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―― 格納庫近くの建物内/BigFireコア展示室 ――
[子供達、大人達。ともに人型の客が多いが、数人は人型をしていない。彼らは、球形状の部屋に入って話を聞いていた。子供達は、ぺたぺたと展示物に触ったりしている。]
今、きみが触っているのが最新式のコアだよ。
[グレンは、面白そうにぺたぺたと展示物=BigFireのコアに触っている少年に笑いかける。それから、声を大きめに、]
ところで皆さん。
実はこの部屋には、初期型のコアがあります。
どこにあるか分かりますか?良ければ探してみて下さい。
[グレンのそんな言葉につられ、球形室内の中央に飾られているコア以外にばらばらに興味を向ける。]
[床には、部屋の中央に向かって蜘蛛の巣状に筋目が入っている。筋目はライム色の光に満ちており、光の筋が収束した床の中央、床から50m程浮かんだ場所には、真っ赤な色をしたBigFireのコアがあった。大きさは、大体直径2M程度だろうか。
時折、コアの表面に、息をするように光のパターンが浮かび上がる。]
真っ赤な色というのは、コアによく使われる色ですが、特に色が決まっている訳ではありません。例えば、あなたが着ている牛柄、そちらのあなたが着ている服のような、グラデーション色にする事も可能です。
先程お話ししましたように、BigFireはこれら球体のコアを動力源にして動く、機体の総称。かつては、
[と、グレンの近くに50cm程の球体のコアがふわふわと飛んで来る。
ぽむぽむ、と叩いて]
このような小型コアを作る事は不可能でしたが、
今では、どのサイズでも自在に作られています。
エネルギー源と機体制御機能を兼ねたコア。
そのコアを使用したBigFireは単機で成層圏を突破する事も可能で、他の星へ上陸許可を得られているのであれば、宇宙空間を移動する事も出来るでしょう。
[もっとも、宇宙仕様にしなければならないが。
この他、BigFireへの説明を求められれば行っただろう。]
例えば、そこのきみ。
きみが今食べてる食べ物を注文した時に、品物を持ってきてくれる飛行ロボの動力源(>>42)にもなっているんだ。
[球型の部屋には、リトルアース型に似たBigFire機体や、過去に優勝したBigFireの機体ホログラム、壁面に飾られている歴代のコアのものはあるものの、これこそ「初期型だと言い切れるコア」らしきものはない。]
[だが…]
そう、きみ。
よく分かったね。
今、部屋として使用しているこの部屋が、初期型のコアだったものだ。今は内側をくりぬき、外殻を利用しているんだよ。
[もしかしてもしかしてー!と声を上げて、
元気よく答えた少年に、グレンは、にっこりと笑う。]
最初期には、このように巨大な形状をしており、
現在のように搭乗者に危険が迫った時に、シェルター状に変化する事も不可能でした。
何故このような巨大な形状であったのか。
それは元々、宇宙連邦の要請で、遙か過去、グレートウォール近辺で起こった宇宙海賊達との交戦に置いて使用された大型戦艦用のエネルギー源として開発されたものだからです。
[今は、宇宙海賊の討伐も終わり、残党も散り散りとなっている。
大きな脅威ではないだろう。
BigFireコア展示室での話が終わると、今回の大会に参加している企業やチーム達の解説、邪魔にならない程度で格納庫へ向かうかもしれない。]
あれ・・・大型戦艦用だったら、コアはもっと100mとか、そんな大きさじゃないか? 普通の戦艦が〜1Kmとしても、25m〜50mくらいはあった方が良いだろうし……。
村の設定が変更されました。
―― 大会会場:Anti-gravity Sphere内 ――
あ、あれは――!!?
犬ぅ!! こんなところにも犬がいるパゥ!
[水底側から猛烈な勢いの犬掻きで浮上してくる猛犬たちの姿(>>50)に、ピエルクは慌てふためいた。
冷静に見れば、大会の警備と案内を担うロボドッグだと気づいたはずなのだが、ステーションで犬顔異星人に追い回された記憶も生々しい折のこと。獲物を追って逃がさぬというティンダロスの猟犬が迫ってくるのだとしか思えずにいた。
あわあわと慌てふためきながら水球内を逃げ惑う。]
「グェッグエッ!」
「グギュルルル〜」
[地球人に“エビ”とあだ名される甲殻類の異星人や、タコを連想させる異形、カエル顔の深きものどもを蹴飛ばし、グラビティ・スフィア内は大混乱に陥った。]
パパゥ〜!!!
[スフィア内に連絡するチューブに近づくや否や、ピエルクの姿は瞬く間に吸い込まれその場から消えた。
そうして、会場の別のフロアの何処かへと運び去られていった――**]
パオズ星人 ピエルク がいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(パオズ星人 ピエルクは村を出ました)
―― 大会会場:Anti-gravity Sphere内 ――
[ボコボコ泡を零しながら、ロボドッグは泳ぐ!]
ヴぁーヴ、ヴぁーヴ、ヴぉー……
[一度喰らい付いたら絶対離さないんだワン。貴方が死ぬまで!異星人の凶悪な猟犬の鳴き声に、似ていたのかどうか……。
そんなクトゥ●フを思わせる生物の近くに居るから錯覚するんだワン?……そんなメタな話はこの際置いておこう!]
キャウーン。
[ロボドッグは、いきなり何かに殴られた!
ピエルクに蹴飛ばされ怒ったタコが、滅茶苦茶に触腕を振り回し暴れていたのだ。その傍のカエル顔っぽい生物は不気味な祈りを唱え始めたり、タコの触腕で殴られた先の異星人達が喧嘩をし始めたりと、騒ぎは連鎖的に広がり、本当に大混乱である。
大会スタッフ達が慌てて騒ぎを仲裁しに来ている。]
ヴぁーヴ、ヴぁーヴ、ヴぉー……
[また水球の底まで飛ばされたロボドッグは、それでもピエルクに懸命に近づこうとする。そして、数匹のロボドッグは、カオスを引き起こした餃子王子 ピエルクを追って、消えてしまったのであった―――。]
/*
…そっか、なるほど。
>>62は小官の機体との関連的なネタ振りだったのでありますな。
…ううーん…表に出してない内部設定とは結構離れた話だったのですっかりスルーしてしまったであります…
どうにかして拾う術を模索してみるか、それとも様子見モードを貫くか…
んんー…迷うでありますな…
―― 回想 ――
[ぴこぴこぴこ]
[ロボドッグの尻尾が振れる。
―― マズイ]
ん、もう。
[早足で歩こうとしても、人ごみに押されて余り進めない。よりによって、ちょうどその時大きな空へ綺麗な文字が浮かび上がって、周囲の人々が足を止め、歓声をあげる]
……わ、あ。
[ぴぅい、なんて指笛も聞こえる中、自分もつられてその壮麗な文字を見た]
迷子じゃ、ないんだからね。
[側に来た、ロボドッグ。
言い訳がましく、わざわざ必要の無い釈明を呟いて、その動きに思わず頭を撫でようと手を伸ばしていた]
本当よ?
[ロボドッグの頭を、おそるおそるといった形でつつくように撫でると、そのまま右手を翻して空中にホロの入場チケット呼び出した]
ほら。
パパの応援に来たの。
どうせ、勝てっこなんてないだろけどね。
[肩を竦める]
……始まるまで、暇だな。
宇宙人があんまりいなくて、どこか暇を潰せそうなところ、教えてよ。
[開き直ってこのスタッフロボを使い倒すことにした。子供向けのコアの見学ツアーがあるって聞いて、展示室の片隅でぼんやり説明のホロにアクセスしていた]
[数刻後、家出に気づいた母親に、仕掛けておいたID偽装のプロテクトをとうとう破られ、スタッフやポリスに保護されるなんて知らぬまま**]
家出娘 エミリー がいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(家出娘 エミリーは村を出ました)
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