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−林の中−
静かだな。
[広い庭で朝のさわやかな風に吹かれながら、読書に耽る。これが優雅といわず何だと言うのでしょうか。近くの大木の根に腰掛け、懐に入っていた小説を取り出すのです。心穏やかな時間]
[問題は、その本が”俺の妹がこんなに可愛いわけがない(電撃文庫)”だという事だ]
ああ、そういや浴衣もあったぞ。
大浴場の脱衣所に大量に。
[政府の目的がわからなくなってきた。
もしかしてこれは、政府が市民の為に新しく開発しているレジャー施設のテスト運用なんじゃなかろうかとすら思えてくる。]
なんだ、更科泳ぐの早そうなのにな。
んじゃ食堂の連中に声かけてみようか。
他の女子も行くとして、もし水着選ぶなら少しかかんだろ。
碓氷は十分面白い体験を朝からしてきたな。
しかし、山田も面白いやつだ。この状況でああも自然に振る舞う。
[双海の、食事を作ってやりたい男子もいない、発言に少し視線を動かす。その先には城]
/*
御手洗さまwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
御手洗さま電撃文庫wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
よりによってそれなのwwwwwwwwwwwwwwwwwwww?
*/
――林――
[川沿いに、もときた道を歩く。
犬は、ほとんどぴったり、足許についてくる。
歩きにくいのには困ったものだが、まあ、なんというか、可愛い。
と、ほとんどログハウスの近くまで戻ってきたところで、何やら、知った人影が、ひとつ。
誰かを認めて、少し顔をしかめたが、無視はしない]
や、ほ。おはやう。
……こんなところで、何やってるの?
か、かわいいなんて、二人とも…お世辞がうまいんだから。
私だって、まったく笑わないわけじゃないのよ。
面白ければ笑うし。
後難解な問題を解けたときとか、思わず喜んだりするし。
[少し照れてオムレツを一口二口三口、口に運ぶ。]
それでも行儀がよろしくないのは赦さん。
[勿論、お残しだって許さないのだけれど。
米を炊飯器に入れて立ち上がったところで、
城の褒め言葉が聞こえて]
んー?そうなんかな。ただのおせっかいやと思うけど。
[素敵と言われてもいまいちピンとこない。
首を捻ってみても、後ろでむすんだ髪と左右の髪が揺れるだけ]
[一人と一匹がいなくなると、洞穴は急に黙り込んだ。
さて自分もそろそろログハウスに戻らなければお腹が、と考えて、思い至る。
そういえばまだ着替えてない。
タイツを取り出すべく阿太郎ポケットを探る。
だが、手は止まった。]
………あれ?
[何度漁っても、感触が見当たらない。
――そういえば矢口と遭遇した時にどうしたっけと考え、ああ川に飛び込んだのだと思い出し――。]
流された?
[まさかそんな面白い話があるわけない。
川辺りの茂みに隠したのだったかと推測して、洞穴から林へ向かった。]
西野君は、いつも面白そうな体験をしてそうよね。
[西野の言葉にまじまじと見る。]
山田君は、どこに行ってもああじゃないのかな。
マイペースっていうのかな。
双海さんは、笑うとかわいい。普段は、かっこいいけど。
このクラスに選ばれたの、判る気がするわ…。
[にこ、と笑って双海を見た]
[早朝。ぱちりと目が覚めた。
同室はもちろんまだ寝ているようで、静かに寝台を抜け出すと
そっとカーテンの外を見やる。…ようやく外が明るくなってきた頃だ。]
は、早起きし過ぎた…。
[確かに目覚めは良い方なのだけれど、此処まで早起きした事は無い。
…流石に色々あって緊張してたんだろうか。
いつもならそれなりに夜更かしするのだけれど、昨日は…、…昨日は?
昨夜片付けをして、部屋のシャワーで汗を流して…までは覚えている。
逆を言えば、その後恐らくすぐに寝てしまったという事なのだけれど。]
……、散歩でもしよっかなー…。
[再び寝れれば良いのだろうけれど、
結構目が冴えてしまったみたいでどうにも寝れそうに無い。
修学旅行用に持ってきた私服を鞄から取り出す。
7分袖のシャツと、スカートにスパッツ。身支度を整えて
てこてことログハウスを出た。]
[海の方までゆっくり歩いて、砂浜を横断して再び戻る。
そういえば川があるとか林だとか、さては砂丘まであるとか聞いた。
……砂丘は行ってみたいな。とちらりと考えた。
ここから戻っても、鳥取まで行く機会は無さそうだし。
のんびりしている内に、既に空は青くなっていた。
そろそろ戻らないと流石にやばいか、と思い当たってようやく
ログハウスへ至る帰路へつく。]
ただいまー。
……?ん? …おじゃまします?
[扉を開いて、こそっと頭だけ先に覗かせた。あ、良い匂いだ。
ただいま、と言いかけてそういえばここは家じゃない。
おじゃまします、というのも変な気分だ。…あれ?]
うちが最近笑ってへんのはどう考えても何処かの誰かの行動のせいやと思う。
[おもに飲酒とか。飲酒とか。しょうも無いコントとか。
どう考えても最近笑う回数よりもコンボを決める回数のほうが多い気がする。
笑ってたほうが、なんて言われても昨日一日で何回コンボを決めたかのほうが
自分の脳裏にはっきりと思い出せるくらいだというのに]
そう?てっきりうち、炊事班やと思っててんけど。
[それ以外に、自分がこんなクラスに選ばれる理由なんてあまりピンとこない]
―1F廊下―
浴衣も…?
[眼を丸くした。]
……此処をレジャー施設として解放したほうが
色々メリットがあるんじゃないか…?
ああ、泳ぐのは好きだぞ。
水が冷たいと――と思ったんだが。
まあ、折角だし泳ぐかな。
ん。そうしよう。泳がなくても、
潮干狩りもできるみたいだし――
はい、ごめんなさい。
[双海の言葉にぺこり]
アオちゃんもそうだけど、本当に相手の事を考えてくれた結果のおせっかいって、素敵だと僕は思うなぁ。
それが自然に出来るのは、アンやアオちゃんの魅力だよ。
……駿も素直に認めればいいのに。
[最後の一言はぼそりと呟いた]
−廊下→食堂−
[食堂の入り口から、中に向かって姿を現す。
ゆっくりと談笑しながら食事を取っているようだ。
邪魔しちゃ悪いかとも思ったが、声を掛けなければ始まらないのもまた事実。]
おーい。
とりあえず海行こうと思うんだが、いかねぇか?
水着なら娯楽室に政府の頭を疑うほどあるから、泳ぎたい奴は適当に見繕えばいいっちゅう話だ。
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