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─コントロール・ルーム─
[基地の中は、しんと静まり返っている。
人の気配はなく、それが無機質な隔壁を一層寒々しく見せていた。
その廊下を歩き、コントロール・ルームへと至る。
ここの窓から正面に、KK=102がうつくしい姿を見せていた。]
綺麗ね…。
[KK-102は、この騒動に関係なく、いつも通りに美しかった]
ね、睡蓮って呼んでもいい?
[唐突な質問を]
ああ。
お前の、髪と瞳の色だ──…
[KK=102を見つめ、目を細める。
そうして、彼女の問いに首を傾げて笑った。]
睡蓮?
おかしなアクセントだな。
いきなり、どうした。
KK-102の、お花の名前。スイ=レンと同じ発音。アクセントが違うけど。
綺麗なお花よ。池に咲く花。あの星の神様の宿る花。
基地のみんながね、それぞれ、お花の名前をもってるの。再会したときには、その花の名前で呼び合うようになるはずよ。
だから、今から慣れておこうって…。
[くすっと笑った]
池に咲く花、か。
…………、似合わないな。
[ローズの笑みにつられるように、ふと笑う。]
けれど、ローズ。
それでは、お前のような花もあるのか?
そんな花があるなら…それは、見てみたい。
ええ。ローズって、そのもの。薔薇っていうらしいわ。
いろんな種類があるんだけど。
睡蓮は、神秘的なお花よ。あなたにぴったり。
ね、睡蓮。
薔薇…、か。
ローズ、ローズ……ああ、やっぱり俺にはこっちの呼び方がいい。
きっと、綺麗な花だろう。
ははっ、神秘的か。
悪くはない、が……
[呼び掛けに頷き、不意に彼女を抱き寄せる。
そうして、水色の髪に手を添えて耳朶に口元を寄せた。]
───ローズ。
[すまない、と小さく囁く。
表情は互いに見えず、ただ──
いつもよりも高い体温が、何よりも雄弁に事実を語るだろう。]
[予想はしていた]
ん…。
言わないで…。せめて、最後まで。
そして、逝く時は、
『先に行ってるよ』って、言って。
お願い。
───…分かった。
[彼女は、どのような表情を見せるだろう。
それを怖れるように──宥めるように、抱きしめる腕に僅かに力が篭る。
微かな嗚咽が、胸元から響く。
もう一度、すまないと言いかけ……]
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