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>>+227
良い親だとは思うよ。不満点はたくさんあるけどね。
そ、そういうのやめてってば…!
どんな顔していいかわからないよ。
[焦ったような照れたような表情で。]
そのへんは信用してなかったのかもしれないなぁ…。
離れることになっちゃうし、冗談でも『転校なんかしないでくれ』って言われたら多分、転校に踏み切れなくなるって思ったんだよ。
ごめんね。一緒に来てくれたのは嬉しかったけど、それでハリードくんの進路を歪めちゃったかもしれないってのは少しヤダったんだ。
いい女ってどんなのか良くわかんないんだけど… 頑張ってはみるよ?
[こくりと小首を傾げ。]
むー。
何考えてるか良く分からないキャラが売りだったのに。
ぜーんぶハリードくんが悪いんだ。ちゃんと責任とってもらうんだからね。ぜったい。
>>+230
[壁に掛かっている時計を見やって]
うん、そろそろかな。
(ガチャ…………ガチャガチャ、キィ)
[玄関の方で扉が開く音が]
『ただいま。
あらディーン、帰ってたのね、プーケットはどうだった?
あ、お土産? まぁ素敵っ、ありがとうディーン。
……え、お連れさん、もう来てるの?』
(バタバタバタバタ)
『まぁ、あらあらあら、まぁまぁまぁ、ようこそいらっしゃいました、ディーンの母でございます。いつもいつも娘がお世話になっております。いえいえ、ほんとあの子ったら急に「休学する、手続きしておいて」って言い出しましてね、聞いてみたら、「好きな人が出来た、仕事を手伝いたい」って言うものですから私も本当に驚きまして、すぐ主人に早めに帰って来てもらって家族会議開いたんですの、そしたら主人たら「自分で決めたことだから好きなようにやらせなさい」ってきっぱりと言ったんですのよ、もうきゃーって感じですわよね、あのどっしりとした信頼感というか懐の深さと言うか、娘が言ってましたけれどパシメンって言うんですの? ホントいい男ねーってこの歳になって惚れ直してしまいましたのよ。
お姉ちゃん!!
[母の勝手な言葉が悔しくって、姉の部屋に飛び込む]
姉「しょうがないわね、それは!!成績下げた!リーンが悪いぞ!!」
リーン「だって…」
姉「ママには逆らえないものね!だまって聞くしかないんじゃないの!!」
リーン「お姉ちゃんまで、そんな!!」
[頼りにしていた、姉までもが勝手なんてっと悲しくなったリーン]
姉「そんな顔しないでよ!リーン。もう弱いな、その顔…」
[姉は困った様子で、答える]
姉「内緒にしといて、ってママに言われてたのに!こんな時のリーンはどんかんだからな…」
[何言ってるかわからなく、小首かしげ]
姉「こんな時に素直じゃないのは、わかってるって!ママが!!だから学校にいって聞いてきたんだって!リーンは進学校の先ちゃんとみたの?」
あら?何のお話でしたっけ? あらあらあらホントごめんなさい、私ったら興奮するとちょーっとおしゃべりに熱中しちゃうんですの。主人からはいつもいつもその癖は改めた方がいいって言われるんですけれど、ほら、DNAって言うんですの? そう、遺伝みたいなもので、いったん熱くなったら放出するまで止まらなくなっちゃう性質なんですのよ。だからできるだけ普段は冷静でいましょうっていうのが家訓でしてね、娘も学校では沈着冷静だったと思うんですのよ、本当はもっと女の子らしく明るく振る舞って欲しかったりするんですけれど、あの子ったら熱くなると乱暴になっちゃうから少し冷めてる方がいいのかなって思ってたりしてたんですのよ。
それが急に彼氏のために学校休学するって言い出しましたでしょう? 私、驚きましたけど、ちょっと嬉しかったんですのよ、娘が熱くなれるような人に巡り会えたんだなって、親ですから娘の幸福を願って当たり前でしょう?だから娘の休学も認めて、この家から新しい生活を始めさせたんですの。それが今日になって電話で、その彼氏を家に住まわせたいって言ってきたものですから、私本当に頑張って家の中掃除しましたの、本当の自分の家だと思って自由に過ごしてくださいね。あ、アキヒトさんでしたよね、音楽なさるんですって? 壁は割と厚い方だと思うんですけど、不都合があったら防音になるようになんとかしますから気軽に仰ってくださいね。あ、そうそう、今晩は歓迎パーティーと言うことで腕によりをかけてご馳走作りますからね? あ、アキヒトさんって嫌いな食材ってございます?』
リーン「見てない…」
姉「ママもさ、若い時後悔したことあったんだってさ!恋人が留学してしまってね。」
リーン「え?ママが!?」
[あの怖いママが!信じられない!恋人!!]
姉「よっぽど好きな相手で、ずーっと帰ってくるのを待っていた…。でも待っても待っても、帰ってこなかった…。だからリーンには同じ思いしてほしくないんだって」
リーン「まさか!!」
いや…… まあ、大怪我してねえならそれで良いけどな。
[肩をすくめるようにして]
この程度は屁でもねえよ。
むしろ、調子でなかった位だからな…
[...は、テンションのピークが過ぎたのを確認してゆっくりと]
というわけでアキヒト、
紹介します、私の母。
……それにしても母さんの滑舌にはホント尊敬する。
>>#71
いや、入団試験はちゃんと受けるよっ!
俺の実力をしっかりと見せ付けてやるぜっ!ъ(゚Д゚)
[――春から東京…か。]
クラスの連中と離れるのは寂しいけどなーw
一生会えないわけじゃないしっ。
[照れくさそうに]
これからも先輩とこーやって会えるんすねっ!
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