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? そうだね。
鶯谷くん、食事にあまり、来ないから。
みんなと食べる方が美味しいよ、それは。
[動きだした段ボールの前に出て、くるり、半回転]
じゃ、行こうか。逃げずにちゃんと、付いてくること。
薬も飲まないと、だしね。
[それだけ言って、ぽてぽてと歩きだす。
食堂まで無事に鶯谷を連行できたなら、改めて、サンドイッチを食べるつもり**]
[城の言葉に視線を向けたが足は止めることはない。
と、御手洗が階段の下にいるのに気付く。
こちらに足をとめた。相変わらずジャージが似合いすぎている]
……?
う。
[見透かされてしまった。というか色々図星だった。
前に出た矢口を追う形でログハウスへ向かう。]
い、いや、薬は。もう……。
[いいよ、とは言い難い雰囲気だった。
というか突然いなくなることまで言い当てられている。
別に逃げているわけではない……とは言えない理由であっちこっち行ってた気がするので、弁解のしようがなかった。]
……はい。ゴメンナサイ。
[素直に一つ返事を。プラス謝罪を。何となく。]
なんだ、藪から棒に。
[やぶからぼう、という響きが好きで、この言葉を覚えた頃、色々な場面で言っていた覚えがある。そういえば小学校の頃に――]
…。
[トリップしかけた。]
…そうだな。
正直、生活するので、精一杯だったからな。
あまり、そういうことは、考えたことがない。
特別プログラムとやらを、受ける羽目になるのは、色々と、困るが…。
[思案する。
…笑みが浮かぶ。]
恋人が…彼女が欲しい、と思ったことはある。
だが、誰を好きだから、恋人になりたい、と思うことは少ない。
要するに、俺の精神が、未成熟なのだろう。
……なに…?
[誤魔化そうとしているのも気づかないで。]
…つらく、ない、よ。
―――だい、じょうぶ
[ほんのすこし、掠れた声が答える。
指の先が触れ、びくり、と身をすくませる]
…。
[…。]
若かりし頃のオードリー・ヘップバーンを見た時に、「あんな恋人が欲しいなあ、オイ」とは思ったな。
[にやにや。
半ば無意識につぶやきながら、思い出し笑い。
あれは正直どんな男も転ぶだろう。]
―→ログハウス・食堂―
[砂漠にいたせいか、ログハウスに入るとひんやりする。
……というか犬の方が前を歩いてるのは複雑な気分だった。]
?
[途中、階段の辺りに誰かがいたような気がしたが、見詰め合っていた(?)ので声をかけるのはやめておいた。
他のものに気を取られていたらまたはぐれてしまう。
――と思った矢先にカルロスと西野がいた。
なにやら取り込み中のようなので、ダンボールの中で会釈だけしておいた。]
―→ログハウス・食堂―
[よろしい! と言われてしまうと益々裏切れない。
しかも笑顔で、だ。
恥ずかしいやら嬉しいやらで、結局俯き加減に進むことになった。
これは何としても期待にはこたえなければなるまい。
……いや矢口さんは城くんが好きなんだってば。
砂漠にいたせいか、ログハウスに入るとひんやりする。
……というか犬の方が前を歩いてるのは複雑な気分だった。]
?
[途中、階段の辺りに誰かがいたような気がしたが、見詰め合っていた(?)ので声をかけるのはやめておいた。
他のものに気を取られていたらまたはぐれてしまう。
――と思った矢先にカルロスと西野がいた。
なにやら取り込み中のようなので、ダンボールの中で会釈だけしておいた。]
……無理、しないでいいからな?
[頭を抱き寄せて、額同士をくっ付ける。
少しでも、安心させたくて、でも何も思いつかないのが情けない。
恐る恐る動かしている指には、まるでゴムで血を止めているような錯覚を覚える。
痛くないだろうかと不安になりながらも、決して無理に力を篭めないように気をつけていた。]
……お姫様は、どうやらまだご機嫌斜めなようで。
[ガルシアに聞こえぬよう呟き、肩をすくめた]
カルロス。お前は精神がまだ未熟ときたか。身体はでかいのにな。
ま、それでもここを抜けるには動かなきゃならん。試しに、女子ともっと話してみたらどうだ?
僕はここに来て、色々と分かったことがある。お前も多分、いろいろな発見があるだろう。
そういう経験は、きっとお前のためにもなるだろうさ。
―ログハウス・食堂―
あれ。珍しく人が少ないね。
[やがて食堂に辿り着くと、妙に閑散としていた。
二人がいなくなったとは言え、それだけであの賑わいは失われることはないはずだ。例えば双海とか、割と見かけない碓氷とか、結城とか。
矢口が椅子に座るのを確認してから、適当な位置に陣取る。
そしてそのまま、ダンボールの中で薬を飲んで、サンドイッチを食べて、をしようとしたのだが、さて――。
矢口が横から突っ込みを入れたかどうかは、定かではない。
仮に突っ込みを入れられてマスクを脱げだのダンボールを外せだの言われたとしても、「だめだよ矢口さん、人が来ちゃう!」とか恥ずかしいワードを繰り広げた挙句、結局脱いで食べることになっただろう。
無論、食べた後は即効でマスクとダンボールをかぶったのは*言うまでもない*。]
僕はとりあえず、自分の行きたい方向へ。
[楽しそうに笑って、ガルシアへの答えとする]
それが見つかっただけでも、ここに来て良かった。
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