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[エントランスで、阿太郎はスニーカーを履いていた。
説明しよう。
鶯谷阿太郎は、スニーカーを履くことでスピードフォルムへとチェンジするのだ! 歩行、走行が1.5倍になる優れものだぞ!]
(どこから行こう。)
[周りを見渡す。ダンボールに入っていないから、最初に出た時とは違うものが見える。有体に言えば砂漠以外の自然。
砂漠の果ての断崖から聞いたものとは違う波の音が聞こえた。]
最終的にはこっちから帰ってこよう。
まずは裏手かな・・・。
[砂漠とは反対側を目指して阿太郎はぐるりとログハウスを回りこむ。]
―食堂―
[テーブルの端のほうで食事を取っていた。なにやらバーベキューが開催されるらしいということはわかったが、それよりも視線は窓の外に向いている。]
美味しい食事、ログハウス、大自然…。
とても楽しいシチュエーションのはずなのに、心が晴れないわ。
[おかーさんという言葉が聞こえて、くすりと笑った。]
―2F―
部屋は、、、適当に使っちゃっていいんだよね。
[目が覚めてからこっち、なにがなんだか判らない状況ばかりが頭に入ってしまった。とにかく、状況を整頓してみたい。
そのために丈二は、自分の荷物を抱えてひとりで落ち着ける空間を欲し二階へとあがってきた。
階段からまっすぐに伸びる廊下と、その左右に四組の扉。
・・・・・・・・・四組?]
えと、、、あれ?
[二階には、個室が8部屋あるだけだった。]
[熱帯雨林、というほどではなかったが樹木に囲まれた土地はそれなりに蒸していて暑い。
枝を踏んだり、盛り上がっている根っこを飛び越えたり。
途中までは調子よく進行していたものの。
やがて川のせせらぎが聞こえてくる頃になって、阿太郎は立ち止まった。
休憩に適する一際大きな樹があったので、それに手をついて。]
ふう。
[森、というほどまではいかないがそれなりに深い林のようだ。
川の向こうまで続く木々を漠然と眺めた後、周りを見渡した。]
・・・誰もいないよね。
[念入りに0.2の視力で確認してから、マスクに手をかけた。]
[ご飯を食べながら。双海と二越に、バーベキューの予定も聞かされた。
そのうちに、鶯谷が起きて。
手が空いたから準備を頑張る。そう言うと、色々と見通したように、双海が笑う。
……まったく。かなわない]
[食事を終えて立ち上がる。]
私、自分の分片付けておくわ。
鶯谷くん、又一人でどこかに行ったみたいだったけど、大丈夫、かな。
誰か気にしてあげるといいと思うわ。
見た目はあれだけど、繊細な心を、多分持ってる気がする。
[自分で気にするつもりは余りないらしい。食器を持って洗い場へと向かった]
と、とにかく。ええと、この部屋、、、。
[左側、奥より二番目。203号室と書かれた部屋のドアノブを、そっと握る。
・・・・・・ガチャリ。
鍵の掛かっている様子もなく、扉は開いた。]
お邪魔、、、します。
[扉を開け、恐る恐る中を覗き、誰もいないことを確認すると身を滑りこませた。]
―林の川付近―
[普段、人前でタイツを脱いだりすることはない。
素顔を見られるのは恥ずかしいので、今ではすっかり習慣になってしまった。
だから誰の目もないこうった場所では、自然と解放的になれるのだった。]
あまり奥へ踏み込むと、またまともに戻って来れないかもしれない。
ここから先は慎重に行こう。
[スピードフォルムを解除し、川の飛び石を跳ね渡る。]
あはは、さすがにこの歳になって迷子はないよね。
ぼちぼち片付けて、バーベキューの準備に取り掛かろうか。
[既にぬるくなったお茶を飲み干して、立ち上がる]
や、更科は面倒見がいいなって話。
[唇を尖らせた更科に、くすりと笑う。]
結城か…。
まあ、パーベキューの用意が出来たら、無理矢理引っ張ってきて放り込めばいいさ。
[ふと、さっきまで考えていた事を口に出そうとして、止める。
どこに何があるのかわからない。
下手な事は口にしない方がいいだろう。
思案していると、碓氷の声が聞こえた。]
鶯谷?
繊細、繊細ねぇ…。
まあ、単独行動は危険だろうし、後で捕まえに行ってくるかな。
―食堂―
ん
……鶯谷も出かけたのか?
[碓氷の言葉に首を小さく傾ぐ。
首飾りが小さな音を建てた。]
…干からびなければいいが。
西野もだが適度に探しに行くもありか…。
[食器を洗ってから、自分の荷物を取りに向かう。
まとめられていた荷物から自分のバッグを取り上げると、個室があるという2階へと向かった。
扉は8つ。]
誰かと相部屋ってことみたい。
みんな決めたのかな?
それとも勝手に入っちゃっていいのかな。
[悩んでから22(8)の扉を開けた。]
[食器を洗ってから、自分の荷物を取りに向かう。
まとめられていた荷物から自分のバッグを取り上げると、個室があるという2階へと向かった。
扉は8つ。]
誰かと相部屋ってことみたい。
みんな決めたのかな?
それとも勝手に入っちゃっていいのかな。
[悩んでから202(8)の扉を開けた。]
[誰もいないのを確認して、中へと入る。荷物を置くと大きく伸びをした。]
うん、窓開けなきゃ。
[窓を開けて空気を入れ替えると、気持ちのいい空気が流れ込んでくる。
荷物を置いたベッドに腰掛けて、窓の外を眺めた。
お腹もいっぱいになったからか、次第に眠気に誘われて、*うとうとし始めた*]
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