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…………。
[昼間。というか夕方。
青年――恐らくキャスター――とした会話を思い出す。
単なる仮説だったが、この際だから聞いてみよう。]
もしかして今回の聖杯って、意志持ってたりしません?
それと、あの兄さんの変身能力って、最初からあったもん?
…どうやって手に入れはったんやろう?
後――。
ナルキッソスさんと、あの兄さんの願いは?
[思いつくことを訊いてみた。計4つ。]
頑張ってみた。
[そうあっけらかんと言ったところで、別の声が聞こえた。
そこにいたのは、あの少女のサーヴァントだ。
まさかここでタダ券を使ったか、などとは聞けなかった。]
── 西ブロック:>>900>>928>>932>>937>>938>>939 ──
[交渉会話の途中に現れたアサシンのマスター。
一度きりの約束があるゆえに口を挟まずにいる。サーヴァントを失ったと言う彼の嘘が、また別のマスターの出現ですぐに知れる。サーヴァントに変身するイレギュラーだけではなく。英霊とマスター、多くのクラスが集合し、恐ろしく事態は混線する。]
[襲い来る灼熱、実はクラスを同じくする龍へ向けて飛び出す前に、バーサーカーがマスターが周囲に結界を張った。ほぼ完全に炎を回避する事が出来る結界。周囲に居るものは、焼死を免れる事が出来るだろう。
結界作成で、一気にマスターの魔力が減った事を、令呪での繋がりで感じて。]
──…ッ、
…ル ナッ!
[それ以上は言葉にならない。]
――…ッ、 …流石に、 キッツ…。
[僅かな立ちくらみ。唯でさえ空間を繋げると魔力の半分は持って行かれる。
目前へ展開させた鏡がぴしりと罅が入って砕けたのを端目で見ながら
良くもまぁ、此れだけで済んだものだと小さく吐息を零した。
どうやら、あの震源とこの地点までの間に、タロスを挟んだ分
威力が僅かに軽減されていた故だろうという事は容易に理解出来た。
内心、感謝する――そのままモロに受けていたら、無事で済んでいない。
ふと、エラトから向けられる言葉に一度視線を馴鹿へと向ける。
其れを見れば、聞かずとも真名は十二分に理解出来た。
…いや、まぁ。…自分の知っている其れより、随分カラフルだけれども。
離脱を提案するユーリの言葉に有難く頷いて、一度振り向いて見やるのは、己のサーヴァントの方へ。]
――セムルク、 エラトを援護して。
多少防御が無くたって、…大丈夫でしょ?
[問いの形をしていても、否とは言わせない。]
あ、俺も俺も。
というかさ、ファフは助けに来てくれてもいいんじゃないの?
俺泣いちゃいますよ?
[姫倉達生の姿に気づいて]
あ、兄さんタダ券ありがとうねー、満喫したよ。
[まさか相手が同じ事を気にしていたなんて考えていなかった]
/*
となかああああい!!!!!
トナカイ!!となかい!!
と な か い!!!
ひゃっほおおおおおおおうう!!!! ←
どれでもいい戯れたい。戯れたい。
触りたい撫でたい愛でたい。
わっしゃあああしたい!!
*/
うわ。
[こいつどこから現れた。きっとアサシンのパーティに違いない…などと思いつつも、姫倉は頭を下げる。]
ああ。そうか。ちゃんと食ったんやったら良かった。
腹へったら、いつでも食わせたるさかいな。
[背後では激戦が繰り広げられているというのに、何とのんきな会話だろう。
着々と消費されてゆく魔力。炎熱の発汗。
そして、軋むように揺れる脳。
頭を押さえたままの笑顔は、ほんの少しだけぎこちないもの。]
/*
わあああああんトナカイ!となかい!
主と一緒に居られなくて拗ねてる子とかかわいいなぁあああ!
その角触っていいかなぁー更に拗ねちゃうかなぁー
それはそれで可愛いんだけど、嫌われる心算はないんだー!
かわいいなぁかわいいなぁ。
もうね。正直一昨日あたりからね。
ダンサー(黒っこ)に、本当触りたくて仕方が無いんです。
しかたないんです!!! となかーい!!!
*/
理解が早くて助かります。
[戦場にいるのに随分呑気に首を揺らす藍色の馴鹿の首筋を撫でると
鐙なんかなくても器用にその背にまたがった。
マスターたちをその背に乗せる時の紫と橙の行動は正反対。
紫は嫌なのか、膝を折ったりしない。気位が高いのだ。
対照的に橙はというと、さあ乗れすぐ乗れ早く乗れとばかりに
乗り慣れない人間達が乗りやすい姿勢を取る]
[向き直る。
現れた人影を見つめる。]
君は誰だろう。
…2人とも、名前を教えてよ。
不便で仕方がない。
名前って、こういう時のためにあるんだろう?
僕は、ナルキッソス…。
美しい名前だよね。
[悦。]
[竜王へと。放った雷撃、突撃するタロス。
不幸そうな英霊が弓を―アーチャーだろう―放ち、ランサーが竜殺しの栄誉を求めて躍りかかる。
地上では、いつの間にか、あの、少女のサーヴァントの気配。
加えれば、蜜をくれた青年―キャスターらしき気配もこちらへと]
――……これじゃあ。
[切り札は、遣えない。
いや、聖杯戦争という意味で、気にする必要もないのだが――。
いずれにせよ、己の主を脱出させる術がない]
忝い。
[マスターがいては集う英霊たちも本気で戦えないだろう。
聖杯戦争、というか大怪獣戦争みたいになっている方向を睨み、無力感に拳を震わせる。
メイアルとそのサーヴァントの提案に頷き、小さな身体を更に縮こませるようにして、控え目にトナカイの背を借りた]
サンタクロースにでもなった気分じゃのう。
[焼け爛れた服のあちこちから、撒菱だの火薬包だの苦無の切っ先だの、物騒な暗器の数々が顔を覗かせていたが、そこは見逃して欲しい]
[立ちくらみで揺れるラナに手を伸ばす。
彼女は小さな吐息ひとつで堪え、華奢でも倒れはしないのだと、口元の笑みを深くした。]
……私の魔女。
確かに 私は盾を持たない。
必要では無い。
[舌を貫く銀杭がチロリとのぞき。マスターに頷く。それから、エラトに首を傾け、目隠し越しに真紅の双眸を向けた。]
[勝手にいなくなったくせに、勝手に出てきて勝手なことを言うマスター。なんだかその身体に拳を埋めたくなった。場所は股間とかがいい]
……あなたならなんとかすると思ってました。相棒。
/*
>紫は嫌なのか、膝を折ったりしない。気位が高いのだ。
>対照的に橙はというと、さあ乗れすぐ乗れ早く乗れとばかりに
>乗り慣れない人間達が乗りやすい姿勢を取る
かっ わっ ええええええええ!!!!
何この子たち可愛いいいい!!
どっちに乗ればいいんだろう、かわいい!かわいい!!
ハァハァしちゃう!←
*/
困ったらまたたかりに行くよ。
そっちのうちのも結構気に入ってたみたいだしね。
[姫倉達生の言葉に微笑む。
そして同時に体の異変にも気づく]
ん? 兄さん調子悪いの?
だめだよー、調子悪いときはしっかり休まないと。
それに魔力が足りてないねぇ。
[姫倉達生の背中に手を当てて集中する。
少しずつ魔力が流動し、達生へと流れ込んでいった]
[攻撃が加えられるが、それでも竜王の鱗貫ききれない]
くらえ!!
[その口から巨大な咆哮とともに、絶対零度の息が吐き出されタロスを襲う]
[いや、それで良いのかもしれない。
殆どの主従が集まったこの場で、己の真名に繋がる、タロスまでも喚んだのだ。
この上、竜王を斃すために、最後の切り札まで切る義理は――きっと、ない]
(――……もっとも……)
[己の主が、最前線にいるうちは。どのみち、遣えはしないのだが]
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