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[――どうして、鶯谷が怒るんだろうか?
疑問を咀嚼して、しばらく。
少し表情が、綻んだ]
……ありがと。
鶯谷くんは、優しいねえ。
[きっと、自分が、杏を泣かせた城に腹を立てたようなもの。
つまりは、鶯谷は、自分を心配してくれたのだ。
結論づけて、感謝を口に]
[表情が綻ばせてくれた矢口に、ほんの少しどきりとしたが、今は不謹慎だと軽く首を横に振った。
それから、ダンボール越しで見えはしないだろうけど、阿太郎もほんの少しだけ表情をゆるくした。]
優しくなんて、ないよ。
この前の件で僕も腹を立てているだけなんだ。
……本当は、自分で言いたかったんだから。
[最後の方は拗ねるような響きが含まれていた。
とにかく無理はしないでね、と言い急ぎ足しておいた。]
― 娯楽室 ―
『キングクリムゾン!!!』
[宇留間が階段を通過する時間を消し飛ばした! 宇留間が娯楽室にやってきたという結果だけが残り、階段を通過する過程は誰にも知覚されない!]
[……いいのか、それ?]
いいんじゃないか、な?
宇留間 悠介が「時間を進める」を選択しました。
投票を委任します。
碓氷 愛美は、結城 丈二 に投票を委任しました。
……。
[風峯と更科がいなくなったらしい事は知った]
ん。
[自分もいずれ、ここを出て行くのだろう。恋愛の末に出るのか、恋愛できずに出るのか、それはわからないが]
[だが]
前者が想像できないなあ。
[つぶやいた]
[どんなに仲良くしようと思っても、それは男子同士というかぶっちゃけオカマ扱い…
フラグを立てに行けば、スルリと逃げられる…
鏡を見ては、溜め息をついた。
何とかして、自分がスタート地点に立つ方法を考えないと、せっかくのチャンスを棒に振ってまた、御曹司としての生活に戻る羽目になるっていうか、自分のための特別プログラムで待ち構えて居るのが、本当に
"見た目はオンナ機能はオトコ"
という、なんとも複雑極まりない展開にもなりかねない。
*色々考え込んでいる*]
―食堂―
[出来上がったパスタは少し女子向きだったかもしれない。
自分の分を食べて、それからサンドイッチもいただく。
ソースは人数分作ったが、パスタはいる人数分だけゆでておいた。]
……なんだろ。
[矢口とダンボールの様子に首を傾げた。
良く声は聞こえない。
聞きに行くのもなんだか、のような気がしてその場に佇む。]
……。
[宇留間は右手の指をくねくねと動かした。ピンポン球サイズのゴム弾が指の間に現れたり消えたりする]
〈霊光弾/ショットガン〉!!!
[宇留間の右手からゴム弾が3(6)個飛び出して、壁へと激しくぶつかった]
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