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[ラボにつくと、コンピューターを起動した後、ヤ=ナギに資料を渡して]
悪いんですけど、このデータを打ち込んでくれますか?
[と依頼する]
[膨大な量のデータを見て唖然とした。]
あ、はい。…少し時間をくださいね…。
[が、この手の作業は几帳面なナギには向きであった。]
……はぐれ者なんかじゃないですよ。いい家族でした。
世間的には色々あるのかもしれませんが、そんなの全然関係ないです。
むしろ、私を家族の一員にしてくださって本当に感謝してます……。
─マシン・ルーム─
[シン、とした室内に低く機械音が響く。
そして、もうひとつ。]
───……、……。………でッ…!
[微かな寝息を破り、ごつ。と鈍い音が響いた。
僅かな頭痛に顔を顰める。]
寝ちまってたか…。
[シ=オンのプログラムしたシステムは良く動いていた。
だが、通信士にプログラマーと、システム関連の人間が立て続けに抜けた穴は大きい。
結局、マシン・ルームが自室であるかと錯覚するほどの羽目に陥っていた。]
[テキパキとは言えないが、ひとつひとつを慎重に入力していくヤ=ナギを見て、当たりだったな、と思った。正直ローズはそういう能力には長けてはいない。
もう一人、そういうことに長けてそうな人が連絡つくようになれば、そちらにも頼むつもりで]
…………。
さっき、なんか鳴って…ローズか?
[端末は、内線の着信履歴を示す。>>103
額を押さえて欠伸を噛み殺し、回線を開いた。]
オク=テ=キー=ローズ、スイ=レンだ。
悪いな、内線に今気がついた。
どこにいるんだ?
今なら、そちらに向かってもいい。
[端末へと向かい、手短に伝える。]
ショウさん。
何もしてあげられない、なんてそんな事は無いです……。
ショウさんが私のそばにいる。それだけで、私は満たされますから。
[スイ=レンからの連絡が入り]
おはようございます。じゃあ、こちらに来ていただけますか?
わたしのラボにいます。
ちょっと、相談がありますの。
[こちらも手短に伝える]
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