情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
[31]
[32]
[33]
[34]
[35]
[36]
[37]
[38]
[39]
[40]
[41]
[42]
[43]
[44]
[45]
[46]
[47]
[48]
[49]
[50]
[51]
[52]
[53]
[54]
[55]
[56]
[57]
[58]
[59]
[60]
[61]
[62]
[63]
[64]
[65]
[66]
[67]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
― 東ブロック / 樹那大学 ―
[姫倉は、眼鏡だった。
一人、大学内の図書館にて、本を読んでいる。
内容は――ギリシア神話の一つ。]
……ふぅん。ふむ。ふむ。
[独り言を呟くと度々「お静かに」と言われたのだが、今になっても継続していた。
そして、再度近づいてくる気配。
見上げると、今度は先ほどと違う反応。
閉館時間らしい。]
ありゃ。もうそんな時間でしたか。
無理言うてすんませんな。
おおきに。
[本を元の位置に戻しながら、礼を言う。
最後に椅子を直して、図書館を出た。]
…一回腰据えて話してみるんも悪くないか。
宵越しの銭はなんとやら…。
…遅なってしもたな。
[酒屋は、もう無理を言わなければ開かない時間。]
神の血か。…教会とかで分けてもらえへんかな。
[足を教会方面へ向けかけ――止まった。
ふとした、ほんのささいな、意識の乱れ。]
あー…。
[傘を持つ掌が、微かに震えている。
よく見れば脚も。]
…うっさい。こんくらいなんともない。
[身体に言い聞かせるように独り言。]
[姫倉達生。
一つは、地域コンサルティングの代表役。
人に優しく、地域に優しく、住みよい街を。
地域に奉仕するありふれた青年。
一つは、極道・姫倉組の若頭。
一切の隙は許されず、一切の弱音も見せてはならない。
数多の命を預かり、人の上に立つ統率者。
一つは、魔術師・姫倉を継ぐもの。
刻印は背に、家訓は心に。
――『虚仮も、また真なり』。]
[そして、今は陽が落ちた夜。]
ライダーはあの傷で戦闘しようとはせんやろ。
…あの敷地に易々とは入れん。
[眼鏡の下で、細くなった目が月明かりを見つめる。
落ちてきた光は、地に到達する前に夜に濁っていた。]
とりあえずは、忘れた酒瓶の回収…したいけど。
今の体力て鉢合わせして逃げきれるか?
[――夜ならば。
極道の頭、そして魔術師・姫倉達生の時間だ。
淡々とやるべきことを言葉にして、また霊光院へ向かうために。]
…抜け出されてもかなんし。
一旦帰るか。
[ここ数時間で観察したライダーの動きも考慮に入れて、するべきことを淡々と口にする。
真っ赤な傘が、翻るように揺れた。**]
―南ブロック・商店街―
はー……。
[大きな紙袋を片手に、自動販売機の横に設置してあるベンチに力なく座り込む。]
もうこんな時間ですか…
[すっかり日が傾いた空を仰いでため息をひとつ。
思ったよりも時間がたってしまった。
街に出るというランサーを見送った後、とりあえずは彼の服装をどうにかしようと思い、男性服の売っていそうな場所を探索してみたものの。]
……たっちん、洋服が似合わないんですよね…。
[色々見て回ったものの、彼の容貌にしっくりとくるものがなかなか見つからない。
あのままアロハを着させておこうかと投げやりな思考になりつつも、無難な服を何着か買い込む事にした。]
(ずきり)
[下腹に鈍い痛みを感じ、少しだけ顔を歪ませる。
そっとそこに手を当てて、目を瞑る。
(予想通り
令呪はここに 現れた)
服の上からその痕をなぞるように、掌でそっと撫でる。]
……。
[ゆっくりと目を開くと、紙袋を手に立ち上がり、徐々に暗くなっていく街を歩き始めた。]
―教会前―
…、――
[主の気性は激しい。
この短い間によく分かったことだ。
信条を犯すものには特に容赦はすまい。
飄々とした態度の相対する少年とは
対照的に見えた。――不意に。]
――、… っ、
[暮れる、朱色。 その、世界に
大きく揺れる何か。
(天秤の傾く音)
前髪の下、訝しげに僅かに眉を寄せた。]
― 南ブロック / 商店街 ―
…ちっ。
[舌打ち。]
びびったら負け、か。その通りやな。
[大学から、拠点へ帰るためのルートの変更。
一重に――東ブロックから南ブロックへの境界――有り体に言えば病院付近に近付いた時。
刻印と令呪が、反応した。
――いや、反応したという生易しいものではない。
そもそも本当にマスターやサーヴァントに疼いたのかすら怪しい。
今もまだ、回路が凍えるように熱い。]
迂回した結果がこれ…か。
[さっきよりささやかに、しかし確実に令呪が疼いている。
近くに「誰か」が――いる。
傘を握る手に力が籠った。]
―― 西/樹那森林公園 ――
[陽もとっぷりと落ちた公園。少ないながらも人の姿があり、ベンチに腰かけそれらを眺めていた。]
困ったものであるな。
[犬の散歩をさせている若い女性が歩いている。平凡であるらしき日常が目の前を通り過ぎていくままに、ぼそりと呟く。]
気の利いた台詞のひとつも出てこぬではないか。
[どこからか、金木犀が匂った。]
―南ブロック・商店街―
……っ!
[急に、下腹に刺す様な痛みを感じ、思わず手にしていた紙袋を落とす。]
………な…。
[異常な力の波動――
それもおそらくは、英霊と呼ばれるもののの――
霊、そう呼ぶには異質すぎる程に、大きく形を持ったもの]
……。
[存在を感じた方向に目を向ける。]
―教会最寄りバス停―
―――、…
[不意に、風が吹く。
弓兵の知らぬ、強い香りが風に乗る。
辿る先、橙の小さな小さな花がある。]
… これは、何の花の香か。
[―――胡蝶は、金木犀と答えよう。
弓兵は口の中でその名を繰り返した。
バスが来る時刻はもう間も無く。]
―――いかがされる。 我が主。
[動くならば、準備はできている。]
あちらは、確か…
[今朝眺めていた地図を思い出す。
病院がある方向だったはず、だ。
ふぅ、と溜息をひとつ吐くと、どうしたものかと思案する。]
…少しだけ、様子を見に行ってみましょうか。
[危険だとは理解していたが、好奇心の方が勝った様だ。
これまで自分が接してきた霊とはあきらかに違う存在に、どこか心が躍る部分があったかもしれない。]
[電柱や看板の陰に隠れながら、徐々に力の存在の方に近付いていくと、下腹に、先程とは違った疼きを感じた。]
……これは。
[電柱の後ろに身を潜めたまま、辺りをそっと見回す。
すると、白い着物に袴を履いた若い男が、難しそうな顔で空を睨んでいる。]
こんばんはー。
[どこか間延びしたような声で、柱の影からそう挨拶してみた。]
[話しかける声。咄嗟にそちらを振り向いた。]
…。
[姿を見た瞬間。胸の令呪が一層、強く疼く。
視線の先には、修道女の形。
観察するように、眼鏡の下から見つめる。]
…。
[持っていた傘を、握り直した。
そして――。]
こんばんは。シスター。
…どないしましたん。そんなとこに隠れて。
[笑顔で挨拶を返した。]
[話しかける声。咄嗟にそちらを振り向いた。]
…。
[姿を見た瞬間。胸の令呪が一層、強く疼く。
視線の先には、修道女の形。
観察するように、眼鏡の下から見つめる。]
…。
[持っていた傘を、握り直した。
そして、そちらへ向き直り]
こんばんは。シスター。
…どないしましたん。そんなとこに隠れて。
[笑顔で挨拶を返した。]
[笑顔で挨拶を返されて、こちらもにっこりと笑みを返す。]
最近色々と物騒ですので、用心のために隠密行動を心がけてるんです。
[柱の影からひょこっと出てくると、のんびりとした歩調で着物の男の方に歩いていく。]
…はじめまして、滝川志乃といいます。
貴方もマスターですよね。
正々堂々と、聖杯戦争を戦って行きましょう。
[そう笑顔で言うと、握手を求めるように手を差し出した。]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[26]
[27]
[28]
[29]
[30]
[31]
[32]
[33]
[34]
[35]
[36]
[37]
[38]
[39]
[40]
[41]
[42]
[43]
[44]
[45]
[46]
[47]
[48]
[49]
[50]
[51]
[52]
[53]
[54]
[55]
[56]
[57]
[58]
[59]
[60]
[61]
[62]
[63]
[64]
[65]
[66]
[67]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目 エピローグ 終了 / 最新