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[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
謎の男 グリフィスは道楽者 サンディーに投票を委任しています。
旅芸人 スザンナ は 漁師 ニール に投票した
御令嬢 ヴィヴィアン は 娼婦 マグダリン に投票した
謎の男 グリフィス は 娼婦 マグダリン に投票した
道楽者 サンディー は 娼婦 マグダリン に投票した
怪人 ケイオス は 行き倒れ メルヴィン に投票した
漁師 ニール は 御令嬢 ヴィヴィアン に投票した
娼婦 マグダリン は 怪人 ケイオス に投票した
行き倒れ メルヴィン は 漁師 ニール に投票した
御令嬢 ヴィヴィアン に 1人が投票した
怪人 ケイオス に 1人が投票した
漁師 ニール に 2人が投票した
娼婦 マグダリン に 3人が投票した
行き倒れ メルヴィン に 1人が投票した
娼婦 マグダリン は村人の手により処刑された……
怪人 ケイオス は、御令嬢 ヴィヴィアン を占った。
今日は犠牲者がいないようだ。人狼は襲撃に失敗したのだろうか?
現在の生存者は、旅芸人 スザンナ、御令嬢 ヴィヴィアン、謎の男 グリフィス、道楽者 サンディー、怪人 ケイオス、漁師 ニール、行き倒れ メルヴィンの7名。
[Neilの言葉は既に聞こえず/聞いていない]
[初太刀が弾かれ大槌が打ち込まれる]
I never knew the charm of spring
I never met it face to face
[空いた左手で大槌に触れ]
[力技をそのまま利用し左へ側転]
[180°の回転で反動をつけ頭上へ跳躍]
I never new my heart could sing
I never missed a warm embrace
[看板蹴って加速・加速]
[三日月の太刀を上段に構え]
[猫目も露にNeilへ振り下ろす]
[内向きに作ったFIELDの中には、Whisperの残響が満たしてある。負荷を与え、最終的には動きを止めるsystem。Sandyは球形の盾の後ろ。
犬はMelvineの周囲を廻りながら逃げ回る。その目はdataを*採集する。*]
秘密主義かい?言えないようなことかい?
此処で交わす”約束”なんてロクなモンじゃないだろう
……そう?
わからないの。
でも、嫌ではないのよ。
[瓦礫、金色が落ちていた先、瓦礫の上。
弾ける、光、大槌、轟音、ぶつかるPGM]
Oun moun _ Service Temporarily Unavailable
Oun moun _ Service Temporarily Unavailable
Oun moun _ Service Temporarily Unavailable
B-sea _ Service Temporarily Unavailable
G-Zone _ Service Temporarily Unavailable
W-Crows _ Service Temporarily Unavailable
Service Temporarily Unavai…………
旅芸人 スザンナが「時間を進める」を選択しました
M2に続いて四つのサーバが”落ち”た。IndeRisealのmaniacな者共は、M2のダウンの際に得たノウハウでもってすぐに解析に取り掛かる。彼らはこの刺激を楽しんで居こそすれ、恐れてなど居なかった。
例えば”M2落ち”以来この一帯全てのサーバに監視の目を付けて、同じ現象が起こるのを待ち受けていた者は、サーバが落ちる以前のlogを手に入れた。Oun mounではそのダウンの直前から、断続的に接続状況が不安定になる現象が起こり、サーバに送り込まれていたPGMの中には停止する物も在ったという事を見出す。他の三つでも同じ現象が観測されていたであろう。
──…【Inc.】
弱みさえ握られてなきゃあ、【Inc.】の人間と契約するなんざあり得ねえ。
──…柔らかいが鋭い。
良い太刀だ。
[Sledge Hammerを戻して太刀に応えるには、軽い分、相手が速い。かわりに胸元の入墨と化していた「馬」を出す。乱杭歯を剥き出した馬が刃を歯で受け止める。
その間に、大槌を壁に打ち込み、抉り取ったビルの壁面をSANNAの方へ飛ばした。]
一世代以前のNETでは、利用者のaccess過多が頻繁にサーバダウンを引き起こしたという事例を盾に、なんらかの負荷がこの原因だと言う者に対して、IndeRisealでのVirus Stormを引き合いに出し新種のVirusの仕業だと言う仮説が持ち上がった。
この出来事が唯の事故なのか、何者かの手によるものなのか。超越的な存在の望んだ世界の自浄作用である、と言うものもあれば、何処かの馬鹿の実験だ、と言うものもあり、憶測が飛び交い伝播していく。
kukuku......嫌だと言わせたくなったゼ──…。
クッ、
[Virus除去/採集は終わらないものの、PGMが稼動しようとして───…]
[メモリを喰っていく──だが、馴染むような感触]
[目の前が暗くなるような]
[downdowndown]
[全てが、No Nameの稼動にあてられる]
怪人 ケイオスは、謎の男 グリフィス を能力(占う)の対象に選びました。
[刃は馬の歯により阻まれて]
Till april in paris, chestnuts in blossom
Holiday tables under the trees ...
[馬の首を蹴り飛ばし]
──っ!
[飛来する石塊への反応が僅かに遅れる]
[袖を一振り、雀蜂の群]
[石塊を爆破で躱し──小規模な煙幕]
[馬を飛び越え距離を取る]
──監視の有無は重要ではない。
私は道具。任務の完遂が私の寄る辺。
嫌な方が、いい?
[と、Vivienneは眼を見開いて虚空を仰ぐ。
忙しなく瞳に光が交錯して]
――――"堕ちた"
……誰?
[Oun moun _ Service Temporarily Unavailable
B-sea _ Service Temporarily Unavailable
G-Zone _ Service Temporarily Unavailable
W-Crows _ Service Temporarily Unavailable
Service Temporarily Unavai…………
奔るノイズ。]
[ふっ。口から息が漏れる]
ロクなモンじゃない…そうだな。ロクなモンじゃなかった、あの約束は。
[Vivienneの言う"遊び"、それ即ち戦い。ロクなモンじゃない事に嘘は無い。
そしてSandyの反応に笑う。笑う。笑う。]
くくく…で?
それが如何した?
何か問題でも?
[思い切り顔を歪め笑ってみせる。]
[それでも本能からか、"観察"の目を緩める事は無い。
Sandy(のFIELD)に向けて放った1000もVIXI-invisibleも、球の中で速度を落とし止まる。が、落下はしない…?
どの道、今のままでは突破は難しいか。
そう考えながらも黒犬に向け射るは1000のsquall。
だが黒犬は、最初と違い距離を置いての動きだ。
…。]
…Vivienneは、Sandyの物"だった"のか?
[歪んだ顔のままで。]
それはそれは…失礼した。
[笑いつつ動作は大げさに、申し訳なさそうな顔と手振り。]
俺の物じゃないよ……俺はあんな、非攻撃的なpersonalityのPGMなんか要るもんか。愛玩物に興味は無い、たださ……
君、Humanだろう?
PGMと「約束」するなんて可笑しいじゃないか……可笑しいな、アレは俺たちの”道具”じゃないか。それを、約束?
[そこまで言って、Melvineを指差して笑う。
それを合図にしたか、猟犬は一匹のみMelvineへ向かって跳躍→不可視化→Attack]
[首を蹴られて、太刀を馬が口から離す。
馬が後方へ仰け反る衝撃をNeilも受ける。
SANNAが飛び越えたのを確認した後、両方の馬を並べ、一瞬だけ戦車の形態を取らせる。]
[重量を増す事でスピードに繋げる。]
[ドリフト急旋回。]
AIらしい回答だ──。
[加速し、距離を置いた相手との間合いを詰めながら、
大槌を握りなおした自分の片腕を軽く振る。]
おれがUnderへ潜った事が、眼球の1つに。
ゲームの存在をほのめかしだけで探し当てた事で、心臓。
チケットを手に入れた事で、両脚…──。
おれがもし、ゲーム中に……
[そこで言葉を止める。誰の身体パーツの事を指して居るのか等、これ以上は口にする気は無いらしい。
Chariot(戦闘馬車)を蹴飛ばし、跳ぶ。馬車は背面からNeilの内側に収納される。
ストーレートに正面から押すつもりだ。]
[首を蹴られて、太刀を馬が口から離す。
馬が後方へ仰け反る衝撃をNeilも受ける。
SANNAが飛び越えたのを確認した後、両方の馬を並べ、一瞬だけ戦車の形態を取らせる。]
[重量を増す事でスピードに繋げる。]
[ドリフト急旋回。]
AIらしい回答だ──。
[加速し、距離を置いた相手との間合いを詰めながら、
大槌を握りなおした自分の片腕を軽く振る。]
おれがUnderへ潜った事が、眼球の1つに。
ゲームの存在をほのめかしだけで探し当てた事で、心臓。
チケットを手に入れた事で、両脚…──。
おれがもし、ゲーム中に……
[そこで言葉を止める。誰の身体パーツの事を指して居るのか等、これ以上は口にする気は無いらしい。
Chariot(戦闘馬車)を蹴飛ばし、跳ぶ。馬車は背面からNeilの内側に収納される。
ストーレートに正面から押すつもりだ。]
Ran.
ラ、ラ、ラ。
[幽霊の右腕があるかのように、右肩をあげ]
「"堕ちた"── ……誰?」
[Fairy Tailが囁く声が、甘酸っぱい果実のようだ]
[モーガンが顔を顰める横で──PGM稼動]
[本質であるPGMではない── Ignisを起動──Program cOdeを分解、必要な場所へ必要なものが、「予め決められていたように」、組み込まれていく。]
[AI人格とは別に、グリフィスのcode中に分散し、幾つかの箇所が崩壊しようとも、複数の最後尾の構文から再生を為すように──組まれたもの][”遊戯”以前の、先の激突で破壊された後、組み込まれた新しい自己修復/再生PGM][──分割された魂のcodeの再生が、Ignisのcodeで補われた]
[Sandyの反応には思い切り詰まらないと言わんばかりの顔をする。]
なんだ。詰まらない反応だな。
[結局、声になって出た。
が、Sandyの途中の言葉が気に掛かる。
表情がすっと抜けて]
…愛玩物。
それに…道具か。
その言葉は気に入らないな。
[と、今までと違った動きを見せた一匹の黒犬に向け構える。
が、隠れて右手にVIXIを握り、服で死角を作り其処からSandyに向け、発砲。]
[…。
今、何故そう言ったのか?自分で分からなくなった。
PGMは道具、己が欲望を適える為の道具に過ぎない。所詮は作り出された物。…物。
だが、やはり不快感は残った。]
―Ground Zero―
[衣服の類は元に戻り、何事もなかったように現れる。
心なしか、「体」が薄い気もするが。
2人からはやや離れた位置に立っている。
無言で、MelvinとSandyを。いやSandyを眺めている。
手出しをする気はないらしい。ただただSandyに視線。]
怪人 ケイオスが「時間を進める」を選択しました
[VIXI-invisibleで、死角を作った服に穴を空けた。
その先はSandyの中央。dadadaと連射。
向かってくる黒犬には1000。
もし側まで来たのであれば、その脳天に、素早く返したVIXIを押し当てぶっ放すだろう。
先程の謎が解けず少しイライラとしている。]
[Vivienneの声は届かなかったものの、4つのサーバーダウンの衝撃が、流れる電光情報の様に横を通り過ぎて行く。
今、手持ちの透明球を覗き込んだならば、堕ちた領域達が影の様に希薄になって居るのが分かったかもしれない。]
[旋回する戦車から視線を逃さず]
──Body Bank?
[重戦車が距離を詰め]
[更に距離を──間に合わない]
[刃を前に][腕を支えに]
[迫る大槌][回避は可能?]
[ナノセコンドのthinkin' time]
I never new my heart could sing
I never missed a warm embrace
[April In Paris]
[歌声は高く高く]
[身体を大きく後ろへ反らし]
[ふわりじゃらりと針が鳴る]
[──回避]
[分割した魂を核とし、AIと共鳴させる]
[人格の一部としか言えないような魂は、以後どう変容を為すのか][全てにおいて、己が欲求のまま、探索を][好奇心は全てに勝り][邪悪の使者は聖人と同意となる][──愚鈍なる大衆を欺き高みを目指す──][セフィロトの樹を模したフラスコの中で、魂を複写し分割]
[──Data(魂)を隠すなら、Data(AI)の中]
[マスクが左手の中で割られ、]
[斜めから見下ろしたハニカム構造の視界が、グリフィスの視界に現れた]
[歌、
のような声。
Griffithの右肩が上がった。
Vivienneは
丸く瞳孔が開いたようなままの眼で、
情報を
集める、
分析する、
開く。]
[ざわざわと、構成されていく、復元されていく
奔る黒い男のPGM―――]
[別に、Magdaleneを狙おうと思った訳ではない]
[たまたま、「目についたから」だ]
[子供が、戯れに目についた蝶に手を伸ばすように]
[巨視的視野が混入]
[NielとSusannaに注視しているMagdaleneが居る場所が、「陥没した」]
[別に、Magdaleneを狙おうと思った訳ではない]
[たまたま、「目についたから」だ]
[子供が、戯れに目についた蝶に手を伸ばすように]
[巨視的視野が混入]
[NielとSusannaに注視しているMagdaleneが居る場所が、呆気なく「陥没した」]
[「陥没した」穴へ向け、グリフィスもまた、飛び込む]
WHY?
何か思い入れでも?
それともアレらに人格を認めるクチか?
疑似感情しか持たないアレらに?
[Melvineの反応が面白く、更に喋る。]
[NeilとSusanneが戦っているのを凝視しているMagdaleneの足元が、ズドンと大きな音を立てて陥没を始めた。]
……………ッ!?
[他人のBattleに気を取られていたせいか、穴に吸収されていく。]
何……?奇襲、攻撃……ッ!?
[目の前には、―――仮面の男]
──…いや、現実世界で、今まさに現在進行形で死に掛かっている人間のボディパーツだ。
[Sledge Hammerは、SANNAの衣類のPGMや髪を掠った程度で、横の地面へと振り下ろされたのみ。
反対に今度は至近距離で針がNeilへと向かって来る。
大槌を軸に宙返りをして背後に回ろうとするが、間に合わない。PGMとの接続がある部位、目や首筋を庇う為、右腕を盾にする。腕に容赦無く針が突き刺さる。]
──…ッ!
しゃべりすぎだな。
[SANNAの後方へ着地。]
約束…をして、何が悪い。
意見が合致したから、そういう形になっただけだ。
[前後の文が繋がっていないが、
笑われている事もそいつにとっては気に食わない事だった。
兎に角反論してみせる。]
…。
…それを作り出す為に、精魂使い果たす人間だっている…
[苛立ちが混じった、だが何処か自分の事ではないような口調。]
漁師 ニールが「時間を進める」を選択しました
……クククッ。
[両手を挙げる。自分は中立だというサインであるかのよう。
Sandyの一挙一動を余さず眺めている。
Melvineのことは眼中にないようだ。]
[穴が―――空いた。
薔薇と女王蜂が飲み込まれて
さらにそれを追うのは、]
Griffith!
[手を伸ばす。
白は黒に届かない。
修復中のDataが零れる?
Dr,が、さらに眉間の皺を深くしたようだった。]
「参加者」はそれぞれの思惑を持つ──。
[後転で姿勢を制御]
[次なるAttackをと刃を構え──]
──。
[Neilの視線の先を追い]
[その場所][Magdaleneが居た筈の]
[大きく抉れ、昏い穴]
……「脱落」か?
[cluck。
Sandyの面白がるその反応が不愉快だ。
今の感情の原因はそれ、なのだろうと自己分析。]
…馬鹿にするな…!
[1000。
言葉と共に手元からSandyに殺到する。]
本物じゃないと知りながら腐心してそれを作るなんて馬鹿げてるよな……嗚呼、本当に馬鹿げてる!
[転じて自嘲の笑み]
[犬は1000の針の幾らかに貫かれ、VIXIに脳天をブチ抜かれて、ぎしぎしと音を立てて宙で止まった。隙が出来たと見て、残る一匹がAttackを仕掛ける。]
[SandyへのVIXI-invisibleの連射、シャボンが弾けるようにFIELDが割れ、最後の一発の貫通。咄嗟に体の前でクロスした腕はGUARDの役には立ちそうに無い]
─ IndeRiseal−??? ─
[蜂][蜂]
[蜂][蜂][蜂]
[蜂][蜂]
[蜂]
[Protecting-PGMとして作り出された蜂達が羽音を立てて舞い飛び、その中央にはQueenBee──幼子のようでありながら妖艶を兼ね備えた、純粋で純真なAI]
[Attack PGMは未だ稼動可能ではない──]
[にも関わらず]
[先程まで繋がれていたチューブの幾つかを毟り取り、軽く微笑んだ──偽りの優しさに満ちて]
[僅かに眉を顰めるが]
[他者より自己の目的を]
I'm moody all the morning
Mourning all the night
And in between it's nicotine
And not much hard to fight
Black coffee
[曲が変わる][BLACK COFFEE]
[下段に構えた刃を走らせ]
[疾走・疾駆]
[低い位置から逆袈裟に]
[『危ない』『危ない』『女王様』
『戦う』『戦う』『守らなくちゃ』]
……っ!みんな、いくよ!!
[外界に向かって鞭を伸ばし、無数の蜂に合図を送る。
Magdaleneの身体はゆっくりと薄紅色に光り、Griffithの黄色い瞳をじぃっと見つめた。]
……さぁ、みんな……
この男を、食らいつくしなさい……!!!
[Magdaleneの瞳に閃く、薄紅色―――
彼女が指揮する無数の蜂が、Griffithの皮膚を狙って一斉にAttackを仕掛けた。]
[脱落と言う言葉に、返答の言葉を続ける前にGriffithが穴へと飛び込んで行く。自主的な脱落、或いは罠では無いにせよ、最終的に脱落へ繋がるだろうとの予想が出来た。]
Chaos、あんまり見つめると照れる。
[追って襲う1000]
[FIELF、内向きへ再展開。慌ててWHISPERの発動、直ぐには効果が薄い。減速されても針は止まらず、初めの何十本か、avaterを貫いてゆく。何処とはなく、何処をも全て]
[それでも
馬鹿にするなという言葉を笑い
表情を笑い
反応を笑った]
[──1つ]
[──2つ]
[──3つ]
[Oun Mounに負荷をかけ
[──4つ]
[──5つ]
[──6つ]
[B-seaと
[G-Zoneと
[W-Crowsに
[no name]
[何もない]
…アイツを…馬鹿に…するなぁぁぁ!!!!
[犬も、普段なら気付くであろうChaosの笑い声にも気付かない。
無論Sandyの自嘲的な笑みも、自身の最後の一発がどうなったのかも。
湧き上がる感情の波の勢いそのままに、Sandyへ向け突進。
邪魔がなければSandyの眉間にVIXIをゴリと押し当て引き金を躊躇いなく引くだろう。
FIELDへ突っ込んだ。]
[Griffithが行っているのか]
[分割した魂が行っているのか]
[それともno nameに支配されているのか]
[それは分からない]
[地走りの衝撃を、Infinity Nets──黒い漁師網を地中へ投げる事で吸収させる。
網を突き破って来る逆袈裟切りを、軽く腿に刃が食い込むのも構わず、上から短く構えた大槌で叩く。
そしてそのまま回転させた大槌の軸をSANNAの手首に強く打ち付けた。]
──…あんたは、何をどう守るんだ?
ククク…今は何もしないから早くその青春ボーヤ倒しちゃいな。
[スピーカーも展開していない。本当にただ傍観。]
キミは”普通じゃあない”んだろう…クク。
[それだけ発すると、第三者に徹する。]
蜜蜂が……。
[沈む。陥没した先は漆黒。
繋がらない。
いくつもの情報が網目のように折り重なって
織り上げられる。
錯綜する。
…Noisy]
4つも“堕ちる”なんて。
[片手で右眼を覆う。
ソーダ水の気泡が弾ける瞳が蛍光色を帯びた。
たたかいのもとはどこ?
女王蜂は言っていた。
Own mounはもう答えない。
お菓子の家は砕けて消えた。]
[大槌が手首に打ち付けられる]
[重い──重い、]
──ぐッ、、、
[呻き、DEMILUNEが手から零れ落ちる]
[打ち付けられた手首の輪郭が歪み、Noiseが走る]
[Neilの問いに、歪む瞳を真直ぐに見据え]
「守る」という行為は設定されていない。
設定されていない行為を取る必要はない──。
『道具は主の命じる儘に』
[黄金の瞳の裏で、TWN/SANNAの囁き]
[急に(Tindalosから見れば全く想定外だ)突進したMelvineを、急旋回して猟犬は追う。針と同様、減速したMelvineが銃口を押し当てる。]
[1000分の1。
Sandyを貫ききれずavaterに刺さって居た針を引き抜き、Melvineの頸へ突き上げる。]
[減速されていれば、Melvineの指が動くのも見えただろう。頸を捻る……Melvineへ負荷を与えて居たとしても到底回避しきれる距離ではないが。]
[BANG]
Magdalene──。
[厳かなる口調]
死と生の彼方へ追放されろ。
[喋るのは、]
[グリフィスか]
[本来の自己か]
[それとも──]
[魂を核とし、アバター内部でPGMが走る]
[けれど、それも全ては]
なァんて──な!!!
女王蜂はブクブク──太って動けねェままでいろよ!
[薄紅色のオーラに覆われたMagdaleneにより、群れをなして襲う蜂の大群から身を動かさずに]
[『許さない』『許さない』
『女王様を侮辱するのは』『許さない』]
……さあ……ッ!
あの男を……食らいつくしな……さ……
[────重力、反転。]
きゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!
[働き蜂は、Griffithの身体に届くことなくMagdaleneの元へと戻ってゆく。]
[羽を開くことすらできず、Magdaleneは奈落の底へと沈んでいった──]
[Sandyの笑いに飲まれFIELFへ突っ込んだ事を感知し、冷静に(FIELDの性質上無理ではあるが)脱出を試みようと思考が働く前に既に身体は動く。
BANG
放たれたVIXI-invisibleは首を捻るSandyの頭部を掠めたか?
自分の首に向かう脅威にそちらまで気が廻らない。
停滞しきった速度で身を捻り空いた左手でそれを払おうとするが
間に合わない]
[真っ暗な空間が周囲から迫り出し、Magdaleneを押し潰していく]
[穏やかなる瞳で見つめ──]
Bye,Bye,Bitch.
[左手を振った]
[Griffithの二重の映像視界の一つ、ハニカム構造の視界の中、QueenBee/Magdaleneの反応が*消えた*]
──職務や機能。
本能に忠実な行動は結構好きだ。
職業柄かな!
[黄金色の瞳に少し引き込まれたのか、まばたきの速度がやや遅い。]
ならば、もしも。今このゲーム中に全部のサーバーが落ちても構わない──か?
[4つ同時のダウンを不審に思っている様だ。ウィルスを疑っている。]
[それでも追撃を、上腕部を狙って。]
[喉元に細く突き刺すような衝撃。
と、彼の内部でalarm。
表情が掻き消えた。
saving system。
そいつの神経がそちらに廻らなくなったその瞬間、発動。
生命の維持を最優先した行動を開始する。
Sandyから身を遠ざけFIELDの壁へ、抜けられない知ると総attack。]
…………どうしたどうした。
キミなら、そんな推定チェリーボーイ倒すのは
赤子の手を捻るようなものと思ったが。見込み違いか?
[手は出さない。しかし、煽るように口を出す。]
[VIXI-invisibleが、Sandyの頭部を一掴み吹き飛ばす。
衝撃でSandyは、Melvineとは反対側の壁へ。
MelvineのAttackに、FIELDは崩れて支えを失い仰向けに倒れる。]
大事なトコはズラしてあんだよ
avaterとbodyの機能をlinkさせるさせる訳無ぇだろ……っ
─ IndeRiseal / Junk Shop ─
──オイ、糞爺─…
[歩き、モーガンの前に立つ]
[そして、壁に背をつけ座り込む]
Virus除去をしやがれ──。
[Melvineを追った猟犬が、追い付いて追撃を試みる]
……煩ぇな、いまはワケ有りで
全PGMフルオートなのさ……!
……一体俺にどんな”見込み”をかけたんだか
[頭を押さえて身を起こしたSandyは、Melvineを見ずChaosへ。]
[…FIELDを抜けた。
その瞬間に転移開始。
足元からばらばらと分解し消えて行く。
転移の最中、表情を取りもどした。
喋るSandyを認識するときつく、ギリと睨みつける。
何か叫ぼうとしたのか、(まだsaving systemが最優先な為)のろのろと口を開き、
しかし言葉を発する前に全てが転移した。
猟犬は虚空を*噛んだか*]
[大槌が今度は上腕部に]
[背後─左右と視線を巡らせ]
私の任務は対象の抹消。
Serverの生死は関知の対象外──
[崩れ落ちるように視界は下へ]
[ふわりと髪が舞い]
[伸ばした腕がNeilの脚を捉え]
[旋回]
──っ
[上腕狙う大槌は僅かに外れその肩へ]
[僅かにバランスを崩しつつも落ちた三日月を拾い上げ]
[上向きに刺突。大槌の柄を打ち払い]
[慣性の法則]
[手を離せば僅か宙を舞い更に距離を]
投票を委任します。
謎の男 グリフィスは、行き倒れ メルヴィン に投票を委任しました。
──全てのServer?
[肩を押さえ、逆に問う]
[闇より昏いUNDERの「番地外」]
[彼女の主の住まう場所までも消去されると言うならば]
謎の男 グリフィスは、行き倒れ メルヴィン を投票先に選びました。
謎の男 グリフィスは、怪人 ケイオス を能力(襲う)の対象に選びました。
[ガチンと、虎鋏の閉じたような音が、獲物を取り逃がしたしるし。]
青い――果実に逃げられた――俺に何を見た?
――言って――みろよ――天才さん……?
[言葉が途切れがち]
[砂が零れるように、頭部からdataが流れる。赤い血を模すような機能はロマンティックすぎるから積んで居ない。]
―IndeRiseal/Junkshop―
[分析が集中しているのが分かる。
とてもとても騒がしい。
大きな負荷、堕ちたServer……Noisy]
あ
[瞳に焦点が戻った。
黒が戻る。薔薇が消える。
銀の天球儀から、1つ名前が]
……堕ちた……
[銀の球体を人差し指でなぞった後
Dr.とGriffithへ眼を向けた]
んー?キミさあ、”普通じゃあない”よねえ。
[スピーカーからニタニタと気持ち悪い声]
不気味なくらい”妙なバイナリ”だ。
何かキナ臭い企みの臭気がぷんぷんするよお。
[わざとらしく怯えたような声色]
まあ…何を企んでいるのかは知らないが、
今の私にはそれを邪魔する気はないから安心しなさいな。
なんだったら、その面白そうな物さえ渡してくれるなら、
力を貸してやってもいいんだぞ?クククククク。
[脚の傷口に細長い女の指が食い込む。
大振りの武器は当たれば重いが。]
『外れるか。
上手い──。』
[間合いを間隔をあけられるのが分かる。
研究室でレトロゲームを仲間達と楽しんだよりも、ずっと以前、──…Underに潜る事が日常で有った時代の自分なら、ここにどういった攻撃を重ねたか。]
Mellow Mute(計5のサーバーが堕ちているわけだ。)が堕ちる以前に、このエリア──IndeRisealもVirusで一部閉鎖されている。
誰かが落として回っていたとしても不思議は無い。
何処が次に落ちても不自然じゃあ無い。
普通じゃない……?
[声を上げてひとしきり笑った。
損傷。不要な機能の自動停止。言語野の追加PGMが停止。]
力を貸すって?
君って本当に面白いね
私は別に手助けして欲しいなんて思って無いし、よからぬ事も企んじゃ無いよ。それにコレを渡す気も全然ないし。
ただ、そう……
『君が欲しい』
だっけ?
ハーッハッハッハッハッハッハッハ!!!
[爆音]
まあ、別にいいさ……クククククク。
何をやろうとしているか知らないが、
それを積極的に止めるほど正義の味方でも
悪の手先でもないんだ、私はね。ククク。
[ニタニタ]
私がやらんでも、キミが誰かにやられたとき
横から掠め取ってもいいわけだしねえ。
まあ、キミは明らかに”普通じゃあない”…。
どうだい、私は天才だろう?
[Neilの言葉に瞳が揺らぐ]
[──"HOME"の存在──"姉妹"の存在──"主"の存在──]
[それらが全て、消えるとしたら?]
『SANNA落ち着いて。今はそれよりも目的の遂行を』
[TWN/SANNAが彼女に囁く]
[揺らぐ瞳は些か力無く]
──私に与えられたのは……任務の完遂。
Serverの生死は関知するところでは……っ!
[細い声音]
『落ち着いて。目的の完遂を』
『目的の完遂を』
『目的の完遂を』
『目的の完遂を』
[TWN/SANNAの囁きがうるさいほどに]
……Server、堕ちたの。4つ。
Own mounも。
[銀の球体をもう一度人差し指でなぞる。
そこにあった名前が消えている。
Magdalene]
蜜蜂も。
落としたの?
貴方も落ちたかと思った。
壊れてしまうわよ?
ッ…──。
[少し毒気を抜かれるような心地だ][が]
kekeke.....解放するゼ──。
[組み込まれた自己修復PGMへのアクセスを解放した]
[じり、とNeilが更に間合いを取り]
[呼応するようにDEMILUNEの切っ先を上げ]
[Automation]
[揺らぐ瞳で男を見据え]
[それ以上は、動かない]
天才、てーんさい。
[にやつきながら、拍手を送る]
君は私に似てるよ。
私だって、正義の味方でも悪の権化でも無いんだから。
面白ければ良いんでしょ?
欲しい物が手に入れば良いんでしょ?
天才なら、”甘い水”が誰の手にあるか判るでしょ?
しかもそれはきっと君の好みだよ……
──うん。
Magdaleneは、消失した。
Serverが4つ崩壊したのか──それが”遊戯”に関係あるのか──?
[マスクがなくなり、顕になった黄色い双眸]
俺は──
[左手を握り、開き、見て]
壊れねェよ、今は、そう簡単に──。
[SANNAとの間に距離を作ってから、二頭立てのChariot(戦闘馬車)を出し慣れた動作で飛び乗る。]
糞ッタレの監視サーバーがダウンするとおれは困る。
──…決めた。
今、Griffithを倒す。
[Virusに感染していると言う理由で。]
[左手を使い馬に鞭を当てる。先刻針が刺さった右腕は時間差で痺れて来たが。]
──…?
[Chariot(戦闘馬車)をjunkshopに突っ込む為、とばすすれ違い様に、急に頼りなく瞳を揺らして動かなくなったSANNAの肩を、何を思ったか一瞬だけ軽く抱き締める。]
[戦車の速度で、すぐに離れる。]
[Access.]
嗚呼、Dr.Morganに治して貰ったんだね――。
良かった。ごめんね、”拾った”時にちゃんと治してあげられなくて。
[他の治療の手の干渉の形跡を見付ける。]
――そう。
蜜蜂、おやすみなさい、なのね。
遊戯に関係あるかもしれない。
壊したい人がいるんじゃないかしら。
大きな負荷がかかったから。
何処が壊れてもおかしくないの。
[黄色い瞳をじっと見て]
……手、直った?
壊れない?
[小首を傾げて―――]
根が深ェんだよ──治療にかけては、この糞爺は並の腕じゃねェ。──。
[手を伸ばし、掴まれた時の感触を思い出す]
[その感触は、当時損傷が激しく、断片としての感触でしかなかったが]
Griffith──?
[何故と問う間も無く、戦車は疾走]
[すれ違い様、肩を抱かれ]
────何を。
[混乱は度合いを深め]
[振り向く頃には、戦車はJunkShopへ]
…………Dr.Morgan!!
[店内には]
[主の知人が]
[数少ない]
[壊してはならない人物が]
そーれはご尤もご尤も。当然じゃあないか。
[拍手を拍手で返す。手を合わせても音はしない。]
巨悪を倒す、世界をこの手に掌握してみる…
全部ただの自己満足だろうよお。
達成感という名の快楽で、悦に入ってるだけ。
キミを悪と罵るヤツがいたとしても、
私を変態変態と蔑むヤツがいたとしても、
そんなヤツら目糞鼻糞を笑うってやつだね。
[ニコニコ]
いいね!気に入った気に入った。
キミの欲しがる、”甘い水”私も興味が沸いたよ。
とりあえずそれが見てみたい。
泳いで。自由に泳いでいって……クククク。
[転移を始めようとしている。]
存分に、かき回したいだけかき回すといいよ。
キミの欲しい物は、絶対私も欲しい物だから。
当分の間私は中立を貫くことにしよう。じゃあがんばって。
ばいびー。
[*転移*]
……そう。
駄目なの。
手、直らないのね。
[Griffithの腕へ視線を落とし
はっと顔を上げた。]
―――!
[走る戦車。
防衛機能on、壊してはいけない。
白が展開される。
JunkShopを包むように大きく広がった*Whitewind*]
上手な人に治して貰って良かったね。
[かつてGriffithへ埋め込んだ自己再生用PGMを回収する。]
[感触だとか優しさみたいな物が、accessの過程で表現出来るとは、Humanには判らないしSandyは少なくともそれを感じない。ただ、もし実際に触れていたとしたら酷く優しい仕草だったろう。]
壊したい奴がいるのかな──俺には分からねェ。
[呟き]
[近づく轟きの音]
[──防御PGMは先程なくなってしまった]
[目の前で]
[白い][白く][甘い]
[穏やかな]
[*風*]
爺だけどよ。
[Underの底で、壊れ、まさにアバターも満足ではなかったその手が虚空に伸ばされた時]
[放置されれば]
[サーバーとサーバーの間の虚無なる空間の中で、何もかも喪われていただろう]
[その手は震え]
[それは崩壊のために][それとも模擬感情の欠片のままに?]
[accessされた手に]
[全てを委ね──何処かへ連れられる時も(それは抵抗など出来はしないものではあったけれど)、消失へのカウントダウンは続いているままで──]
[優しさなど理解らなかったかもしれないが、ただ──酷く丁寧に扱われたように][少なくとも、移動時に、その時進んでいる崩壊以外のものは起こらなかった]
[curious]
[すべては好奇心の為に。]
[敢えてジレンマを含むOracleの作成]
[その改竄によってSandyが”制作者”の類と見なされたのならば、Attack対象では無いのならば、方向を変える]
[Attack対象では無いと宣言したPGMは]
[こころの働きでそれを再びAttackの対象へ含めるのだろうか]
[憎しみを呼び起こせ]
[優しさを与えて裏切れ]
痛い…………。
[アラート用の”痛覚”を遮断しようと試みたが、1000に貫かれた際に何処か損傷し、commandを受け付けない。
『choose PGM for recovery』
無意味に胸元あたりを掻きむしり、DLしたPGMによる再生が始まるのを待っている。]
でもまだ……限界値は出て無いな。
それが出ないと意味無い。
[無惨に抉れた、乾いた大地を襲ったのは如何なる災厄だったのだろうか。時折*風が吹く。*]
─?????─
[Protecting-PGM : Mary Magdalene]
[その存在理由(raison d'etre)──]
[幾何学的模様の蜂の巣。その奥に、2つの大きな卵。]
[女王蜂は万が一の時に備え、次代の「女王」となるべき卵を「2つ」産んでからその命の炎を消すという。]
[そして次代──先に産まれた「女王」は、まだ孵らぬもうひとつの卵─もうひとりの「女王」となるべきだった存在─を追い落とし──殺す。]
[それが、「女王」となるべき蜂の習性。
────自然の摂理。]
[ほんの少しだけ、昔の話。]
[ひとつの卵が孵る。
──ある巣に産まれた、新たなる「女王」。
蜂型Protecting-PGMの長として、彼女は生を与えられた。]
[そして彼女は、己の隣に産み落とされた卵を地に落とす。
女王として──女王の最初の仕事を全うする。
ひとつの巣に、ふたりの女王は不要であるが故に。]
[追い落とされたもうひとりの女王は、薔薇の花の中に救われた。
孵らぬ卵、心配そうに見つめる働き蜂。]
[そして、薔薇の花の中で──もうひとりの女王は目を覚ます。]
[その薔薇の名は──"Mary Magdalene"]
[つまるところ。
Mary Magdaleneは"BACK-UP SYSTEM"──
その存在理由(raison d'etre)は、最初から「万が一の為に」しか、用意されていなかったのだ。
──そして、その「万が一」は起こらなかった。
──世界はその時、「正常に」動いていたから。]
[この世に産まれた瞬間、彼女は存在理由(raison d'etre)を既に奪われていたのだ。だが、それは特に悲しいことではない。それが、世界が「正常」に動いていたという証拠なのだから。]
[そして──彼女を追い落とした「女王」は、今も何処かで「正常」に作動しているのだろう。きわめて有能な「蜂型Protecting-PGM」の長として。]
[彼女が唯一幸運だったのは、彼女が巣を追い落とされた時に、薔薇の花─"Transfer-PGM : Mary Magdalene"─が拾ってくれたこと。そして、彼女を慕う働き蜂たち─"Protecting-PGM : LittleBee "─がその場に居たこと。
それ故、彼女は「薔薇の中に潜む女王蜂」─"Protecting-PGM : Mary Magdalene"─として、この世界に生きることが出来たのである。]
[薔薇の中で産まれた"BACK-UP SYSTEM"は、そのことも知らず、自由気ままに空を飛ぶ。戦いの場に入り込み、混乱の中で「命」を落とし──どこかの『底』へと、落ちてゆく。]
【――誰だ?】
[問う声すら上げられずに]
[問いたいという動きが、僅かPGMの動きから分かるだけで]
[何事か、外部の環境が変わった事だけは認識出来たが、そこでブツリと糸が切れたように*停止したのだった*]
[Dr.Morgan……腕利きの職人。
彼がGriffithからVirusを除いたというのならば、後程貰い受けに、場合によっては買いに、行かなくてはならない、とSandyは思う。
Underの底で見付けた時に、既にVirusは幾つかの興味深い進化は始めていた。
止めど無く崩壊するPGM……その中に見出した、妖しいVirus達。しかし最もSandyの気を惹いたものは本来PGMが持ち得ない物。どのような天才がそれを成したのか、魂の欠片を持つPGM。
酷く強く興味を持って、Sandyは掬いあげた。震える手を、零れるDATAを。消えてしまわないように、壊れてしまわないように、慎重に。
そのPGMが何者かの攻撃を受けて壊れて居たのならば、襲撃者が依然近くに潜んでいる可能性は十分にあった。長考する時間は無く、壊れたPGMを抱き抱えて(そのときSandyは現実での彼女のような、女性型のAvaterだった)その場を離れた。]
[そのPGMは驚く程精巧に造り込まれており、簡単に修繕の行えるような物では無かった。本来あったはずの幾つものDATAのうち、既に意味消失した物もあった。自分に積んで居た自己再生用PGMを捩じ込み、再生を待つほかに無いと判断。Sandyはその間傍へ付き添い、見守った。傍ら、思いがけず拾得したこのPGMの活用法を考える。
Oracleの書き換え、再構築されゆくDATAのscan……これらは壊れた状態だからこそ行えた。比較的満足に再生するまでは時が掛かったが、そういった幾つかの作業はSandyを退屈させなかった。]
[いま自己の再生を待つSandyは、考える。あれから大分時間も経った、Virus達もかなり熟れただろうと。]
……それにしても。
痛い……。
御令嬢 ヴィヴィアンが「時間を進める」を選択しました
[眠たげに猫がまどろむように]
[魂はくるくるとGriffithの内部をまわる]
[魂の欠片は再生を為し、魂の成長(Data増幅)は、あまりにも狂気に設定された模擬人格に影響を与えているかもしれない]
……ん?
[blank]
[感覚器にあたる部分の解放]
貰ってくれるんならそりゃ誰かに貰ってもらいたい……けど痛いの何か誰だって嫌でしょ。
──IndeRiseal/junkshop──
[店に突っ込んだ瞬間、内側から広がった甘い香りの白い布に阻まれた。布はやわらかく馬脚を絡めとる。面積が大きい程、不利だ。
布を噛みちぎらせるより、戦車形態を解除した方がはやい。]
クッ、砂糖菓子みたいだ!
──…さっきのお嬢さんのPGMか?
[Chariot(戦闘馬車)を即座に収納。必要な面積のみ、布をSledge Hammerで破り店内へ入る。裂けた布はますます甘い匂いがした。
店内で一番最初に視界に入るのは──…店の主人であるDr.Morgan。こういった状況には至って慣れていると言った様子だ。]
おれの目的はそいつだけだ。
Virusに侵されているそいつを破壊する。
[Griffithを*指差す*。]
─ IndeRiseal/JunkShop ─
[壁に凭れかけたまま、Nielに双眸を向ける。涯てしなく透っていて、虚無をも湛えた穏やかな黄色い双眸だ。]
はァ?
──節穴ご苦労さん。
悪ィが、俺は治療中なんでネ♪
Virusは程なく除去されるだろうよ──。
[と、Morganを見上げて、右目を細めた]
[胸元を覆う、水球は黒い染まりつつあり、その吸い出されたものがチューブを通って、Virusの格納庫へと向かっているようだ]
─Ground Zero─
[電脳区画を切り分ける。Sandy自身の電脳を一旦隔離し”彼女”の方で行っていた作業……蒐集したdata郡の解析を一旦停止、痛覚認識の反応先を、”彼女”の側に設定。
痛みを全て押し付けた上でじわじわと、再生していくのを待っている。他の参加者がIndeRisealへ集合している事を確認。]
[寝転んで空を見上げたまま
片手を、穴だらけの猟犬へ乗せて復旧作業。]
[遡る事、数十セカンドタイム。
へクターは、現実空間での肉体を知覚しながら、電脳世界最下層Underを歩んでいた。橙色の光球を、黒杖(ブラック・ワンド)の上に掲げている。へクターは、”遊戯”が始まった時と同じ考えのままだった。攻撃手段は「何でもあり」ならば、人間の参加者については、「真の名」を知ればよい。
彼の目的は、
そして望みは、
「Public」「Upper」のセキュリティ面、技術の飛躍的な向上。
現実世界では、第一世界(Hello World)を知る老研究者Danielは、今の「Closed」と「あの場所」が秘密を握っている事を良しとしなかった。
故に、向上させるがための「敵」が必要だ──。
老体とは思えない集中力を持ってUnderへのアクセスと平行し、走査を開始しようとする]
[大きく広がった布が巨大な質量を受け止める。
Aquamarineの眼がまた蛍光青を帯びて]
ん、
[質量が“折り畳まれて”小さくなる。
破かれた布から芳香。
Vivienneは腕を自分の背後へと引いた。
白い波が引くように布は消えていく。
ちらと背後の“治療中”の男を見て、]
無事?
[と小首を傾げた。]
綺麗ね、檸檬みたい。
[最後にそう言ったのはどうやら
露になった男の眼を見てのことらしい]
[だが、彼のアバターの動きが止まる。
不死技術を、魂のバックアップを施していない身体は、「ソレ」を耐えきらねば、死してしまう。
現実世界の身体は、じっとりと汗を掻き始めている。
「ソレ」は、「負荷」
大容量時代にあっては、「負荷」などあってないようなものだ。電脳世界での動きが止まる。首元から繋がるケーブルが、微細に震える。やがて、電脳世界の彼の姿がNoise混じりになる。現実世界との接続が阻害されている。
現実世界へ離脱するか、
それとも──耐え切るか。
へクターは、後者を選んだ]
─ IndeRiseal / JunkShop ─
[clusterの粉塵の合間にMorganの姿]
[その周囲には奇妙な歪み──Absolute?]
無事か。
[問う声に、老人はにやりと笑う]
[僅かに安堵の息を吐き、視線を戦闘へ戻してみれば]
Griffith,Neil,Vivienne──。
『下手すりゃここで纏めて何人か脱落してもおかしくないわね』
[自己の"生存"さえ確保出来れば戦闘の行方は関係ない]
[Dr.Morganも無事であるならば]
『Griffith V.S. Neilに便乗してNeilの抹消を提案するわ。
Dr.に迷惑かけないためにもServerの変更は必要だけれど』
[Neilの抹消はリストに掲載されたまま]
[Morganを背後に庇い刃を構える]
[死までのへクターの精神の体感時間は、
どれ程のものだったのか。
それには誰にも分からない。
分かる事は、ただ一つだった。
電脳世界においての構築論とAIの基礎を築いた、
前世紀の生き残りであるDaniel──ダニエル・チャータリスが、病室で、死んだ──という事。
彼の環境は、全て彼の望みのままにされており、定時巡回の彼のAI──黄金蛙が彼の死を発見したという事だった。
彼は死亡したが、生前葬を先に行っていたために、友人・知人がひっそりと数日後に集うという話が小さく報じられた。]
───ん。
[Vivienneに返答]
[そして、]
ケッ──言うに事欠いて、檸檬か──。
不味そうな色だ。
[毒づき、見下ろしてくるNielを見上げる]
keke....嘘だと思うンなら、そこの糞爺に聞いてみりゃあいいだろ。うぜェな──。
[目を丸くしたVivienneに、小さく肩を竦めた後、Griffithに]
「Virusは程なく除去される」──…ね!
そいつは良かった。
ところで、そのVirusには何処で感染した?
参加者に居るなら、Sandy、Chaos──とこいつはスピーカーか、Melvin、どれだ?
[店内をずかずかと歩き、Griffithの方へ]
GOOD BYE, Mr.Heckter
[Sandyの双子の姉を使用したもう一つの電脳は、作業をSandy自身の電脳と交代する代わりに感覚器官を引き受ける形で
感覚器官を追いやったSandyの電脳は、AttackPGMの行使を無事に終え、一旦休息に移る。]
途中で移項したから失敗するかと思ったけど。
Vivienneは、
もともと戦うためには出来ていない。
よりイノセントに。
より綺麗に。
創造主は破壊を想定していない。
ゆえに、
UNDERに於いてはひどく異質。
アァ──?
「何処で」?
オイオイ、そんな事、てめェに何の関係があるってンだよ──。
[Griffithは、NielではなくMorganに目を向ける。
Morganは頷き、チラリと進展状況を確認する。数十ナノセカンド後の判断。]
[Sandyは再度ticketをCALL
光点が消えた事を確認する。Magdaline、Heckter and]
……あと一人誰だったっけー?
ま、良いか。
[Griffithに瞬き二つ]
綺麗なのに。
美味しいのよ。
[NeilがGriffithに近づいていく。
とんとん、爪先で床を叩く。
コンペイトウの香り。]
道楽者 サンディーが「時間を進める」を選択しました
[Hectorの名が上がらなかったのは、透明球からHectorを示す光が何時の間にか消えていた所為だ。]
お前のファンだからさ。
──…と言うのは悪い冗談だな。
性質が悪そうだからだ。
例えば、サーバーを4つ同時にダウンさせる能力が有るかもしれん。
[吸い取られている黒い液体にチラリと視線。]
行き倒れ メルヴィンが「時間を進める」を選択しました
[水球を黒く染めたものは、チューブで吸い取られていき、かくして再度水球は透明な色を戻さん]
[ごぽぁ] [ずる] [キュル] [るる]
[MorganによるVirus除去、並びに採集は終了した]
[コキリと首を回すようにし、両手を組み合わせ前方に伸びをする動きを]
はァ?
[右目を細め、見上げる]
[水球を黒く染めたものは、チューブで吸い取られていき、かくして再度水球は透明な色を戻さん]
[ごぽぁ] [ずる] [キュル] [るる]
[MorganによるVirus除去、並びに採集は終了した]
[コキリと首を回すようにし、左手を上に(右腕がないので組み合わす事はない)伸びをする動きを]
はァ?
[右目を細め、見上げる]
道楽者 サンディーは、御令嬢 ヴィヴィアン を能力(襲う)の対象に選びました。
謎の男 グリフィスは、おまかせ を能力(襲う)の対象に選びました。
道楽者 サンディーは、漁師 ニール を投票先に選びました。
謎の男 グリフィスは、怪人 ケイオス を投票先に選びました。
――……っ!
[Sandyに叫ぼうとした言葉は、喉元で暴れる熱に潰された。
代わりに出たのは呻き声。
脅威、gameの参加者、特にSandyから距離を取り、
とりあえず危険を回避したと判断したsaving systemは、
身体のcontrolを解除。
不意に全身の制御を任されても、その差に咄嗟には付いて行けず。
また押さえられていた痛覚が露になり、熱がさらに熱く広がる。
その場に膝から崩れ落ちた。
喉元を押さえつつ地面から見上げた瞳に写るのは、煌びやかなネオン。]
―Dancy DanCye―
…………。
面倒になってきた。
[こう言ったタイプに、真面目に説明をした所で意味は無いだろうと言う判断の結果、NeilはSledge Hammerを取り出し、そのままGriffithを始末しようと動き掛けた。
その時、NeilはMorganの視線を感じた。]
…何だ、除去は終ったんだろ?
[客で無くなった相手に何をしようと勝手だとそう思った瞬間、「余所でやれ」と言う短い言葉と共にMorganから強制転移が掛かった。Neil、Griffith、武器を密かに準備していたSANNAも。Vivienneがどうなったかは、Neilの視界には*入らなかった*。]
──IndeRiseal/junkshop→???──
んー、残りは7人かあ。
で、過半数はそっちに集まってるみたいだけどもしかして君の取り合い?だったら嫌だなあ。誰かそろそろ壊れそうなの居ないの?
[老人は機材を片付けるとぐるりと視線を巡らせた]
[Griffith─Neil─Vivienne─Susanna]
[一巡した後にたりと哂い]
『用は済んだ。てめぇらBATTLEなら他所でやんな』
『店ェ壊されると面倒だ』
[言うと同時に奇妙な空間が逆向きに展開]
[Avatar4つを包んで広がり]
『さて、どこに飛ばしてやろうか』
『折角だからDiceで決めるか』
[ひょいと放った三つのDICE][狂ったDICEの示す先]
[─63─][─75─][─27─]
『──毎度あり』
[にたり哂う言葉はTRIGGER]
[奇妙な空間はどこかへ移転]
堕ちた人、
堕ちたもの、
沈むDataを拾い集める。
元々UnderのAIではない。
備わった、膨大な量のDataを扱う力。検索機能。
AquqmarineがErectricに瞬く。
“負荷がかかった方向は女王蜂ではない。”
「では、誰なのかしら」
受動的な性質の所為か、
動いているものは見分けられなかった。
[現実世界と電脳世界の身体の差は、そいつにはほぼzeroと言って良い。
"此方"でそれほどの情報を正確に表し操れるのだから、そうした方が断然動きやすい。
そう考えられて作られたそいつの電脳身体は、喉元の傷を、
現実世界と完全に同じprocessで"治療"していく。
傷が一先ず、喋る事に支障を来たさない程度まで治った所で身を起こす。
どうやらネオン街の中の、少し開けた広場のど真ん中に居るようだ。
急に倒れたそいつを訝しむ視線を複数感じる。
…面倒があっては困る。
何事もなかったかのようにすっくと立ち上がり広場から離れれば、人々の興味はそいつから移るだろう。]
除去、できたの?
綺麗になった。
[NeilとGriffithの遣り取りを見ていた
碧い瞳が細められ。
Dr.が口を開く。Vivienneは頷いて]
そうね、壊すと大変だものね。
[頸を傾げてDr.を見る。
包まれる奇妙な空間、瞳に奔る光。]
強制転移?
[コンペイトウがくるくる回る、――そして。]
うぜェのは、Nielって奴だ──。
やたら絡んできやがって。
kekeke....Virus≒No Name?
頭のお目出度ェ野郎だが──。
[ベェと舌を伸ばしてNielの動きを避けようともせずに──奇妙な空間に包まれる。包まれ、何処かへそれぞれ飛ばされる、少し前の瞬間に──]
うん──「綺麗」だ。
[Vivienneへと半眼に双眸を細め、笑み──]
── …→B-sea ──
あ、
[転移する前、
Griffithの笑みが見えたか
Vivienneもまた眼を細めた。
それから、光―――]
→anti Paulo
[そこは]
[Junk ── ぽっかりと 穴 何も なく]
[ひたすらにひろがる]
[こわいこわい げんしょ の やみ の まま]
[ちらちらと]
[おちる]
[うえ からの りゅうし は]
[いらない ふような もの]
[まっくらだった そこは なにもなく なにもない]
[無]
[を こえて]
Vivienneとは何度か当たったけど、GUARDに優れてるってよりpersonalityの問題じゃないのかなあ。
まあ、俺ら……ん、言語野が復旧したみたい。私ら参加者のうちの誰かがサーバを落としてるってそりゃ思うだろうね。Virusの仕業だと思ってる?それは傑作。
ん……飛んだ、か。
「綺麗」さっぱり──何もねェ──。
[漂いながら──(転移出来るのか疑わしかった──)──サーバーの一つから放たれる通信に身を潜りこませる──74]
―Dancy DanCye―
[このserverには無い、土埃に塗れた服を着るそいつは、
横を過ぎる人にはやや不思議に見えたかもしれない。
自身あまり此処に馴染めていない事もあり、特に当てもなく歩く。
そいつには、何故この場所に着たのかよく分かっていないようだ。
saving systemは、そいつの意思とは"無関係"。]
[…騒がしい街だ。
絶えず人の興味を引こうと躍起になって音と光を垂れ流す此処は恐らく、不眠の街。]
[今は少し休まる所が良かったんだが。
移動するか?
…そこでふと思うのは、Ground Zero。
顔を顰めた。]
[背後で聞こえた老人の声]
Dr.──?
[問うた言葉は声になったか]
[奇妙な空間に視界が歪み]
『やばい、Dr.の強制移転。移転先は──anti Pauloだって』
[TWN/SANNAが告げる言葉に納得頷き]
世話になった。
『──毎度あり』
[それを最後に視界が反転]
─ IndeRiseal → anti Paulo ─
[Avater頭部の復元が完了する。体中にはまだ何処となく穴の空いた部分も残る]
……どうせ俺は肉体派じゃないから構わないか。
ん?
[伸び上がる動作にぶちぶちと何処かの千切れる音が立つが、Sandyは痛みを感じない。それを無言で引き受けるのはあくまで”彼女”。
猟犬がすっくと立ち上がる。
”参加者”の位置が動く。動き回る……Sandyは暫し考えて]
[──10と薄っすらと印刷されている光の靄に身を寄せ、Dancy DanCyeの街に降り立った。マントが揺れ、享楽のざわめきが聴覚信号として流れる。娼婦の格好をしたAIが、纏わりついてきた]
― antiPaulo ―
[さかさまに落ちているのに、
認識できたのは正位置で建つ捻れた聖堂だった]
……anti Paulo.
[とん、と空を蹴るとコンペイトウがきらり。
手を伸ばして掴む。
聖堂の1つ、鐘の上に降り立った。
くるりと周りを見渡した。
鳩が飛んでいる。
あれは何のPGMだろうか。]
反政府、巣窟、無条件の場所。
[頸を傾げ、“検索を開始する”]
[二重視界のハニカム構造──巨視的視野のそれは、Ticketと共に渡された球体の機能に似ている──Seach──on Melvin.球体とハニカム構造視界が映し出す場所が一致する──。
擦り寄るAIの顎を殴り、腹を蹴ると、その方向へ向かって歩く。]
[Ground Zero。
あの荒涼とした大地は、testに御誂え向きだ。
だが、あの荒涼具合。
何者かが"事"を起こそうとして、失敗しああなった…と思えなくもない事が、そいつには不快だった。
そしてさらに先程書き加えられた不快の原因。
…Sandy。
Sandyの笑い声を思い出し、cluck。]
─anti Pauro─
[逆さの聖堂に真っ直ぐ立つ。立った場所は領域の天井で聖堂の床。]
[参加者の位置を照合し続けて居る]
Griffith……は、動いた。SUSANNA、と…others
[ぐるぐると首を巡らせる。その位置から、鳩は見えなかった。]
[ざわざわざわ。...Noisy
繋がっていた幾つかのサーバーが突如堕ちた故か
少し混雑。]
同じように落ちたのかしら。
[SANNA、Neil、Griffith.
手にした銀の球体を見つめ、僅かに眼を細めた。
鳩が聖堂の周りを回っている。]
Melvinは、testを終えたのかしら。
[鐘が鳴った。
球体に描かれた名前を透かし見る。
Vivienneはそのまま何も無い空に足を踏み出して、
堕ちる。その先広がる妖精の輪。
その中に吸い込まれるように、転移
後には羽音。]
→Dancy DanCye
[転移の先は逆向きの城]
[くるりと反転、絨毯の上へ]
──誰も居ない。
『見事に吹っ飛ばされたわね』
[TicketをCALL。リストを参照]
[同Server内に二人の名前]
Vivienneと、Sandy──知らない名前だ。
『意外と顔を会わせないものね』
[Ticketを格納。三日月の刃を握りなおし]
さて──。
『情報の分析が必要ね』
[TWN/SANNAの言葉に頷き、目を閉じる]
[メモリを軽減、意識は内部へ]
一連のServerDownについて。
『何者が行っているのか』
任務について。
『Griffith・Neilの抹消について』
……Griffithへの対応については保留。
Neilについては
『彼は未だ抹消対象だけれど』
[思考]
──彼は本当に"S2"を識る側だろうか。
『でも反応したわ。"S2"を識る者は"世界"の支配者。
あたしに与えられた任務は彼ら及びその端末の消去』
本当にイコールで?
『Masterの指示に不備があったと?』
Masterを疑うわけでは無いが。
『状況から見て抹消が妥当よ』
[沈黙]
[AIであるVivienneと約束した事、
「"道具"を"道具として扱わない"事」に…反応していた。
AI、今時分別段珍しい存在でもない。
それに今のAIはかなり精巧に、人に似せ作られている。
普段の"研究"もあってか、自身あまりAIであるか否かを意識した事はなかった。
それはこっちがrare caseなのか、それとも…Sandyが、過剰反応なのか?
其処まで考えた所で、胸元で反応。
誰だ?]
で、Vivienneは飛んだ……と。忙しいことだ。
SUSANNA……nameからしてfemaleか?
さて、正確な位置はよく判らん、と。此処へはあまり来ないしな。resistanceとあまり関わるのは良くないと小さい頃からDADに言われてるし。……しかし子供じゃあ無いんだからな。
[黒い犬を従え、逆しまの絨毯を踏んで歩く……宛も無く]
─ Dancy DanCye ─
[爛々と輝く女の黒く濡れた眼、長い睫、紅い唇、首元を飾る真珠と黒いタトゥー、ぴたりとグローブに覆われた左手で胸の谷間を撫で、人塵の中を進む。]
[”要求”]
[魂からの要求と、本質(Oracle)と、──本質と]
うん──居た。
[Melvinがこれらの人塵の向こう側にいる]
[柔らかげに双眸を細める]
[手近なAIを、今度はひっ掴まえ、AIの左脇から右肩へかけて抱きしめ、耳に唇を寄せる]
なァ──あれが見えるか?
[牙を剥き、無関係のAIに問う]
― Dancy DanCye ―
[さて次に広がったのはネオンの海。
宝石箱の街。BarとJazzとそれからお酒。
見渡す。瞬きはしない。]
うん。
[頷いて、乗っていた柵を蹴る。
舞い降りた。]
─ Dancy DanCye ─
あれは”遊戯”の参加者なんだって──ほら、少し前に告知されてただろう?ほら──”遊戯”に全て勝ち抜いたら、何でも手にいれる事が出来るんだって──望むものは全て全て全て──なァ?
[AIの長い髪に側頭部を寄せる]
[ticketを取り出す。
と、under領域地図の地形が変わっている事に気が付いた。
今まで気が付かなかったが…形から見るに、Mellow Mute、Oun moun、CCYM/B-sea,G-Zone,W-Crowsが、無い。跡形も何もかも。存在しなかったように。]
…。
server downか?
[が、その事よりもまず、orangeが重なるほど近くに参加者が居る。
Naame...Griffith。]
─ anti Paulo ─
[外から見れば、ただ目を閉じ彫像のように立ち尽くすAvatar]
[静寂に満ちた回廊に一人]
──誰かが。
『えーと、Sandy……て人と、なんかPGM』
[TWN/SANNAがリストを参照]
こちらへ向かって?
『ていう訳でもないみたいだけど』
[Locationは近づき遠ざかり]
─ Dancy DanCye ─
なァ──これ、見てみろよ?
俺もさ、参加者の一人──1PGMなんだよ──だからよ──協力してくれる?駄目?
[AIの間近で微笑む──AIからは表情が見えない]
─Dancy DanCye─
[ticketから得た情報を元に、Griffithが居る方向へ視線を向ける。
手元のticketは、さらにもう一つの接近を感知――]
[自分の左手でAIの右手首を掴み、引っ張る]
[体勢の崩れたAIは、よろけながらも歩き引き摺られ]
[一直線にMelvinへと歩く]
[空から青と白が降ってきた。
人ごみ、雑踏、ざわざわざわざわ。
それもまあ、珍しいことでは無いけれど]
違うのね。
[「空気が。」
好機や興味や危機感がざわりざわりと染みている。
堕ちたServer、その原因を探ろうとする者も多いだろうか。
首を傾け、ふわと髪を揺れる髪は澄んでいる]
あ。
[Ticketが光る、
Melvinだけではなくて、もう1人。]
─ anti Paulo ─
[絨毯は音を吸収してしまう。
耳を澄ませても何も聞こえない。柱の影を覗いて歩くSandy。]
……犬っぽい事してみろよ…と言っても、まだ接触していないんなら追跡は出来ないな。シェイプアップしたのが裏目に出たなあ。
[ホールを巡って回廊へ出た。voice volume -HIGH]
SUSANNA────where─── are you──?
──転移途中──
[何処かで巨大なモーターが回る様な音が聞こえる。
何かノイズの様なものの所為で、回転速度は引き攣れた様に遅い。]
[Neilの周囲は虹色の目映い闇。][闇][闇]
[転移の途中で、処理の速度落ちに巻き込まれているらしいが、目を開けている事が出来ない。]
『長時間滞在になると摩耗しそうだな』
[極彩色の闇の中、敢えて目を閉じてInfinity Netsを放つ。]
[──…Neilの指先から広がる、黒く丈夫な探査の為の網。]
やァ──やァ。
[黄色い双眸を穏やかに微笑ませて、再度、AIを引き寄せる。悲鳴を上げようとしたAIの口に、人差し指中指薬指を入れて、黙らせる。]
初めまして?
[にこり]
─ Dancy DanCye ─
今日はとても楽しい日だね。
毎日が日曜日っていうのは、こういう気持ちなのかな?──君はどう思う?
[にこりとして、尋ねる]
[声に立ち止まる]
『ご指名ね』
……ご指名?
[TWN/SANNAに不思議そうに聞き返し──歩みは止めず]
[Ticketの座標目指しリズムにノって]
a desert road from Vegas to nowhere
someplace better than where you've been
a coffee machine that needs some fixin'
in a little cafe just around the bend ...
[不意に口ずさむメロディはCalling You]
『……逆じゃないかしら』
[指摘は黙殺]
[人の流れから取り残された空間、其処はまるで川の中州。
人並みが避けて空いた小さな場所で、危険な男と対峙する。
…この人ごみから抜けられないものか。いささか狭い。]
…ああ。
初めまして、だな。Griffith。
[視線は向けど意識はやや外に]
それでさ──困った事に、僕の相方の調子が悪くってさ──。君、何かいい修復PGMは持ってないかな?
[黄色い双眸を細めてにこにことして再度問ってゆく]
[回答を待っているようでもなさそうだ]
僕も右腕が奪われてしまってさ。
ああ、でも。君って参加者だったよね、僕みたいなPGMなんて直ぐ破壊されるだろうなあ。
[喋れないAIの髪を牙で噛む]
[回廊の曲がり角]
[Balladeの回廊][その先に]
Can't you hear me
I am calling you──
[ワンフレーズを歌う間にDEMILUNEを構え]
[対峙]
旅芸人 スザンナは、行き倒れ メルヴィン を投票先に選びました。
[先ほどの様子と言い、
この騒がしい、様々な人の行き交うこの地でも、
Driffithは明らかに、異質。
Driffithの抱えるAIは怯えて震えている。
少なくとも、見ていて気の良い図ではない。]
修復PGM。持っていないな。まあ、underを探せば見つけられるだろう。
…右腕を"奪われた"?
なら、取り返せば良い。それで直せる筈だ。
[外部記憶からLyricsをCALL……これだったっけ]
Hot dry wind blows right through me
[WHISPERを待機]
juke boxならMASTERの枕元で歌ってな……と、思ったけどそういうPGMでも無さそうだ。
[DEMILUNEを構える姿に目を細め、爪先から顔まで眺めた。]
漁師 ニールは、行き倒れ メルヴィン を投票先に選びました。
──墜ちた"BACK-UP SYSTEM"に
──振り返る者は、無し……
──今日も、MAIN SYSTEMは、
──どこかで正常に
──作動している……
[と、聞きなれた声が。]
Vivienne?
[ticketは確かにもう一つ、orangeの接近を示していた。
Griffithへの注意を解く事は無いが、軽く声の方を見る。]
「参加者」Sandy.
お前で最後。
[恐らくは最後]
"S2"を識っているか?
[問いかけは既にroutine]
[じゃらりと耳朶の針が鳴る]
Melvin、
[笑んで、手を小さく上げる。]
testは―――……
[其処にはGriffinも居て。
数歩歩いて立ち止まり、
様子を伺うように2人を交互に見た。]
──転移中──
[転移途中の空間には、サーバーダウンの影響か普段よりも多くのモノが転がっている。焦れる程の緩やかな速度で夫々の方向へ移動はしているが、ほとんど静止状態と言って良い。
網で掻き集めた、既に機能停止していると思しきdataの断片達を(機能停止してないものも含まれているかもしれない)、繋げて光からの防御の為に被る。
転移がなされないまま、この場所に留まり続ける事になるなら、Neilを含めて機能しているdataは死ぬだろう。]
あいつに追い付かなくていいから、何処かへさっさと飛びたいもんだ。ハッ!
それがね、何だかとってもとっても大きな大きな旅をしてきた頃に、誰かにばくばくたべられちゃったんだよ。僕も必死に抵抗したんだけれども、蜂の声が大きくて何も── [にこり] ──僕の右腕は、神様に捧げられてしまったのかもね。
[AIの口の中で、三本の指を遊ばせる]
[軽い足取りでMelvinへ向かう]
[AIの足は、パタパタパタ]
──うん?
[Vivienneへと、ない方の右手を振るように右肩を動かす]
S2?
S2を識っているか?
そういう問いかけをする奴は、それを探しているかさもなくば……それを識るものを消そうとするか、だけど君はどっちだ?
──転移中──
[目を閉じていると、どうしても現実世界の風景が浮かぶ。
首に巻いたチェーンの先。
仄かな温度、Teardrop&fire。
このメモリーの本来の持ち主は、今、奇病に侵され死に掛かっている。]
『あいつは。
徐々に死に行く
焦れる様な恐怖の感覚をずっと味わっている。』
[Neilは、転移中の事故で終るのは避けたかった。
何故なら、賭博の対象としての値段も、死亡保険の対象としても。どちらにしろ価値が下がるからだ。]
[見知っている者を見るのは、それが例え敵対者であろうと、無駄な緊張を解く物だ。
Vivienneの顔を見、多少硬さの取れた顔つきになる。
――此方がrare caseか?まあ、今は如何でも良い。]
ああ。testは終わった。
"遊ぼう"か?
Griffith。
[無い手を動かすような動きにまた手を小さく上げる。
「貴方も此処へ来ていたの?」
そんな風に問いかけるような瞳で。
AIがばたばたと脚をばたつかせている。]
遊ぶの?
[そんな事を聞く。]
──転移中──
「医学知識の無い君にも分かりやすい様に、面積と身体機能の希少性を臓器毎に割り振り、生存に日数に換算しよう。例えば、彼の腕一本、右肺のみで──何日、と言う風に。
どれがどれだけ戻って来るかで、彼の寿命を決めよう。」
「不死技術を細胞レベルでしようしないと治癒しない病気──…本当に希少…イヤ失礼、お気の毒だね。」
[契約を持ち掛けた【inc.】を名乗る者、今回のスポンサーが【inc.】の中でどの様な位置に居るのか、もしくは【inc.】とまったく無関係なのか、Neilが知る由も無い。]
[腕を組んで、顎に手を充てる]
S2、S2なあ……
SchutzStaffel、SpecialStage、SealedSecre、StrongSafety、ShortStop、SideStory、SocialSatisfaction、ServiceStation、SecretService…………
[Griffithの言葉は…よく分からない。]
食べられた…蜂?そんなPGMもあるのか。
神、ね…"捧げられた"と思いたいのか?
それならむしろ、無いままのほうが道理には合いそうだが。
[暴れるAIにさらに眉を顰め、近づいてくるGriffithに警戒を]
[Griffithの言葉の意味は…よく分からないが。]
食べられた…蜂?そんなPGMもあるのか。
神、ね…"捧げられた"と思いたいのか?
それならむしろ、無いままのほうが道理には合いそうだが。
[暴れるAIにさらに眉を顰め、近づいてくるGriffithに警戒を]
ССのラテン文字転写、Surface to Surface……
勿論、君がどう出るにしても俺は君を破壊しようとするけどお探しのS2は在ったかな……?
[首を傾げた]
何を馬鹿な事言っているんだよ。神様はいない。神様は発明品。神様は残酷なさいころを振る。S2の領域にすら届かない愚民を笑っていらっしゃる。いいや、神様はいるかもね?
ねぇ──僕を殺す?
それとも、僕を生かして死んでしまう?
[にやりと笑って、歩みを止めずに──あと数歩で、危険だと思えるような間合いに入り込もう]
そう。
[Griffithの声を答えと聞いたか、笑んだまま頷いて。
高まる緊張?
警戒?
2人の間に立ち上る。
とんとん。
白い靴の爪先でアスファルトを蹴る。]
『遊ばれてるわね』
[内なる感想は黙殺し]
無いな。
私の探す"S2"は"Sealed Secret"──"閉じられた秘密"。
だが──。
[破壊=障害][図式が成立]
[袖を一振り][蜜蜂の群]
障害となるのであれば回答に関わらず斬る。
[刃にこめた力は一層強く]
[牽制──Detonating-BEE]
[Sandyへ向け]
あれ……SealedSecret……言った気がするけどもう覚えて無いな、発音が悪かったか?
君も「参加者」なら今更Sealed Secretに拘らないでも全員”障害”だろうよ。まあそういうcommandを受けてるならしょうがないか。
[退いて、距離を取り]
でも穴だらけはもう勘弁。
[外向きの半球型にFIERD、猟犬二匹はSUSANNAをtargetに回廊の天井を駆けゆく]
S2…?
…言葉遊びが好きなんだな。
私は唯、Griffith、貴方が神の存在を信じるのかと思っただけだ。
…死ぬ気は無い。
だが、…。
…いや、何でもない。
それ以上は近づかないで貰お―…
[言いかけた所で、Vivienneが間に。]
S2の領域…?
…言葉遊びが好きなんだな。
私は唯、Griffith、貴方が神の存在を信じるのかと思っただけだ。
…死ぬ気は無い。
だが、…。
…いや、何でもない。
それ以上は近づかないで貰お―…
[言いかけた所で、Vivienneが間に。]
Vivienne…
[割って入ってきたVivienneには複雑な顔付きを見せる。
Griffithとの緊張状態を解くには効果的だろうが、
この危険な男…何をするか分からない者の前に立たせておくのは喜ばしい事ではない。
だが掛ける言葉に困って、唯名を呼ぶ。]
Masterの命は絶対。私は命に従うのみ。
[重心を前に移動]
[蜜蜂はFieldに接触、爆散]
[左右からAttackを黒い猟犬に針を放ち]
[紅い絨毯を蹴りSandyへ飛翔]
How far would i travel
To be where you are?
[構えた刃には三日月の刃紋]
[照明を蹴り方向転換]
[Fieldを避け、Sandyの横に回りこみ]
How far is the journey
>from here to a star?
[横薙ぎの一閃]
──転移中──
『ダイヴの為の準備をしている真っ最中。青ざめ混乱する研究室へ届いたメッセージ。
Chariotをメインプログラムに取り入れる事を提案して来たのは【奴】の方だった。【奴】は、俺の過去──…Underでの名前を知っていた。
お前の病気すら…──全てが仕組まれた事かもしれん。』
なあ?
[応える者の無い疑似静止空間。]
[ジリジリと焦る気持ちを抑え、網で少しずつ速度の速い場所を探ろうとしている。]
そう、約束してたの。
testが終わったら遊ぶって。
[と、Griffithに言う。
それから振り向いて、隻眼を見つめ]
でも、わたしは待てるわ。
今はGriffithの方が先だったんでしょう?
それとも、皆で遊ぶ?
旅芸人 スザンナが「時間を進める」を取り消しました
良いね、PGMらしくて好きだよ。
[針が、天井へ犬の走った軌跡を作る。
爆散した蜂の作る煙幕。
腕を盾に背後へ飛び、快活な太刀筋で裂かれる。
痛みは無関係だ。]
何故、”S2を識るもの”を狙う?
[Sandyは二、三歩駆けて跳躍して、回廊の角を曲がる。
猟犬は、SUSANNAが足場にした照明を体当たりで破壊して彼女へ追い縋る]
[Vivienneとは"遊ぶ約束"をした。
だが、Griffithも…良いthrillをくれるであろう事はひしひしと感じている。
…多少、thrillが過ぎる気もするが。
"皆で遊ぶ"のも、楽しそうだ。]
私は――
…うん?
[Griffithの様子に首をかしげ]
別のこと?
[男の双眸は黄昏色、
狂気を孕んで澄んでいる。]
そう、それなら、遊ぶわ。
[前のめり、Griffithの顔を覗き込んで微笑んだ。]
[網が何かツルリとしたものに引っ掛かる。]
[手探り。──…横這いで移動。]
[唐突に、空間を流れる速度が変わる。]
やっと抜けるか…──?
[穏やかな双眸は、フェイクか、それとも魂の欠片か。]
[こつん]
[軽くVivienneと額を合わせた]
じゃあな。
[身を翻し、マントを靡かせて去っていく]
[AIは拘束したままだった]
[迫る猟犬を一瞥]
[Sandy─Susanna─Tindalos─Hornet]
MasterのOrderに従い抹消。
それが私の全て!
『それ以外なんて、必要ないもの』
[紅い絨毯に着地、疾走、後を追う]
[猟犬ニ匹はこの際放置]
─?????─
……ここ、は?
[見慣れぬ景色、統制された雑踏。
幾何学的に配置されたビル群。
申し合わせたようにタイミングを合わせて歩く人々。]
[怒号も無く、破壊も無い。]
……なあに?ここ。変なAvatarばっかし。
ビルも壊れてなければ、戦っている人も居ない。
ヘンテコな世界……。
[スクランブル交差点のど真ん中、行き交う人々の渦の中央。
Magdaleneは、辺りをキョロキョロと見回している。]
─Welcome to "REAL WORLD"....─
[速度と共に闇の色が変化した。]
[接続先が分岐している。闇の中で点滅する数字は──…]
[─1─]
[─25─] [─34─]
[─3─]
[額を合わせられて軽く瞬き。]
[背を見送りながら]
ええ、またね。
[引き摺られているAIは大丈夫かな。
などと思っていたらしい。]
─ Dancy DanCye ─
[彼らから随分離れたところで]
[もがくAIを引き摺り][Griffithは前だけを見て]
kekeke........さァ、Partyよりももっといい事をしようゼ、Bitch.
[光の洪水が溢れるが、閑散としている場所にAIを押し倒した。首元を、左手で掴む]
"S2"……"閉じられた世界"……
「世界」のヒミツ……
[ブツブツと呟きながら、Magraleneは空を飛ぶ。]
一体、何なのかな?
確か…命がどーとかとか、戦いの理由がこうだとか。
みんなの言ってることは難しくて分からないや。
[眼下でざわざわと声を上げ、空を飛ぶMagdaleneの姿を見ている「ヒト」がいるのにも気が付かず、Magdaleneはビルの屋上に立ち、辺りを見回している。]
……どこに行けば分かるかな?
「たたかいのもと」の在処。
「コロシアイ」の理由。
[去っていく。
危険な男が。
その様子を驚きの表情で見詰める。
Vivienneを見た。
…Vivienneには何か―不思議な力があるように見える。
あの男を穏やかに…させたのだろうか。
…嗚呼――
そんな思考のお陰で、AIが連れ去られた事を一瞬遅れて知る。
あ、と声を上げた時には既にGriffithとAI共に雑踏に紛れてしまった。]
[影が光の洪水によって長く伸びている──]
足りねェんだ──分かるか?
分からねェよなァ──?
KEKEKE.......激烈に売女に手を出す気はねェから安心しなァ──。
[去っていく。
危険な男が。
その様子を驚きの表情で見詰める。
Vivienneを見た。
…Vivienneには何か―不思議な力があるように見える。
あの男を穏やかに…させたのだろうか。
…嗚呼――
そんな思考のお陰で、AIが連れ去られた事を一瞬遅れて知る。
あ、と声を上げた時には既にGriffithとAI共に雑踏に紛れてしまっていた。]
──…→B-B-doors──
[転移空間の流れとは違う水流。]
[現実世界では既に失われつつある大洋の海に似た青。]
[幾つもの円形の扉が並ぶ。]
[揺らめく青に染まった世界へ転移した。]
──…ここは。
海の青が見えるのは、幻か。
何を訊いても無駄か。
[走狗は速度を上げて、SUSANNAの足回りへAttackを仕掛け
曲がった先でSandyの穴の空いた脚は縺れる。]
[ふぅと一息。Vivienneが居たとは言え、やはり緊張していたらしい。
改めてVivienneの方へ向き直る。]
それじゃあ…"約束"通り…"遊ぼう"か?
[その言葉の意味するものとは裏腹に、*微笑んで*]
[Griffithの背が雑踏に消えると、
くるっと片足でターンしてMelvinの方へ向く。
ふわっとドレスが広がった。
笑顔で。]
遊ぶ?
[と。]
[天井を回遊魚の影が過る。
光り差す海中の青の中、焔の色をしたペンダントトップが赤い色を周囲に滲ませている。生命の色。天使の様な友人のメモリー。
Neilは正面を向いたまま、]
…どうなっても、お前は助かるんだ。
それは決まっている。
この扉のどれかを選べばいいんだろ?
ええ。
[コンペイトウがきらきら。
澄んだ音を立てて輪を描く。]
「遊びましょう」?
[微笑み返す。
*甘い香りが夜風に混じった*]
[現実世界と違わぬ、無駄の無いフォームで泳ぐ。
──…これと決めた扉に向かって。
B-B-doors 扉は全ての場所へ繋がる路
潜水艦の蓋を思わせる透明な扉の1つ、取っ手を握り、*力強い手で押し開ける*。]
──B-B-doors…→更に移動──
[バラす]
[圧倒的に、稼動するためのものが足りない]
[AIを構築しているPGMをバラす][部品を探す]
[こんなものでは足りない]
[稼動のためにバラす]
[そして、埋め込む──]
[光の洪水の中──]
[一体のAIが崩壊を迎える]
[それは組み直される]
[真珠が育つように]
[厚く厚く厚く]
──ちっ……!
[足元に纏わりつく猟犬に舌打ち一つ]
[反転、跳躍、走狗の背後へ]
[着地と同時に前方へ再度跳躍 / 姿勢は低く]
[まずは一頭][首へ峰打ち]
[次いで二頭目][眉間へ柄尻を叩きつけ]
――ブウン……………
[『どうだろうね』『わかんないや』
『でも探そう』『そうしよう』『そうしよう』
Magdaleneの周りに無数の働き蜂が群がり、女王はにこりと微笑む。]
『きゃあああああっ!』
『蜂の大群が出た!!』『なんだあれは!?』
『空飛ぶ女の子もいるし、おまけに蜂ィ!?』
『警察に通報しろっ!』
『いや消防署じゃないのか!?』
[眼下にいる人々が、Magdaleneを指差してさらにザワザワと噂している。悲鳴を上げる人もいる。]
[さすがのMagdaleneもその様子に気付いたのか――]
……………?
もしかして、騒ぎの元は……私!?
[働き蜂と共に、慌てて何処かへ*飛び去った*]
薄汚ェ──のを、そのまま扱うたァ思うな?
[プッと吐き出すような仕草をした]
[Griffithから隔たった周囲に、五対の黒い羽のようなモノ]
探せ
増えろ
繋げ
[くるくると「対」ごとに回る、ソレらは]
[伸び上がり、対象を探す]
[増えるために]
[稼動するために]
……動物愛護?
[打ち据えられた犬たちは数瞬の機能停止に陥る
Sandyは回廊を抜けて、聖堂へ]
S2かあ、俺が最後って事は俺以外には皆訊ねたんだな。知ってるのは誰だった?
[猟犬の動きが止まる]
[隙を逃さずSandyへの追撃を]
[袖振り蜜蜂を身に纏い]
[回廊から聖堂へ]
聞かれて素直に答えるとでも?
答えとお前にどんな関わりが?
[聖堂に並べられた椅子を飛び乗り飛び越え宙を舞い]
[Sandyすらも飛び越え──着地]
[構える三日月は正眼に]
[疾走、疾駆、紅い煌き]
YES も NO も。
障害ならば抹消するまで。
[ぐい、と肘を高く引き上げ狙うはその胴]
[首を巡らしてSUSANNAを目で追う事しか出来ず]
……例えばそいつを俺が破壊したら君は俺をどうする?
[左右に居並ぶステンドグラスから差す淡い光に照らされて、煌めく三日月、蜜蜂の羽、紅い瞳。]
[居並ぶ長椅子の一脚を、SUSANNAに向けて蹴り上げ身を捻って、立ち並ぶステンドグラスへ向けて跳ぶ。色付いた硝子が砕けて落ちる。逆しまの聖堂から白鴉が*飛び立つ。*]
──ッ!!
[到達直前、視界が遮断]
[薙いだ刃は長椅子を両断]
『しまった!』
[僅かな隙衝き、Sandyが跳躍]
[硝子の破砕音、色とりどりの乱反射]
[追撃許さず白鴉は飛翔]
MasterのOrderは目標の消滅。
私の手で仕留めねば意味が無い。
[呟く言葉は届いたかどうか]
[割れた硝子を踏みしめて]
──B-B-doors──
[──…79][──…86][──…42][──…19] [──…52][──…71]
[──…55][──…80][──…71][──…49]
[──…28][──…53] [──…65][──…67][──…32][──…37][──…90] [──…22][──…90] [──…2][──…84]
[──…5] [──…35][──…54] [──…100][──…100][──…6][──…1][──…67]
[──…23] [──…84][──…48][──…29][──…100] [──…2][──…34][──…55] [──…40][──…36] [──…31][──…97]
[──…93] [──…34]
[──…92]
[──…43][──…95]
[─────────無限に並ぶ扉の1つ。]
──…→Ultor──
[Neilが扉を開いた先は]
[ひび割れた石柱の転がる古代ローマの遺跡を思わせる空間。
嘘の様な青空の下、眼下には円形闘技場が広がる────。]
なつかしい。
[思わず呟きの様な言葉が*こぼれ落ちる*。]
─anti Pauro─
[天から落ちかかる尖塔の屋根斜面に立つSandy。
斬られた片腕はだらりと垂らしたままで
痛いのは嫌。全部誰かが持ってくれる。彼女は痛くても泣かない、苦しくとも嘆かない。嘆けない。
双生児故の適合、完全な共有はやがて完全な所有に。人格の消失、ついに完全なる恭順な道具。]
ああいう如何にも動作の軽そうなのを停止させるのは困難、だが踏み込まれたら一刀両断か。どうするかなあ。
逃げ回って居てもどうにもならんし、さて。
直接的より間接的にアレのOrderを破壊することもやぶさかでは無い、が。
[導入した再生用PGMは正常に稼働している。切断面からのdata流出が緩やかになり、やがて止まる。
Sandyは切り口を指で開いて断面を覗く……鏡のように滑らかで、美しい。SUSANNAの持つ武器としてのPGMの優秀さと、使い手としての能力の高さが伺える。
『再生を阻害しています』”彼女”からのアラート。人格の無い器が訴える痛み。]
どうせ俺は殴ったりなんだりはしないから多少遅れても良いよ。
[この”機能”を知った人間に、非人道的だと罵られようとも歯牙にもかけなかった。
そんなものは目糞鼻糞を笑う……これは誰の台詞だった?]
[始めは不死技術に憧れ(不死を得たかった訳ではない、唯単純に技術を羨んだ)それを模そうと志したがSandii一人の手で為せることでは無かった。
繰り返される実験の過程で被験者の心は壊れてしまった。痛みに耐えかねて魂は砕けてしまった。それを複製、再現することはついぞ出来なかった。
壊れてしまった電脳へ接続したが、在ったのはblankのみ。
双生児故の適合。
踏み込んだ先は己の庭だった。他人の電脳をHackしていた筈なのにそれは己の電脳と委細変わらぬ物だったのだ。
更地になったmemoryのすべてをSandiiは使用した。
完全な共有。
失敗を糧に研究は新たな段階へ進んだ。やがて新たな道具が作りだされた。その出来映えに満足した。]
―現実社会・図書館―
[ホログラム化したMagdalene―おそらく本人はそれに気付いていないが―は、本棚林の中で歩いている。]
"S2"……"S2"……
"閉じられた秘密"……
うーん。無いなぁ……
[腕を組んで考え込む。]
なんかわかんないけれど、とにかく……それが「命」に関わるっぽいんだよなぁ……。単純な「たたかい」じゃなくて、何かを裏に秘めた「事件」……。
世界のバランスを崩しちゃいそうな、嫌な予感がする……。
[本棚の林をぐるぐる歩き回る――さすがに飛ぶと騒がれるので止めているようだ。]
不死技術……?なんだろ、それ。
[本棚にある文字をじぃっと見つめた。]
死……破壊……
ヒトだろうがプログラムだろうが、いずれ絶対逃げられないことだと思うんだけどなぁ……
でも…永遠に生きるって、どんな心地だろう。
[ぽつりと呟く。]
………あ。
これ、昔の小説だ。
私はGriffithをとても評価しているよ。Magdalineを壊してくれたし、きっとこれからも沢山破壊してくれるね。最近は私の事も気にかけてくれるし、嬉しいな、Griffithは優しいよ。優しくされるのは好きだよ。
私の姉の魂は壊れてしまったけど君は欠片とはいえ魂を持ってて、だからきっと君の事をただのPGMだと言うのは間違ってたんだね。それに本当は君が破壊されやしないかと心配だったんだよ。
壊れかけてた君に会ったのは偶然だけど、ねえ、君みたいなひとに会えて良かったなあ。私が君のことを好きだよと言ったら君は私の事を好きになってくれる?
[構築]
[五対の「69」のように回る対なる黒い羽の円は、サーバーの経路に潜り込み、網の目のそれらを循環する水のように至るところへゆく]
謎の男 グリフィスは、行き倒れ メルヴィン を投票先に選びました。
取り敢えずは撤退するとしようか。このままだといつ追撃されてもおかしくない。
接近型らしいから放って置いても近付いて来てくれるのは嬉しいんだが……。
しかし見方を変えれば……いやこれじゃ意味は無いか……
[ぶつぶつと呟きながら転移。鴉のひと群は、尖塔の間を縫って飛び、やがて消えた。]
―IndeRiseal―
[人通りの多い場所へ。遅れて、ようよう立ち直ったTindalosが追従する。人混みの間から掲示板を見上げた。]
落ちたサーバはM2、Oun moun、B-sea、G-Zone、W-Crows……あーあ、W-Crowsもイッちまったか。まあ、しょうがない。
[通りには平素より活気があるようだ。路地裏へ向かう。いつもは人通りの少なくなる場所へも、それなりの人手があった。]
[針が揺れる][Sandyとの距離はごく近く]
[TicketをCALL][リストを参照]
Chaos ──要注意
Griffith ──判断保留
Melvin ──未接触
Neil ──要注意
Sandy ──最優先抹消対象
Vivienne ──関連無し
『位置・優先度から見てSandyへの追撃が効率的と言えるわね。
もう一つ、Neilの言っていたServerDownの件も気になるわ』
誰かが意図的にDownさせていると?
『恐らくは。目的は不明だけれど』
全ServerのDownは避けねばならない。
『任務遂行の障害だし、HOMEが壊されちゃたまらないものね』
……優先順位の再設定が必要か。
『そうね』
──第一に、目標の抹消。
抹消は私自身の手で行わねば意味がない。
──第二に、第一条件に伴いServerDownの阻止。
理由は第一と同一。ただし同現象と「祭り」との関連性は不明。
──第三に、任務遂行の障害の排除。
自己の保存及び、第一項の障害の排除。
[言ったところで針が反応]
移動したか。
[リストの表記はIndeRiseal]
『追撃も可能だけれど』
それよりは──ServerDownに関する情報の収集を。
『情報を集めるならばやっぱりIndeRisealだけど』
収集中に邪魔が入るのは好まないな。
『Neilへの接触は?』
有効ではあると思うが、しかし。
『何を躊躇って?』
何も躊躇ってはいない。
『まあいいわ。ならB-B-doorsはどうかしら。
あそこは他の全Serverに繋がってる。情報も拾い易いわ。
暫くは邪魔も入らないでしょう』
[頷き針が展開し]
[螺旋の円錐][運ぶ先]
──B-B-doors.
[転移]
─ anti Paulo → B-B-doors ─
御令嬢 ヴィヴィアンは、怪人 ケイオス を投票先に選びました。
― Dancy DanCye ―
[ネオンが踊る、
影も色づいて闇も尚濃い。
その中で浮き上がるように白くそれは立っている。
多分とてもUnderには似つかわしくなく。]
また、針が踊るの?
[微笑んでいる。]
初めに愛した相手には裏切られ、
二度目に愛した相手には破壊され、
三度目に愛した相手には呪いを受けた、
愛ねェ。
[kekekeと戯言を紡ぐ]
[狂気は正気の事実を述べない]
俺が幾ら人間だと言っても信じなかったお前が、どういう風の吹きまわしだ?
[行動原理には、酷くAIの設定が色濃く出ている]
[魂から──人間の豊富なる感情が、AIの人格と結びつき、行動のなす事のどんなに難しい事か]
[片腕をぶらぶらと垂れ下がらせたまま、細い路地を抜けて別の通りに出た。猫型のavaterを持つものが追い付いて追い越して行った。一軒のJUNK SHOPへ向かう。
店の奥に一人の老人。フードを目深に被って通りを見据えて居る。]
こんにちは……。
[Sandyは大人しく、極めて慎ましく店主へ挨拶をし、空気を壊すまいとするかのように静かに店内を見回す。押し黙って何かの作業を続ける、圧倒的年長者であり傑出した技術者である店主。]
Dr.Morgan……これ、譲って…売って貰えます?
いや、まさか。使ったりしませんよ……自分が喰われてしまいます。
[初めに生み出された──には反抗の意を飢えつけられ]
[次に出会った相手には崩壊寸前にまで破壊され]
[その後、Virusの侵食で完膚なきまでに01と消え去ろうとし]
命令なら好きになってもいいぜェ?
kekeke.
[隘路を抜けていく]
[再構築された身体には、機械的な羽に似た、そして三日月『( )』に似た形の半円の防衛のような形が浮かんでいる。右腕は再構築がなされない]
そして鳥籠に入れられて呪いを解かれた。
随分恋多き人生だね。……どうも変な言い方だ。
[この語彙の選択にはSandy自身違和感を感じる。]
信じて無かった訳じゃないよ、からかいたかっただけ。
本当に君はひとの心をよく判ってるね。それじゃ意味が無いんだって事を判って言うんだから。
いや、ただ面白そうだから……。
[Sandyが指差したのは、床の上に置かれて居た黒い水球。(何人かの参加者を強制転移させてからまだそのままにされて居たのだろう)
暫くぎこちなく会話を交わして、やがてSandyはそれを、幾らかの代金と引き替えに譲り受ける事になる。]
それじゃあ、後で送って置いて下さい。
[それから更に幾つかの会話をして、”金色の空”やこの辺りで起こった出来事の非常に簡素な情報を得る。幾つかの頼りない謝辞を述べて、Sandyは店を出た。”遊戯”の参加者はとっとと出て行けと追い出される形になった。]
名前のないかいぶつか…──
[ゴォと空を翔る一人乗り用のバイクに似た銀色の流線の影が、Griffithの髪をそよがせる]
[そういえば、あのAIが何かしら問うていたか]
[S2──]
―Dancy Dancye―
[鼻腔を擽る香りは甘いアマイ。
微笑を返し]
ああ…
[1000をinstall。]
見るか?
[ヒュッと軽く左手首を振る動作。
ネオンを反射するlineが5本、Vivienneへ真っ直ぐに向かう。]
Griffith、本当に人のこころをよく判ってるよ……。
本当ならその名前も消して、私が名前をつけでもすればもう少し良い気分になれたんだろうけど、私がしたのはちょっとした書き換えだけだったし……
[揺らいでいる事など、感知は出来ない。]
お前なら、何と名をつける?
[笑み]
[Griffith でも 元々の魂の名でもなく、そして、元々のPGMの名でもなく]
見たいわ。
[指を後ろで絡ませて、
風を切る音を聞く。
とんとん、爪先を叩くとコンペイトウが
lineの飛ぶ先に花ひらく。
これまた数は5つのようで]
虹みたいね。
さあ……?
判らないね。会ってしまったから、その他が思い付かない。それにもう呼び慣れたから。もしそれ以外の名を識ってもきっと個人としてはGriffithと認識するんだよ。
虹か…。
それも良い。
[相殺された1000の後を追って7本。
14本。21本28本35本42,49,56637077
7の倍数を次々と
赤橙黄緑青藍紫
Vivienneに向けやや蛇行して走るそれらは、
ネオンの光を反射し虹を見せたしれない。]
─ Dancy DanCye ─
[黒い霊柩車を改造し、電飾を到るところに散りばめたような一台の貨物車がある。オーロラよりも激しく、けばけばしく、扇情的な光が空を染めていた。眠らぬ場の──ターミナルには、その他様々な乗り物があった]
[丸い瞳、虹を映す。乱反射、光のDance.
Aquamarineの瞳は夜にも鮮やかに。]
虹は好きよ。
[地面を蹴って、軽く羽のように舞う。
布が広がってWhite wind展開。
ともすれば華のよう。
澄んだ高い音を立てて、針を巻き込んで行く。
幾つかはすり抜けて蒼い髪やその肌に筋を作ったか。]
[後ろまで振った手を今度は返す。
“Aquamarine”
鋭く尖った蒼を帯びた透明な花びらが開き、
花吹雪のようにMelvinへ向け散る。
突然のPGMによるAttackの応酬、
ネオンはちかちか、
人はざわざわ。]
Underに常駐して居た頃──。
よく、闘技場で賭けをした。
このゲームより、もっと単純なゲームだ。
新PGMのお前達は知らないだろうが。
[と、戦車をひく馬達に向けた言葉。
参加者達の位置を示す──透明球の上の光に視線。]
[『参加者のpositionを確認。』]
Dancy DanCyeに三人、B-Doors……これは一旦パス。Ultorに一人。ふふん?
[───不吉な禽が哭いたような気がした]
[Griffithは、始動し始めた貨物車の屋根に飛び乗る]
[Dancy DanCyeの光源が遠くなる──]
─ B-B-doors ─
[並ぶ──並ぶ、青い扉]
[揺らめく蒼は水のtexture]
["波"の揺らぎに髪が遊ぶ]
B-B-doors。
全てのServerに繋がる扉。
[針を一つ、CALLして]
[思いなおしてもう一つ]
[海を漂う雀蜂]
[IndeRiseal──情報は常に街の落書き]
[残る一つはUltor──上手くすれば情報の掠め取りを]
There's a somebody I'm longing to see
l hope that he turns out to be
Someone who'II watch over me ...
[命受け蜂は、扉の向こうへ]
「どうしてGriffithを壊さなかった」
さて、それは誰の言葉だったか。
「Sandyだって、Melvinだってうまくいけば壊せた」
「障害を排さないのは何故だ」
「人格が勝ちすぎているんだな」
「ち、あの老人は毒にも薬にもならんもんを作る」
「思い通りには動かんか」
すなわち才能の無駄遣い、と彼は思ったろうか。
御伽噺は独り歩きを始めている。
楽園を。
楽園を。
善きものを。
美しいものを。
力を、破壊を
何れも人の欲望の下に創られたもの―――
─Ultor─
[青空に羽音を響かせ]
ハ、ハ、ハ、ハ…………いや、ごめん、ちょっと笑いたい気分だったんだ。ええと、Neil?
気を悪くしないでくれ。
ところでまた、随分と精悍で格好良いのが出てきたね、初めまして。コロッセウムにCHARIOTとはこれまた……君の為にあるような物だね。
[すり鉢状にのコロシアムの側面部分、観覧席にあたる場所から底に向けて歩いて行く。]
[瞳の煌きにはためく白布にそして現れた水色の輝きに微笑む。
青い片目を細めたそれは、やや冷やりとしている。]
[水色の吹雪へ1000を、花弁を重くする雨のように降らす。
しかし1000を越す花弁であれば対応しきれないだろう。]
[図書館の床に座り込み、一冊の本を読み出した。]
He was an old man who fished alone in a skiff in the Gulf Stream...
(老人は、ひとり小さな船に乗り、メキシコ湾で漁をするのを生業としている。)
...and he had gone eighty-four days now without taking a fish.
(そして、老人は84日間の間、一匹も魚を釣ることができずにいた。)
―――"The Old Man and the Sea"
―――by Ernest Hemingway
類似空間か…──。
昔よく利用した場所に似ている。
(あの頃と違うのは……。)
[闘技場の中央から、降りて来るSandyをじっと見る。
Neil?と言う問いに軽く頷き、]
あんたは──…Sandy。
虹も良いが…その水色も白も…綺麗だ。
Vivienne、
私の"弾丸"に…なってはくれないか?
[1000のsquallをAquamirineが抜けたとしても構わずに、右手を誘うように広げる。
顔には甘い毒の微笑み。]
これの、test?
針の山が出来そうね。
[きらきら、砕け散る針と花びらと
Vividな光を弾いて無数のPrism、
その雨の中白が駆けて行く。]
IcyBlueね。
[それは青年の隻眼を見ての呟きだったろうか。
白がまた広がって、
その合間からまた花びらが覗いた]
そう。
[Neilへ頷き返して段を降りていく。青空と、砂の敷き詰められた闘技場は彼のAvaterによく似合うと思った。]
昔の話かい?面白そうだね。
その気があれば聞かせてくれないか。
俺は結構若くて物を知らないし、実は女なんだ。君みたいな人から話を聞く機会は少ない。
行き倒れ メルヴィンは、御令嬢 ヴィヴィアン を投票先に選びました。
綺麗?
[小首を傾げるとふわりと髪が揺れる。
Step踏んで、少し減速]
ありがとう、Melvin.
貴方も綺麗な虹を使うのね。
“弾丸”ってなに?
わたし、撃ち出されるのかしら。
[Melvinの右手が広がる、
その手は誘うようだ。
花ひらく。
未だネオンの光の中で砕けた欠片が煌いて]
[Magdaleneにしては極めて珍しく、図書館で何冊も何冊も本を読んでみた。科学書からたわいのない三流SF小説まで。]
[だが結局、彼女が求める情報は何一つ見つからなかった。彼女が求めているのは、一般人には知り得ない情報。ましてや、ここは現実世界である。仕方のないことだ。]
[情報探しに飽きてきた頃に、かつて何処かの文学賞を受賞したという作家の書いた小説を手にして、Magdaleneは読み始める。どうやら、いたく気に入ったようだ。]
[――建物の中には、閉館を告げる放送が流れていた。]
どうするかって?使うかっていう意味?
出来る限り、いける限りに落とすよ、全部。折角、ひとやAIだけじゃなくてserverまで破壊する方法を手に入れたんだから、もっと壊してそれを知らないと。
そうだね……参加者の居るところが落ちたらどうなるかな。
それとも……君に何かの影響が?
……やっぱり、誰かに聞くしかないかなぁ……
あの「たたかい」の参加者の、誰かに……。
[閉館を告げる放送に腰を上げ、貸出受付でしかるべき手続きを取り、Magdaleneは外に出た。]
[建物の外に出る。
――幾何学的に統制された街並みと人の流れの上に、きらきらと夕陽が降り注いでいた――]
[そいつの瞳にもう雑踏は写らない。
色彩を愛でるAI、Vivienneは素晴らしい逸材だった。]
[Aquamirineと1000が水色と銀色の欠片となって宙を舞う中、近づいてくるVivienne。
1000で覗く花弁を打ちつつ青色でそれをじっと眺める。
幾つか落とし逃したが気に留めない。]
test?
testは…
[近づくVivienneへは1000を7つ。
右手を終い、再び表すと手にはVIXI。]
コレの、さ。
[1000に紛らせてVIXI-invisible。
音もなく発砲。]
[闘技場の中央には二本の太い円柱が立っている。
そのうちの一本に、過去──何かに使われた跡なのか、ボーガンが刺さったままになっている。
NeilはSandyから視線を外さず、]
[女、と言う言葉には軽く眉を上げただけで、]
それほどの昔話ってわけでも無いさ。
今みたいな大掛かりなゲームが出来る以前は、もっと単純なゲームが行われていた。一対一の、あるいは複数対1の。
──あんたは、Humanだな。
そっちの方が珍しい。
[稼動──]
[series NAMELESS MONSTER]
[PGM NAME RAVEN KING]
[Attack? N]
[Run ------------ no name]
[魂はくるくると]
[PGMもくるくると]
[元のPGMと組み込まれ、馴染んだPGMが]
[no nameをDancy DanCyeとHopping Fearへ───。]
漁師 ニールは、御令嬢 ヴィヴィアン を投票先に選びました。
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
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