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儂は望月胡蝶。
まあ忍者の名など便宜上の記号でしかないが、一応な。
おぬしを召喚した魔術師であり、
絶滅危惧種のジャパニーズ・ニンジャじゃ。
平たく言うと戦闘もこなす諜報員じゃな。
ここは儂の実家の離れじゃ。工房にしておる。
ちと召喚の余波でしっちゃかめっちゃかじゃが……。
此度の聖杯戦争に巻き込まぬため、
使用人たちには暇を出して慰安旅行に行かせた故、
好きに使って貰って構わぬ。
[一頻り、自己紹介と状況説明。
帯を結び終えて口元に満足気な笑みを浮かべた。
いくら暗いとはいえ全裸をのさばらせておくわけにはいかない]
太陽神、か。儂にはちと眩し過ぎるのう。
カルナはどこの国の英霊なのじゃ?
[それだけ叫ぶと、肩で息をしながら影を困ったように見上げる。
段々と、影に色彩が着いていき、表情や格好がわかるようになってきた。
その姿は、確かに現在の物ではなく。
あきらかに、ここには存在し得ない物で――]
えっと、です、ね。
[明らかな狼狽の色を浮かべ、うーん、と腕組をしながら、自分でも考えを整理しながらゆっくりと話し出す。]
…私、貴方を呼び出すつもりは無かったんです。
というか、私がしていたのは退魔の儀式でして…
まあ、全然正式なモノじゃないんですけどねー、まねっこみたいなものでして…あ、そんな話はこっちに置いとい、て、と。
[ひょこっと荷物を横にどけるような仕草をしてから、何かに気付いたように手をぽむっと叩く。]
そう、何かの間違いってやつですね、きっと!
うっかり道を開いちゃったみたいです、ごめんなさいっ!
/*
と言うわけでハサンちゃんでーす。ヨロ!
フェイト村はハサン一度も出てないから僕がやっちゃえーって思って設定提出したんですが、なんか最終的な設定はコレってハサン? みたいな感じ!
ううむどうしようかなーと迷える子羊でござるのことよろ。*/
呼んでねぇ……って、そりゃ可笑しな話ですわ。
事実、魔力は確かに嬢から流れてやがる。
こりゃ、マスターは嬢以外に考えられねぇってもんで。
[目の前の女の様子を見て、首を捻りながら口を開く。
その間にも、相手も状況を整理できていないのか、
意味のわからない事を口走っていた。]
道を開いただけ、ねぇ。
ああ、そりゃつまり―――。
[歌が聞こえた、つまりはそういうことだ。
道を開いたのは女で、呼んだのは……違う何か。
その時、槍がぼやけ揺れ、不思議と縮む。
まるで、今この時はこの姿が正しいかと謂うかの様に。]
……―――。
―――ま、うっかりでもなんでも良いですわ。
闘う機会が与えられた……それだけって話で。
[聖杯戦争。
それが自分の呼ばれた戦の名らしい。
五十八度目の戦……いや、一度目か。
"自分の為"に戦う"戦"というのは。]
嬢、ちと悪ぃですが……暫く魔力を吸わせて貰いますわ。
これも、偶然俺を呼んじまったのが悪ぃと諦めてくんなせぇ。
[ゆるりと垂れた頭を持ち上げて術師を映すは朱の瞳。
一つ二つ、瞬きをしてから青年は口元に静かな笑みを添えた。
胸に重ねていた手は一冊の本を両手で支える]
貴方が望まれたクラスであればよいのですが。
[それから、また静かに胸に手を当てた。
表情はひどく柔和なもの。
サーヴァントと呼ぶには躊躇われるくらい。
今で言うなら───草食系男子、というやつだ]
…私は、ミラ・リキヤの大主教ニコラオス。
此度の聖杯戦争には、キャスターとして召致されました。
[そこで静かに頭を垂れ、持ち上げたあと首を傾げて尋ねる]
マスターのことは、如何様にお呼びすればよろしいのでしょう?
ブドー酒。……芋焼酎とかならあるけどなあ。
[視線を彷徨わせたが、姫倉の表情は冴えない。]
ああ。これは召喚に使った酒やから…。
飲む用やったら、今は切らしとるはず。
……そやな。街の案内がてら、買いに行ってもええけど。
どうする?
[ライダーを、上から下まで見て。]
そのままで出て行って、バレたりせえへんやろか。
ま、ますたぁ?
[聞きなれない言葉に、思わずオウム返しになる。
はて、自分は酒場でも経営していただろうか。それにしたって、呼ばれるべき肩書きは「ママ」のはずだ。
再度ずきりと痛む下腹を手で押さえて、じっと相手の目を見据えた。]
…呼んでしまった原因には、心当たりは無いわけじゃないんですが…。
ど、どうしましょう…。
[魔力が流れていると、男は言う。
つまりは、この痛みはそういうことなのだろうか。
ふぅ、と溜息を一つ吐くと、頭をぷるぷると振ってから、決心したように口を開く。]
……ええい、乗りかかった船ってやつですね。
女は度胸!私に協力出来ることがあれば、なんなりと手伝いましょう。
お任せあれ!
そしてこの世の未練を断ち切って、しっかり成仏しておくんなさい!
未練……未練ねぇ。
[自分は死ぬ時に、未練を残したのだろうか、
少なくとも、未練はなかった。
そう、思ったのは"if"
だからきっと、自分に未練はない。
そもそも此の身は既に―――― ]
別に、んなもの無ぇって話で。
成仏なんざ、遠の昔に済ませてますわ。
[そういえば、目の前の女のは格好からすれば吉利支丹だろう。
それが成仏って言葉を使うのだろうか?などと少し疑問を抱く。]
いえ、ね。 別にその船が豪華な旅船ってんなら乗っちまうのアリっちゅう話ですが。
嬢が乗るのは、血生臭い戦船ですわ。
求める者が無ェ奴が乗っていいモンじゃねぇって話の上に……
別にまぁ俺としちゃあ、俺が消えるまで嬢が生きてりゃ十分でして。
別にいいよ、礼なんてさ。
お互い目的があるんだからさ。
[ハサンと名乗った少女の言葉に絶句した。
目の前の少女が、暗殺者だなんて信じられなかった。
しゃべる声も、体系も全てがただの子供にしか見えなかったから]
[どれだけ絶句していたかは定かではない。
きっと、時間はだいぶだったのだろう。
だけど、目の前の少女は不変不動だった。
その佇まいはやはり、普通ではないのかもしれない]
ごめん、見かけで判断しちゃ駄目だよね。
暗殺者か、悪くないよ。
オッケー、効率よく殺していこうか。
[目当てのサーヴァントがいた訳じゃない。
そして、目の前のサーヴァントの強さも正確もまだわからない。
だけど少女と暗殺者、そのアンバランスさは武器になると確信できた。
だって、自分がその罠に今はまってしまったから]
未練が、無い。
[ならば何故この霊は、この世に留まっているのだろう。
そもそも、自分は何か、根本的に勘違いしているのだろうか。
柄には、何かの強い思念や霊的なものは何も感じなかった。
つまりは、そこには確かに『何も存在していなかった』のだ。
存在していない者を、柄を媒介に、―― 呼んだ?]
『私が? ――いいえ、きっと、ココ、が。』
(マスター、魔力を吸う、霊―― )
[何かが繋がりそうな気がする。
記憶の糸を必死で手繰り寄せて、しばらくしてからようやくその答えが見つかった。]
もしかして、貴方は、………英霊…?
[――『聖杯、戦争』
誰かに尋ねるでもなく、呟きのように漏れたそれは、不可思議な空間の中にすとんと落ちた。]
なんだ、気付いてなかったんで?
[少し呆れたように、小さく息を吐いた。]
確かにこの身は英霊に間違いないですわ。
んで、臨む戦場は……
―――聖杯戦争。
[短くなったとは言え、
未だ5メートル近くはあろうかという長槍を肩に担ぎ、
その男は、ニヤリと笑った。]
[目の前で笑う男に、少し決まり悪げに眼を逸らす。]
…知識としては知ってましたけど。
まさか、自分がその中に飛び込む事になるなんて、夢にも思いませんでした。
血生臭い戦舟…。
大丈夫、そういう事には慣れてますから。
[にこりと微笑むと、少しだけ首を傾げる。]
英霊さん……ええと、お名前はなんでしょう?
私は志乃、滝川志乃、と言います。
嬢って呼ばれるのは何だか性に合わないので、名前で呼んで下さいな。
[よろしくお願いします、と言って、手を差し延べた。]
―樹那町南ブロック/望月邸離れ座敷―
……慣れてなどいない 。
[心外だったようだ。
全裸で召喚されたものが云う事でもない。]
こう、ぜん、…わいせつ?
[一度では変換叶わなかったらしい。
一度繰り返してから首を横に振った。]
そのような破廉恥なことはしない。
安心なされよ。
[主の神妙な顔には頷いた。
廃れている、と云われた衣装の袖口を、もう一度握る。]
―樹那町南ブロック/望月邸離れ座敷―
モチヅキ コチョウ。
… 月―― चंद्र 《Candra》。
[異国の――彼にとっては故郷の―言葉を口にし
耳慣れぬ言葉混じる説明に耳を傾ける。]
ニンジャの、コチョウ。
……、諜報、ならば分かる。
成る程、……国が違うと随分と差異がある。
[真顔で頷く。]
使用人への気遣い……――やさしき、
正しき主であらせられる。
[柔らかに互い違いの色の眼を細める。]
[届いた名前には口元で笑みを作り]
ンー、オッケーオッケー!
いいよいいよ。
クラスなんてどうだっていいの。
ああ、正確には、呼び出したあんたがバーサーカーだったらどうしよって思ったくらいでさ。
アタシはあんたを呼び出したかった、クラスは二の次。
聖ニコラウス。
あ、トナカイ乗らないんだ? 違うな、トナカイは引くんだ。乗るのはソリだ。
乗ってたらライダーだよね。
アタシのことは何でもいいよ?
マスターって呼びたきゃそれでいい。メイアルでもユーリでも。
あんたがアタシに忠誠を誓うのなら、どの呼ばれ方でも一緒さ。
慣れてる、ね。
嬢ちゃんも魔術師って訳か、こりゃ失礼。
[クク、と苦笑すると、目の前には差し伸べられた手。
それが、握手を求めている物だと理解すれば、また笑った。
滝川と聞けば、ある人が思い出されるが……
まぁ、恐らく関係はないだろう。
もし縁の人物ならば、自分の兜……鹿の角を拵えた、を見れば少しは反応がありそうなものだ。]
ありゃ、嬢と呼ばれるのは嫌ですかい?
俺は本多平八郎……っと、今はこっちじゃなくてもいいんでしたな。
[今はなくなったらしき風習を、知識から知って頭を掻く。]
改めて、ランサーの英霊、本多忠勝。
――そんじゃま、一つ宜しく頼みますわ、志乃さん。
[長槍を虚空へと消せば、その手を取り、握った。]
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