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[ガルシアがたてる物音と同じタイミングで、二階から誰かが降りてくる音がした。二人分の声がした。
それを聞きつけ、視線を廊下へと向ける]
カルロスおはよう。ところで、そんなところで寝て寒くないのか?
……恥ずかしがることないぞ。
びっくりするほど、綺麗で可愛い。
[シーツに身を隠そうとする更科を、半ば無理矢理抱き寄せた。
2回目といっても未だぎこちなく舌を絡めながら、下腹部や内股を手の平でゆっくり撫でる。
何処もかしこも、肩や胸のように白く艶やかな肌。
それを今抱きしめていると言うことが信じられないほどだ。]
お母さん…?
[階段の踊り場。
足がちょっと止まって、見上げるような形になった。
まあ、元々の身長差もあるけれど]
…。
それって、あんまよくないんちゃうの。
[顔が覚えてる。
つまり、寂しかろうが哀しかろうが、笑う。
そういうことなのだろうか。少しだけ視線が険しくなる]
わんこの世話なら、鈴ちゃんにも、お礼いってあげて。
半分くらい、鈴ちゃんが世話してくれてるから――……、
[と、なんか聴こえた。ふむ]
……とりあえず。
戻って、ご飯、食べない?
結城くんが作ったサンドイッチ、あるから。
私も実は、オムレツ半分だけしか食べてないから、お腹、減ってるんだよね。
…。
[きょろきょろ。]
…おはよう。
[すっかり睡眠の友となったバスタオルを小脇に抱え、ゆっくりと立ち上がる。]
寒さは、まあ、大丈夫だ。
[テラスで寝たこともある。]
…。
[ここは、食堂だ。]
…。
[そういえば自分は、何か変わったプログラムに参加させられているのであったな。]
…。
[と、毎朝少し驚くのが、部屋で寝ていない弊害かもしれない。昨日は空いていると聞いた部屋で寝るつもりだったのだが、出払っていた皆が戻ってきたところで安心して、そのまま寝てしまった。]
…。
[腕を回す。快調。]
…ゃ、
[シーツから引き離され抱き寄せられて、
ほんの少し抵抗したのは恥ずかしさの所為だ]
ん、ふ――…
[息の仕方がまだうまく出来なくて、
一寸苦しそうに眉を寄せた。撫でられるたび身体は反応するが]
は、
[息する狭間、風峯を微か濡れた目で見た。
腕も、身体も、――逞しく優しい]
よくないのかな。
わかんないや。
[にっこり]
あ、ごめん。
[慌てて口角を下げる]
母さんはね、僕が笑うと嬉しいって、言ってたんだ。
[思い出すように、中空を見た]
[洗濯機のところに行くとシーツと自分の洗濯物を回収。
とっくの昔に止まっていた。シーツを昨日と同じように干すと、大きく伸び。]
ん、……いい天気。
恋愛か…。
私。
[人にいろいろというものの自分は。
自分にも、気づいてない気持ちとかあるのだろうかと疑問になる。]
話は全て聞いた!!
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ガチャ ガチャ ガチャ ガチャ
[やはり聞かれてしまったようだ。
益々ダンボールがあったら入りたい心境になったが、返事をせずにオアシスを掘り当てる作業に戻るわけにはいくまい。]
ゆ、結城くんのサンドイッチかー。
確か、彼が本気を出せば60種類は堅いって聞いたことがあるよ。
どうしてお店を開かないんだろうね。
[関係のないところに全力で話題を持っていくしかなかった。
タイツの下は真っ赤っ赤だ。
だが――さっきのことを思い出して、さっと冷える。]
カルロス。突然する質問でもないが、お前は誰と恋仲になるか考えているか?
[さりげなく廊下に近い、食堂の壁に寄りかかり、世間話にはいささかキツイ話を投げかけてやる。
意識は、廊下の方へ向けたままだが]
あ、―――そう、だ。
[決意のこと。相談していた脱出計画のこと。
ぐるりと思考が一回転して、言葉になる。
……計画が通れば晴れて犯罪者(テロリスト)。
矢口を巻き込むわけにはいくまい。]
――や、やっぱり、サンドイッチは美味しいよね。うん。
いやー楽しみだなあ。
一人で食べるより、矢口さんと食べた方がきっと美味しいよね!
[適当に誤魔化した。
誤魔化しついでに凄いこと言った気がするが気にしない。
ダンボールはそそくさと動き出す。]
……む、ぅ。
[心臓が止まるかと思った。
それぐらい、更科の視線が強力で、魅力的だった。]
……辛くない、か?
[見惚れていたのを誤魔化す為と、本当に心配する気持ち。
それが入り交ざって、更科に声をかける。
内股を撫でていた手の平は、更に体の中心へ。
指先が、そろりと膣入口へと滑らせる。]
やって、嬉しくなかっても笑うんやろ。
…しんどいやん、そういうの。
[きついと思うのは、自分か。
それとも、城か。やっぱりわからない。
息を吐き出して、続きを聞く。
言葉が過去形なことに気づいたが、少し首を傾げただけ]
城のお母さんがどうか知らんけど、とにかく、うちは
楽しなかったり嬉しなかったりする時に笑われんのは嫌。
…それだけは、言うとく。
[告げて、背を向けると再び歩き出した。
足は玄関のほうへと向かう]
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