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―回想・車の中―
[勢い付いたままラッキーに同行を申し出たが、断られたらどうしようという不安も中には在った、が。
「一緒に行く」との言葉を受けて多少は胸の内も晴れたかも知れなかった]
ありがと!それじゃあ私が車を出すわ、一気に飛ばして行くんだからあっと言う間よおお!!
[自信たっぷりにラッキーをナビシートに座らせたは良いものの、何故か自分がナビシート側の扉を開けかけたり居心地悪そうにハンドルを握って顔を青ざめさせていた]
あ。そうだ、こっちは左ハンドルだし右側走行なんだっけ。
[その後の酷い運転状況に叫ぶラッキーを他所に、なんとか無事に現場へと辿り着いたという]
―回想・第二現場―
[両手を合わせてラッキーに頭を下げながら現場へ入り、大まかにジョニーとロバートからどのような状況なのかを聞いていた。その話の中にあった「人騒がせな偽妊婦」についてはその場の3人に訊ねて把握した]
警察関係者だけを狙うのかと思ったらそうでもないのね。
…あ、でも全くの無関係でもないのよね?サムスだったかしら、あの警官と何かがあって騒ぎになってたって事があるし。
[そこで再び現場の方へ向くと3(3)
1.サムスが自転車を取りに来ているのが見えた
2.誰かが自転車を取りに来ているのは見えた
3.なぁんだ、猫かあ]
[何かが蠢く影が見え、注意深く様子を見ていると1匹の猫が走り去って行った]
なんだ、猫かあ。脅かしちゃダメよっ!
こんな時って色々怖くなっちゃうんだから。
[被害者のものと思われる携帯電話が発見された、と聞き>>403]
こんだけ派手血痕を残したりしちゃってるんだから、携帯のデータを消したりする…証拠になりそうなものを消す所までは考えが及んでいないんじゃないかしらね。
でっかい手がかりゲットの予感って所かしら!
[しばらくその場で現場を調べていたが、特にこれといった遺留品もみつけられなかった為、皆に付いて一度署に戻る事にした]
―署長室―
[資料に目を通していると、視界がぐらりとゆれた]
む……?
いかんな、少し疲れがたまってきている様だ。
[考えてみれば、一件目の事件発生からずっと署長室に篭りきっていた。疲れるな、と言うのが無理な話だ]
さすがに今日は家で休むとしよう。
―鑑識課―
[警察署に到着すると、そろそろ鑑識結果が出ると言う事だったので、そのまま鑑識課へ。
ヘンリー曰わく]
「一言で言えば昨日とほとんど一緒。
死亡推定時刻は午前0時頃。死因は失血によるショック死。
まるでデジャブのようだね。
ただ、昨日と違うところが一点だけあって、
傷口が昨日よりももっと細くて、…そうだなぁ、鉄の爪のようなもので引っ掻いたみたいに、こう平行に傷がついているってところかな。
凶器は刃物だと思うんだけど、ナイフのようなものじゃなくて、鉄の爪のようなものを使ったんじゃないかと思うよ。」
「被害者の身元は、
レベッカ=ブラウン、23歳
昼間セントラルパークによく店を出している移動ハンバーガーショップのアルバイト。ダンサー志望で夜はどこかの店で踊っているという話。最近、金銭的に困っていた様子。
ケイティはそのハンバーガショップの常連だが、関係は不明。
ってところかな。」
「昨日の毛皮と今日の毛皮だけど、どうも普通の動物の毛皮のような感じもするけど、よくわからないところが多くてはっきりしてないなぁ。
他に何か聞きたいことはあるかい?」
いや、とりあえず今のところはそれだけわかれば十分だ。
(手口がほとんど一緒と言うことから、やはり同一グループ(『人狼』)の犯行のようだが、凶器や毛皮の色から判断すると、やはり昨日と今日の実行犯は別人なのだろうか。
凶器は刃物らしいと言うことだが、昨日の件もありアテにならない。昨日と同様にジンに確認してもらった方が良いだろうか。)
[検死結果を伝える為に、ひとまず刑事部屋へ]
―回想〜閉店後のバーにて―
[空が白み始める頃、...のバーは閉店する。シャッターを降ろし散らかった店内を大雑把に片付けては酒や煙草の灰や痰、嘔吐物のぶちまけられた床をモップがけするのが...の朝の仕事だ]
ったく、仕事とは言え俺も大概人が善すぎるぜ。40年以上も酔っ払いどもの後片付けをしてるんだからよ。
[一段落すると、スツールに腰掛け煙草を咥える。...は実にアメリカ的なマッチョイズムの象徴、ラッキーストライクを愛飲している。
乱暴にモップを押し遣ると、咥え煙草をしながらニュースペーパーを広げて紙面に踊る文字を睨んだ]
“帰って来た人狼”、だぁ?
冗ーー談じゃァァア、ねェぞ! チェイニーJr.のホラーじゃねえんだぞクソ新聞紙!
[お世辞にも品が良いとは言えないタブロイド紙にはショッキングな見出しが躍っている。
スラム街で2晩続けて起こった殺人事件、人狼の噂、実に恐ろしげにそして何より好奇心をくすぐる具合に書かれている。ついでに、被害者の女性はいつのまにか哀れな生贄の美女にされていた]
クソいまいましい話をしやがるぜ、「また」人狼か? 冗談じゃねえ!
俺ァあんなのは真っ平御免だぜ!
[...は新聞をかなぐり捨てるとカウンターを勢いよく蹴りつけた。興奮と怒り、そして20年前の記憶からくる恐れに任せて煙草を灰皿に押し付けた――]
―回想終了―
―警察署―
[仮眠室から刑事部屋へと戻りながら、軽く伸びをする]
ふああ、爆睡しちゃったでござる。
しかしおかげで頭がすっきりしたでござる。
―警察署・刑事部屋―
[刑事部屋に到着し、その場にいる刑事達に]
鑑識と検死の結果が出たぞ。
[と、その結果を伝える。
その場にジンがいれば、昨日同様に凶器の確認を依頼するだろう。
いなければ、「ジンがどこにいるか知らないか。」とその場にいた誰かに居場所を訪ねるだろう。]
[タイミング良くジンが起きてきたようなので、検死の結果を伝え]
ヘンリーは凶器は刃物じゃないかと言うんだが、昨日の件もあって凶器が本当に刃物なのかがアテにならん。
悪いが昨日のように遺体を確認してみてくれないだろうか。
[と打診する]
―警察署・刑事部屋―
[刑事部屋へ戻ると、ロバートが自分の名前を出していたので話しかける]
どうしたでござるかロバート?
拙者に何か用か?
[ロバートに頼まれれば]
了解したでござるよ。拙者も遺体は見分するつもりだったでござる。
[そう答えて、遺体安置所へと移動を開始する]
[ジンの承諾が得られれば]
俺も一緒に行こう。刃物かどうかの見分けはつか無いが、一度見ておきたい。
[ジンと共に遺体安置所へ]
―遺体安置所―
[ロバートと共に検死官に通されて、遺体の前に立てば、...は詳細に遺体の状態を見分を開始する]
これは、刃物…とはちょっと違うでござるな。
爪…まるで獣の爪のようでござるな。
[まずはそう決定付けてから、見分を続ける]
まず、肺に傷をつけるように一撃。それで大きな悲鳴を出せないようにしているでござるな。
さらに足の腱を切断して、逃げられないようにしている。
その他の傷はもう、いたぶったとした見れんでござるな。
惨いことをするでござる。
しかし一点、昨日の遺体とは違って喰い散らかされた状態には見えんでござる。
昨日の犯人とは全くの別の者による犯行と見て間違えないでござるな。
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