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戸田 万寿夫が「時間を進める」を選択しました。
戸田 万寿夫が「時間を進める」を取り消しました。
…。
[カレーの匂いがした。]
…。
[ああ…。
現実なんだ。]
…。
[カレールーの力は、偉大だ。誰がどうやっても、書いてある分量に従いさえすれば、おいしいものが完成してしまう。日本は素晴らしい国だ。]
ぇ、あ。
[首筋に手をやった。]
み、見えてしまう…
[他の人に、といいたいらしいが
続く口づけに言葉は途切れ]
…う、な、何謂ってる。
ばか
[もたれかかったままぽそぽそ謂った。]
見えるからいいんじゃねぇか。
俺のだって、一目でわかるっちゅう話だ。
[今だ薄ら見える痕を指先で撫でる。
そして軽く抱きしめてから後ろへ倒れた。]
ん、これもいいな。
[それは丁度、腕枕の体勢。
更科の頭が左腕に乗っている。]
…。
[さらり、と風が舞う。]
…。
[振り返ると、今まさに羽ばたかんとする美しい顔立ちの…この前部屋に運んだ…?]
…。
[人が、見えた気がしたが、風のように消えてしまった。目をこする。少し、疲れているんだ。]
…首輪がわり か?
[首にふれられるのは少しくすぐったい。]
ぁ、わ…
[とすん、と軽く倒れる。
腕枕状態も、慣れないのか少し身じろいで]
…重くないか?
…。
[玄関から、中へ入る。]
…。
[途中、エントランスで風峯と更科の顛末について知り、さらにモニター室の荷物の上にあったメモで空き部屋について知る。誰か知らないがありがとう、と心の中でつぶやく。]
…。
[204号室は、風峯か更科の部屋だったのか。あるいは、「二人が」使っていたのか…。]
…。
[邪推。余計なことだ。]
…。
[矢口は元気だろうか、と考える。]
…。
[食堂へ向かうと、階段のそばを通る。事件現場…となっていたかもしれない場所だ。そういえばさっき御手洗の声も聴こえた気がしたが姿は見えないな。]
…。
[まだ双海は本調子ではないだろうか、と思う。]
…。
[いや、単にああいう話に耐性があっただけかもしれない。その両方かもしれない。]
ああ、効果的だろ?
[満足そうにニカッと笑う。]
冗談。
軽すぎてびっくりするぐらいだ。
[落ち着かないのか、ごそごそと動くのを無理矢理抱き寄せて固定する。]
ん……青と一緒なら良い夢見れそうだ。
戸田 万寿夫が「時間を進める」を選択しました。
戸田 万寿夫が「時間を進める」を取り消しました。
双海 杏が「時間を進める」を選択しました。
こ、効果的と謂うかだな…
………
[首元にまた触れた。]
ん、…まあ、…そう、か。
そんなに軽いかな。
重くないなら、いいんだ。
[落ち着かなくしていたら抱き寄せられた。
眼を丸くしたが、そっと身を寄せて]
…いい夢か。それは、うれしい…な。
戸田 万寿夫が「時間を進める」を選択しました。
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