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[空を眺め上げるよりも低い場所、ビルに掲げられた巨大モニター。
有体に言えば、夜のニュースの時間の始まりだ。
初っ端の字幕には、こう書かれてあった。]
『日本恋愛機構、責任追及へ』
[――阿太郎達2−Fを巻き込んだあの出来事の後。
何者かによって、アメリカの某企業に、日本恋愛機構の実態とその内容が書かれた資料が送りつけられるという事件があった。
匿名ということで始めは信憑性が疑われていたのだが――資料にあったサインと捺印は、確かに日本の某大臣のものだと判明し、状況は一辺した。
感染が広がるように世界各地で、日恋に関するスキャンダルが報じられ、やがて過激派閥が推進していたコスト削減のための無謀なプログラム変更と、新・特別プログラムの内容が明るみにされた。
後は少子化対策のためとは言え、人道的観点からあれこれ――と相成り。]
[結果は、今しがたモニターに映し出されている通りである。
日恋はの過激派は「整理」された。
またプログラムそのものも税金の無駄遣いがどうとかを追求され、対策委員会の設置がなされた。根本的な見直しと、是正。
保護者の合意を得た軟禁であるプログラムはともかく、特別プログラムは実施されていたら法的にどうであったのか――などなど。
あらゆる責任についての処理段階となった。
ついでに「プログラム責任者の一人であるT氏」が何やら部下の女性に手を出したとか、酔っ払って路上で女性に何かをしたとか、自宅に女性を囲い込んでいるとかで、色々と訴えられているらしい。
そっちは特に興味はなかったので視線を外し、阿太郎は矢口に向き直った。]
[視線を戻し。]
それは嬉しい報告だけど。
矢口さんは、どうなの?
[真顔で問うた。直球ストレートど真ん中。]
……もう兵器?
[鶯谷くんの視線が、僅かに、彷徨った。
わたしは、振り向かなかったけれど。背後からは。
日恋の、T氏というサングラスの屈強な男性が。
部下か同僚か、麻Oという女性に手を出したとかなんとか。そんなニュースが、聴こえていた]
……うん。
平気だけど。
[……鶯谷くんは?
そう、思わず、聞きそうになってしまった。
この世界で自分にだけは、その資格は、ないというのに]
そっか。良かった。
[平気、と応える矢口の様子に、笑って応える。
背が高くなってからやってみたかったこともやってみた。
手を伸ばして、わしわしと矢口を撫でてみる。
本当は嘘で、実は元気がなかったとしても、それで元気になってくれたなら言うことはないし。]
……嘘じゃないよね?
[笑って、意地悪な質問をしてみた。
答が返ってくる前に、手を話した。確認の問いだ。]
[そして、何か問いたそうな視線に気付いて、瞬く。
少し考えた後、うん、と一人頷いた。]
僕も、大丈夫だよ。
今度はいつ此処に帰ってこられるかは分からないし。
もう皆、僕のことは忘れてるかもしれないけど。
―――矢口さんに、思い出して貰えたから。
[笑う。
ぶら下げたままのレジ袋――コーヒー豆がかさりと鳴った。]
ん、ぅ……。
[頭を撫でる手に。自然、声が漏れた。
お酒が入っていると、敏感になっているから、しかたない]
誰も、忘れないよ。2年F組は、誰も。
だけど……ずいぶん。背、伸びたんだね。
[どこにいたのかとか、何をしてたのか、とか。
色々と、訊きたいことはあったが。ただ、それだけ、訊いた]
[今の声は[鶯谷 阿太郎]辺りが聞いていたら襲っているところだろう。うん。息を落ち着けて、と。]
そうかな。……計ってないから分からないや。
[矢口を撫でられるくらいになったのは確かだけど。]
でも、昔の僕と比べたら。そうだな。
ちょっとは――変われた、かな?
[こうして面と向かって話をすることも無かったように思う。
何気ない話。昔に望んでいたものは、ここにある。
もっと話をしていたいが――残念ながら時間がない。]
……そうだね。変わったよ。
鶯谷くんに、頭を撫でられるなんて。
あの頃は、逆だったのにね。
[小さく、笑って。鶯谷の姿を、じっと]
そう……そんな雰囲気、あの頃の鶯谷くんは、纏ってなかったな。
[それが、なんのことかは。
自分でも、口にしておきながら、よく判らずに。
ただ、単に。どこか、緊張感と切迫感のようなものを。
ぼんやりと、感じていただけだった]
[変わった、という言葉には喜んでいいやら困っていいやら。
さっきの矢口は、変わった皆に心を痛めているようだったし。
……とにかく、照れたように笑っておいて。
――まあ、変わらないものは一つあるのだけど。]
雰囲気? ……か。
………。そうだね。そうせざるを得ないみたいだ。
[微笑みは消え、すっと目を細める。]
―――ごめん。事情は後で話す。
ちょっと、来て。
[矢口の手を掴み。そのままひいて、走り出す。
きっと自分のことがバレているなら、こうして話していた矢口を、彼らがどうこうしないとは限らない。
ここに放置していくのは危険だ――と判断した。]
――え?
ちょ、な、突然なに……!?
[唐突に。手を引かれて。
こんなこと、あの島でもあっただろうか?
――ちょっとだけ、思い返して。
懐かしさに、少し。ほんの少し、笑った]
[そのまま走って、どこまで走ったのか分からない。
ただ手をひいて、追っ手がやってこなくなるまで走って。
良い路地裏を見つけたなら、そこで手を離した。]
矢口さん。ここをまっすぐ走って通りに出るんだ。
振り返らずに走って。家に帰ったら鍵をかけて。
……あと、これ。プレゼント。
[持っていたレジ袋を矢口に押し付け。
そのまま、踵を返して、示した路地とは別の方向へ走り出した。]
[病院で目覚めた時、これからどうするかを考えた。
学校での日常に戻ったとしても。果たして自分は卒業までに変われるだろうか?
……変われるかもしれない。けれど。
きっとその時には、もう皆はもっと先に行ってしまっているのだろう。
自分は、まだ出発点についていないことを自覚したばかりの半人前。
アキレスと亀ではないが、同じ歩みで進むなら、追いて行かれるのは道理。
時間は、待ってくれない。
などと考えながら、何気なく自分の鞄を引き寄せた時。
開いたままだった鞄の口から、見覚えのない白いものが、床に落ちた。
―――結城が仕込んだ、日恋に関する資料だった。
どれだけの労力をかけて集めたのか分かるはずもない、とても分厚い紙の束。
端々には、何度も読み返したのであろう、手垢がついていた。]
[そこから先は――まあ、語るべくもない話だ。
自分を変えられる場所を探して、先の見えない道を走った。
何もない、けれど命の安全だけは保障されている白い部屋から抜け出して、数多の景色が過ぎ去る道を駆け続けた。
裸足だったとか、パジャマのままだったとか、鞄が重かったとか。
途中で雨が酷かったとか、風が酷かったとかは、あまり覚えていない。
――やがて。
明日食べるものがないと、見知らぬ場所で途方に暮れている時。
変人に拾われた。
そして、事情を深く聞くでもなく、彼は自分の職業が日の下のものではないことを十分に説明した上で。
同じ世界に入るか否かの選択を、問うた。
二つに一つ。YESかNOか。
――答は、言わずもがな。]
[体と精神を鍛えるために軍事演習に参加したり。
一通りの武器の扱い方を覚えたり。
日本のものではない言葉を習わされたり。
無線操作や諜報の技術を学んだり。
挙句の果てにはヘリの操作なんてあっただろうか。一通りの乗り物には乗れるようになった。
……無免許だけど。
この世界で生きていくためのありとあらゆる技術を、与えられた。
――日本の行き過ぎた少子化対策の「修正」。
初めての任務を敢行するため、結城に貰った資料を送りつけるのは、その後の話。]
[これから日本がどうなっていくのかは分からないが。
少なくとも、日恋を失い、混乱を招くだけの結果にはならないだろう。
きっと、自分を拾ったあの物好きな変人が、何かしら対策を練っているはずだ。
プログラムや日恋自体は存続するようだし、……まあ、結城や、山田が何とかするのだろう。
少子化対策そのものについて、失くしてしまえば良いというものでもないのだから。
問題は、その方法であっただけだ。
阿太郎にとってはただの八つ当たりでも、彼にとってはそうではない。
というか、いたずらに市民の混乱を招くのは諜報家にあるまじきことらしい。
その辺のことはまだよく分からない。]
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