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[大丈夫ですか、と問いかける馬岱。
そちらを向いて、もう一度、こくりと頷いてみせる。]
―――、
[やはり、声は出そうにない。
体力は昨日よりはマシだと伝えたかったのだが、この調子だと声が出ないことの方で心配されそうだ。
セムラは、ひどい風邪でも引いたのかもしれません、と咳をするジェスチャーで伝えるべく試みる。]
[キッチンからハムを持ち出したバーサーカーは、それを食しながら、しばしぼんやりと窓の外を見つめている。
どうやら近くに公園があるらしく、広場と今時珍しい汲み上げ式のポンプが見え、続けて子供たちが鉄の取っ手を上下させて遊んでいるのが目に入った。
水が出て、はしゃぐ子供たちを微笑ましく見つめていた時、ポンプから急に水が出なくなった。
何度か取っ手を上下させては、首をかしげる子供たち。
バーサーカーもそれには気になったが、やがて音でその理由に気づく。近くに時間が来ると水を噴き上げる噴水があるのだ。
それが噴き上がってる時はポンプの水の出が悪くなるらしい。
子供たちは、別の遊び道具を見つけたらしく、その場から散っていった。
バーサーカーも、このハムを平らげたら居間へ戻ろうと考えていた。]
[――夢。
もうずいぶんと、見なかった。
アーチャーの夢が流れてきても、それは自分のものではない。
幼い記憶。魔術に触れた記憶。また一人になった少年の時。軍に入ったのは、18の時だった。
魔術師として、仕事をしだしたのはさらにあと。
彼女に会ったのは、30を少し越えたころだった。
笑う彼女。いつも、横にいた。背まで伸びたブロンド。
名がないといったら、キース、と名づけてくれた]
――――、情事はそんなに恥ずかしいものなのかしら。
私には分かりかねますわ。
愛し、愛され。
それだけで満たされていると、何故気付けないのかしら。
まともに話しかけてくれる誰かがいる。
まともに相手をしてくれる誰かがいる。
――― それだけでも、愛されていると思いたい。
貴方は、その類の方ではないのでしょう。
父を厭いしバベルの王。
[楽しそうだった女の声も、段々と落胆のものに変わっていく。]
マリ、ア?
[現れたのは、彼女。
泣いていた。拗ねられた。宥めると、微笑んでくれた。
「私にも、もっと頼って欲しかったわ」
そう言葉にして、消える。
手を伸ばして、触れられずに、彼女の姿は消えた]
[腕の中の存在が、動いて、声が届く。
瞼を開けると、アーチャーの肌が見えた]
どう、した? また、呪詛か。
あまり憤るな、回復した魔力が勿体無い。
[咳をする動きで、不安はさらに大きなものになる。
おかしい、例え風邪で喉がおかしくなったとしても、何らかの音が出るはずなのだ。
しかし先程からのセムラは"無音"。
普通ではありえない。]
もしかして、声が―――?
[なぜだか、その不安は、的中しているのだと。
思わず肩を掴み、顔を覗き込む。]
…――。
わ、私がどう思おうと勝手であろうが。
[動揺の波紋が静り]
……御前に何が分かる。
[厭わしげな色がさす。]
侮るな、ティチューバ。呪詛を編むものよ。
――誰でもよい、など。
そのようなこと、在り得ぬ、
――「誰か」など…誰でもよいなど、
在り得ぬ。
[――このようになった 覚えなど、きっと無い]
―中央ブロック・ウイークリーマンション―
[顔を半分覆っていた。
手をずらし、視線をちらと向けた後
――逸らした。]
……。―――わかっている。
[それから徐に枕をキースの顔に押し付けた。]
みるな。
[混乱していた。]
さあ。
私には、愛された記憶などないもの。
分かろうはずもない。
[奴隷として生き、奴隷として死んだ人生だった。
黒人として生き、黒人として死んだ人生だった。
召使として生き、召使として死んだ人生だった。
――魔女として生き、魔女として死んだ人生だった。]
お、おいっ。
[ぐ、と言葉を残し枕が押し付けられる。と掴んで離し]
見るなって、何をだよ。
照れてる顔ってことか?
なら、いつも見てる。
[その手を取って、引き寄せようとする]
――…、――
[呪詛が歌う]
[I'm dying to kill]
[I'm dying to kill]
[I'm dying to kill]
[―――who]
[who died and made a person the “devil”]
「誰が、…悪魔に」
ゆえに…――世界を、否。人を呪うか、御前は。
っ…、見るなといっている!
私がいつそのような顔をした!
無礼 だぞ 、っ…!
[引き寄せられると思っていなかったか
そのまま体が傾いだ。]
[突然覗き込まれると、さすがに目を丸くした。
馬岱は余程驚いていたのだろう。
セムラは肩を掴まれると、ほんの少し苦悶の表情を見せた。
いつもなら表情を崩すこともないが、やはりまだ体力が消耗しきっている証左なのだろう。
だが、今は心配をさせる時ではない。
とにかく可能性としては確かにある追求に対して、首を振る。
重ね続けの状況。
心配だけはさせたくなかった。]
―――― もう、今となっては分からない。
[女にしては珍しく、弱弱しい声を出す。
愛していたと思った。
だから助けようと、魔女のケーキを焼いた。
それを食べさせれば、悪魔に憑かれた子供は助かると教わっていたから。――鞭打たれて嘘を暴かれ、嘲笑される子供を助けたかった。
だけど結果として、魔女として裁かれる原因となり。
次々と、気に食わない誰かを指差す惨劇に繋がった原因。]
[ただ一つ確かなことがあるとすれば。
知りたかったのだ。
ただの嘘が蔓延しただけなどではない。
「誰が人を悪魔にしてしまったのか」。
―― 魔女がいるに違いないと信じ、魔女がいなければ納得しなかった村人たちと同じ。判事と同じ。
女は、くすりと小さな笑いを零した。]
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