442 【白紙の村】夜明けのない遺跡
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放浪厨師 ミサナ
ぇぁ…にゃんこ！？
［そこにいたのがなんなのか。気づいたときにはもう手から菜ばしは離れていて。
威嚇のつもりの菜ばしは、その目に付き刺さった］
ご、ごめ…なんて謝れる立場じゃないっスよね…
［あせった頭を必死に回す。カレルが尋常じゃないことになってるのには、気づけなかった］
…待つっス！
［そうこうしている間にも、猫は走り去っていく。何はともあれ、追いかけないと］
…食べるわけでもない生き物殺すわけにはいかないんスよ！
［猫の背に呼びかけるように大声を上げて、遺跡に向かう猫を追った。方向は、触覚が示してくれた］
猫
にゃあ！
[背後から迫る追跡者の気配。待てと言われて待つ猫はいません。
目だけでは足りないのでしょうか。好奇心は猫を殺す、とはよく言ったものです。
ただひたすらに、脱兎のごとく駆けていきます]
謎の人 クロシェット
[カレルの様子が、出逢った時から先程までの落ち着いたものに戻っていたのに今度は素直に安堵した]
これが人だったらネルさんに魔除けの法を施してもらわなきゃいけない所だったかも知れませんねー？
って、ミサナさん？
何処行っちゃうですかー？
[窓辺の猫の事には気付いていなかったので、事態を飲み込めずに玄関とその場に居る皆へ首を傾げて見せた]
こそどろ ディング
えっ、えっえっ
[窓の方に目をやった時には、もう既に来訪者は去った後。
大変なことになった背中が飛び出して行くのは、辛うじて確認できた。]
……ミサナ！？
[彼女に何かあったのだろうか、と
弾かれたように立ち上がり駆け出していた。]
放浪厨師 ミサナ
待てと言われて待つ猫はいなくてもぉー…！
［脱兎のごとくに走る猫をとにかく追う］
逃げられたからってあきらめる人間もいないんスよぉー！！
［ついでに言えば、偶然引き起こされた事故で少し人間の枠からはみ出てたのが、猫には不幸だったかもしれない］
番人 カレル
ネコ――行ってしまいましたね。
[その猫を追ってミサナも宿を出て行った。
あの傷では自分が行っても何も出来そうにない]
――私も万能ではありません。
魔除けの法。
魔除けとは――自分に不利な状況を回避する方法でしょうか。
それが如何なる法則を持ってなされるのか、興味はありますね。
[クロシェットの言葉に頷いて*いる*]
猫
[背後から聞こえた叫び声。回復を司る仲間の声。
人間はパーティを組んで獣を狩るといいます]
にゃあ？！
[慣れない実体にもつれかけた脚は、背後から迫る怒号に急き立てられます。
逃げる瞬間時速は21にのぼりました]
こそどろ ディング
[まるで猫そのもののように、俊敏な足取りで砂を蹴る猫。
前を走るミサナの後姿が徐々に近づいてきたと思うと、そのさらに先を走っていたのも――猫。]
げっ 猫なんか追っかけてたのかよ！
[舌打ちしつつも、確実に距離を縮めていく。
時速2(10)0キロくらい、といったところか。]
猫
にゃあ。
[つかず離れず追跡してくる者の数を背後の足音で判断。
遺跡の中まで逃げ込めば追っては来ないでしょうか、それとも……そんな迷いが猫の脚を緩めます。
このまま猫が逃げ切れるかどうかは、神様のみが知っているのかもしれません。*09末吉*]
放浪厨師 ミサナ
もおっ…逃げれば逃げただけ体力使うだけっていうのにっ…
［疲れきっていては、手当てをしても治るものも治らないかもしれない］
…もうちょっとだけ！手荒に行くっスよ！
［一声かけて、じゃかっとその両手に取り出されたのは、長い糸で互いを結び合わされた菜ばし。
何対ものそれを、続けざまに走る猫に向かって投げつける。視界に捉えていれば、手元が狂うことはないはずだ］
こそどろ ディング
あっ、あの猫、はえー……！
[こちらもかなりのスピードで走っているはずなのだが、徐々に徐々に、小さな猫の姿は小さくなってゆく。
しかし向かう先はひとつしかない。]
(あれは…… 遺跡、か……？)
おい、ミサナ！ なんだって猫なんか追っかけてんだよ！
[向こうの猫が傷を負っているなんて、把握しているはずもない、こちらの猫。]
放浪厨師 ミサナ
説明はあとでするっス！
［近くまで迫ってきたところで声をかけられ、ようやく後ろを追いかけてきていたディングに気づく。
けれどそちらは振り返らないまま、声だけで返した］
謎の人 クロシェット
ネコさんが居たんですかー…？
[カレルが言ったのにようやく窓辺へと歩み寄り、先程まで何があったのかを大体の形で把握した]
猫さんも行っちゃいました…クロシェットもお手伝いしたいですが、速さを求められる行動は一番苦手でーす。
お片付けをして待つのです。
[宝箱を縛っていた糸の屑などをひとつひとつ拾っている]
幻獣 カーバンクル
。o0（後はミサナ次第ね……）
あぁ、カレル。もう治ったのかしら？
効果時間はそう長くないみたいね。
放置しておくのも危ないし、蓋は閉めておきましょうか。
[ぱたんと蓋を閉じ、開封禁止と張り紙を貼っておいた]
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