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ばぐで無いというのなら、お主ら一体何なのじゃ?
名前を知らぬから呼べるわけないじゃろう。
[XIではない何者かとふよふよの会話に苦言を呈す。
そして時々聞こえるXIらしき声に呼び掛けた]
お主。「自分の唄」は見つけたのか?
嗤っておらずに唄え。
……っな……、リヒトの方が消された、だと……ッッ!?
[更新されるデータ。そこに『仲間』の存在はもう、既になく。]
てめーもうるせーな、サイ!いつまでも笑ってんじゃねぇ!
やいこらネコミミ!
おめー、なんでリヒターを停止させなかった!
あん時俺があんだけ言ったってーのにッ!
[そんなことを言いながらいつかのように詰め寄っても、何も知らぬシャトに事情がわかるはずもなく。
というかだいたい、全く伝わっていなかったのだから、あんだけもどんだけもない。]
クックク・・どうした?
お遊戯の時間か?
[ふらつくGAIに向け、右手にはUSBカードを持っていたので、左手であごをすくうようなアッパーを入れた。
利き手ではなかったため、ダメージは少ないかもしれない]
[困惑した思念が流れる]
サイ。
いったいどっちのリヒトが本物なんだ?
さっきまでの優しいリヒトが本物なのか?
それとも今の冷酷なリヒトが本物なのか?
あいつもお前と同じで人格を多数持っているのか?
/*
閣下ァァァァァァ!一生ついていきます!!(マテ
ぁ、でもサーティにやったらハッキングシマスヨ?
いやぁ、面白い!実に面白いぞー!
自分以外・・・(びたーんびたーん
[リヒトがベルを突き飛ばす。今度は手が届かない。
そちらに気を取られている間に、リヒトのアッパーがあごに打ち込まれた。
91のダメージ]
猫耳言うな!
妾にはきちんと「猫音 しゃと」と言う名がある!
[怒鳴りこむELEVENに怒鳴り返した]
「あんだけ」ってどんだけじゃ!
お主あの時意味不明の呻きのみ残して、妾の唇奪っただけじゃろう!そもそも「りひたー」って誰じゃ!!
―図書室―
[小さい体躯で跳ねるように短い脚で駆けていく。そして中の様子を窺うことなく飛び込むと]
ふぅ……叫び続けるの、あーきたっ。
[一息入れて立ち止まり、一気に跳躍してベルに蛮行を続けるリヒトの元へ着物のような衣装から短い脚を伸ばして、96の力でその顎めがけて打ち上げる]
フン・・・。
慌てずとも、サーティから人狼能力を奪ったら、お前たちも機能停止させ、データを残らず吸い尽くしてやる。
お前ら山派ロイドなど、皆、我が社の養分となって果てるがいい!
[鼻で笑いながら、奪い返したUSBカードを、腕の端末にしまいこむ。
そこで、ふいに目を見開き、愕然とした表情に変わっていった]
き・・貴様!
よくもやってくれたな!!!
――見つけたさ。
[シャトの問いに先に答えたのは、XI。]
……名前、ったってな……
っち、おめーらと違って、そんな立派なもん持ってねーんだよ!
[次に、歯切れの悪いELEVENが。]
……ふ。
黒の方が主人格だと、わたしは聞いていたけれど、ね。
んなこたねぇ。リヒトのが本物だ。
[バクに答えたのは、ふたり同時に。]
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