442 【白紙の村】夜明けのない遺跡
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番人 カレル
――良かったです。
[許可を取れた事に安堵した様子で。
ミサナに半ば引っ張られるように、ぴょんぴょんと跳ねる]
――――
[それから、ミサナと繋がれた左手に少しだけ視線を送る]
（何故だか――これは、特別なメモリになるような気がします）
[ミサナを繋ぎ止める力をほんの少しだけ強くしたけど、それは気付かれなかったかもしれない]
賞金稼ぎ マイナス
[行こうとうながすクロシェに、まだ立ち上がれない。治療が必要だと甘えて、膝枕をさせるマイナス。
さすがエセな主人公。威厳もへったくれもない。
だが、温泉という言葉には、耳を動かし]
あの落書き帳がひっぱってきた温泉な、この近くに元々あったものらしいぞ。
地熱を利用してるから、人がいなくなってもちゃんと機能していたんだろうな。
遺跡の外だから、カレルも知らんかもしれないが・・・。
ヤシチが頑張って走り回れば、見つかるだろう。
こういうときのための胸囲だ。頑張ってくれ。
放浪厨師 ミサナ
［やっぱりまだ本調子ではなさそうなおねーさんと、いつもと変わらない調子だけど、なんだか考え込んでいそうな雰囲気を漂わせるカレルと。二人を見て、また、アイオーンの姿を探して］
…あ、いたっス！
オンちゃー…
［遺跡に向かっていた背中>>122に声をかけようとした、そのときだった］
…温泉？
［そんな言葉>>142が、耳に入った］
…うん、おねーさんも疲れてるし、カレルんだってまだあんまり本調子じゃなさそうっス
ちょっと待っててくださいっス
すぐ見つけてくるっスから！
［そう二人に告げて、駆け出した。ヤシチと競い合うようにして探せば、3(60)分もするころには、無事温泉を見つけられただろうか］
こそどろ ディング
……はっぴーえんど、ねぇ……
[尻尾を片手で振り回しつつ、去りゆくミサナの後ろ姿を見送る。彼女の顔が赤かったことには、表：気がついて首を傾げた 裏：気がつかなかった +裏+。
そのあたりで、マイナスに猫耳が生えているのに(今更)気づき「オマエも呪われたのか！？」とか言ったり、自分が血まみれなのに(こちらも今更)気づきパニクったりもしただろうか。]
[『歪み』に飲み込まれてから、転送装置の中で目覚めるまで、猫の記憶はすっぱり抜け落ちていた。
自分がなぜ『あの場所』に居られたのか、なぜこの世界へと喚ばれたのか、なぜちょっとの間だけ元の姿でいられたのか、なにもかもわかんないまま。
ただ確かなのは、『III』の石をどっかに失くしてしまったらしいこと、だけ。]
…………なんだかなあ。
[がりがりと頭を掻く。
さっぱりわけはわからないけれど。
でもまあ、誰も不幸にならなかったんなら、いいか。と、自己完結。]
鳥の人 クロシェット
[自分も温泉を探しに行く、と言いたい所だったがエルディをこのままにもしておけず。
温泉が見つかったと歓声が上がるまで、久し振りな気がするゆったりとした時間を過ごした]
エルディさんー。
エルディさんはこれから、どうするでーす？
[ぽつり、空を見ながら問うた]
クロシェットは、このまま帰らずに旅に出たいとー…思ってるでーす。
遺跡の事はえらいひともずっと観察を続けているはずです、今のこの状況もきっと見ているはずでーす。
それなら報告の必要はないと思うのです。むしろ戻ったらもうお外に出してもらえなくなるかも知れませんー。
[何を言いたいのか今ひとつ伝え切れていない様子、何かを待っているようにも見えるが？]
賞金稼ぎ マイナス
[背後から胸部への強打。確実に、肋骨を何本か持って行った痛み。
それだけの怪我を負いながら、走るわ引っ張るわの、死に物狂いな活動をした昨晩。
確実にしばらくは入院だろうな、と思っていた痛みは、クロシェに抱かれ、撫でられていると不思議とひいていった。
マイナスはまだ、その能力の開花を知らなかったが、今はどんな不思議も受け入れられる気分だった。
とはいえ、さすがに温泉はマズイかなぁと思っていると、クロシェの言葉>>145]
そうだな。
俺は、クロシェの生まれ育った所を、見てみたいとちょっと思うけどな。
俺達のことを認めてもらえる可能性も、44(50)％くらいは、ないわけじゃないしな。
・・・それに、もしクロシェが出してもらえなくなっても、俺が必ずさらって逃げるさ。
逃避行はその後でもいいじゃないか。
きっと楽しい旅になるだろう。
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