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……。
[欲しいと言われたらコーヒーを淹れてあげようと思っていた事は心の奥にしまい込んで鍵をかけて蝋で封をして署名を入れた]
じゃあ、便乗して頂こうかな。ミルク多めだとちょっと嬉しい。
[しかし図々しく注文を付けた。お前って奴は……]
ん? やあ、おはよう。
[あたろーに挨拶した。ふつーに。いや動揺しろよお前]
(……誰だっけ?)
[わかってないし!!!]
(ま、いいや)
[いいのかよ!!!]
まぁ、なる様になるだろ…。
なる様にしか、ならん。
[それがどんな結末だとしても。
ああ、泣けてきた。
主に女性陣のことを思って。
後多分御手洗のシリアスは持って2時間ぐらい。]
そうだ、な。
ずっと独占しちまってた気がするっちゅう話だ。
その点はちょっと、他の男子に申し訳がない。
[しかし反省はしても後悔はしない。]
む、アレは少し……嫉妬した、な。確かに。
[抱きしめている腕に少し力がはいる。]
西野はまだ片足だから……。
本人が頑張れば、まだ泥沼から出られるとはおもう。
頼む、頑張れ西野。
お前まで行ってしまうと、本当に酷い……。
おはよう、宇留間くん。
今日もNINJUTSUの修行は上々かい。
[珍しい。今日は宇留間がノーマルだ。
しかし普通の挨拶をしてくれたことがちょっと嬉しかった。
御手洗の言う通りだったかもしれない、と少しだけ綻んだ。]
[宇留間が心に仕舞い込んだ封書を、
ピッキングで鍵を開けて、湯気で透かせて中身をみた。
ありがとう、そしてごめん。好意は受け取った……!]
ん、おーけー。心得た。
[……コーヒー。
なにかの陰謀で料理がダメな子になったが、コーヒーくらいは淹れられるはず。
沸かした湯を、まず、カップに注いでおく。
その間に、お盆と人数分のカップを準備して。
初日のバウムがまだ割と残っていたので、ついでに切っておく]
[――カップの湯を捨て、粉とドリップペーパーをセット。
お湯を数滴。二十秒ほど、蒸らす。
あとは、くるくる、くるくる、円を描くように湯をゆっくり注ぐ。
きめやかな泡と、ペーパーの縁につく粉の壁を崩さぬよう、ゆっくりと。
くるくる渦巻く、黒い水面と黄金の泡。
このなかに、溶けて消えてしまいたい。
結城には、なんのかのといったけど。
結局、八つ当たりのようなものだ。
でなければ、他人に自分の願望を押し付けているだけで。
……いや、まったく。
連日、愛美に愚痴るのも申し訳ないし。
あとで、ガルシアあたりの背中を叩きにいこう。あれは、割と落ち着く]
[矢口はコーヒーを淹れているようだ。
……今はコーヒーという気分では残念ながらなかった。
なかったのだが、矢口産(誤字に非ず)のコーヒーなら美味しいかもしれないと昨日の味噌汁を思い出した。思い出したが、手間をかけさせるのは…と考えている間に注文を逸した。
もうだめぽ。]
むー……。
[机に突っ伏した。
顔を半分腕に埋めて、光を反射する机を眺めている。]
[……なんか盗難された気がする。錠前を替えておくべきだったかな]
NINJUTSU? ……ん。いや、MAGICかな。SORCERYじゃない方のね。
[そう言うと、宇留間は右手をゆらめかせる。指の間に突然3(4)個の金属球が現れた]
こんな感じかな。
(……誰だっけ)
[まだわかってない]
それは、そうだな。
地上の流れ、最早見守るしかないというか
なんというか
…うん
[女性たちに向けて祈りをささげた。
どうしてこうなった。
そして短いよ御手洗…。]
竹取に、部屋割りもだったし、な。
いや、…だいじょうぶ、じゃない、かな…?
[後悔しないがさすがだと思った。]
…そう か。ん、
[凭れかかる。一寸擦り寄るようにした]
[何だか知らないが、昨日は丸一日部屋で戦略を練っていたような気がする。]
よし。
おーけー。
[何か、決定的に男子に避けられないような策を考えたらしい。かなり真剣な顔で部屋を出ると階下へ。
とりあえず、誰が男子に遭遇しなくては、物語は始まりもしないのだ。
すすーめ、がんばーれ、や・ま・だ♪]
それもきっと神の思し召し。
[西野に言われて、宇留間はすまして言った]
つまり、信心が足りないって事かな。あるいはこれが、試練、か。いや、もう試練なんてこりごりだけどね。もう、お釣りが出てると思うんだ。
[人数分、同じ作業を繰り返して。
鶯谷の声も聴こえたので、取り敢えず、一杯、追加しておいた。
要らなかったら、二杯飲む。
夜は村で、昼はカフェインで意識を保つ。それが私のジャスティス]
……宇留間くんが、ミルク多目で。西野くんが、砂糖ひとつね。
[ほかの人には、カップの傍に角砂糖ふたつと、
ミルクの……なんていうのあれ、小分けのパキッとあけるアレをひとつ添えておく]
……よし。
[お盆に人数分のコーヒーとバウムをのせて、食堂に戻る。
まあ、まだ食事中かもしれないけれど、
食後にあわせて配膳するほど、矢口さんのサービスはよくない]
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