442 【白紙の村】夜明けのない遺跡
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【赤】 旅の人
人権あったのですか。カーバンクル。
まあいいでしょう。意地悪して嫌われるのは本意ではありませんし。
これから、長い付き合いになるのかもしれませんから。
お二人の仲の良さには少々嫉妬してしまいますがね。
賞金稼ぎ マイナス
改めて、よろしくなアイオーン。
[旅の人改めアイの言葉に、少し胸が痛くなる。
（何か、いっそ忘れたいようなことが、あったんだろうな・・・。このまま思い出さないでいられたら、幸せだろうに・・・）
と思いつつも、黙ったまま冷水をかぶり、脱衣場へ]
・・・そういえば、君の羽は、どうやって拭くんだ。
触られるのが嫌じゃなければ、俺が拭こうか？
旅の人
よろしく、マイナス。
[ぴるぴるっと小さな羽を動かすと、薄く飛沫が舞います]
……重くなってますね。
すみませんが、お願いできますか。
[ちょこんと正座すると、若干緊張気味に目を閉じて拭いて貰うのを待ちます]
鳥の人 クロシェット
―脱衣場―
[カーバンクルの声が聞こえたのかそうでないのか。ばたばたと脱衣場へと駆け込み、背中の羽根をばたつかせて水気を飛ばした]
うーん、クロシェットももう18歳でーす。
でも、なんでこんなちっちゃいでーす？
…どっちも。
[身体を拭いて衣服を身につけている間、ぶつぶつと独り言を呟いて]
こそどろ ディング
……っと、そうだったそうだった。
[なにやら思い出し、きょろきょろと辺りを見回しながら、歩き出す。
やがて見つかった、目的のもの――廊下の壁に掛けられた、大きな姿見。]
……あっちゃ〜、痣になってら……
[だいぶん腫れのひいた様子はあるものの。
なんともない右と比べ、明らかに具合の悪い血色をした、左の頬。]
ま〜、この分だと冷やさなくても大丈夫っちゃあ大丈夫そうだけど……
[……元々、器量を気にする性質でもない。]
【赤】 幻獣 カーバンクル
寧ろ無いと思われる理由が謎ですが。
こちらとしても、これから協力してもらう方とのいざこざは勘弁していただきたいですね。
……嫉妬、ですか。
【赤】 幻獣 カーバンクル
なら、カーバンクルのままでいいわ。
……それに、どうせ名では呼んでくれないのだろうし。
[若干拗ねたように呟いた]
【赤】 旅の人
ふふん。人権などという、誰かの保証もなく実体のない幻に頼る必要があるのですか？という意味ですよ。
貴女は聡明で力もあり、知識も豊富なようですし。
……っと、失礼。揶揄するつもりはありませんよ。
賞金稼ぎ マイナス
[持ってきた袋の中から、使い古してはいるが、清潔で乾いているタオルを取り出して、アイの羽を、もふもふと拭きはじめる]
・・・。
・・・クロシェのときも思ったんだが。
君たちの羽って、おいしｓ・・・キレイだな。
[不穏なことを一瞬言いかけたが、羽を拭き終え、ついでに相手の頭ももふもふもふ]
幻獣 カーバンクル
まぁ、そのうち大きくなるわよ。
大きくならなかったらならなかったで、それなりに需要はあるから心配しないでもいいと思うわ。
[謎めいたことをいいながら、薄衣を纏って廊下に出ようとした所で]
……！
[倒れたカレルを発見した]
鳥の人 クロシェット
[未だ服をきちんと着れず、髪から水滴が落ちているが彼女の元へと飛び跳ねて行くと、倒れたカレルの姿が目に飛び込んで来た]
え、カレルさん…！？
逆上せちゃったですか、冷えちゃったですか……
うーうー、どうしよう……。
[おろおろと何か出来ないか考えてみるものの、慌てている時には何も浮かばない。]
旅の人
んっ……。
[もふもふされながらも耳に入った不穏な言葉に、一瞬羽が震えます]
……ありがとう。
お返しに余もマイナスの頭を拭きます。
そのままだと蒸れてしまいますから。
[マイナスからタオルを取って拭き返そうとすると、外から大きな声が聞こえます]
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