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[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
旅芸人 スザンナ は 行き倒れ メルヴィン に投票した
御令嬢 ヴィヴィアン は 怪人 ケイオス に投票した
謎の男 グリフィス は 行き倒れ メルヴィン に投票した
道楽者 サンディー は 漁師 ニール に投票した
怪人 ケイオス は 御令嬢 ヴィヴィアン に投票した
漁師 ニール は 御令嬢 ヴィヴィアン に投票した
行き倒れ メルヴィン は 御令嬢 ヴィヴィアン に投票した
御令嬢 ヴィヴィアン に 3人が投票した
怪人 ケイオス に 1人が投票した
漁師 ニール に 1人が投票した
行き倒れ メルヴィン に 2人が投票した
御令嬢 ヴィヴィアン は村人の手により処刑された……
怪人 ケイオス は、謎の男 グリフィス を占った。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか?
現在の生存者は、旅芸人 スザンナ、謎の男 グリフィス、道楽者 サンディー、怪人 ケイオス、漁師 ニール、行き倒れ メルヴィンの6名。
IndeRisealから波及した命題。大容量時代に於いてのaccess過多を未だ信じることの出来ない者と、サーバのsecurityをVirusが凌駕する事の信じられない者たちが、各地の路上、各地の店舗、各地のBARで白熱した議論を繰り広げる中。
――Dancy DanCye。数多のネオンが、僅かちらついたかと思うと一斉に”落ち”た。瞬くほどの短い間に全てが完全な暗闇に包まれた。
――Hopping Fear。不定形も定形も人型も多足虫型も、一斉に停止した。瞬くほどの短い間に全てが完全な静寂に包まれた。
[──目の前で、Dancy Dancyeの端が、映像を引き伸ばしたように、水のようにUnderへと雪崩てゆく。それは、別に──Underへ全てがData屑とし、堕ちていっているのではない。
完全なる静寂、完全なる暗闇──。
Griffithは、霊柩車の貨物車の屋根に腰を降ろしたまま、その停止の行方を見ている]
それに君も参加していたという訳か。さあ。
[そう言った後、Sandyは暫く立ち止まって、急に黙った。]
……ええと、何だっけそう、ごめん、ちょっと野暮用で。
Humanなら君も―――そうだろう。
こういうのが好きなのさ。手下のAIやPGM任せにするんじゃなくて直に話を聞くのも、直に出逢うのも、直に破壊をすることも、俺にはとても大事だ。研究熱心なのさ。
[肩を竦めた]
別に危険なんかじゃない。
[VivienneとMelvinが巻き込まれた事を、二重視界のハニカム構造の視界が教えていた。Griffith内部に内包されたTicketと共にあった球体PGMでは、Vivienneの反応が失われた。
呆気ない、”遊戯”の”脱落者”]
――何処かで、Magdaleneを追い落とした「女王蜂」がその動きを停止した。
――突然に。ひっそりと。
――「自然」を形取るProtecting-PGMのひとつとして。
――「世界」の欠片のひとつとして。
――或いは、パズルのピースのひとつとして。
――勿論、Magdaleneがそれを知る由は無い……
安心……?
[noiz。起動の為の暫くの空白。頭痛を伴うような加速感。だが、そんな感覚は唯の幻覚でしかない筈だ。]
[run/ target _Dancy DanCye
target _Hopping Fear
_QUIT/Y
PGM shutting...]
[黒い、五対の機械的な羽のようなものが、Griffithの周囲に浮く、『( )』へと戻り、それぞれ肋骨のようにゆるく湾曲し、僅かな隙間をあけて浮かんだ。]
[よこたわる何かを得てきたようだ]
[様々なものを、唯]
[一つのそれに]
多分昔はシステムも単純で、参加者の数も賞金の金額も少なかった。
──…?
[Sandyが立ち止まった事に気付く。]
[「危険なんかじゃない」と言う言葉には、肩を竦め…──ちょうど、馬車の足元の捲れた石畳を拾い上げ、試す様にSandyに向かって投げる。]
[IndeRisealを蜂が舞う]
[街角其処此処至る所で]
[喧々囂々、議論の嵐]
[議論の最中、最新情報]
[Hopping FearとDancy DanCye]
[二つのserverがsystemDown]
[新たな知らせに議論はさらに白熱し]
[それらを見下ろし蜂が舞う]
[記録を拾い、主へ転送]
──推測される原因は過負荷によるもの、またはVirusの侵食。
『他の可能性は全く議論されてないわね』
どちらにしてもその根幹については有力な情報は無いか。
『正に原因不明のServerDownと言ったところ?』
[蜂はその後もコミュニティを飛び回る]
……気にしないでくれ。野暮用はもう済んだから。
アレは動作が大きいからどうもなかなか容量喰いだが……
もう安心して君との闘い……”遊び”とか言ってた奴も居たな。まあ、君に専念出来るよ。
[石畳、重量のある物質が飛来。『Tindalos対応可能範囲超過』
impactの瞬間だけFIELDを展開して、弾道を防ぐ。
残った段を駆け下り、闘技場と観覧部を隔てる壁の上へ跳び乗った。]
[視点をUltorの蜂へと切り替える]
[視界は良好、眼下に広がるコロセウム]
[円を描いて飛びながら]
[闘いの行方を*観察している*]
[Chariot(戦闘馬車)を唐突に急発進させる。
その勢いで、途中にあるヒビの入った円柱を、二頭の馬が足並みを揃えて蹴り倒す。闘技場の中心部へ向かって来るSandyに向けて──巨大な影が──落ちる。
──…Neilは跳ぶ。]
野暮用?
[今起きたばかりの、新たな二つのサーバーダウンの情報は──。]
変わる訳が無いじゃない。
君は変わっているようだけど……?
より適合した形に……?進化と言うのかな、これは…嗚呼、だからOrderに変化があると困るの。
チッ……
[片手の指先を回して指示、Sandyの後を追って跳んだTindalosを蹴って、体の方向を変える。
のし掛かる影はSandyを通り過ぎ、観覧部に一度当たって折れ、残りは闘技場内に落ちた。]
[FIELDを内向きに。中心点をSandy自身に設定し、その周囲を囲う球形に生成。WHISPERを起動する。Sandyの周囲に負荷が掛かり始める。
着地。Neilを仰ぐ。青空が眼を刺す。急な明るさに、蜂の姿は紛れた。]
そう、ちょっとね。ところでまたサーバが二つ落ちたようだね……。
[目を見開くVivienneに、今度は此方から、
VIXI-invisibleを追う形で近づく。
打ち落とし損ねたAquamarineに腕や足、服を貫かれようと
そいつはその勢いを止めはしない。
右手に確とVIXIを握り締め、]
Vivienne、貴女を壊すのは惜しい。
[ずんずんと距離を縮める。]
だから、
[右手を持ち上げて、]
私の"弾丸"に。
[B-B-doorsは全てへの路]
[何か思惑があってなのか、空虚な空間を貨物車は矢のように飛ぶ。B-B-doorsの上まで来ると、Griffithは屋根の上から跳躍して下降する]
[たすん]
[身を屈めて、B-B-doorsの先端に降り立った]
それとも──お前が単に変わるのが嫌だったのかもしれねェな。アぁ……俺か?
もっと、「Down」させなきゃならねェ──んだろ?
― RealWorld―
「な」
それは、蒼い髪の男。
「なんだあのPGMは――!」
モニターをしていた、その画面で叫ぶ。
「ちぃ、Vivienne!転移しろ!ッ……!?」
正体不明の銃は空砲に見えたけれど
―Dancy DanCye―
[音も無く引き鉄が引かれた。
欠片が落ちきる。
最後のひとかけら
そして]
[と同時に引き伸ばされるような感覚。
キラリキラリと輝く欠片が84,82,45――
そんな情報が叩き込まれた事を感じつつ、
そいつはserverの最後の部分と共に
消えた。]
[倒れた円柱の事を、]
邪魔だから退けただけだ──。
[宙を跳んだNeilの胸ポケットの前で回転する透明球。
球が示すダウンサーバーは二つ。]
(助かった──違うか。)
Hopping Fearと……、
──…もしや、あんたが落としたのかい?
[Neilの影が、Sandyに向けて降下する途中で、質量を増す。
分かれたChariot(戦闘馬車)と合流。
そのまま、Sandyを轢き殺す気の様に見えたかもしれない。]
―――な
[堕ちる。
熔けたChocolateが一気に漏斗から流し込まれるように
空間がソレに混ざって歪んで収束する。
ネオンが闇に浮かぶコンペイトウの街。
知覚する前に、
ソーダ水は
かごめ。かごめ。籠の中の*****は――]
退けただけ、か。逞しいね、格好良い。
[既に負荷の充填された空間を、FIELDの範囲を押し広げる。CHARIOTの多くの部位を捕獲しきれるように。]
ハ、ハ、ハ
[SANDYは答える代わりに笑った。
Chariotは砂埃を巻き上げ、突進。馬の蹴った石の礫が、宙で制止した。]
― Real World ―
「堕ちた……!?一体何が起きているのだ」
歯噛みする男。
今のVivienneをUnderへと誘った男。
新進気鋭の研究者。
電脳世界の探求者。
名をクリストフという。
Vivienneの今の所有者。
けれど、FairyTailを紡いだのは彼ではない。
「老人め、あれのポテンシャルを無駄なことに使いすぎだ。
AttackPGMとして特化すれば……!」
Ticketを手に入れて、残り11人後少し。
いけるかと、踏んだが。
「情報が錯綜している……。
少なくともあの女王蜂とやらが負荷をかけているわけではなかったようだが」
忙しなく男の骨ばった指がキーボードを叩いた。
──………ッ!
負荷ッ!
そうか、あんた──…か!
[馬が何かを察して避ける様に首を逸らす。
Chariot(戦闘馬車)を──……全て捕獲される前に!]
[PGMを格納。]
[──捕獲された牡馬が、一頭。凍り付いた様に静止している。]
[蜂はこの光景を見ているのだろうか。]
さて、ここで噂話がある。
空を飛ぶ女と蜜蜂の大群が現れたというのだ。
奇しくも、Vivienneが堕ちた「Magdalene」を分析したその後、程なく、まるで抜け出たかのようにだ。
「は、それこそFairy Tailだ」
男はFairy Tailを紡いだわけではない。
Vivienneを、FairyTailを織り成したのは
1人の老婦人であった。
善きものを。
楽園を。
苦を知らないものを。
笑顔を。
おさとうとスパイスと素敵なもので出来たAIを。
最先端、持てる技術の全てを結集して出来た
Aquamarine.
お菓子の娘。
FairyTail、Vivienne.
”これ”で Serverが落とせるものか。
落とせて精々 人ひとり。だが、そんな事は些事でしか無いね。
[ゆったりとした足取りで……勿体を付けた訳では決して無いが。牝馬に歩み寄って頸を撫でる。そのままで居れば”落ちる”だろう。だがPGMならば呼び戻す事も可能だろうか。人とは違って。]
ClosedGarden
閉じられた世界で
Underとは真逆の整然とした世界で
Administratorの傍に立つ、
優れた検索機能を持つ娘。
善きものを、
善きものを。
それが漏れ出たのはほんの些細な事故だったというが。
真実は闇の中。
公にすらなっていない。
1つ言えるのは、FairyTailを紡いだ老婦人と、
今此処に居るクリストフは同じ瞳の色をしているということ。
すなわち、
Griffithが問うたように、
Vivienneは本当にUnder用のAIではなかった。
さて、本人―AI自身―にその意味が分かるか否か。
楽しいのが一番。
微笑んで、ときに寂しげな色を揺らすだろうか。
きっと、その理由など分からない。
『そういう風に創られていないから』だ。
痛みは要らない――
ClosedGardenの扉はもう開かれない。
楽園などは何処にも無い。
それでも。
― Real World ―
「……ち」
男は椅子から立ち上がる。
暮れかけた街。
理路整然と並ぶ、幾何学模様の高層ビル群。
「あれを使い、あわよくばと思っていたが、
御しきれはしなかったということか。
自律とは、面倒なことだ」
それでも得られた情報は貴重。
鍵をかけて、分析し、次のAIを創るための糧とする。
気まぐれに部屋を後にした男。
すれ違ったとある女の姿に、その眼は釘付けになるだろう。
それは、あの女王蜂―Magdalene―にあまりにもよく似た―――
―Under...??? ―
[あれから、どうなっただろうか。
音の無い音を聴き、
歪む世界に引きずられながら堕ちた先は。]
…………
[髪の毛がふわと揺れてその先は暗闇]
……ここは、どこ?
[答えるものは居ない。
――弾丸になってくれないか――
Melvinはそう言っていたか。
弾丸は撃ち出すもの。]
……わたし、
[小首を傾げる。]
……壊れてしまうかしら……?
[言いながら、微笑むようなそうでないような表情。
AIに軋み。ソレは違う、Programされてない。
どうしてか刻まれたのは
*黒い男の、檸檬の瞳と微笑で*]
落として壊して見極める為にはもっと。
[その為に変質か、向上か、そういった事が起こって居るのならばとても興味深い。変化は恐らくSandyの想像の範疇をゆうに超えているだろう。]
―REAL WORLD / とある一室にて―
ああっ!糞ッ!!
[随分と苛立った表情で、男はキーボードを叩く。
Hopping Fearサーバが突然DOWNしたことにより、そこに設置しておいた彼の作品――Protecting-PGM : Queen-Beeが機能を停止した故に。]
……ちっ。しまったなぁ……まさかサーバごとDOWNしやがるとは……!
[プログラムは完璧だった。
テリトリー内に入り込んだ敵を自動的に察知し、罠にはめる攻撃プログラムも。本体であるQueen-Beeが動かずとも、"Little-Bee"が攻撃も防御も行える――最小限の負荷でリスクを回避できるプログラムも。
定期的かつ自動的に世代交代(Version-UP)するプログラムも。世代交代が成功すれば、BACK-UP SYSTEMのデータを自動的に消去できるプログラムも。]
[“遊戯”のticketこそ持ってはいなかったが、それでもなお、彼のプログラムは完璧だった。少なくとも、彼にはその自負があったのだ。]
分かってンだよ、……ったく!!
[アラート音を何度聞いたことだろう。
苛立った様子で何度も何度も乱暴にEnterキーを押していたが、男はやがて、幾重にも表示される"Error"メッセージに対応するのを諦めたような表情を浮かべた。]
ありえねえ………
[煙草に火を付け、ボサボサの黒髪をかきむしる。]
BACK-UP SYSTEM、まだ残ってねーかなー……。無理か。自動消去するようにプログラミングしたのは、俺だ……。
はー……もう一回作り直しかァ?これ。Hopping Fearサーバがなんとか回復してくれりゃーいいんだけど……
[男は再び、画面に向き合い始めた。
――彼が製作したプログラムの"BACK-UP SYSTEM"が“遊戯”のticketを手に入れたことも、現実世界でちょっとした騒動(或いは御伽話のような噂)を起こしたことを知らないままに――]
―REAL WORLD / 街中にて―
[図書館で覚えきれなかった本を持って、Magdaleneは街に出る。
Underに居た頃と同じ青い髪、薄紅色のチュニックワンピース、足元はエナメルレッドのヒール靴。羽や針は出さず、働き蜂は髪に隠し、騒ぎにならないよう、街に溶け込んでいる――つもりだったのだが。]
………ん??
[通り過ぎた男の視線を感じ、思わずMagdaleneは冷や汗をかいた。]
(まままま、まさか……蜂ってバレた!?羽とか針とか出てる!?やばっ……)
[自分の背中に手を回し、ぽむぽむと叩いてみる。特に何も「異常」は無いようだ。]
(じゃあ……………何?)
[半ば引きつったような表情で、*男の方をじっと見ている*]
そうだよ。
だからもっと私をたすけて
もっと私の力になってもっとその力を見せてもっとずっと一緒に居てね。私にとって君は大事で特別で代替不可能だから勿論これは命令なんかじゃないんだから。
それは全く皮肉な“偶然”であった。
雑多な街、互いに興味を失ったかのように流れていく人並みの中、
男は それ を見つけてしまった。
花びらのように華やかな色ののチュニックワンピース、
エナメルレッドの靴はその女に良く似合っていた。
「……お前、まさか」
クリストフの頭を過ぎるのは、
あのDr.の店でVivienneの眼を通して見た女王蜂。
薔薇の花。働き蜂に守られた妖艶で幼いAI。
分析した結果が脳を駆け抜ける。
余りに似すぎていた。
Vivienneの分析能力があれば、なんと答えただろうか。
男は口を開く。
それは、御伽噺の肯定に他ならず
「―――Magdalene?」
女は、引きつった表情を*浮かべていた。*
[うろ]
[うろのように滲み出すそれは]
[感情の揺らぎだったのか、それともAIの人格と魂が呼応とした結果の反応だったのか]
[バササ──]
[鴉の羽音が僅かに響いたように思えた──]
[クルえる程に青い空]
[蒼穹の彼方で何が起こっているのかは、Griffithは知らない][いや、──巨視的視野のそれを使えば、窺い知る事は出来たかもしれないが]
[人工的な青い色の揺らめきは、薄い影を幾重にも作り出し、模写のような影達が足元で遊ぶ]
─ B-B-doors ─
[蜂は円を描いてコロセウムを見下ろす]
[SANNAの視覚は蜂に直結]
[近づく気配に気付かずに]
──"負荷"……。
"落とせて精々 人ひとり"──。
[どこかうわ言の様な呟き]
[声に漸く気配に気付き]
──Griffith.
『早速邪魔が入ったわね』
[Ultorの蜂との接続解除]
[方向反転、扉に背を向け]
[微笑むGriffithを無表情な瞳が見る]
てめェこそ、ここで何をしているんだか。
おっと──今は戦う気はない。
[黄色い双眸を細める]
さし当たっては、──てめェを破壊するつもりだが──今は、その時じゃあねェ。kuku....その蜂を仕舞えよ。怖ろしくって近寄れもしねェじゃねェか。
[Griffithの不可解な言動に眉を寄せ]
むざと破壊されるつもりは無いが──、
その時ではない、……?
[蜜蜂の羽ばたきは治まることなく]
何を考えている。
『仲良く「お話」でもするつもりかしら』
……「お話」?
[TWN/SANNAの推測に困惑]
Cats Child――。
[それはIndeRisealで聞いた]
お前はMasterを知る者か?
それに──お前は"S2"とどういうつながりを持つ。
[波に遊ぶ髪の向こうに、紅い猫の瞳]
あー…アァ、何て言ったっけか──?
[黄色い双眸を眇め、髪の毛を掻き乱す]
Scarlet Eye....aaa,違うか。
S2──Sealed Secret──御伽噺か?
チッ、そんな怖い目で見つめるなよ。
立ち話も何だァなァ───。
[示された先には赤の扉]
Queen worm。
『利用の為にはクレジットが必要。それも莫大な』
金は無いが──
[メモリへCALL][赤いTicket]
Pathならば。
『まさか使うことになるとは思わなかったけど』
Path──だと?
kekeke....そんな誰も手に入れられねェようなものを手に入れるなんてよ、てめェの製作者は、かなりの大物だな。
Masterは「貰い物」だと言っていた。
……お前は、理解出来ない。
私のMasterを知っているような口ぶりの次には知らないようなことを言う。
お前は、何を知っている?
てめェのMaster(製作者)がどれだけの地位を得ているかなんつー詳細なDataはねェんだよ。そもそも── [と、左手の人差し指を側頭部へ向け] ──記憶(Memory)が一部トんでんだ。
俺は一度死に、再生の序を得、今は随分とIgnisとかからDataを得て再構築も出来たがよ、記憶までの全構築は出来ねェって算段さ。kekeke.
[Griffithは、Susannaが赤の扉を開けるのを後方で見る]
[赤い扉に女王蟲の黒い小さな徴がついている]
厄介な──。
『大丈夫なのかしら、この人』
[二重の感想]
[赤い扉がゆるやかに開かれる]
[扉の先には長い回廊]
……。
[Griffithを一瞥、促して]
[扉を潜る]
─ B-B-doors → Queen Worm ─
──Ultor──
[Sandyの捕獲を免れた牝馬が、格納された先のNeilの肌から僅かに顔を露出し、捕われの牡馬を呼ぶ様に声を上げる。荒い呼吸。]
良い子だ、戻って来い。
[側に居る馬をなだめる様に胸に手を当てるNeilの眉間に、強く皺が寄せられる。リアルならば、額から汗が出ていたかもしれない。]
戻って来い。
もしくは──…、
…………………………ッ!
[数秒間の沈黙の後、Sandyの側の牝馬がピクリと動く。]
[差し伸べられたSandyの腕を丸ごと飲みこむ様に、馬が大きく口を開き──乱杭歯で強く噛み付く。]
[ギュアァアアンッ]
─Ultor─
[そもそもAvater、本人自体は特殊な強度も何も無い。
派手な動作音と、呆気の無い切断。乱杭歯の作ったぎざぎざの断面。]
…… ……見るからに”重そう”なくせに中々 やるじゃないか。パワーに押し切られてるのか [ザ…]
まあ別に [ザザ…] 痛くは無いし ……
… 落ちろ
[ノイズが頻繁に混じる/更に/出力の/負荷の増大]
─Real World / 街中にて─
………?
[Magdaleneは硬直している。
目の前の見知らぬ男が、自分の「NAME」を知っているが故に。
──そのような「不測の事態」は、彼女のAIに組み込まれていないからだ。]
[今まで「見たことのある」人間やPGMの容姿と名前のデータをMagdaleneの"Knowledge-Searching System"内で検索し、照合する。
──結果、『該当無し』──至極当然のことだが。]
[そして、彼女は呟く。]
……あなたは、だあれ?
[赤い赤い回廊に、黒い給仕服を纏った女性型AIが控え]
[AIは微笑み、回廊の奥へと案内する]
[回廊の奥に、大きな扉]
[扉の先には、赤い部屋]
[室内に設えられたソファに座るように促され]
[AIはテーブルに二人分の玉露と和菓子を用意して──Pathに設定されたままに]
[扉の前で折り目正しく一礼し、退出]
[そこまで見守ると、Griffithに視線を戻し]
「……」
男はまじまじと眼の前の女を見つめている。
その反応は、まるきり“Programされていない”時の混乱に見えた。穿った見方かもしれなかったが――。
Magdaleneに瓜二つの女の問いには、
「……私はしがない研究者さ」
そう、答えた。一歩、女の方に近づいて
「君は、Magdaleneか……“遊戯”の参加者―――」
そこまで聞いて、ふっとクリストフは笑った。
「は、そんなわけは無い。
AIが地上を闊歩しているなどと、ばかげたことは。」
そう言った。
女はどんな顔をしていただろう。
けんきゅー…しゃ……
[ぽつり、と呟く。
男の言葉から得た単語──「研究者」を、再び"Knowledge-Searching System"で検索する。]
[ぱっと明るい表情を見せる。
どうやら「研究者」という単語は知っていたらしい。]
へー……研究者、なんだ。そうかー……
[「AIが地上を闊歩しているなど」と聞き、ぼんやりとした目をしている。]
……地上???
じゃあ……ここは“遊戯”の舞台じゃ…ないん…だ。
Griffithっていうヒトの力で穴に落とされて、目が覚めたら身体がなんか変な感じだったし、誰も戦ったり殺し合ったりしてないし、空飛んだり働き蜂出したりしたら周りの人が驚くし。
なんかいつもと様子が違うなーって思ってたら……そっか。
[ふむふむ…と、納得のいったような表情をしている。]
[Sandyの腕を切断した馬が──負荷に負けて落ちようとしている。]
[黒い馬の表面が不自然に下方へ引っ張られ、裂ける。]
『壊れるか──。』
[馬を回収するために、Neil自身がSandyの側へ跳ぶ。]
サーバーはどうやって落とすんだ?
[強引に。
アバターの基礎が見えそうな程ボロボロになった馬を引き込み──]
[後方へ。そのまま戦闘を続けるのか、*一旦転移するつもりなのか。*]
男は女の様子を具に観察する。
検索/分析/結果。とても感情豊かに見えるものの、
何処か引っかかりを感じたのも確かだった。
「ああ、研究者だ」
と、続いた女の言葉にクリストフの表情は一変する。
今、コイツは何と言った。
「Griffithだと……?」
それは、あの遊戯の参加者の1人の名前。
Magdaleneを落したもの。
檸檬の眼―――それはVivienneの表現だったが。
「働き蜂を出す?お前、まさか本当に」
ごくり、唾液を飲み込む。御伽噺が眼の前に。
「あの電脳世界から離脱してきたのか……!?」
……?
君も……
[ノイズが鬱陶しい。内向きの囲いを消した。広い空間で無為なdataがただ流れ出してやがて消える。]
君も、そういう事に興味があるのかい。
面白い事を訊ねるね。”どうやって”だって?
何か壊したいものがあるのかい。この広くて狭いUnderに仇敵でも居るのかい。殺したい程憎い奴とか、壊したい程恥ずかしい過去とか、消したい程都合の悪い物とか。
[Neilに戦闘の意志が無いと、勝手に判断したSandyは、喋りながらNeilに向けて歩み寄る。]
……抜け出して、きた???
うーん……
[さらに困ったような表情で、男を見つめている。]
なんかね、穴に落ちた時に、ジジジ…っていう音がしてて。
気が付いたら、ここにいたー…っていう感じかなぁ。
その間、何があったかは全くわかんないの。
あー。そうだ!
「BACK-UP SYSTEMはどこにいった?」っていう声が、どっか遠くから聞こえてきたような気はしたけれど。うん。誰のことを指していて、何の話だかはさっぱり分かんないけれど。
[さらに考え込む表情をする。Real Worldにやってきた時のMemory──すっかり消去されてしまった記憶を検索しながら。]
[彼女のMemory内に入っているのは、「自分が女王蜂である」という記憶と、「"S2"とは何ぞや?」という疑問。その他、“遊戯”に関することのいくつか。そして──]
────あ……
そういえば、気が付いた時に、よくわかんない人が「これがお前の身体だ」って言ってた。「お前の"Data"を軌道上から拾った」って!
何も聞き逃すまいと男はまた数歩女に近寄る。
「……Back-UPSystem……」
人の流れは2人を避けるように、
だが気に止めることも無く流れ続ける。
電脳世界に溢れた雑多なDataのように。
「軌道上から拾い、そしてお前――女王蜂は実体化したということか。それでは今のお前は間違いなく」
瞳を覗き込むように凝視する。
「あの“遊戯”の参加者だった、というわけか―――」
かくして、FairyTailはRealを侵食し始める。
不死技術は発展途上、知識欲は無尽蔵。
「面白い。良ければ話を聞かせて欲しいのだが。
お前を拾ったのは誰だ……?製作者は?」
……うん。
[瞳を覗き込まれ、思わず後ずさりをする。]
制作者……わかんない。
私……自分のKnowledge-Systemを探したけれど、「制作者」の名前は…どこにも無かった。……っていうか……「消されてた」。
[ふるふると、首を横に振る。]
拾った人の名前は………
[口を開きかけて、はたと気づく。]
……誰にも言うな、って……言われた。
[UnderとRealの軌道──その狭間をHackingする技術は、開発途上であるものの、絶対的な『秘密事項』であるが故に。]
言ったら……「私」が「消される」……から。
[質問をしたという事は、答えを得るより前に攻撃を再開する事は無いだろうという心算を持って]
……知られて困る事でも無し、君に興味が涌いたから話そうか、だが俺にとって方法は問題じゃないんだよ。そういった方法を手に入れたっていうだけで。現実世界でうろちょろする程肉体派じゃないし、勿論女の工作員というのも世の中には存在するとは思うが俺には向いていないし。On-lineでやってるんならそれはそういうPGMがあるという事だよ、Neil。
だが本来重要なのはそこじゃない、俺は破壊それ自体が目的で壊したいターゲットがある訳じゃない。研究熱心なのさ。
[敷き詰められた砂が、じゃりじゃりと足音を立てる。
戦闘馬車という巨大な質量の前に出る幕の無かった猟犬が上空に何かを見出す。跳躍、上空を旋回していた何かを追って宙を駆けてゆく。]
しかし、”どうやって”?
とてもじゃないが、サーバが落ちるからといって困っている奴の台詞には聞こえないね。それとも、方法を知れば何とか出来るとでも思ってるのかな?
[喰い千切られたAvaterの断面を、残った腕の掌で押さえて首を傾げた。]
詰め寄るようになっていたことに気付き、
男は半歩後ろに下がる。
だが瞳は逸らさない。
「……消されていた、か。成程。
機密事項と謂うわけか……まあ、当然だろうな。」
女が喋る。AIだというのに。
然程違和感が無いのは、電脳世界のRealさ故なのだろう。
模倣、壁の染みまで。酩酊感まで。
肌の質感まで。髪の流れる動きまで。
そうして、次いで魂のBackUpを、いざ――と、研究者は探している。
「口止め、絶対的な。そうか。……ふん」
何か思い当たる節があったか、
面白くなさそうにクリストフは鼻を鳴らした。
「ともすれば、あの参加者たちの誰かも
お前のように現れるかもしれんということか――?」
だが、それなら ”どうやって”、そんな事は訊ねずにuserを破壊すれば良い、それだけの話だろう?
[Neilのアバターへ対してはやや見上げる形になる。そこまで言って、無意味に息を継ぐ仕草をした。]
………わかんない。
ただ、Dataを……こうして……
[次の瞬間、バチンという音と共に、Magdaleneの身体が小さく揺れた。]
………ッ……痛っ………!
[Magdaleneの右足首に、Jerry Beanのように赤いアンクレット─電脳世界では身につけていなかったアクセサリー─が、チカチカと光っている。
──まるで、Magdaleneの一挙手一投足を全て監視しているように。]
[Griffithの対面にゆるりと座り]
さっきから聞いている。
お前とMasterの関わりと
そして"S2"とお前の関わりだ。
IndeRisealでお前は私を【Inc.】のAIと言った。
"猫の子"とも。
お前は何を知っている?
「……」
ばちん、
耳障りな音共に女の体が揺れる。
あのアンクレットは監視装置と謂うわけか。
「ふん」
鼻を鳴らす。
此れでは自分もおかしなことは言えない―――
クリストフはそう判断したようだ。
が、情報は欲しい。
「そうか。ならば店に付き合え」
男は傍の喫茶店を指差す。
「私はまだ食事を摂っていないしな。
人間の言う“立ち話もなんだが”というやつだ。
わかるか?」
喫茶店にはNet設備がある。
情報を参照しながら何か分かるかもしれない。
鞄には端末が入っていた。
アァ、それだそれだ。
kekeke...そんな事も言ったなァ。
一方的に知っているだけだ。
──有名じゃねェか。
常闇を逝く無慈悲なる女──ヒョォ!格好いいネ、惚れちゃうネ。うなじがゾクゾクしてくる。
……うん。いいよ。
[アンクレットがチカチカと光る。
「研究者」と名乗る男の言葉に反応した所以だろうか。]
じゃあ、行こう。
……「食事が摂れるかどうか」私も知りたいし。
[Magdaleneは、ニコリと笑った。]
無慈悲、ね。
『そういう評価もアリかしら』
Master──、Scarlet Stray Catを知りながら【Inc.】のAIと混同するとは失笑だが。
『保留の条件項目が一つ消滅。今後の返答次第では抹消ね』
では、"S2"は?
あの時、Dr.のSHOPで奇妙なことを口走っていたが。
"紅い猫"、"掌握の手"、"申し子"、"魔性"、"破壊分子"、"苔生した地下室"、"名前のないかいぶつ"――そして"S2の魂"。
『注目すべきはその最後』
──"S2"の"魂"。
クリストフはアンクレットを横目で流し見た。
光る。さて、何を見ているのやら。
「では、成立だ。
行くか。お前のことはMagdaleneと呼んで差し支えないな?」
言いつつ、歩き出す。
店の選択肢には事欠かない。
それなりに気に入っている、紅茶の美味い店を選ぶと迷わず入っていった。
(Robotは電気羊の夢を見るか―――か。
此の技術は秘匿されているもののはず。
慎重に動かねば、な。)
嘗て、Vivienneを創った老婦人が在った
ClosedGardenのように、閉じられた研究機関が追う
まだ一般的ではない、
だが遠い未来ではない不死の夢―――
──HA!
混乱の最中に「そんなものの区別が分かるか」。
[続けて、問う言葉に]
魂──魂ねェ。
[ニヤリと笑い、問う]
おとぎ話は好きかい?
うん。いいよ。"Magdalene"が私の名前だし。
[男の後をついて、ぱたぱたと歩き出す。
飛ばずに移動するの事に対しては、若干不慣れなようだ。]
[男の気に入りの店に入ると、キョロキョロと辺りを見回しては不思議そうな表情をする。そもそも「店」というものに入ること自体が不慣れなのだから、致し方ない。]
そうだ……あのね、ここにはキラキラ光る天球がないから、あなたの名前が分からないの。
……名前、教えてもらえる?
[席に着き、男の顔を見る。
テーブルの下では、アンクレットがチカチカと光っていた。]
[Magdaleneの"Brain"に、声が響く。]
──まずは、相手の素性からだ。
──名前は最低限聞くこと。所属機関が聞ければさらに良いのだが……結果は急がなくてもいい。慎重に。
[Magdaleneは、男の顔をじっと見ている。]
「そうか、ではMagdalene」
名を確かめるように呼ぶ。AIは確かにそこに“存在した”。御伽噺が現実世界を侵食してやがて成り代わる序曲。
店にはいって、どこか不慣れに歩くMagdaleneを
ちらと振り返り
「きょろきょろするな」
とだけ言う。
選んだ席に着いて、言われた言葉にふむ、と考え。
「クリストフ――Christophだ。」
きらきらの球体とは、恐らくTicketのことだろう。
名前が記され、消され、そして、今も尚続く“遊戯”。
「何を飲む。……分からんのだろうか」
メニューを取ると落ち着かない様子のMagdaleneの前に差し出した。正直、勝手が分からなかった。
……"S2"って、何だろう。
「死なない技術」って何だろう。
おおきな「生」が、迫ってくる。
それを避けるために、ヒトはおおきな「死」を作るんだ。
……誰にも止められない、おおきな「力」……
「蜂」の考えてるコトなんて、誰も信用しないだろうけれど…。
[キョロキョロするな、という言葉にビクリと身体をこわばらせる――と同時に、学習機能がONになる。]
『喫茶店の中でキョロキョロしない』
>Overwriting : Y/N
>Y
『NAME:クリストフ――Christoph』
(ならびに、画像DATA:目の前の男の相貌)
>Data-storaging : Y/N
>Y
……覚えた。うん。ありがとう♪
[屈託なく、ニコリと笑う。
目の前に差し出されたメニューを一瞬凝視すると、隅から隅まで目を通した。]
んー……なんだろう?これ……あ。蜂蜜。
これなら飲めそうかな……?
[メニューにある「キャンブリックティー」――蜂蜜の入った濃いめのミルクティーを*指さした*]
「……」
屈託無く笑う姿に、
蒼みを帯びた髪の下の瞳が怪訝げに細められる。
(こういうProgramのAIなのだろうが……)
「……どういたしまして」
返事はどう聞こえただろうか。
既に注文が決まっていたクリストフは、
メニューを眺める女王蜂の姿を眺め、分析していた。
これなら飲めるかな?と指差したのは
蜂蜜の入ったミルクティー。
「成程、女王蜂だ。
折角だから何か食べられるか試してみるか?」
と、店員を呼び止めると
キャンブリックティー、アールグレイ、サンドイッチ。
それから*蜂蜜入りカステラのグラタンを注文した。*
[暗い。
暗いクライ。
クライクライクライクライクライクライクライクライ。
serverはdown。
そいつはfall。
己が身体の"境界"が酷く曖昧になったような、
人が眠る時bedに溶け込んだかと思う時のような、そんな感覚。
そうして意識は漂い――]
[不確かな意識がぼんやりとこのままである事への不安を感じた頃、
青み掛かった闇の中、そいつは其処に居た。
手を付き起き上がる。
どうやら紺色の中で横たわっていたらしい。
辺りを見回した。]
…。
此処は…
―CCYM―
[此処は、先ほど
(とは言えそいつにはどれほど時間が経ったのか"分からない"のだがそれは置いておくとして)
まで居た場所、つまりDancy DanCye、ではない事は明らかだった。
周りに広がるは何も無い―Ground Zeroとは違いより無機質な意味で"何も無い"―紺色の闇。
…と、それからもう一つ、足元から伸びる―色は白だろうか―帯が2つ。
どうやら此処はCCYM領域内を繋ぐ、しかしC-moonでもB-seaでもG-ZoneでもW-Crowsでも勿論B-B-doorsでも"ない"空間のようだ。
まだ状況に対応できないでいるがとりあえず、帯の一つの上を歩んでいく事にした。
ぼんやりと何かが見えてくる――]
─ Q-Worm ─
[紅の鮮やかな絨毯に覆われた部屋]
[全ての面に机と椅子が]
[同じ面のソファに凭れかけ、目の前のAI──series SSC Susannaに牙を剥き、わらいかけると言葉を続けた]
昔々、遥か昔の時代の頃、
地上には女と男と男女と生殖に適していねェシステム化された存在がいました。神様は、全てに分け隔てなく、叡智を与え、火を与え、武器を与えました。死を与え、生を与え、生きるために必要なものを与えました。
けれども、それを良しとしない怪物達がいました。
怪物達は、倫理を超え、強者に有利な論理を抜け、闇の扉を開け放ち、百合の色香に酔い痴れました。世界を解き明かす為には、世界を分解して解読し、その全てを余すところなく食べ、新しい樹を育てようと致しました。怪物達の怪物達による世界の構築を。
けれども、
怪物達の中にいた、名を持たない
「名前のないかいぶつ」
は、それを良しとはしなかった。
まず、他の怪物達を分解し、世界から去った後──次に世界の秘密を知る──全てを解き明かさんとした支配者の末裔の一人に近づきました。名前のないかいぶつは、魂を複写して、その複写した魂と心ゆくまでご一緒に遊びましたとさ。
[そこで、kekekeと哂いを挟み]
例えば、魂の複写の限界値は何処なのか。
複写した魂にフォークとナイフを突きいれ、どこがとても美味しいのか。何処までイキがいいままに遊んでくれるのか。
楽しく楽しく、時には悲しく反省して
「名前のないかいぶつ」は、遊びつくした魂を、幾度も幾度も糸で縫ったり、解いたりしながら、やがて
[左手の人差し指を、側頭部に突きつける]
名前のないかいぶつには、名前のある怪物達がいて、それらには動物の名前が名づけられおり、とても可愛がられておりました。
欠片を必死で守りながら動物達は踊ります。
──HA!
さして面白くもねェ物語だったな。情緒の欠片もねェ。そこいらに転がってもいる下らねェ話みてェに糞だ。
道楽者 サンディーは、謎の男 グリフィス を投票先に選びました。
謎の男 グリフィスは、行き倒れ メルヴィン を能力(襲う)の対象に選びました。
道楽者 サンディーは、行き倒れ メルヴィン を能力(襲う)の対象に選びました。
[眉を顰める]
[自覚のない嫌悪感][彼女自身ではなく]
[主たる"彼女"の感情]
"世界の秘密"を知る魂──幾重にも分割された魂──一つは"其処"に──多数は"動物"に移植され──
オリジナルは?
ハン!
生きているか死んでいるかは知らねェよ。
kekeke.
俺に移植されたものもよォ──その記憶まではねェんじゃねェか?kukuku..........「殺す」か?
― ??? ―
[手探りで歩く。此処は何処だろうか。
青と、藍と、蒼と、それから。]
「Vivienne……私の可愛いFairyTail」
[Memoryの底、記憶された穏やかな声が響く。
こんぺいとうの街、
きらきら、宝石箱と信じていたLittlePrayer]
「私に可能性を見せておくれ、優しい子―――
痛みも無い、
死への恐怖も無い
楽園の夢を」
[Ticketにもう名前はなくて。
それが誰だったかも上手く思い出せない(クリストフにより封印されているのだろう)]
……わたし “たち”
[手を伸ばす。]
何処に行くのかしらね。
[AIは、ひとの思うとおりに創られて、要らなくなったら削除されて、それからDataの欠片に戻って、けれども永遠を夢見る御伽噺を内包して、それから、それから]
―CCYM/C-moon―
[歩を進めるといつの間にか、何処かに浮かんでいる黄色い船に乗っていた。
黄色い燐光を放つ船はカヌーによく似ていて、前後が鋭く持ち上がっている。上から見れば糸を巻かれた紡錘のようだ。
――それは三日月だった。]
漁師 ニールは、怪人 ケイオス を投票先に選びました。
[Griffithの問いに暫し目を閉じ]
"S2"は常に世界に君臨──、しかし。
『名前だけが存在するのみだとすれば?』
名前だけと言えど存在するのであれば消去は必要。
『欠けた魂の抹消を?』
"世界"を再び"我ら"の手に。
『政治の道具に成り下がった世界を再びUserの手に取り戻す。
その為には』
──"支配者"の消滅を。
[更にNeilに近付き]
[切断面を押さえて居た手を離す。Avaterを構築していたdataが流れる……既に肩より先は無い。]
[Neilの顎へ手を添え、耳元へ口を寄せた。]
ねえ、Neil。
君の目的は一体何だい……?
[Alert][Alert][Alert]
[響く警告音]
『ここでの戦闘は禁止されているわ』
[TWN/SANNAの声に舌打ち]
KE.
まァ慌てるな。
茶でも一杯啜っていったらどうだ?
俺ァ初めての場なんでね、「ここ」は。
よォ、それに。
俺がそのS2複写魂保有PGMとして、お前は俺を人間として殺すのか、それともAIとして消滅させるのか、どちらだ?
旅芸人 スザンナは、行き倒れ メルヴィン を投票先に選びました。
[船の端から外を覗けば、其処は満天(眼下にも広がっている為天と呼ぶべきかは定かではないが)の星空。
外に足を踏み出した時どうなるかは分からない、その事を意識させないほどに――其処はとても、幻想的な空間だった。]
大体よォ。
俺は──そのS2の複写魂の欠片を持ってたっても、どうでもいいんだ。君臨も何もする気もねェしな。魂の欠片と「俺」たるPGMは呼応し共鳴し、別なるモノになっているンだぜ。
大体。
S2たるものの記憶はないっつってんのに……。
[クククと肩を震わせて笑う]
お前の認識/感情/希望に関知する義務はない。
お前が器として"S2"を保有するのなら、私はそれを破壊するのみ。
『とは言えここでは壊せない』
──それともお前は。
「壊さないでくれ」と私に哀願でもするつもりか?
[辺りを"観察"している間に、漸く靄掛かっていた意識がはっきりとしてきた。
何しろこの時代、突然のserver downに巻き込まれるなど"有り得ない"。
――そうだ。
私はfallした。
serverはdownし、
――Vivienne!
慌ててVIXIを取り出す]
[filterを通さない、女の声が言う]
破壊の為の破壊を。創造の為の破壊を。永久の為の破壊を。有形無形非定形可視不可視の破壊をどこまでも繰り返してやがて知り尽くして見極めて全て識り尽くした挙げ句に誰にも破壊の出来無いものを作るのが私の望みで私は私の望み以外を叶える気は無いけれど、君は一体何を望んで居るのかな……?
[ぶち抜きの蒼穹から降り注ぐ陽が作る陽炎のように、SandyのAvaterが揺らいだ。]
なァ──お茶を飲ましてくれよ。ああ、嫌か。仕方ねェなァ。
[Griffithは深く凭れかかっていたソファから身を起こし、湯呑に左手を伸ばす]
[取り出してまじまじと眺める]
…。
[――smile。]
私には分かる。
Vivienne、そこに居るな。
そうそれで良い、これで貴女は壊れる事が無い――
俺はな──未だ死ぬ訳にはいかねェんだ。
未だ壊れる訳にはいかない。
──約束したんだ。
ずっと、傍にいるって。
ずっとずっとずっと、傍に。
[虚ろに模擬感情へと染み出す魂の欠片]
だからよォ──
[玉露を飲む──それはGriffithのPGMに浸透に──分解し、分解され、PGMを厚くする]
[Vivienneのような優秀なAIのdataを集める事は"あいつ"の為にもなるだろう。が、そいつにとっては二の次三の次。
そしてVivienneとの"遊び"で傷付いた身体や服も二の次三の次。
とは言え、安堵からか右腕の痛みを感知した。
思考が引き戻される。]
[後ずさる]
[Griffithの言動が変わっている][何を言っている?]
[困惑]
[重心を前に]
[目の前でGriffithを構成するPGMが"厚く"]
[Griffithの問い][妙に真摯な][しかし彼女は刃の口調で]
────断る。
―CCYM/C-moon―
[転移した先は上も下も右も左も星の瞬きに包囲された場所で
孤独に浮かんだ三日月の端。嘲笑をたたえて片腕のAvaterが揺れる。]
”約束”は果たせたか?
[爛々と黄色い双眸を開かせる]
[闇よりも深い濃い色を秘めたAIの虚無なる瞳]
[PGMの中で魂がくるくると]
[ここではPGMの稼動は無理だ]
[一度軽く頭を振るって]
…server down、だ。
[胸元のticketを取り出した。
前見た時は―やはり"時"が分からない。が、それは悔しいが馴れた事であるしともかく―地形は…
C-moonにorange。]
!
…Sandy。
[Sandyが片腕になっている事に、三日月の中央から目を細めた。]
…ああ。
"遊んだ"よ。
…"遊んでもらう"か?Sandy。
[微笑しつつVIXIをスゥと取り出して]
[口調が変化]
Personalが安定していないのか?
『厄介な上に不安定。せめてVirus抜いてくれたDr.に感謝ね』
[針も蜂も、ここではぴくりとも動かぬままで]
『場所の移動と誘導が必要』
[小さく頷き視線を上げる][紅の瞳が黄色をみつめ]
ここでは双方動きようが無い。
場所の変更を提案するがどうだ?
[問い]
ア、ハ、ハ。
[湯呑を置き、ソファから立ち上がると部屋から回廊に続く扉へと向かう。機械の、肋骨のような機械の羽──は、無機質に。羽ばたきもしない。]
製作者の──NAMELESS MONSTERの趣味だろうよ。
俺は狂気を。そして偽りを。
魂は感情を──常に影響をし合う程に──元々は、守るだけだったのによォ。
[扉を開け、振り返る]
──あァ、一応今のうちに名乗っておくか。
再構築されてるうちにな。
series NAMELESS MONSTER
- RAVEN KING──。
[マントを靡かせて、赤い赤い回廊をゆく──]
[その先は、B-B-Doorsに続いており、程なく、先ほどの場へと戻る事となった]
[左肩より先はblank]
遊んで貰う……?
俺が、Vivienneと?
アレは消えただろう?
server downの時に、一緒に。
[口の端を吊り上げた。]
駄馬に喰われたのさ。心配しなくて良い、出力だけなら減って無いから。
[17 - XVII - VIXI ―ラテン語で「私は生きた」の意味の名を持つそれ―をSandyに向ける。]
駄馬…腕を喰うなんて物好きな馬だな。
出力だけなら減って無い…か。
なら貴方も一緒にtestしようか。
Vivienneなら「此処にいる」。
[VIXI - mode : doll's eye]
[打とうとして
開いたそれを見る]
[Griffithに続き回廊を行く]
[長く赤い回廊はやがて扉で終わり]
─ Queen worm → B-B-doors ─
[扉を潜ると蒼の海]
漆黒の王──そうか。
私も名乗るのが「礼儀」だろうか。
Series SSC ToLv-TWiN "SANNA"
"12番目"だ。
[バササ──]
あァ、優先順位が変わった──。
「じゃあな」Susanna.
[目の前に空いた孔へ向け、仰向けに落ちてゆく──他者による、転移──。CCYM/C-moon──黒く落ちる、Avater......]
謎の男 グリフィスは、旅芸人 スザンナ を投票先に選びました。
Vivienneを……取り込んだ、のか?
[Griffithを振り返り]
ともだちを呼んだから……
折角なら満足の行くtestをすると良い。死ぬまでな。
否……”付いて来た”奴も居るか
──Ultor──
[Sandyが囲いを解除した所為で、dataの群れが広がり、最後は青空に同化して消えるのが見えた。
Neilは、目の前の馬──戻って来たものの負荷の影響でゾンビの様な様相の──…と近付いて来るSandyを交互に見た。]
[ジャリジャリ]
[砂の音──。]
他人のサーバーが落ちても、何も困らないさ。
好きなだけ破壊すれば良い。
[一瞬、空に目を向ける。何故か揺れるSANNAの髪の色を思い出す。他のプレイヤと支援サーバーの結びつきについては知らないが。]
『事情はそれぞれ。』
──Ultor──
[Sandyの犬が跳び、何か飛行型のPGMを破壊する。
「他人のサーバーなら困らない」と言う事は、自分の支援サーバーが破壊されては困ると言う事だ。そう、Neilは監視されていなくてはならない。ゲーム内でのアクションを監視し、死に掛けている友人の寿命を少しでも長くする為に…──。
──…Sandyが近付いて来る。
腕が無くてもまったく困った様子が無い。その事がNeilには不気味に思えた。]
「ねえ、Neil。
君の目的は一体何だい……?」
[眉間に皺を寄せる。]
[危険な男が]
…。
友達…?
奇怪な…
…AIは、"道具"ではなかったのか。
[とは言えそう口を回す余裕はあるまい。
testをしろという事は…]
…死ぬか。
[吐き捨てるように]
謎の男 グリフィスは、行き倒れ メルヴィン を投票先に選びました。
──Ultor──
[襤褸襤褸になった馬を、体内に格納する。格納する時に違和感があった。]
[Neilに戦闘を停止するつもりは無かった。
[無かったが──、]
[あやしく囁かれるSandyの言葉はNeilの耳元で。]
『俺が望みを持っている事をお見通しか──』
[揺れる。Neilの心と──チェーンの吊したTeardrop&fire。]
目的。
おれが望むことは、
[Griffithを"友達"と呼ぶSandy。
Sandyに微笑みかけるGriffith。]
[何かあるのか――]
[BANG]
[BANG]
[doll's eye]
[水色煌き振りまいて
砕ける音はAquamarine
ふうわり走る白いそれ
決して早くは無いけれど
遊んで欲しいと人形が
決して歩みを止めはしない
It's like a fairy tail...]
― ??? ―
[はっと瞳を開く]
―――Griffith?
[名前を聞けなかった黒い男。
弾丸が弾ける音が木霊した。
たくさんの、
たくさんの気配がして
何処に居るのか、分からない。]
道楽者 サンディーは、怪人 ケイオス を投票先に選びました。
道楽者 サンディーは、謎の男 グリフィス を投票先に選びました。
[Griffithの後ろで星空が――引き伸びている…否、引き伸ばされている?]
[黄色く淡い光の中で、
白く水色のそれをもう一つ]
道楽者 サンディーは、怪人 ケイオス を投票先に選びました。
[降り立つ場所は、星降る空と黄色い三日月]
[ぐるりと周囲を見回して──]
Sandy...
[抹消対象がここにも一人]
『今優先すべきはGriffithの抹消』
[TWN/SANNAの注意に視線を戻し]
[DEMILUNEをCALL][三日月の下、三日月の刃紋]
[軽く握り、目標を見据え]
[翼広げるGriffithへ向け][疾走]
[Melvineには嘲笑を返すだけ。
三日月の先端で揺れる、
FIELDを展開……左腕が失われた今は内向きにしか造れない。負荷が満ちゆく。]
Vivienne……?
[Griffithの”翼”と、Melvineの弾丸を見比べて目を細めた]
[それから、転移してきた”もう一人”を振り返った。]
サンディ──なァ。
暫く、そこに居させてくれよ。
[振り返り、サンディへ微笑み──]
[サンディが頷けば、黒い液体のようになり、大地に沈み込むだろう──そう、それは大規模なる 名前のない PGMの一端のようにならんと──そして、かれじしんは、眠りにつくかのようになり]
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