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ウィルスが進化…。
[抱きしめられて、少し震えがおさまる]
ええ、キィ=キョウもよ…。
あなたも、サージャリム様のご加護があるんだから。
[つい先程、スイ=レンに言った言葉とは裏腹に]
そうだ…。
さっきね、みんなの名前をKKの呼び方で調べたの。そうしたら、キィ=キョウって、桔梗(キキョウ)って名前のお花の名前と同じだったのよ。
わたしは、薔薇の花。
私は……。
[謂いかけて、言葉を濁し]
ええ。サージャリムの御加護のままに。
[そのままぎゅうっと強く、抱きしめるだろうか]
お花の名前……?
[きょとりと首を傾げて]
桔梗……どんなお花なのかしら。
薔薇は……貴女にぴったりね。可憐で愛らしく、それでいて気高い華。
桔梗は…たおやかなお花だったわ…。
キィ=キョウにぴったり。
わたしは、可憐でも、愛らしくもないけどね…。
おもしろいわ。母星にも、KKにも似たような植物や花があるなんてね…。
あとで……私にも教えてね。その桔梗って花。
[くすりと笑って]
あら。ローズは可愛いわよ。
世界中のだれよりも、可憐で愛らしいわ。
[真顔で謂ってのけると、こつりとおでこを合わせて]
……来てくれて、ありがとう。
貴女の元気を分けて貰えたから、もうひと頑張り出来そうよ。
ええ…。さっきね、喫茶室にある、映像機に残されてた前任者達の残してた、KKの映像をね、見てたら…。あったの。
KKの風景が…。とっても綺麗だった。そこに、桔梗も、薔薇も、睡蓮も、みんなみんな、綺麗に…。
[おでこを合わせて]
うん。わたしも、キィ=キョウといれば、元気よ。
何か、手伝う?
すいれん……?
そう。あの人と、随分仲良くなったのね。
[何時も険しい顔をしている姿しか思い出せないが、
ローズが誰かに興味を持つ事を好ましく、そして寂しく思いながら呟いた]
ううん。ここは私一人だけで大丈夫よ。
……それよりも、貴女の歌が聴きたいわ。
[無意識に、スイ=レンの名前を出してしまったことに、ちょっと後悔した。何故だか…?]
な、仲がいいとか、そ、そんな…。
[赤面は明らかに分かるだろう]
た、ただ、例を言ったまでで…。
[言えば言うほどボロがでる]
歌…。
[ここ数ヶ月まともに歌っていないのが、さすがにストレスになりかけていた]
でも、制御システムのない、ここで歌ったら…?
[周りを見た]
顔が赤いわ。
[くすりと笑って、おでこを離して]
ええ、例ね。
[くすくすと、赤くなるその様を見やり、笑みをこぼすだろう]
……では、心で歌って?
私も心で、聴くから。
主よ、主よ─────
大地に宿いし 御心の─────
恵みを与え給へ─────
[キィ=キョウと共有する心の歌声は、やがて、呟きになり、最後には、はっきりとした歌声になり…]
そういえばショウさん達は調査艇>>29で外に出たんだったっけ。
…そういえば今日はまだシ=オンさんとスイ=レンさんに会ってない。
[と、そこへスイ=レンから連絡が入る>>90 了解してシ=オンの所へ内線をかけるが、出ない。]
シ=オンさん…?
[彼らは恐らく夕べ遅くまで仕事をしていたはず。もしかしたらまだ起きていないのかもしれない。だけど…。
ナギはシ=オンの分の皿を持って、彼の自室へ向かった。]
(これも、回想にしておきましょうか…)
[シ=オンの部屋に向かうヤ=ナギに]
シ=オンは、医務室よ。発病したの。
同じ病気らしいわ…。
これから、キィ=キョウに状態を聞きにいくところなんだけど?
>>106
…え 発病?
シ=オンさんが? シ=オンさんが発病…?
[瞬間、脳裏に先ほどのオー=ス=ティンの死に顔が浮かび上がる]
感染が、拡大したって事ですか??
[ナギはここへ来て声を上げたのは恐らく初めてだっただろう。]
僕も行きます。シ=オンさんに会わせて下さい!
>>107
ええ…。まだ、はっきりはしないようなんだけど。
[そう言って、ヤ=ナギを医務室に案内して、シ=オンの様子を確認してから、改めてキィ=キョウの部屋に向かったはず。
シ=オンは、キィ=キョウの投与した薬で一時的には落ち着いた状態であったかも知れない**]
(回想→現在へ)
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