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―そんなこんなで、時間解除されたビルの陰―
クク…珍しい姿が見えたものだ
[アニュエラにしては美しくない点。子供を救っている点
そのどちらも含めて笑いながら、いつの間か現れた魔王は倒壊してくるビルを片手で支え、そして、小石でも投げるようにほうり捨てる。
その直後、ヒーローやら怪人やらの悲鳴が聞こえた気がするが、どうせ丈夫だろうと思ったり、その行為により連鎖的にビルが3(6)。住宅が1(6)ほど崩れたがそのどちらにも気にしなかった。]
[JJが納得したかどうかは微妙な反応だったが、どちらにせよ「大丈夫」と押し切る事にした]
長居は禁物のようね。
[二人になったところで携帯電話からジャスティス急便へ電話する。]
ジャスティスを2件お願いしたいのだけど。
[まずはグラジオラスの栄養剤を届けてもらいたい、もう一件はその場で伝えるとの旨を話す。]
― 17秒後 ―
「まいど!あなたの町のジャスティス急便です!」
流石に速いわね。ありがとう。代金の方は私が立て替えておくわ。
もう一件なんだけど、ちょっと特殊な依頼になるのよね。
[そう言って一通の文書を取り出す。
概要は『ジンロウ町にて、かくかくしがじか』とテクノロジィに対して注意を呼びかけるもの。]
これが悪用されたら、危険だと思わない?
だからね、あなたが信用出来るヒーロー達にこの“情報”を届けて欲しいの。
この『ジャスティス』、引き受けてくれるかしら?
[火傷の痕が残る腕をビル投げ飛ばした後感触を確かめるように手を軽く振り]
…なんだか暑苦しそうなのがきたな
[少々呆れたように息を吐きながら、土煙と叫び声がする方向へと体を向けた]
―倒壊したビル付近―
な、なんだあれはっ!?
[大質量のビルが『飛んでくる』光景を目の当りにして流石に一瞬動揺する。 が、すぐさま飛び出し吹き飛んだ瓦礫等による二次災害を防ぐために気合を発する]
ウオオオオオオォォォォォォ、吹き飛べェェェェ!
熱 波 爆 風 !
[まだ無事なビル群を背にして熱風の壁を作り上げ瓦礫を吹き飛ばす! 無事なビル群付近にはアニュエラとトメ子の姿があったかもしれない]
ゲッホゲホ・・・何も見えんな・・・
[吹き上げた熱風と粉塵によって視界が塞がれる。 >>137暫くして視界が晴れた向こう側には溜息をついている魔王の姿があった]
おぉ、魔王殿ご無事であったか!!
っと、その前に・・・この街を襲う隕石・火事・雷はお主の仕業か? もしそうであるならば、正義の者として、「じゃすてぃす」を申し付けねばならんっ!
[カンナギの姿を思い出しながら魔王へと問う]
[アニュエラとはなんらかの会話をしたかもしれないが、こんな熱風やらで会話も続けれるはずもない]
ふんっ。無事に決まっておろう。
ああ、これか。
これは我の仕業ではないな。何せさっきまで寝ていたものでな。
[ほぼ本当だが寝ていたのは嘘である]
―夢の中?―
――何やってるのさ、そんな所で寝てちゃダメじゃない。
早く花達や人々を助けに行ってあげなきゃ。
煩い、誰が寝ているんだ。私は今ビルに向かって移動している所で、何を護るとかそんなものを貴様に指図される覚えはない。
――僕のすぐ近くで寝てるじゃない。あーあ、間抜けな顔。というか真っ青。
何…?
――言っておくけど、僕が君に力を与えたのは無差別殺人をさせる為じゃないって事は解ってよね。
まー、その辺は適当に選んじゃった僕の責任でもあるんだけど、ちょっとずつは理解してくれてるみたいだから良いか。
貴様、まさか。
―グラジオラス、この話はまたこの件が片付いてからしようじゃないか。今は…そうだね、気になっている人の為に目を覚ましたらどうだい?
あのウサミミの子とかお婆さんとか色々な人の為に。
おま、花の王…か!!
―そうそう、今なら世界終末回避祈願キャンペーン中でチキン1ピースと烏龍茶(S)を無料でプレゼントしてるからまたおいで。
ちょ、花の王、それとこれとは…関係ないだろこの大たわけが!!
「だがチキンは貰いに行くから覚悟しておけ!!」
[と、大声を上げて目を覚ますと、見知らぬ女性とJJにバッチリ聞かれてしまったかも知れない。
そして視線の少し先には隕石によって半壊した、ファーストフード店の紳士人形が佇んでいた]
あ……い、いや、そのチキンが今キャンペーン中だとかなんとかという夢がだな…JJ、今のは聞かなかった事にしてくれるよな?
[訝しげな目線を送って来るJJに、弱々しくも十分な脅しを含んだ笑みを向けた。
傍の女性は見覚えがないが、気絶している間に聞き慣れた呼び方をされたような気もする]
うぐ〜、いてててて…。
くーっ、年は取るもんじゃないのぅ。つつ…
[床で小さくなっていると、じりりりと鳴る電話。
青薔薇の娘か誰かに受話器を取ってもらって出れば、聞こえてくるのはカンナギのくたびれた声>>128]
おお、おぬし、なにしとるか。
おぬしの…ええとなんじゃったかな、(と青い娘に名前を聞き)ユーリちゃんが今ここにおるぞ。
いや、蛇口から流れてきたもんじゃから、てっきりお前さんも下水道かどこかにいるものと…
…おお、とっとと来い。全速力じゃぞ。
[カンナギとの電話を切り、青薔薇の娘に声を掛ける。]
もうすぐカンナギめがここに来るはずじゃ。
その前に、ちっと手を貸してくれんかの。
とりあえずはそこのソファーまで…おおいてててて……
[青薔薇の娘やその場にいた人達の手を借りて、店の奥のソファーまで移動する。
カルロ>>120が来たのは、きっとそんなタイミング。]
[グラジオラスが目を覚ますと、すかさず問答無用でむぎゅり。そしていつかのように頭をぽんぽん。
そしてその場にいるであろうJJに聞かれないよう耳元で小声で囁く]
おねーさん、シャルです。とりあえず今は話を合わせて。
[JJがその場にいればそちらを向いて]
もう大丈夫なようですから、この子の事は私に任せていただけますか?
―喫茶まろん《中立亭》―
まあ、大丈夫ですか?
[なにやら大変なことになってしまった店主に瞬きして。
奥のソファまで彼を運ぶと]
いま、手当ていたしますからね。
エレメントおb――
[そこでカルロが来たため、癒しは発動せず+表+が裏なら店主の頭の上にししゃもが降ってきた。]
―回想・崩れゆくビル付近―
[静止した時間の中。
アニュエラの救出劇があった事など、無論知る由もなく]
[そして、再び世界が動き出した時――]
おお!? これは――
[どこかに向かって投げ飛ばされるビルの破片、そしてそれを更に吹き飛ばす熱風の壁。
時間停止の弊害で全く状況はわからなかったが、ともかく自分自身は無事だったらしい]
って、アタクシの事はどうでも良いんじゃ!
ビルの中に居た者は無事だったのか?
[周囲に居た者たちの顔を見回した]
―回想・了―
―現在・倒壊したビル付近―
[目の前で、ドンファンと魔王が何やら取り込み中なのが見えた]
これは魔王の仕業……ではないのかい。
魔王以外にこれだけの破壊力を持つ輩が居たとはねぇ……。
[滅びてこそいないが、そこかしこがボロボロになった町を見回し溜息を吐く。
破壊倒壊は日常茶飯事のジンロウ町であるが、それでもこれほど大規模なものは珍しい]
厄介事は重なると言うけどねぇ……。
ふむ、やはり魔王殿の所業ではなかったか。
いくら悪とはいえ・・・無差別広範囲に被害をもたらす等、何らかの宣言が必要であろうしなっ!
[正義として根本的にどうなのかという事を暑苦しく語りながら魔王の元へ歩んでいく。 近くにトメ子達がいるならば+裏+【表:気付いて声をかける 裏:気付かない】]
この前は助かり申した。
あの固まっていた人々は無事に救い出し家路に着きましたぞ。
色々あって駅前は色々と吹き飛びまくりましたがなっ!
[細かいところは、もの凄い端折った]
[予想より少々遅く、1分ほどでやってきたカンナギ>>129
が一直線に青薔薇の娘に飛びついて抱きしめるのを見れば、苦笑して視線を外す。
中途で止まった詠唱>>146の影響か、ぴちゃりと頭に落ちてきた海水を拭いつつ。]
あやつ、すっかり惚れおったかの。
[呟いた直後にはカンナギが出て行く後ろ姿>>130が見えた。]
やれやれ。せわしないやつじゃ。
まあ、若い内は走りまわっとるのが一番じゃがな。
[微笑ましげな、そんな述懐。]
そろそろ終わったところか
[服の埃を払い終えて呟いたところで、動き出したトメ子へと目を一度だけ向けてからドノファンへと戻す]
さて、それは悪にもよろう。
我は昔ながらのものゆえ礼儀として行うがな
[最も現在被災地などへの活動のためにこちらへと手を回す余力はなかったようだが]
この前か、我は何もしておらぬ。
ただ自己満足のために動いたのみよ。
[駅については深く触れなかった]
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