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[パタン やけに無機質に扉が閉まる。]
ま〜ね。確かにアタシはおかしい。
[男物のシャツを着て、女言葉を喋っている。
屈服とささやかな抵抗。女言葉は、家の中では使う事すら許されていなかった。
ほんのささやかな、抵抗。]
ジョージは、ほんと相変わらずね。
[ぽつり。
そして、枕をみっつ拾うとベッドの上に戻し、自分の洗濯物を抱えて、203号室を後にした。]
あ、いや違ぇぞ更科!
いや、嬉しいのは本当だが、違うっつーか!
[自分が口にした言葉の意味を理解して更に混乱。
このままでは拙いと思ったのか、少し深呼吸。]
あー、とりあえず落ち着くわ。
すまん。
[荷物が置いてあるほうのベッドへと座り、抱えていた缶を床に下ろした。
そしてその中の一つを手に取ると、プシュっと音をさせ一口。]
あー……OK落ち着いた。
んでだ。
お前が嫌だっつーんなら別にいいぞ、結構あったかいし外で野宿とかも余裕だし、な。
[知っていた。3年間隣の席で。
結城のことは、色々知っていた。]
一番バカなのは、誰なんだろね。
[聞かせるでもない呟きが零れた]
[当時まだ普通の中学生だった彼女は、そんなに真面目というわけでもなかった。
担任だった教師との出会いが、彼女を変えたと言ってもいい。
淡い初恋。
意を決して告白すると、高校を出たらと言われて、それまでは勉強に集中しなさいだの何だのと結局ごまかされたわけだが、それに気付いてはいない。
それを約束と信じて高校に進んだわけだが。]
先生、元気かなぁ。
携帯くらい聞いておけば良かった。
[教師の笑顔を思い出して、頬を赤く染めた。もっとも、湯に浸かって赤くなっていたのでたいして変わらないけれど。]
さーびすしーんしゅうりょう(何の
入っててもいいけど反応できないのでどうにも。
と言うことで中学時代の担任の先生ラブで決めた。
ちなみにマシューだよ。
[だから恋愛なんて出来るはずもない、と本人は思っている。
しようと思って出来るものではないが、しようと思って無くてもできるものではある。
大きくため息をつくと、風呂の中で*泳ぎ始めた*]
す、すまん。
[いやお前の声のが大きくねぇか等という言葉は飲み込んだ。]
ん……じゃあいいのか?
お前と同じ部屋で寝て。
[文字だけ読むと大変アレなのだが、風峯は気付いていない。]
それなら、助かるっちゅう話だけどよ。
やっぱベッドで寝てぇし。
[浴室の傍にあると噂の洗濯機へやってくる。
蓋を開けると……]
ありゃぁ、先客。しかも、女の子かぁ〜
[男子のであれば、その辺に出して自分の洗濯を始める事も出来たが、女子のならばそうはいかない。蓋を閉める。]
にしても物騒ねぇ。
おトイレ辺りにパンティ盗まれちゃったら、どーするつもりなんだろ。
間違ってタイツが装着しちゃうかもしんないし!
うちのクラスって、地味に物騒よねぇ〜
ああ、んじゃ宜しく頼むわ。
[すまねぇな、ともう一度言ってから再び酒を一口。]
ほんとなぁ、もう部屋でしか安心して飲めないっちゅう話だよ。
見つかったら双海になにされるか……。
更科もどうだ……って、飲まねぇか。
[うまいんだけどなぁ、と手の中の缶を揺らした。]
つーか飲みたくもなるっつぅの。
バーベキューに海、更には露天風呂だ……ぞ……。
[何かを思い出しかけたか、少し言葉が詰まった。]
―204号室―
うん。
[普通に話せば、普通だ。
取り敢えずは昼のことは、気にしないが 吉で。]
多分明日の太陽を拝めないぞ。
流石に止められんかもしれん。
[神妙に頷いた。]
ん?ああ、遠慮しておく。
少しくらいならいけるだろうが、
お前も匂いが消えるまでは気をつけろよ。
…似合うな、強いのか、未成年。
む…――、 …何 …?
[なにやら、 沈黙]
なんだ、其処で身を挺して双海を止める更科に、俺が惚れるというイベントがあるかも知れねぇのに。
あ、男女逆だなコレじゃ。
[クックッと笑って顎をなでる。
既に一本目は空になったようだ。]
強いって訳でもねぇよ。
ただまぁ、自分がどれぐらい飲めるかってのは解ってるからな。
その手前で止めてるっちゅうだけだ。
[その後、暫しの沈黙。
この場を打開するには……。
1.「あー、なんか暑いな!」浴衣をはだける
2.「いや、何でもねぇ。気にすんな」
3.「露天風呂の時、なんか聞こえたか?」
4.「――いや、お前に見惚れてた。」
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