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−→家庭科室−
[リアンとゲルダの見回りを信じているので、教師とは遭遇しないはず。
連絡した通り、先輩方にワンギリで安全を伝え。中へと導く。
ロイが示唆してくれた場所を探せば、チョコが見つかり。
なにやら首尾よく準備されていた各調理器具の手回しのよさにちいさく笑って]
……──すごいよね。
ほんとに、ぼくらにはどれだけの味方が居るんだろう。
[自分は菓子作りはあまり得意ではない、というか専門ではないので。
手際よく、慣れている先輩たちに場をしきってもらい。
自分は、すみっこで、そっと。
持ち込んだ紙袋の中から水筒を取り出す。中身は──牛乳]
―バレンタイン当日―
[しばらくの間、抱き合ったままで。
身体を離すと、ふたりで顔を見合わせ笑っただろうか]
あ、そういえば。
レーモン君にも、ビィからメール来たよね?
[あの学園では、今でも大騒動が起きているに違いない。
エレノアやフェイト、そして皆もきっと助け合って]
携帯で動画、大丈夫かな。
それだったら公園とかで一緒に、見ない?
[レーモンの携帯端末が動画対応しているようなら、
ふたりで見ることにしただろう。
午前中の分は後に回して、とりあえず現在から―]
[捕まったのはヒステリックな女の先生にだったから、色仕掛けも泣き落としも通じない。
鞄の紐を引っ張られてわざと転んでみせた。]
痛いです先生。保健室に連れて行ってください。
[血が出た膝を見せた。教師は+表+表なら保健室へ連れて行ってくれる 裏なら説教39分]
― 図書室にて ―
……あれ、これは……
[どう考えても、常設とは思えないコーナーを一角に発見。
ぱらぱらと本を捲ってみると、ひらり落ちるメモ。
もしかして、ともう幾冊か開いてみれば、同様の。
ぱたん、とメモを本に戻しながら、その行動力がとどまるところを知らないひとを想い、くすりと笑った]
……ぁ、
[手に取ったのは、レシピではなくて、一緒に贈るためのカード作りの本。
窓から見える、家庭科室の様子は常に目を向けつつ、ぱらり、頁を捲った]
そうなのですよ?ユトに伝えるまで、中々時間はかかりましたけど…
[ユウトの胸に擦り寄りながら目線をあげてユウトと見つめ合う。
ユウトの気持ちがよくわからなくて、自信がなくて。
とても辛い時期もあったけれど。
あの時期を乗り越えて、今ふたり一緒にいるから。
このぬくもりを、一身に感じることができるから。]
はい。
[ふわり、微笑んで。頷いて。]
ユト、大好きです。ずっとずっと、愛してます。
うん。レリアとだったら、空だって飛べちゃう。
[感動の再会、久しぶりのレリアを心行くまで堪能した]
本場のウィンナコーヒーか。いいね。
レリアのこっちでの話、いっぱい聞きたいし。
案内、よろしくっ。
[レリアと腕を絡め、嬉しさに軽い足取りでカフェへと向かう]
[水筒の隣から、マシュマロを取り出す。
ロイの用意してくれたチョコの中からは板チョコを貰い。
丁寧に揃えられた調理器具の中から、
ちいさめの泡立て器、カフェオレボウル、ミルクパンを借り。
まな板と包丁。板チョコを細かく砕いてゆく]
──……うむ。
[室内に香る、チョコレートの甘さ。笑顔。華やかさ。
きっと去年までは押さえつけられて果たせなかっただろう彼女らの。彼らの。
浮かぶ表情に、そっと、目を細めた。手は休めずに]
どうやら校長はいないみたいだな。
ご自身で巡回中らしい。
[息をつくと、後の処理はロイに任せる。
廊下にも、人の気配はない。ちょうどいい時間帯だったらしい。
が。]
……あ。
[先程放った柴犬が、こちらを見ていた。険悪な雰囲気ではない。
しっぽを振って、顎を下げて息をついている。
険悪と言うよりは、今にも飛びかかってきそうな。]
ちょ、待て、お前……!
[咄嗟に横に避けたが――+表+]
……あら?
[先ほど、確かに家庭科室へ入るのを見たはずのラインドールの姿が、ふ、と消えていて顔を上げた。
プレゼントを渡した時の、何処かぎこちなかった様子も気になるのだけど、と考えつつ良く良く見れば、何故かすみっこで、ぎんいろがもそもそしている。
はて、と首を傾げるも、具合が悪くて蹲っているとか、そういう様子ではなさそうで。
とりあえず、窓際から顔を引っ込めようとしたら、下に教頭先生が見えて53]
うん。信じてる。ルヴィ。
ずっと、ずっと。
[真っ直ぐに向けられた瞳に、にこりと。
とびっきりの笑顔を写しこむようにして。
そっと、そのくちびるの熱を、味わった。]
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