人狼物語(瓜科国)


432 聖杯戦争村 Fate/noble imposter


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セムラ、目覚めるまで、あともう少し。

( A36 ) 2010/01/31(日) 07:45:32

アサシン

[横からの微かに動く気配。

それを感じて、少女の頬に手を添え顔を見る。
顔色は大分マシになっているようだ。]

―――。

[ただ、静かに。
そのまま起きるのを待ち続ける。]

( 410 ) 2010/01/31(日) 08:11:18

セムラ

― 西ブロック・キートン宅 ―

[頬が温かい。
 意識が浮かんでくると、それは手が触れているのだと知った。
 ―― もう少し触れられていたいという想いと。
 ―― 目覚めないと、と考える理性(わたし)と。

 均衡は崩れ、薄っすらと目をひらいた。]

 …………。ば……たい、さん……。

[どうしてだろうかとセムラは考える。
 ここ数日で見慣れた光景なのに、彼が其処にいたという事実が胸の隙間を少しだけ埋めて、芯を温めた。
 出なかったはずの声。
 ようやく搾り出せたのは、喜びと、――悲しみと、半々。]

( 411 ) 2010/01/31(日) 08:23:07

アサシン

―――おはようございます。

[目が開き、視線が合うと同時に声をかける。
色々言わなければいけない事は沢山ある。

それでも、今はただ。]

声、出るようになったんですね。

[そう言って微笑むと、頭を撫でた。]

( 412 ) 2010/01/31(日) 08:33:41

セムラ


 ………、おはよう、ございます。

[少しの間使われていなかったからか、やや喉の調子はおかしいが、発声には何の問題も生じていないようだ。
 きっとその間だけなのに、もう長い間、挨拶していなかった気がする。それがまた一つ、埋めてくれた。
 微笑む馬岱にゆっくりと、ぎこちなく微笑みを返そうとする。]

 …………。

[だが、それは頭を撫でる仕草に驚いて止まってしまった。]

 …………。……どうしてでしょうか。
 こうして会話をすることが、とても、………その、嬉しい。
 ……そう、思います。

( 413 ) 2010/01/31(日) 08:39:21

アサシン

そう言ってもらえるだけで、私が此処に居た意味がありましたね。

[話し相手ぐらい、いつでもなりますよ、と。
ぽん、と。頭に軽く手を置いた。]

体の方はどうですか?
怪我などは無かったとは思いますが……。

( 414 ) 2010/01/31(日) 08:46:54

セムラ


 体は………。

[そっと、身を起こしてみる。
 ―― バーサーカーがいなくなってしまったからだろう。
 喪失は、比例して体の稼動効率に変化していた。]

 ……大丈夫、のようです。

[良い報告なのに表情は曇りかける。
 周りを見渡せば、――― やはりゴロウはいなかった。
 あの後のことを聞くべきなのだろうが、聞くことが出来ない。
 ……手の甲には使われなかった令呪。
 どうしてあの時、身が壊れたとしても、回路が焼きついたとしても、令呪も使って上げられなかったのだろうと、暫し回想した。]

( 415 ) 2010/01/31(日) 08:52:31

アサシン

[起き上がる動作は、以前の危なげなものではなかった

調子は確実に良くなっているのだろう。
……どんどんと存在が薄れている己とは逆に。]

そうですか。
―――ゴロウ、は……。

[部屋を見渡す視線、それが何を探しているのか解ってしまった。
その名前だけを、小さく呟く。]

( 416 ) 2010/01/31(日) 09:01:07

セムラ

[ゴロウは、と。
 言いよどむ姿だけで、事情を察する。
 探していた視線を落として、ゴロウの姿を思い出す。
 いつも自分と一緒にいた姿。そして最後の、本当の姿。]

 …… ゴロウさんには、謝りたかった。
 サーヴァントとして呼び出したのに。
 ………彼にも、叶えたい願いはあったはずなのに。

[始まりは神社だったのだろう。
 自分が失敗したことで生み出た綻び。
 理不尽に壊されようとしている願いを、壊させたくなかった。
 …… いや、ただ見ていられなかっただけかもしれない。
 実際それはゴロウの戦闘回数の少なさを導いて、満足に聖杯戦争を戦い抜けないまま去ったのだ。]

( 417 ) 2010/01/31(日) 09:11:40

セムラ


 教会には、あまり行きたない。
 終了まで、身を隠すことになる。……でしょうか。

[脱落したマスターの末路。
 死去するか、教会に保護して貰うか、それ以外か。
 そもそも、このまま聖杯戦争を続けても。
 『自分』は、聖杯に至ることなど出来ないのだから。

 浦舞の地を護るための死か。
 浦舞の民を犠牲にしてでもの恩返しか。

 答は、最初の問答から既に出ていたことだった。]

( 418 ) 2010/01/31(日) 09:11:48

アサシン

―――ならば、私も共に居ましょう。

[まるで、一人でどこかへ行くというかの様な言葉。
いや、事実そうだったのだろう。

それを、暗に否定する。]

( 419 ) 2010/01/31(日) 09:22:01

セムラ


 …………。

[きっと馬岱なら、そう言うだろうとは思っていた。
 だから、言葉に表情が変わることはなく。
 むしろ困ったような、どうしていいか分からないといった瞳で、馬岱を見た。]

 でも、馬岱さんにも、………。
 …………。
 ……馬岱、さん。あの。

[じっと見つめて、ようやく。
 彼から感じる魔力が、―― 存在が、薄れていることに気付く。
 それが、どういう意味を持つのか――。]

( 420 ) 2010/01/31(日) 09:34:23

セムラ


 …………、

[もしかして太一さんはと続けようとして、言葉にならない。
 けれど、もしそうなのだとしたら。推測の通りであるなら。
 あの優しい太一は、……ということで。
 今ここに、共に在ると言ってくれた馬岱も、……てしまうということなのか。

 ただ一言否定が欲しくて。
 ただ太一が魔力を浪費しただけなのだと言って欲しくて。
 逸らさず馬岱を見つめて、沈黙の中で言葉を待った。]

( 421 ) 2010/01/31(日) 09:34:31

アサシン

[ただ無言で、馬岱はシャツを脱いだ。

……魔力の供給が止まり、既に数時間。
わかっていた、単独行動を持ちえない己の体が、どういう変化を起こしているのか。]

―――。

[覆い隠すものが無く、空気に触れる馬岱の上半身。
そこは既に、若干透けており。

――体の向こう側が、見えていた。]

( 422 ) 2010/01/31(日) 09:46:12

セムラ



 ………………。


[息を呑む。
 言葉よりも明白に語る事実が、そこにはあった。
 明白に語られない事実も、想像に容易かった。
 あの神社にいたのは、記憶のある限りではゴロウと自分。
 しかしゴロウはおらず、こうして馬岱が傍にいて。
 つまりそれは――――。]


 …………どうして。


[ぽつりと、一言だけが漏れた。
 彼等の決意は既に聞いている。けれど。
 そのために、彼等が命を失うことなど、おかしい。]

( 423 ) 2010/01/31(日) 09:57:05

セムラ

[けれど透けている。
 どうしようもなく透けている。
 ―― そこに馬岱がいると信じたくて、そっと指を伸ばす。]

( 424 ) 2010/01/31(日) 09:57:13

アサシン

[指先が触れる。
いや、触れているのだろう。

その部分の感覚は既に無く、存在していると思えたのは、その部分で指が止まっているから。
客観的情報でしか、もうわからない。]

セムラを、守りたいからです。
主も、そして………私も。

犠牲にすることを、由と出来るはずが無い。

[そのまま、そっと頭を撫でる。]

( 425 ) 2010/01/31(日) 10:07:51

セムラ

[触れた指先には、僅かに、本当に僅かに感じる。
 馬岱が其処にいるという温もり。
 しかし、いつ消えてもおかしくないくらいの、稀薄。]

 そん。な。
 でも、ですが、……けれど。
 このままでは。

[頭に置かれた手。
 このくすぐったさも、砂のように消えてしまう。
 けれどどうすればいいのか。
 新たな契約者を見つけようにも、そう簡単にはぐれマスターは見つからないだろう。
 もし自分と契約したとしても、既にティチューバに関する情報が渡っていたなら、じり貧にしかならない。
 何より、またすぐに、契約者を探さなくてはいけなくなる。]

( 426 ) 2010/01/31(日) 10:20:02

セムラ

[しかし、]

 ゴロウさんも。太一さんも。
 馬岱さんまで。

[みんないなくなってしまう。
 それだけは、………どうしてか、とても嫌だった。
 手段も方法も思い付かない。
 でも、否定したくて、首を横に振った。]

( 427 ) 2010/01/31(日) 10:20:22

アサシン

気にしないでください。

[首を横に振るセムラに、微笑む。]

これは、私が望み行動した結果。
セムラに責任はありません。

―――それに私は諦めてません。
最後まで足掻き、世に抗います。

セムラを守ると、決めましたから。

[例えすぐに朽ちる身だとしても。
抗えない時の流れだとしても。

もはや、覚悟は出来ている。
あとは体を押し上げれば良い。]

( 428 ) 2010/01/31(日) 10:31:13


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