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−中央ブロック・駅前−
[気配が上空へ。どうやら気づかれたらしい]
だが、人目につかないという意味では好都合だ。
[令呪が疼く。補足した”敵”に呼応しているかのように、アーチャーが騒ぐ]
・・・・・・判った。
[足元に反極刀を突き刺し、そのまま反重力で跳躍を行う。
そしてセイバーのほうへと飛び去りながら]
あーちゃー!!
[エーテルに包まれる]
−中央ブロック・駅前−
[気配が上空へ。どうやら気づかれたらしい]
だが、人目につかないという意味では好都合だ。
[令呪が疼く。補足した”敵”に呼応しているかのように、アーチャーが騒ぐ]
・・・・・・判った。
[足元に反極刀を突き刺し、そのまま反重力で跳躍を行う。
そしてセイバーのほうへと飛び去りながら]
アーチャー!!
[エーテルに包まれる]
誰かの正義は、すべてのものにとっての正義ではありえない。己の中の正義は時に偏見へと姿を変え、時に言い訳へと姿を変え、
…時に欲望へと姿を変える。
ン、アタシのことはなんとでも呼んで。
うちのおかんはエラちゃんと同じ呼びかたしてたけど、親父様はユーリって呼んでた。
メイアル・ユーリ、が名前だからね。
うん、じゃあ…ルナとセムって呼んどく。
お世話になったの? うちの子に?
うん、珍しい。
なんていうか。
…エラちゃんっておかんみたいだけど子どもっぽいんだもん。
なるほど……。そういう意味の重複ですか。
[話を聞き、その小さなサーヴァントは何を考えたのだろうか。瞳の温度が氷よりなお冷たくなった一瞬があったことに、目の前の主従は気付いただろうか]
……ありがたい情報です。それは、討つ理由がありますね。ぜひ検討しましょう。
[空を見上げ、夜を見上げ、そう口にする表情は暗く。そして異形のように妖しげな笑みを浮かべていた]
さて、ところで。
夜ですね?
−中央ブロック・上空−
[目を瞑り、悪の気配を探る。この近くに狩らねばならぬ相手がいる]
ヴラドか・・・・・・
[滑空状態のまま、屋上にいるヴラドを発見し]
銀杭よ!!
[手を前方に差し出すと・・・・・・どこからともなく10本程度の銀の杭がヴラド達に降り注いだ]
……。
[目の前の見知った人物は、姿形は同じでも、まるで違う人物のように。
彼を取り巻く空気さえも、ぴんと張り詰めたように自分を圧倒してくる。
彼の言葉は、そのひとつひとつが重く、確かな形を持って――それに気圧されそうになりながら、けれどまっすぐに目を見返して、ゆっくりと頷く。
魔術師・姫倉達生に――]
……越えて、みせます。
[胸元の、母の骸に触れながら、そう答えた。]
[着地したビルより、さらに幾度かビルを跳び。]
ふん。
[手に掴んだ少年の言葉に一瞥。]
いつでも話の通じる相手ばかりと思うのが浅はかであるよ。
[膨れ上がった気配を背中越しに感じつつそれだけ話すと………手頃なビルへとオルグロスを投げ捨てた。]
[あたりを見回す。ぞくりと、背を這う悪寒]
なんだろ今の…。
[先ほどまで赤かった西の空も今は蒼く。群青から紺へと色は移っていた]
――昨日現れて今日のお昼も現れて。
今頃もどこで現れてんのかな…。
チ…。
味な真似をするではないか!
[振り返れば、幾つもの銀杭。我が身としてはそれを食らう訳にはいくまいとエストックを抜き出せば、刹那にそれらを叩き落として自らもとあるビルの屋上へと着地する。]
知っておるぞこの気配………生けるクルスニクであるな!
[上空より迫り来る敵へと、叫ぶ。]
[敵が飛来する最中に令呪の反応が変わる。
確かにマスターの反応だったものが一瞬でサーヴァントへと変質した]
え、なにこれ!?
ってうわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
[忠告の言葉と共に近くのビルへと投げ捨てられる。
先程までいたビルに降り注ぐ銀杭をみて助けられたことに気づく。
そして、謎のサーヴァントが名乗ったヴラドという名前。
おっさんと謎の敵サーヴァントはどうやら知り合いのようだった]
メイアル・ユーリ。
――じゃあ、ユーリって呼ぶ。
[名乗られた言葉を、口の中で復唱する。
…聞いたことがあるけれど、――なんだっけ?
暫し巡らせて見たけれど、記憶に辿り着くことは無かった。
ファミリーネームまで名乗られていたら、
きっと思い出していたのだろうが、其処まで深く聞こうとは
此方もしなかったから、知れずじまいのまま。]
色々とね。
例のイレギュラーなサーヴァントについても教えて貰ったし――
…子供っぽいの?
[自然、エラトの方へ視線が向く。
少し高い場所に位置する相手の顔を見上げて、かくりと首を傾いだ。]
(僕)は今、聖杯の(中)にいる。
(ここ)に闇はあり、
闇の中に(ここ)がある。
今の(僕)が言っていることの意味は、今の君たちには伝わりにくいかもしれない。
そことは違う概念が流れる場所だから。
けど、この闇が生む圧倒的な絶望だけは。
君たちにも伝わるはずだ。
……。
[沈黙。覚悟を決めた彼女の目を、見返す。
その色は――さて、どのような色だったのか。
姫倉は気配を正し、笑顔になった。]
ほうですか。
なら、ええです。好きに使こうてください。
……まあ、でも、これほんまにきついですから。
無茶せんといて下さいね。
[す、と一歩滝川に近づく。
どうすればいいのだろう、といった風に見た。]
自分だけで無理や思たら、俺を頼ってください。
…一人で抱え込む必要なんか、ないですよ。
それに。
分けるだけ分けといて見殺しにしたら、俺も気まずいですし。
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