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[ぬくもりが近い。
キースは未だ眠っているようだ。]
――…、―― …
[差し込む朝日。
まだ、時間は早いようだった。]
…… … あ、あ。
[そうか。あのまま、眠ったのだと
漸く思い出す。少々ぼんやりしていた。
酒が残っているのだろうか。
起きることもできる。狭いと文句も謂えよう。
けれど、できればまだこのままと
――どうしてか、思った。]
……そうか。わかった。
[聞こえていたかどうかはわからない。
ふと、手を伸ばした。それは、今度は退くことなく。
頬をそうっと辿り、
指先が僅かに触れる位置のまま、止まる。
――そのまま暫く
まだ少しばかり眠りの残滓残る表情で、
隣で眠る男を見ていた。]
[目を覚ましたのは、それからどれほどの時間がたった後だったか。
いまだ隣にいるアーチャーへ視線を送る]
今日は、静かだな。
二日酔いか? 存外弱いな。
[笑みと共に、軽口を叩く。
二度寝に入った後の、アーチャーの言葉は、聞こえたかもしれなかったが、なんと言ったかまでは覚えていない]
[―― まるで、騎士物語に出てくる魔法使い。
"私"が初めに見たものは、とても綺麗な女の人でした。]
『どうやら彼女は、君が君ではないと気付いたらしい。
……いやはや、子宝とはよく言ったものなのだがな。』
[女の人は言いました。
私が使い魔であるということ。
突然の"不幸"で死んでしまった女の子を蘇らせようとしたこと。
……その子はセムラという名前らしいこと。
老衰した、自分の"バウムクーヘン"という飼い猫に降ろしたこと。
女の人の苗字は、ヘットヴェッグというらしいこと。]
『これで、君をバウムに降ろした意味がなくなってしまった。』
[セムラという女の子は、病気で死んだと聞きました。
……その子のお母さんはその子をとても愛していたそうです。
だから、ヘットヴェッグさんは帰してあげたいと願った。
けれど、……死んだ人間が蘇るはずはない。
帰って頂戴と、何かとても硬いものを投げられました。
私が頬を腫らして倒れていたのは、そういうことなのだそうです。]
『それで、君はどうする。
私としては、君が好きなように生きてもらって構わない。
……いや、それは無責任だとは思うがね。』
[生み出した責任を果たせなくてすまないと、ヘットヴェッグさんは私の頭を撫でました。
私は、彼女が言っていることの意味がよく分からなかったので、首を横に振りました。]
『………またいつか会いましょう。必ず。』
[そう言って。
女の人は、私を置いてどこかへ行ってしまいました。
今思えば。
あの人は、私の御主人様(おかあさん)だったのかもしれません。]
[とても遠いユメ。
どこを歩き、何を見て、何を思ってきたのか。
どうして私は海で溺れて、……この地へ流れ着いたのか。
今では、思い出せません。]
…?
[また増えた。
そんな気がした]
まったく。
誰も彼も心残りが多過ぎるのではないかね。
それとも、杯は未練を喰ろうて誰かのねがいを叶えるのか。
[あながち遠くない推論だと思うが、さて]
[散り散りに]
[途切れた記憶と]
[色んな人の声]
[覚えてはいても]
[私がここにいる理由は]
[私が生み出された理由は]
[浦舞を護っている理由は]
[この服が好きな理由は]
[消えて欲しくないと思った理由は]
[―― ねえ、みんなどこいるの?]
[怪我の具合を確かめる。
腹のほうはもう、だいぶいいようだった。痛みも、引いている。
右手は、固定されたままの手首を見れば、まだ若干の腫れ。
すぐには無理か、とあきらめる]
バイクの鍵を返しに行って、バイク屋二取りに行ってもらったほうが、いいか。
――…。
フラン――。
[傍にあるその顔を、金を見つめて、何かの衝動に襲われる。
口を寄せて、寸前で止めた]
…。起きるか。
[目を伏せ、離れようとする]
『もしも僕がいなくなったら、留守を任せてもいいかな』
[不意に。
縁側に座っていた五郎さんは、そう呟きました。
隣で寝転んでいた私は、小さく鳴いて返事をしました。]
『ありがとう。
…………。……そうだ。君に、いいものをあげよう』
[五郎さんがくれたのは、とてもかわいい魔法使いみたいな服。
私は猫から人間に戻って見せて、それを着てみました。
よく似合うと褒めてくれたので、どうしてか笑顔になりました。]
[意識の浮上は、直前まで見ていた夢を綺麗に刈り取る。
だから、どうして胸が張り裂けそうになったのか。
どうして、頬を熱いものが流れていったのか。
分からなかった。]
………馬岱、……。
……おはようございます。
[まだ、さん付けで呼んでしまいそうになりながらも、平時の通り挨拶を返す。
遅れて頭を撫でられていたことに気付いたのか、目を丸くした。
目の周りをこしこしとこすりながら、身を起こした。]
───ご機嫌よう。
その節はきちんとしたご挨拶も差し上げず、大変失礼致しました。
[聞こえた声を理解した。教会であった男だ。
しかも相馬のひどい説明が定着してしまっている気がしてならない。
取り敢えず少女としての微笑みで対応してみるが、
さて。どうなることやら]
ええ、おはようございます。
[答えが出ない疑問を呟いた直後、セムラから声がかかる。
聞かれたかな……と思いながらも、視線は乾いた頬を伝う涙へと気づいた。]
泣いていたのですか?セムラ。
―マンション―
……ん。
[微睡む、緩やかに。
声に意識を引戻される。手はひいて]
――
……二日酔いになるほどやわではない。
[むすりと見える表情で、目を逸らす。]
ああ、腕は未だ無理か……
嗚呼、鍵をかえすという方法もあるのだな。
……キース?
[金の眸を瞬かせた。近づく。息を飲んで――]
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