば夕暮れに対峙した相手の宝具の説明がつかない。
セイバーの存在は夕飯時に、セムルクから聞き及んだ。
…そうして消去法を続けて行けば、相手のクラスは凡そ思い当たる。
――風が、灰銀を撫でて過ぎる。
周囲を囲む森林の騒めく声が、やけに酷く耳に届いた。]
[どこか憶えのある風が、東から西へと、吹き抜けて。
大地の西にあるのは、ひとつだけ。この極東の地で、同じかは知らねども]
――……いやな、空気。
[呟いて。ほんの数瞬、瞳を閉じた]
[意識を、この場へと戻した。
三騎士のクラスとキャスターは、特定済み。
であれば。あの少女と、このサーヴァントが。アサシンとバーサーカー。そのいずれか。
そのどちらの戦いも目にしてはいるが……、さて、どちらも狂気というには、遠い]
――……ルナ?
ああ……銀弓持つアルテミスのことね。いい名前だわ。
[微かに、口許に笑みが浮かぶ。
ああ、いや……セレネだったかもしれない。まあ、兎も角。
いずれ、月の女神の名であることに違いはない。
それは、この少女には、とても似合っているように思えた]
ルナさん、ね。
俺らはまあ―――。修行しとったわけやけど。
[手の下、そして傘の先で括っている空間の形は、砲弾。
流線型を保つその見えない兵器は、しかし回転をすれば周囲を巻き込んで、強風を巻き起こしていた。]
そういうルナさんは、何をしに来はったんかな。
さっきの動き見るに、やる気みたいやったけど。
[少女の問いかけ。
強襲にしては、次の段階に移るまでの間隔が長い。
ゆっくりと魔力を鎮め、砲弾の回転を弱まらせて行く。
やがて、周囲を戦かせていた風は潰えた。
また僅かだけ、姫倉の羽織はたなびいてはいたものの。
ライダーの気配が緩んだので、やがて完全に制止した。]
退けッ!
奴の術中では不利じゃ!!
敵わぬなら、最大出力で"世界を壊せ"!
[叫んだところで、手で掴んでいた鉄扉だったものが、粟立ち波打った。
不吉な魔力に咄嗟に離したのと、黒杭の鋭利な切っ先が身を引き裂かんと打ち出されたのが同時]
――ッ!!
[身を撚る。跳ぶ。その足場さえも無数の杭と化せば、躱し続けるも困難。
恐らくは術者を中心に形成されたものと見込んで、逃走するを選んだ]
―東ブロック/樹那大学《固有結界》―
[無数の杭を何とかいなしながら
矢を放てどそれは届いたかどうか。]
――主!
[結界の《中》に主が居る。
黒き杭は結界を張った者が
敵とみなした全てを貫こうとするだろう、つまり]
っ、…!
[杭が腕と肩を掠めていく。
血濡れの丘、串刺しの兵士を足場に、飛ぶ。
ぬらり――足を取られ均衡を崩し
巻き込まれた羽織がずたずたに引き裂かれた。]
――…――!
[“壊せ”
赦しが下れど今最優先は
主の命を守ること。
撤退する主を守るように引き絞る弓は――]
―――光よ…!
[黒き杭を打ち消すための矢を放つ。
金。黒。黒。金。地より上る金。降り注ぐ黒。
僅かに腕と耳朶に踊る金の陽光は
かつての姿《英雄》を縁取りながら
まだ形を取らない。]
[照らすは天の焔《Surya》。
主の姿が見えたならそのまま速度を上げ、]
失礼する、無礼を許されよ…!
[胡蝶を引き寄せ小脇に抱えんと手を伸ばす。
抱えること叶えば、
血濡れの丘の途切れるところまで
一気に駆け抜けるつもりで]
…そう?
うん、まぁ…私には大層な名前だけど、嫌いじゃないよ。
[女性の言葉に、一度だけゆると灰銀を瞬く。月の名なのは知っていたけれど。
それが自分に合っているかはさておき――己のサーヴァントが呼び出した名だ。
…そこまで知っていて、その名を呼んだのであれば、――まぁ随分と。
緊張を解く事はしないが、それでも小さく零れるのは笑み。]
…修行?
[…おにーさんが?それともサーヴァントが?しかもこの時間に。
良く判らない、と訝しげに浮かんだ色は相手にも伝わるか。強く取り巻く風は、僅かに緩む。]
やる気ってゆーか、…人気の無い、特に寄り付く必要もない場所で、
戦ってる訳でもないマスターとサーヴァントの気配を見付けたら、何だってあやしーでしょ。
[…何か変な気を起こす気があるのなら、厄介をされる前に
先手を取って潰す覚悟のつもりではいたが。]
別に、…何にも無いのに見境無く喧嘩売る趣味はないよ。
カ――、
[迸りかけた絶叫は、彼の英霊の真名。
今尚、仇敵を追うように杭の大半は黄金の輝きを食い荒らさんと迫っている。
杭に折られ砕かれた煌めく筋が示す先は、黒衣の紳士。
逆様の視界で彼を確認し、動きが鈍った瞬間に、背から脇腹を刳るような衝撃を受けた]
っは、 ぬかった、
[跳ね飛ばされる前に、小柄な身体はアーチャーの腕に抱き留められた。
苦悶に歪む表情はそのまま、悪夢のような心象風景の終わりまで、運ばれる。
道標のように、新たな贄の流血が滴った]
――……そう?
人気のあるところで戦うほうが、どうかと思うけど。
[ルナと名乗った少女の言葉には、再び。今度は、意地悪げな笑みを]
大体――喧嘩を売る趣味はない、って。いうけれど。
夜、陣地に入りこめば。それって、喧嘩を売っているのと同じじゃない?
[――無論、自分はキャスターではないが。
この寺院に張られた、土着宗教の結界もある。
薬をくれたキャスターと、少女のサーヴァントが。
あの公園で、共にいたことを思えば、ブラフともいえなかったが。
此度の戦争の異常を思えば、全くの無駄ではないかもしれない]
―東ブロック/樹那大学―
[――結界を抜ければ
世界はあっけなく夜の校舎へと戻る。
背にした空間が歪み、揺れた。
術者が遠ざかれば結界は解けるであろう。]
主、… コチョウ!
[着物に血が沁みていく感覚が在る。
重なるのは射抜いた黒衣の剣騎のマスターの姿。
きつく眉を寄せ、負担の掛からぬ体勢を探る。
自身の服の袖を裂いて急ごしらえながら
止血を試みた。]
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