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[次々に映るジンロウ町の住民の中で一際目立つのは]
[魔法の杖を構え妖艶な姿]
『仕方が無いから……協力してあげましょうか。』
アニュエラ殿っ・・・!
『大丈夫よ。こちらには、魔王に怪人に魔法少女に科学者に……とにかくなんでもかんでも、人材がそろってるんだから!
そこの5人で額を突き合わせてるより、はるかに出来ることは多いわ。 アナタ達だけで何でも背負おうとしなくていいのよ。』
[こちらの様子を全て見ていたかのように語られ、一つの可能性に思い当たる]
[これらの声はグラジオラスにも聞こえているはずで]
グラジ殿・・・ジンロウ町の力を、信じてみませぬか?
─花見空間・続き─
[そんな時だろうか…ふと見上げた空に、"歪み"らしき穴が見えて]
──ッ!!
[応援している場合じゃない、と群集を掻き分けて、走る。
その先にある物が…《求めている物》なら]
まだ、ボクにも出来る事は…ある──ッ!
[集まっていた人の波を掻き分けて、...が出た先には。
{浮いてる何か}の姿が、あったことだろう]
["何か"を掴み、トメ子達の居場所を聞けば
きっと、喚きながらも教えてくれた事だろう。
そのまま、"何か"を持ったまま、トメ子達の所に向かえば]
─トメ子さんッ!
アニュエラさんも!
[ステッキを手に持った、2人に声を掛けた。
声を掛けるまで、"歪み"に向けられた視線は、一度、此方に向いたろうか]
あれは………。
[予想通りの答えを求めるかの様に、"歪み"に視線を投げて、尋ねた]
―― 花見空間 ――
いかに困難に見えても、越えられぬ試練はありません。
我等の日常を取り戻しましょう。
我等自身の手で。
Et cum fratribus nostris absentibus!
(ここに欠けたる我等が兄弟と共に!)
[人々の視線と祈りは空へ]
[映る景色には桜が咲き乱れ、立ち上る気迫に揺れる]
[渋い表情ながらも不敵な店主の姿]
『仕方あるまい。
どれ、もうひと仕事するとするかの。』
店主殿・・・かたじけないっ・・・!
[桜が揺れ散る中、静かに杯を煽り置く]
[やる気や気迫を纏わぬ、常時の姿をそのままに存在する]
[魔を統べる王の姿]
『魔が王を動かしたくば相応の道を示してみせよ』
示しましょうぞ・・・魔王殿を動かすに値する答えをっ!
見ていてくだされ・・・そして力を貸してくだされっ!!
[希望はそこに、あった]
あら、カル君。
アナタもこっちにいたのね。
[11支部に行ったふたりとは、結局、ほとんど話らしい話も出来なかったために、カルロがいることに少し驚きを含めて]
アレは何、だなんてあたしに聞かないでね。
あたしにだって、よく分からないんだから。
でも、あの王座があって、ドン君たちがいるなら……そういうことなのでしょう。
[神父が、影が、一般人が、科学者が、正義が、悪が、]
[全ての者達が揃っていた・・・彼等こそがジンロウ町そのもの]
グラジ殿、対処は決まりましたぞ・・・!
聞いてくださるか?
場所!
それは次元の向こう側にある異次元空間!
破壊方法!
それはジンロウ町の者達全ての力を一点に集め吹き飛ばす!
手段!
・・・俺の持つ力を全て使って、この箱舟をあの異次元空間へと転移させましょうぞっ!
[希望を見つけたのならば、後は突き進むのみ]
―回想・終わり―
「正義」のヒーローは…背負うものが大きく、また多すぎる。それだけのものを愛しているからなのだろうかな。
[私は…と言い掛けて押し黙る。シャルロットの言葉にも返事はせずにただ黙って抱き締め続け、顔を上げる]
私は、花だけの世界を作ろうとしていた。
正義も悪も全て潰し…人の居ない場所をな。笑えるだろう?
それが今は虚しい事だと、知った。
お前と、多くの人々の居る世界で花達を護り、育てたい。
それが今の私の願いだ。
小さな願いだろうが、ヒーローではないのだからそこは勘弁して欲しい。
[それから、ドンファンの方へと向き直った]
/*
おぅぇぇ…急に頭痛と吐き気がして寝ておりました。
ちょっと寝たらマシになったのですがなんだったんだろ。
というか寝過ごさなくて良かったね風城さん。
ええ、まぁ…色々ありまして。
[アニュエラに問われれば、曖昧に返しただろうか
続く言葉…には苦笑しながら、同意を。
そして…『そう言う事』と続けられたソレは、...の予想と一致する物で]
だったら、ボク達にも…出来ることが。
[そう続ければ、2人はどう返したろうか。
...の視線は、呟きながらも"歪み"に向けられていただろう]
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