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[少しためらってから]
・・・ですが、どうか人狼の名を、教えてくれませんか?
本社のためではなく・・・彼ら自身と、ここにいる皆のために。
隠し事を続け、嘘をつき、周囲を騙し続けるのは、辛いことだと思います。
だから僕は、彼等をそれから自由にしてあげたい・・・。
そして、僕たちも辛い。仲間を疑うのも、仲間を奪われるのも辛い。
ですから・・・お願いします。ヨルさん。
[深々と頭を下げた]
[表人格の発言を見ながら、クックッと喉で笑い]
嘘をついている自覚がないこと。
それが一番見破られにくい嘘、だな。
さて。
後はヨルの反応次第か・・・。
投降ともとれるこれが、ただの演技で・・・。今からまともなボカロの名をあげる、などということが、ありえるだろうか?
―メインスタジオ(>>103>>104前)―
[張り紙の前で>>111からのヨルの狂信者COを聞くと呆然と立ち尽くしたことだろう。
脳裏を過ぎるのは一昨日の第3スタジオで一緒に練習をした時のヨルの言葉(>>0:99)]
『・・・僕達はライバルですけど・・・一緒にデビューする可能性だって、いっぱいあると思うんです。』
あ、アア……え、あ……
[思考が上手くまとまらない。言葉が何も出てこない。人狼や蝙蝠という自分に不利益をもたらす敵が実在するのであれば、対峙する覚悟を決めていた筈だった。嘗てのリヒトの言葉(>>1:79)、バクの大音量(>>1:128)で感じていた者も、カリョへの"襲撃"が事実ならと決意を固めていた筈だった。それなのに出てきた者は…]
な、なニよ…じャあ…アタシはどうスればいいの?
[ヨルに対してどうリアクションを取っていいのか判らない。判るのはこのままだと彼女の言う"可能性"は閉ざされるのだという状況なだけ]
や、やっぱり本社、本部の悪戯よね。
だっておかしいじゃない。おかしいおかしいわよ。
きっとモニターの向こうでこういう時どうすればいいのか見極めるつもりなんだわ。
ぼーかろいどなのにあたしぼーかろいどなのに…
[リヒトらがヨルに話しかけていたとしても呆然と固まったまま。もしヨルと視線があったとしてもまだ立ち直るには*時間がかかるだろう*]
『ひどい!』
[ベルの胸の中で、熱い思いがたぎった]
『欠陥がなによ!譜面が読めないだけじゃない…わたしだって、低音が出ないわよ…それが欠陥だからって、処分するの?彼ら(コード:人狼)は、その代償として、カリョを機能停止にしたんだわ…。おあいこじゃないの…。彼らだって、やりたくってやったんじゃないに決まってるわ…』
[いつの間にか、敵対対象であるはずの相手の弁護に走っている自分の心を止められずにいた…]
『どうして…』
[...は、独りごちのはずが、いつの間にか通信機能でルラに伝わっていることに気がついてはいなかった…]
[そうは言っても、どちらにしても、
この事態を平安に解決することができないことは分かっていた。
どちらの側に立ったとしても、矛盾を抱えることになる…。
その自分の立場に悩んでいた**]
――回想・廊下で疾走中(他の人が)――
[転んでいるとソヨに肩に担ぎ上げらる。
GAIから本社と連絡がつかないと聞かされ、顔を顰めた]
何だと!先程まで繋がっていたというのに!
此れは偶々か。其れとも「人狼」か「蝙蝠」の仕業かのう…
[ソヨからGAIに体を渡されながらも、イライラし始めたソヨを諭す]
転音殿、落ち着け。いらいらするとお肌と喉に悪いぞ。
むしろ妾も転音殿と同じく腹だたしいと思っておるが、今は自重しろ。「敵」の思うつぼじゃ。
[「敵」とは一体誰だ?と言う疑問を押し込めた]
そうじゃな。此処には何も無い様じゃし。
戻って皆と合流した方が良かろうて。
[戻ろうというGAIの提案に同意すると、誰かがやってきた気配を感じ注意を其方に向けた。ストが来たのが目に入る]
お主か…。
生憎お主が調べるものは、此処には残って無いようじゃ。
一緒に戻ろう。
[そう言ってGAIに抱えられたまま、メインスタジオに戻った]
――メインスタジオ――
[GAIに下ろしてもらう。皆の話を聞いているうちにスリープモードに意向しかけていたが、ヨルがやってきて衝撃的な告白をした為通常モードに戻った]
そうか。お主は「占い師」では無くて「狂信者」と言う訳か。
「思考に欠陥のある」と言っておるが、妾にはお主がそう言う結論に達した筋道は自然だと思うし、欠陥があるとは思えんぞ。
[ヨルにはそう言い、周りの面々の反応を見やる。ソヨが固まっている>>118のに気付き、とてとて歩きより、頭をぽふぽふ撫でた]
どうじゃろうな。昨日までは妾も悪戯だと思っていたけどな。
今は違うんじゃないだろうかと感じている。
あのぷらいどが高い鳥音殿が「最終選考に落ちたので、どっきりの仕掛け人になってくれ」と言われて我慢できる性格ではないだろう。
―メインスタジオ・少し前―
[サーティの話を聞いて、何度かアイセンサーを瞬かせた]
僕にもちゃんとした感情、あるの?
もっと沢山の事を勉強したら、きれいなものを見て『嬉しい』とかそういう喜びやその他の気持ちを表す事が出来るようになる?
[バクやサーティからの話は...の不安げな顔を大分綻ばせただろう]
朱音 ノソラは、ここまでよんだことにしておこうかな。 ( b0 )
[サーティに抱かれながら皆の話を聞いていた。
ヨルが狂信者である事を告げられて、明らかに不満そうな顔をして首を傾げる]
…なんかやだね、欠陥って言い方。
そういう風に作っちゃったのは人間なのに、そうなったボーカロイドが悪いみたいにさ。
ねね、ヨルお姉さんはみんなと歌いたいって思う?
僕は歌いたいよ。でもさ、人狼さんを止めずにいたらそれが出来なくなっちゃうじゃない。
今、人狼さんがどんな『気持ち』で居るのかわかんないけどさ…。
今すぐじゃなくても良いと思う、けど出来れば僕も人狼さんを教えて欲しいな。
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