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[急な耳鳴りがしたような気がした。そして唐突に感じた喪失感と告げられた言葉。]
なんだろう、これ?
[首を傾げて周囲を見回す。しかし、異常に気付かない。気付けない]
[暫く走った後、犬が止まる。]
ここで、いいの?
――……あ。
[顔を上げると湖が目前に。
先程追いかけていた男もいるようだ。]
こんな森の中に…湖?
[湖に近づき、水面を見つめ]
こいつは…綺麗だ。
[湖自体が発光しているように見える、しかし良く見れば、水中の魚一匹一匹が光っていた。]
誰かがいなくなった?
[そんな曖昧な情報を手に入れたのは二度寝の後。誰からかそれを聞けば多少声が荒くなる]
まあ緊張感をもてない状況だし、暢気な感じで言われるのもわからなくはないけど…
ああ、だから今朝…え、ああ。なんでもないわ!
[勘違いが更に重なったが、その事は口に出さず]
[せせらぎは流れます。
この小川はいったいどこへ続いているのでしょう。
風に揺れた木の葉が、ふわり水面に落ちてその上に蛍火がひとつ灯りました。
蛍を乗せた木の葉は、ゆっくりと下流へと流されていきます。
この流れは海までも続くのでしょうか、
あるいは……ゆえ知らぬ悲しみの源、湖へと]
……留まっては、いけない。
[森の囁くような声が聞こえました]
[ふと、走ってゆく犬とテッド、そしてクゥを見付けその後を好奇心から追い掛けてみる]
…正直、他にやる事も無いしな…
『檻』に囚われてもこうやって自由になるのだけは有り難い。
[マーシャ=ハルが自分を探してくれると云うのを聞けば有り難かったが、『檻』に閉じ込められた今は意味も無く]
……マーシャ=ハル、申し訳ない。
気持ちだけ頂いておこう。
[そう言って、少しだけ微笑んだ**]
[しかしまぁ。妙な縁も出来たもんだな、とマーブルの言葉>>33を頭の中で再生し。ふと、軽く笑い。
……でも、あいつだったら本当に分身しかねんな、雰囲気的に。……勿論、帰ってくる間に分身がいたことには気がついていない。]
[暫し黙って皆の話を聞きながら、皆の姿を観察していた。
いつの間にか犬を連れている青年。キラキラと光る湖の話。消えたルシアスという名の旅人。
ここには地下通路があり、「光は闇を貫く」という言葉。そう言えば、サフィラの姿が見当たらないが……出払っているのだろうか。]
って……まぁ、いいか。
[歩き通しで疲れた足を休めたくて。テッドとクゥが走ってでていくのを見送った。]
―回想終了―
[...は宮殿から出て、周囲を見回せば辺りが暗い森という以外の共通項のなさそうな変貌ぶりにため息をつく]
こっちの頭がおかしくなるのが先かしら。
[犬の鳴き声、水の音。近くに気配を感じないのに、そんな音だけが届く奇妙な状況に頭を抱える]
ん…?
[うたた寝から目を覚ますと、周りは大人ばかりだろうか?
ソファに座る前に、クゥを見かけて、
自分と同じくらいの歳の子がいるのが嬉しくて、
お話できればって思っていたのだけれど。
テッドと二人で光る柴犬を追いかけていったのは知りません。
誰かがいない、という話を聞くと、枕をギュッと抱きしめました。]
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