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うつくっ…、何を、ちょ、こら待――
[背後。微動だにしない…いや必死に耐えているらしいナルキッソスとやらを、振り返ろうとして、気付く。
上空――爆裂する赤黒い何か。
それは先程まで無頼が持っていたもの――。
周囲のあらゆる万物を焼き尽くさんと、燃える。
己に近づく明確な死――。]
……あいつ、元気になったんか。
[――静かにそんなことを、呟いた。
次の瞬間、はっとして。防御するにも回避するにも遅すぎると気付き――しかし目は瞑らず、眼前の死を見つめた。
すると。
同じく上空から降り来る、巨大な影。
遠く聞こえた、聞き馴染みのあるエウロパの声。
今にも迫らんとした爆砕を、壁となって防いでいた。]
――エウロパ、さんきゅ。
[巨人を見上げながら呟く。
しかし、その背後ではなおも「彼」の声が。
一度だけ振り返り、目を細めて見た。]
………。さっきから何を言うとるんや。あんたは。
どこにでもありそうな顔やないの。
[真顔で返した。]
――エウロパ、さんきゅ。
[巨人を見上げながら呟く。
しかし、その背後ではなおも「彼」の声が。
一度だけ振り返り、目を細めて見た。]
………。さっきから何を言うとるんや。あんたは。
どこにでもありそうな体型やないの。
[真顔で返した。]
だからね。
君のサーヴァントが君を守り切れなくて、君が傷付いても、僕は知らないよ。
頑張って。
[帽子に飾られた水仙の花をひとつ摘む。]
僕だよ。
覚えているだろう?
[水を呼ぶ。
自分が「死ぬ」前に見つめた水面。
その水で自らを覆う。]
滝川 志乃は、ライダー を能力(占う)の対象に選びました。
[水に包まれて行くナルキッソスを見る。
―――これぞまさに水臭いだなあ、
なんて、そんなことは思っていない。]
……暑いんやったら、ハンカチ貸したろか。
尤も、その中で使えるんかは知らんけど。
[背後のタロスで弱められているとは言え、確かに暑い。
頬を伝い、汗が一滴。]
[ルーンを掲げる。ルーンは内包した炎を全て吐き出し、そして・・・・・・地面へと]
くらえ、
ル ー ン
黒 点 爆 炎 撃
[そして、地面へと着弾した刹那、魔槍ルーンは粉々に砕け散った。
ルーンの魔力は令呪をつたって聖杯へともどっていくのを感じる。次の聖杯の覚醒まで、英霊の座に戻る前の休息をとる事になるだろう。
だが、この公園はそんな悠長な状況ではない。
まるで太陽の表面で発生した黒点のような炎。それをブーストするブロークンファンタズム(宝具破壊)の影響は、公園とその周囲を巻き込む最大級の爆発となっていく。
そして、無頼もまたこの炎に耐えるべく、悪夢のような夜を締めくくる英霊を呼び出そうとしていた]
来い・・・・・・バーサーカー!!!!
[落下していく無頼は、再度巨大な竜へと姿を変えた]
[煉獄の大地に着地する竜王。まさにその風景は世紀末のようだった]
さて、何匹生き残れるかな!!
[そのまま、正面にいるタロスをなぎ倒さんと全力で突撃した]
…は?
[突然こちらに向かったのは視線だった。
少なくとも洋服には見えない服装の少女が
急に振ってきた話に朱色の瞳を瞬かせて]
…ええ、まあ。ですが───?
[急激な力の移動。強制的に力が何処かへと喚びだされたのだろう]
Sctum vis in dicendo erosio
幾戦の盾 相乗せよ 浸蝕せよ
───Nutritur vento, vento restinguitur ignis.
火は風に依り炎となり 風に依りて鎮めと成す
───Bella premunt hostília, Da robur, fer auxílium!
我等の敵は戦いを挑むが故に 我等に力と助けとを與え給え
[主を背後に伏せさせるとほぼ同時にまず咄嗟に作りだしたのは迫りくる力に対抗するための盾。
灼熱を逆に浸蝕するのは風、尚且つ大きな力をぶつけることによって相殺させる。
勿論、どれほどうまくいくのかは分からないが]
優しいね。
[にっこり。]
やっぱり君は、美しい。
とても「不自然」で、しかしとても「自然」だ。
君は意識の表面にあるものだけじゃなく、その奥底にある「声」を聞けるんだね。
でも――
油断してると、死んじゃうよ?
[クレーターのように、抉れた地上。
規格外の灼熱で、ガラス質となった大地が、エーテルを浴びて綺羅々々と煌く。
令呪を通じて、主の無事を確認して安堵したのも束の間――]
ここで、ワイアーム――……!?
[タロスは、灼熱こそはある程度中和したものの。
爆風と、それに伴う瓦礫で、それなりの傷を負っている。
万全であれば、かの竜王と正面から渡り合えもしようが――……]
――……タロス!?
[態勢も、悪かった。
主を覆うように跪いて護った結果、竜王が出現したときに、敵に背を向けていた。
結果、青銅の大巨人は、竜王の初撃を受けて、前のめりに、吹き飛ばされた]
……来てみればえらい大騒ぎって事で。
まぁ、これはこれで大歓迎って話ですわ!
[巨人をなぎ倒そうとする、竜の後ろ。
そこにはいつの間にか、槍兵の姿。
背中へと、全力の突きを繰り出した。]
―西ブロック 公園―
コチョウ、無事か…!
[熱い。――灼熱と形容して尚余りある。
主を身体で庇うようにしながら
爆心地へ向けた眸に映るのは]
… …――龍《naga》…
[これは、かの白き麗人が
云っていたものではないのか。
なればあの中心に居るのは――]
8組目(イレギュラー)…?
[ふ、と視界が霞む。
雷撃の連続攻撃、そして巨人の召喚、魔術の連続使用。
身体から抜け落ちて行く魔力量が尋常ではない。
しかし今倒れれば、タロスが消えてしまうこともあるかもしれない。そうなれば、それに護られているかもしれない人達は、どうなるというのだろう。結果は明らかだ。
――それに、今はまだエウロパが戦っている。]
……くそ。
[檻も爆砕で壊され、魔力量もそう多くない。
もう支援が出来そうもない。
汗を流しながら、エウロパがいるであろう巨人の上方を見た。]
ふん――。あっ
[瞬間。
ナルキッソスの言葉の通りになるように、巨人が、急遽召喚されたあのドラゴンによって吹き飛ばされた。タロスが意思を持っているのか、転倒に巻き込まれることこそなかったが。
灼熱の地獄へと露になる体。目の前に現れる、ドラゴン。]
「声」は赤ログからの伏線なので約2名以外は「何言ってんのこいつ」状態だろな。
約2名もそうかもしれないのが恐ろしいところだけど。
[アーチャー、と。
砂利を含んだ唇が動いた。声は擦れて喉奥に封ぜられる。
目を開けることもままならず、地面に横倒しになった身は薄めていた存在が炙られるよう。
悪夢が通り過ぎるまで、ただ"無いもの"と化す自己暗示を胸中で唱え続けていた]
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