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[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
見習い看護婦 ニーナは墓守 ユージーンに投票を委任しています。
見習いメイド ネリー は 墓守 ユージーン に投票した
村長の娘 シャーロット は 見習いメイド ネリー に投票した
踊り子 キャロル は 見習いメイド ネリー に投票した
牧師 ルーサー は 見習いメイド ネリー に投票した
見習い看護婦 ニーナ は 見習いメイド ネリー に投票した
隠し子 リッタ は 見習いメイド ネリー に投票した
墓守 ユージーン は 見習いメイド ネリー に投票した
見習いメイド ネリー に 6人が投票した
墓守 ユージーン に 1人が投票した
見習いメイド ネリー は村人の手により処刑された……
次の日の朝、村長の娘 シャーロット が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、踊り子 キャロル、牧師 ルーサー、見習い看護婦 ニーナ、隠し子 リッタ、墓守 ユージーンの5名。
不安に思うことはないよ。
僕は、君を信じよう。君の真実を受け入れよう。
[どこか、悟ったような、安らいだ瞳でじっと使用人の少女を見つめて。
熱に浮かされたような足取りで歩み寄る。]
…はい。
[少佐の話を聞き…ジーンの声を聞けば、小さく頷いて]
私は私…何が、あろうとも…
例え、私が変わっても…周りが変わっても。
…ですが…何も知らず、ただ、視界にあった貴方を信じたい、というのは…
端から見れば、滑稽…もしくは、愚か、なのでしょうか…
[ネリーに近寄る少佐を見て、ジーンの方を向けば囁く様に]
[腰のベルトに納めたままの拳銃が、其の位置で天を仰いで火を放つ。少女のちいさな背中がびくりとのけぞり、驚いたような口元と、ちいさな穴が穿たれた背中に、とろり。真紅が垂線を引いていく。
ずるり。傾いだネリーがリッタに寄りかかると、もう一度、2人の間で銃声が轟いた。]
/中/
投票が満場一致なのに吹いた。
お嬢様は昨日からそんなに私が殺したいですか☆☆☆
(委任→解決不能でしたよ☆
とか冗談は置いといて、真面目にバファリン吊りお願いしようかと思っていたので助かりました。
きみを信じてるさ……。
だからこそ、もうその口を開いて貰っては、困る。
ははははははっ。
[赤い染みのべったりついた青い軍服姿が、本部の扉に飛び込む。施錠で稼いだほんの僅かの間に、リッタの姿は忽然と姿を消していた。ただ大きな銀の紋章が、主を失った輝きを床に残して。]
>>+2
ユージーン−ニーナライン・仮決定。
ネリー−シャーロットライン・確定。
リッターキャロルルーサー周辺・乞うご期待。
……
『――――〜〜〜…!!!!』
〔二発の銃声、キャロルが静止する声。
そして、
いとしい彼女に悲運が襲い掛かるのを
目の当たりにしたシャーロットが、此方の傍で
声にならない悲鳴を上げた――〕
……っ、…少佐。…
〔此方の声は強張り。〕
[…銃声。
ゆるりと振り返れば、其処に残るは笑い声の残り香と赤と銀の煌めき。
緑の髪は床に流れ、赤と共に床を彩っていた]
…
[無言でネリーへと近寄ればその銃痕を確認する]
心臓…狙われてますね。
[鞄より布を取り出すと、その傷跡から血が止まる様に…
出来る限りの処置はする。
しかし、先ほどの言葉が示す様に、その先が在るかどうかは…]
…少尉から伺ってはいたものの、存在を疑っていた者。
然様、どうやら…
あの少佐でありましょう。
〔人物像が如何にも定まらず、戸惑いを覚えていた相手。
漸く合点がいったという態で、狂気じみた笑い声の
余韻残る室内で相棒を見遣る――〕
上層部にまで内偵者を送り込むとは優秀な事だ。
[遺書まで残した手前どんな顔をすれば良いのか判らない様で]
幾らかの延命はされた様だ、
オマエさえ良ければ今宵も部屋に邪魔して酒を酌み交わしたいのだが。
投票を委任します。
見習い看護婦 ニーナは、墓守 ユージーン に投票を委任しました。
な、なんだかお墓に来てから異常に重いのだけど何故かしら...お墓のイメージの所為かと思ったらそうでもない……?
[…あらかたの処置はし終えたのか、ネリーから離れ…シャーロットの好きな様にさせる…]
>>11
…いえ。
主観だけで考えては、自分のことを甘く評価してしまうでしょう。
しかし、貴方と一緒にいる私の場合…主観だけで判断してしまう。
…否。それ以外の見方が出来ない…
[赤く染まった手を見やり…小さく息を吐いた]
…これも、欲なのでしょうか。
――、っ、くっ…
シャーロットお嬢さん!!
いけません…今は
〔如何やら看護婦であるニーナの手際良さも今は虚しく。
深傷からの朱に染まるネリーに取り縋ろうとする
シャーロットを処置中は抱え込んで留め――
やがて、其の必要もなくなればゆるゆると彼女を
解放するのだろう〕
――…現時点より、ブリリアント少佐の
ご指揮から…離脱することと。……
…併し此れは…
>>14
…我が侭、ですか。
なれば、欲と言われてもしょうがない気もします。
[鞄から取り出した布で手にこびりついた赤を擦っていく。
次第に布は赤に染まっていき…
手に赤が居なくなれば、手の中にある布をどうしようか少し悩み…シャーロットの側に置いておいた。
彼女もまた、使うかも知れない、と]
>>+13
てっきりお嬢様はツンデレで殺意を向けてるのかと☆☆☆
凄い勘違い。ごめんなさい...
>>+14
うふふー。
表ではお嬢様はまだ死んでませんけどねっ。
いつ襲撃されるのかなっ。
>>+15
そんな狂気に満ちたツンデレはしないっw
やるならネリーが敵と明確にわかった時だけかな。
あ、違う。
「貴方の手で逝きたい」とか言うかも。w
いつ死ぬんだろう、というか、
まだ生きてるならココにいる私は何!?w
>>+16
私もお嬢様の正体にはドキドキでしたねぇ。
つい真っ先に占っちゃった☆
愛憎フラグを立てても良かったのですが、そういう方向ではなかったかな。かな。
私が死んでショックで抜け出した魂……?
>>+19
真っ先に占われるとは思わなかった。
というか、占い師だとは思わなかった!w
愛憎フラグ立てるにしても、
私が他を選ばなきゃできないよね。
それっぽい事してくれそうな人と言ったら、
コーネかクインジーだけどちゃんと絡めなかったし、
百合でも良いかと思ってたらなんか可愛いんですもの、ネリー。
ショックで魂抜けたとかwww
シャロならありえるwww
>>+17
此方こそ参加させて頂いて感謝です。
シャーロット様……村建て人様でしたか……
それは……気づかなかった……。
>>+20
占い師になるとは思いませんでした、
っていうか希望蹴られt(ry
愛憎フラグは難しいですねー。
昔のご友人とそういう関係だったのかな、とか、脳内補完しておりましたよ。うふふ。
百合は最初から狙tt(ry
墓守 ユージーンは、隠し子 リッタ を投票先に選びました。
>>19
…人らしい、ですか…
[以前…?
その言葉に緩く目を向けるも、その後の言葉に…少し躊躇ったが小さく頷いた]
…はい。
心臓を撃たれてましたから…よほど、腕利きの先生が居て…設備が、整っていないと。
――全くです。
此度の司令の采配には、頭が下がります。
さて、彼と…話せたものですかね。
〔復讐の焔に瞳を揺らすシャーロットの後、
ネリーの遺体を軍服の上着に包み運ぶ。
相棒の気持ちはわからなくもない――
少なくとも、此方の声には先刻から
かなりの割合で安堵が滲んでいた〕
……幾らか、はもうなしにして下さい。
お嬢さん方をお送り申し上げましたなら、
いらして下さって結構ですよ、ユージーン。
>>+21
前半部分は・・・あえて突っ込まないでおくわ・・・。
希望は絶対人外側だと予想。
じゃなきゃあんなRPはしないっ。w
友人は元から友達以上にはしないようにしてた。
それを引きずっても独りよがりになりそうだったし。
民間人側は愛を振りまけばより悲しくなりと思ったのもある。w
最初からΣ
ネリー恐ろしい子っ
……ネリーは、もう、駄目か。
[シャーロットが叫んでいた。
泣いていた。
そうしてまた死んでいく]
そのような設備は此処には無い。
間に合うはずも無いか。
[血は変わらず滲んでいた。]
投票を委任します。
隠し子 リッタは、墓守 ユージーン に投票を委任しました。
【 - ??? - 】
お疲れ様でした。
えぇ、初めてでしたので皆さんに合わせるのに精一杯で。
でもネリーさんがいつも側で
アドバイスをしてくださってので本当に助かりました。
監督、このような素晴らしい舞台に立たせてくださって、
本当にありがとうございます。
[腕いっぱいの花束を抱えて誰かと話してる。
誰かは知らない。というか今ノリで作った]
/中/
一旦お風呂入ってきます
>>+22
>>前半
え、何か・。゚* (=´∇`=) *゚。・
思いっきり人狼希望でした!シャーロット様正解!
黒いことしようと思ったのに……無念……
亡くなった人は好きにしていいんですよ☆
でも普通にお友達もそれはそれでいいですね。うんうん。
百合狙いというか、
恋愛無>百合>>>ヘテロ
こんな感じ。
お風呂いってらっしゃいませ。
>>23
…そう、なのでしょうか。
まだ…よく、分かりませんが。
[そう、緩く首を振れば]
…戦友ですか。
>>22、>>23
[…二人の言葉に小さく頷いた]
…はい。
私も手術に関しては明るくありませんので…
設備があったとしても、かなり厳しいかと。
一応は我が探してはみるが、
我が眠らぬならば少佐殿には眠って貰う心算だ。
アレに話があるならば我より先に見つけろ。
[幾らか安堵の滲む相棒の声に瞬き]
是ばかりは安請け合いは出来ぬよ。
尤も、少佐殿が我を味方と思っているなれば、
任務を無事完遂出来るやも知れぬが。
[続く言葉に極僅か周囲に気取られぬ程度に口許を緩め]
手土産は安酒だが、
では後ほど邪魔しよう。
>>26
そうですか…
[小さく呟く様に言えば、意外そうに瞬かせるジーンに首を傾げた]
…?
[しかし、キャロルへの言葉に少し視線を落とし…もう一度上げれば]
…お気を付けて。
■“三番手”とか
・“一番手”=占い師
・“二番手”=守護者
・“三番手”=霊能者
勝敗無視だから別に重視しないけどねっ!
とりあえずラッセルの背景的にはそういう認識を持たされていたという話で。
■何でクローンを殺してたか
・適性認証試験とか。
・一人目、二人目が逃げ出した(任務放棄した)とかいう説もあったりする。
・そのへんテキトー。
>>28
…はい。機会が、ありましたら。
[小さく頷けば、其の言葉に一つ瞬きをして]
しかし…それ以外に言葉にしにくい物ではあると思いますが。
[後始末?微かに首を傾げるも、邪魔をしては行けないと思ったのか、それ以上聞くことはせず]
>>29
…いえ。
カバンの中身で充分です。
[そういうと、鞄を手に持ち…
キャロルの言葉に従い、部屋に*向かうだろう*]
あとうーん何だ。
ああ、プロローグで最初に出てたラッセルは“二人目”ね。少なくともPLである私の中では。
本当は[村を出た](ここで占い師希望→ランダム希望に変更)時点で一人目→二人目、としたかったんだけど多少齟齬が入るので一応プロローグのは全部“二人目”の描写ってことで。
尤も、プロローグ最初の部分は心象風景だったんだけどな。
>ラッセルさん
おもっきし村始めちゃってゴメンなさい。
始まったら吊りを合わせようと思ってたんですが、
わざわざ参加までしてくださって感謝っ!!
>>+24
おまwww<最初
あれだけ黒いRPしてたら誰だって人外を予想する!w
ちなみに友達はシャロを庇って凶弾に倒れたという脳内設定。
恋愛無>百合>>>ヘテロ
・・・。いや、いやいやいや。
恋愛無はダウト。超ダウト。
>>+29
設定深そうでしたものね。
色々掘り下げる時間があればまた違ってきたのでしょう。
時間無さそうなのかな?というのがあって初手吊りになってしまって申し訳なく...
そうか。
ならば行こう。こっちだ。
[ニーナの前を歩き、部屋へと案内する。
知られてはならない。
彼女が唯一身柄を保証されていたものだという事を。
そして]
―――もう、確実なる証は……立てられぬ、か。
[ネリーは帰ってこない。
ニーナを送り届けた後、
誰も居ない空間でぽつりとキャロルは呟いた。]
>>+32
私も戻ってきたら死んでて
(´゚Д゚`)え? ← こんなんなりました。
まぁRP村にはよくあるって事で。w
>>+31
えへ☆
私はあからさまに黒かったので、お嬢様みたいに一見白い人が人狼もありかなっと思って占ってみました☆☆☆
庇った設定でしたか、成る程。それでシャーロット様が凄く後悔してらしたのですね。ちょう納得。
ダウトって何ですかー!!
>>+36
占う理由になってないような気がするのは私だけ!?
てっきり一番身近な人間だったからだと思ったのにwww
そんで凶弾に倒れたのもシャロが外ほっつき歩いてたからという。
私は白さを目指してたんじゃなくて、
ビッチを目指してたのよ☆
ダウトはダウト、
百合村主催者がそんな事言っても信用なんてされますん!
[道中誰のものか発砲の痕跡もあり
既に闇に紛れた足取りは途絶えて]
…何処かね?
ネリーがオマエの敵なれば、
我は味方と思い姿を現せば良い。
姿が見えぬなれば、
先に情報を貰い受けるか。
オマエの思惑とは何かね?
[呟きと共に姿は闇に解ける]
>>+38
成る程……。そのパッチワークが凄いなぁと思う次第。
ラッセルさんは特殊な演出(複製体)が面白いなぁと思っていたのですよ。なかなか出来ないのです。
私は何も考えずに持ってきたのでネタが無くて...
>>+39
身近なのもあったんですけどねw
コーネさんとか殆どお会いしていないので描写が出来なかったりとか。ぅぅ、反省材料。
ビッチってなんですかー。
百合村は百合村www
それはそれww
>>+41
中身占いでされたらどうしようかと思った。w
自分も全員と絡めなかったのが残念で仕方が無い。
・・・第二段考えるか。w
ビッチって知らない?
この場合使い方は間違ってるけど最低な女を目指してた。
嘘だ!!!(AA略)<それはそれ
>>+42
うん、同じ場面に出てきたら
友達から恋愛に発展してた可能性ももも。
あ、これで愛憎劇の始まり?
>>+42
何故訛るwww
言ってることは黒いけど白を目指してました・。゚* (=´∇`=) *゚。・
>>+43
お話が深いですよねぇ皆様。
軍事関係のお話とか細かくて感心してました。
私軍事とかわかんなーい。キャラでもしらばっくれてたと思われ。
>>+44
中身は占わなくても透けてr
そうですね、私も全員と絡めなかったのは残念です。
第二弾も良さそうですね。時期が合えば参加しますよ。
ちょwwそれダメスwww<ビッチ
レナー。レナー。
[今度こそ堂々とリッターの部屋を探し回り
兵達の視線はあれど咎められる事は無いか]
是は…
アレの関係者か。
[飾る主を失い机に置かれた鈍く光る勲章
見詰め僅かに眼を細め静かに部屋を出る
向かう先、キャロルの部屋の扉を叩いた]
居るかね?
[言葉と共に返事を待たず扉を開ける]
流石に鉄砲玉だけあって姿は見当たらぬが、
面白いモノを見つけたので報告に来た。
本部と連絡が着くなれば、
鉄砲玉の少佐任命者を即刻拘束させろ。
【???】
ふふふ・・・・・・。やったぞ。あとは人狼と接触して亡命すれば。
ネリー。君のおかげだよ。はははははははははは……
[押し殺した高笑が、暗闇に消えていく。やがて笑みは散り、俯く小男の表情は、弛緩していた。]
……ははは、はは。
僕は、やったんだよな。今、まさに。この手で!
なのにどうして、嬉しくないんだ。
くそ、しっかりしろよ。
あんな女、ただの使用人で。なのに生意気な口をきくし。馴れ馴れしいし。やせっぽちで。手だって小さい。それに……。
くそうっ……
そろそろ私は失礼するのですー。
お墓でお二人と会えで良かったー。
スカーさんもっw
それでは*おやすみなさいませ*
【キャロルの自室】
居るよ。見てのとおりだ。
[返事を待たず入ってきた黒の男に視線を寄越す]
面白いものだと?
ほう。何を見つけた。
本部との連絡は可能だ。
さて、少佐殿と出会えれば動きようもあるのだが。
現状では我にオマエは救えぬよ。
ニーナは罪無き者と保障され、
我は現状で少尉殿を裏切る素振りを見せる訳にもいかぬ。
勿論、ルーサーを売る気はさらさら無い。
[淡々と紡ぐ言葉は独り言めいて]
少佐殿とコンタクトを取れそうかね?
若しあれの身柄も安全に確保するなれば、急がねばなるまい。
鉄砲玉の後ろ盾だ。
其処まではオマエも知っておるのかね?
[大貴族の名を上げて緩く首を傾け]
然しこの貴族様が敵国と繋がっていると言う情報は、
軍部にも流れて居なかろう。
因果なもので商売柄か相変わらず情報は集まる。
まさかこんな所で貴族様の名を見かけるとは思わなんだ。
ああ、知っている。
あの貴族だろう?
[名前に頷き――そして]
―――敵国と?
それは初耳だ。
確かなのだろうな、否。聞くまでも無いことか。
そうか、あの貴族様がな。
[言うと本部との連絡を取り始める。
時間は然程かからない。
程なく情報は本部へ伝わり速やかに対処が為されるだろう]
[早急なる情報の伝達と対応を眺め]
金や権力に目の眩んだ上層部の中に、
あの貴族様と懇意なる者も居る筈だ。
だからこそ我の元に其の情報があるし、
鉄砲玉は少佐として赴任出来た。
つまりある意味では…
[一拍の間を置き]
――オマエは国に売られたと言う事だ。
……そうだな。
[ふ、と笑む]
煙たがられていたのも事実、
上層部から疎まれていたのも事実。
体のいい厄介払いだったということ。
構うまいさ、
ならば尚生き残らねばならん。
[眼を細め机を叩く。]
情報感謝するよ、ジーン。
ありそうな話ではあるが、
相変わらず上層部は莫迦ばかりと言う事だ。
…オマエが生き残り下手に上層部を叩いても潰される。
[窓際に歩み寄り窓を細く開けて煙草に火をつける]
前々から言おうか迷っていたが、
良い機会だから情報の序にひとつ助言しよう。
[壁に寄りかかり紫煙ごしにキャロルを見詰め]
オマエには可愛げが足りぬ。
[冗談か本気か真顔で告げた]
莫迦か、ああ、莫迦ばっかりだ。
そうして芽は潰されていく。
クーデターでも起こしてやるか。
[嘯き煙草に火をつけるジーンを眼で追う]
……助言か?
私に助言とはどういう風の吹き回しだか。
[笑っていたが、
続いた言葉に一瞬呆気に取られる。]
……は?
[眼を瞬かせ、まじまじとジーンを見た。
相手は、真顔だった。]
起こすなら我もひとつ手伝うかね。
[くつりと喉の奥で低く笑い
呆気に取られる様子を眺め]
社会の作る正義や綺麗事を述べたところで、
人の心は誘惑に弱く直ぐに流されるばかり。
そんな相手に正しい事を突き付け糾弾すれば、
煙たがられ疎まれるのは当然だろう。
[煙草の燃える微かな音が零れる]
確かに其れがオマエの持ち味であり、
部下が信頼を寄せる一因でもあるのだが、
オマエは何事にも真正面から向かいすぎだ。
我が女なら莫迦共の相手などせず手玉に取る。
欲望に忠実な莫迦共を篭絡するも其の容姿なれば容易かろう。
実力ある女が疎まれるのは詮無い話、
莫迦な男共はオマエが怖いのだよ。
…連絡が、遅くなりました…失礼。
〔不意に回復する声。〕
はは…我が侭が板についてこられましたかね。
私も此れから少佐と接触を取りに出歩いたとて、構いませんのに。
ユージーン――少し、聞いて戴きたいのですが。
…
……貴官が少佐と交渉を持つ気がおありなら、
それまでの時間…私はスペンサー少尉と
交戦状態を維持する用意もしておきましょう。
今更嘘が得意になるわけでもないので、
貴官が私を売ってみせて下されば、
ある程度動きが取れるやも――
ということなのですがね。
否、この状況ではオマエも忙しかろう。
[気にするな、と続け]
必要あれば手綱を引け、
我は何時でも相棒の指示に従う心算だ。
[続く言葉に僅か間が空き]
…少佐殿の真意は掴めぬし難しいところだ。
オマエが少佐殿の保護を求めるのであれば、
我は少佐殿の説得と保護に当たろう。
でなければ予定通り少佐殿には眠って貰う。
今宵はシャーロットを調べに行ったと言う心算で居った。
我は余りオマエを売りたくは無いが、
其の作戦に於いて必要なれば、
明日にでも少佐殿の耳に届けよう。
それは頼もしい事――だが。
[矢張りさっきの言葉が
どうにもキャロルにとっては驚きだったようで]
正しい事を正しいという事に
何の躊躇いが要るか。私はそう思うのだがね。
権力者や上層部は得てして腐っている。
[紫煙、ふわりと舞う。]
……手玉にな、それも1つのやり方だろうが。
どうにも私はそういうのが苦手だ。
というか、それは褒めているのか。
それともからかっているのか。
お前が私の容姿について述べるなどと思わなかったぞ。
[所在なさげに髪の毛を片手で梳く。]
……可愛げなど考えた事もなかった。
[最早クーデターすら遠い様子に瞬き]
威嚇して怯えさせるより、手懐けて飼い馴らせと言っているだけだ。
泣き落とすなり弱音を吐くなりせめて莫迦な男にも花を持たせてやれ。
正しい事を正しいと声高に叫ぶだけでは、
クーデターが成功したとしても何れ潰されるぞ。
[続く言葉に緩く首を傾け]
オマエの容姿の話なぞ一銭の情報にも成らぬ周知の事実だ。
態々言う必要も無いし自覚していると思っていたのだが…
[蜂蜜色の髪が揺れるのに眼を細め]
成る程、可愛げも多少はあるのか。
[煙草を持つ手に隠れる口許は微か緩んだか]
【――軍本部――】
…此処も、引き払う準備が始まったのでしょうかね。
〔上官が探索指揮を取っている以上、各所との細かな
連携は此方の責務であった。踏まれるべき手続きは、
後々誰も追及を受けることのないように。〕
――4番から7番弾薬庫として使用している、工場跡。
此れ等を空にしておいて下さい。
ある程度夜陰に紛れて、併し村内の動向に
注視している者には…勘付ける程度に。
木箱や瓦礫等、ある程度の遮蔽物は残しておいて下さい。
作業完了後は、誰も近づくことのないようにお願いを致します。
〔輸送隊への無線連絡。少佐の行方は、まだ不明の侭。〕
――見つからないというのなら…
接触場所を作って差し上げるのが、よいのでしょうから。
飼い馴らせ、
手なずけろか。
成る程取り込むのも重要か……。
しかし、馬鹿な男は好かん。
得意分野ではないし、立ち回る途中で化けの皮が剥がれそうだ。そうは思わんか。
[首を傾ける。髪が揺れた]
容姿等見ればわかるが
さして気にもとめん。
私は私だ。
[ジーンの口元が緩んだように見えた。
不機嫌そうな、
困ったような、
常のキャロルからは到底想像できぬ表情が浮かぶ]
誰に可愛いげがあると言うか、
……この馬鹿者が。
[ふむ、と呟き煙草を灰皿に落とし]
確かにオマエなら途中で苛々して莫迦の尻を蹴り上げそうだ。
我も莫迦は好かぬが自分と同胞を護るための処世術だと思え。
忠実で優秀な部下まで被害が及ぶ事を考えれば、
愛想笑いのひとつやふたつ出来ように。
[ひとつ頷いてポケットに手を突っ込み]
オマエはオマエだ、其れは変わらぬ。
化粧のひとつもすれば其れこそ化けそうではあるが、
気に留めずとも容姿もまた変わるまい。
[珍しそうにキャロルの表情を見詰め瞬き
ふと微か柔らかな笑みを一瞬だけ浮かべ]
だから、オマエだ。
キャロル・スペンサー少尉殿。
そうして居る様は可愛げがあると思うがね?
…お聞きの通りです。この程度がせいぜい、と。
〔立ち寄った本部での業務を終える為、
書類を纏めつつ〕
手綱であれば、…では我が侭を。
…少佐は保護したいと考えています。
接触時はご一緒することでありましょう。
…単に、直に彼の真意へ触れてみたくなったのでね。
貴官が私を告発してみせることも、
…また本気で売られることも覚悟の上ですので。
〔土壇場で目を出す遊び癖。声音は僅か愉しげか〕
貴官と私、双方が揃っての帰還であれば
少佐の行動が個人的反乱だったとしても
亡命申請を通すだけの自信はありますし。
[顎に手をやり考える]
処世術か、
部下のためならある程度は我慢がきくかな。
想像するだに気味が悪いが。
化粧もそうだが。
女は化けるものだと言うがね。
[己のどんな姿を思い浮かべたか苦笑した]
………
こういう時にばかり名前を呼ぶか、ジーン。
[口元を手で覆い視線を反らした。
照れたように見える。]
馬鹿者が。からかうな。
[目線だけ今一度ジーンへ向け]
相変わらず仕事が早く有能だな。
[お疲れさん、と続け一拍の間]
判った、オマエがそう言うのならば従おう。
接触時に同行するのも構わぬが、
保護して以降の少佐殿の世話はオマエが請け負え。
我はあの鉄砲玉の面倒なぞ見切れぬ。
[愉しげな声音に小さく息を吐き]
我が本気でオマエを売ったら、
下手したらオマエは明日目覚められぬよ。
ニーナも少尉殿も我を信用した上に、
少佐殿に裏切られたら如何する心算かね?
[思案の末に苦笑する様子を黙し見守り]
化粧もドレスも似合うとは思うが、
オマエが好まぬなら其処までは勧めぬよ。
莫迦共には勿体無い話だろうしな。
[口許を覆い照れているらしいのに瞬き]
昨夜も呼んだ筈だが気に入らぬかね?
それにしても助言するまでも無かった様だ。
[視線だけが戻る様は流し目にも似て見え
蒼の視線を受け止め黒の眸は僅か細まる]
別段にからかう心算では無かったのだが、
結果的にそうなってしまったか。
珍しいものが見れたので我としては満足だ。
[片口端を吊り上げる]
…痛み入ります。
其方もお疲れさま。
〔我が侭を聞き入れてくれる様子へ、
本部から退出しながら目元を和らげる〕
有難う。彼の件は、ええ…承りましたよ。
緘口令は敷きましたが、スペンサー少尉のお耳に
入れる者もありましょうから、時間との戦いですね。
〔仮宿舎までの道程は数分。
彼の吐息は此方の耳を擽る心地もして〕
は、は。…下手したら、ではなくおしまいですよ。
最善をはかるのへは、何処かで勝負に出るべきでしょう。
[労いの言葉に幾らか思案して]
如何やら我は少尉殿をからかって遊んでいただけの様だ。
我としては至極真面目に助言した心算だったのだがね。
〔続く言葉に微か力が篭る〕
何を最善とするのか我には判らぬよ。
安全に事を運ぶならば少佐殿は切るべきだろう。
我はオマエにこそ生きて貰いたいのだがね?
[ゆるりと瞬き]
折り合いがつかぬならば譲ろう。
其の上で我の望む道を拓けば良い。
オマエを眠らせてなどやるものか。
さて、是以上に莫迦だ莫迦だと怒られる前に退散しよう。
鉄砲玉の捜索は明日中には必ずや終える。
[気配は一瞬だけ緊張感を孕むも
直ぐに何時も通りの静寂を纏う]
おやすみ、キャロル。
[コートの裾を翻し*部屋を出た*]
…おや、…口八丁も無自覚だと
性質がよくないものですね。
〔聴こえてきていた会話には、特にコメントは
していなかったが微笑ましく感じていて〕
今宵は、貴官を失わずに済みました。
――恩義を感じておりますので。
〔矢張り此方の判断が常軌を逸するのは、
二重生活を選んだときと同じく――至極素朴な理由で〕
…ユージーン。…
……では、此方からも半分譲ります。
少佐の行動理由をお伺いした上で、お救いするに当らない場合は
――その場でお倒れ戴くことを、約束致しましょう。
…そろそろ着きますか?…
…然様で。
もう、他の方々は…いらっしゃらないのですからね。
〔ふっと苦しげな息をついた。
シャーロットがネリーを悼む為の時間を置いたのは、
甘いのかもしれないが――せめてもの手向け。〕
貴官のほうが、お二人には縁近い。
此処ばかりは、お任せ致します。
牧師 ルーサーは、隠し子 リッタ を投票先に選びました。
実際問題アレには幾らか可愛げが必要だと思うが。
女らしく成れと押し倒した訳でもあるまいに、
我は性質が悪いのかね?
[暫し先程の会話を思い返し首を傾げ]
恩義を感じるも何も、否。
そうか――有難う。
オマエにそう言って貰えるならば、
足掻いて生き延びた甲斐があったと言うものだ。
〔名を呼ばれるのに指先は微かに動く〕
引かれた手綱を無理に引き返して悪いが、
そうして呉れると我としては助かる。
少佐殿の判断はオマエに委ねよう。
[問われる頃には相棒の部屋の前で足音が止まる]
着いたようだ。
…そうだな。
〔指先には珍しく微か躊躇う気配か
振り払う様にそっと撫ぜて呉れる〕
オマエが望むなら我が出向こう。
近しい者の眠りに着く時こそ、
自分の手でなくて良いのかね?
…個々人で形は違えど、女性方々は…
身体を預けて退かれるよりも、
心を預けて退かれたほうが
堪えるものなのではないかと。
〔控えめに意見しつつも、口元へ
指の付け根を当てて半端な咳払いをした。
此方が素直に口にした心情に、彼も同じく
応えてくれるのへ暫し瞼を閉じて聴き。
やがて近づく足音が聞こえ出すと、ソファを立って
扉を開き――彼を迎える〕
――お帰りなさい…ユージーン。
〔部屋へと相棒を通しながら、その肩を軽く掴む。
引き寄せる態で、軽く額をぶつけようとするようで〕
……生きていてくれてほんとうに、よかった…
……然様で。
なればこそ判ることもあります。
――もし選択権があるとするならですが――
少尉は私よりも、貴官の手に
かかることを望まれるでありましょう。
………成る程。
別段に口説いた心算では無かったのだが、
幾らか反省しておこう。
ニーナに関しても似た様な事だったのだろうかね?
[扉を眺め緩く首を傾けるも半端な咳払いに些か渋い顔
室内で人の動く気配に瞬き扉が開く頃には何時も通り]
………。
[かけられた言葉にきょとりと無防備な表情を晒し
引き寄せられる肩にポケットから腕は抜け落ちる
ころりと転がり落ちる髑髏すら眼に入らない様で]
――ただいま、ルーサー。
[相棒の腕に軽く手を沿え微か俯けば額が合わさるか]
「我を眠らせるならばオマエの手で」と、
我はアレにそう言ったか。
[キャロルにかけた言葉を思い返す]
長くアレを見てきたオマエが言うのならば、
或いはアレも似た様な事を考えるのやも知らぬ。
其れに我もアレには思うところも多い。
有難う、ルーサー。
少尉殿は我の手で眠らせよう。
ルーサーは温かいな。
[合わさる額と触れた腕に体温に
眩暈にも似た感覚に襲われるか]
嗚呼――…
我は生きておるのか。
墓守 ユージーンは、見習い看護婦 ニーナ を投票先に選びました。
墓守 ユージーンは、踊り子 キャロル を能力(襲う)の対象に選びました。
……。詫びてはなりませんよ。
〔危惧する地雷が踏まれないうちに告げるのが、
ニーナのことに関しても肯定する代りかで。
――扉は背後で、立付け良く閉まった。〕
……
…
如何――
〔彼の面持ちに、如何しました、と尋ねかけはしたものの
ふと解ったような気もして言葉を留める。
そこそこに柔らかい絨毯は、髑髏を傷つけることなく受け止めて〕
…よかった。…
〔もう一度呟いて、僅かに彼の重苦しくも見える前髪を混ぜる。
ぐ、と一度生宿るその身体を抱き締めて解放し〕
…ええ、聞こえましたね。
あれは少々妬けました。
〔此処へ来て、此方はまだ彼の得物を見ていない。
牙を交してもみたいのだと、そういった意味だったかもしれず――
徐に屈んで、丁重に髑髏を拾い上げると、失礼、と
声をかけてからユージーンの手に戻す〕
なに…漸く、借りを返せることでありました。
任務に際しては任せ譲り合うだけでなく、
互いに議論も説得も経てきた我々でありますので
――礼は不要かと。
…さて、流石に人員が減った分
物資がだぶついてきましたので
今宵は若干豪勢でありますよ。…
〔持成す用意に踵を返しつつ、彼へとソファを勧めて。
語り合うことも黙することも愉しくあるひとときを
持てることに、今宵も*感謝するであろうと*〕
…そうだな。
[幾らかは納得いったのか
幾許か神妙に答える声に
扉の閉まる音が重なるか]
嗚呼――…
[混ざる長い前髪に微か口許は震えて
零れたのは先程まで興味の無かった
自己の生を感謝する様な響きの溜息]
生きていて良かった。
[抱き締められる間も半ば呆然と立ち
離れる相棒に重力に従い腕が下りる
漸く顔を上げ相棒を真っ直ぐ見詰め]
有難う、ルーサー。
オマエに頼むのは流石に酷かと思って遠慮したのだがね。
[どうせ眠るなら柔らかい胸に抱かれよう等と
意外と単純で邪な考えの末だった事は告げず
手の中に戻される髑髏へと視線を落とし瞬く]
オマエはそう言うけれど是は、我にとっては大きな借りだ。
随分と前からオマエに貸しは無いが、今回は甘えさせて貰うとしよう。
[如何返したものかと思案しながらポケットに髑髏を突っ込み
促されるのにソファに落ち着いて準備を始める相棒を眺める]
理由が理由なれば素直に喜んで良いのかも判らぬが、
折角の物資だし有難く相伴に預かろう。
そう言えば手土産があったのだった。
安酒だが、我の気に入っているものだ。
[胸ポケットからスキットルを出して机に置き
幾らか豪華な宴席は密やかに*執り行われる*]
さて、私の脅威のメカニズムを少しだけ教えよう。
まずスカウトに村の内部を探って貰います。
そして、人狼に狙われそうな人間をピックアップ。
ここで用意するのがスナイパーとスポッターのペア。
ピックアップした人間の周囲を狙えるように準備させておき。
人狼らしき陰を確認したら迷わず狙撃にて妨害を図ります。
前回はネリーの付近を見張らせていたら人影を発見、見事狙撃に成功っと。
つまり、初日の暗殺ミスは俺の作戦勝ちだって事さ。
[ソファに深く身を沈め俯いて黙り若し相棒が声をかけても反応無く
狼はどれ程に警戒心を解いたのか心地良い穏やかな沈黙に束の間は
意識を手放し微睡んでいた様子で差し込む日差しに顔をあげ瞬いて]
………。
[どんな遣り取りをしたか暫くすれば挨拶と礼ともつかぬ言葉を残し
去り際に相棒へ伸ばした指は微か掠める程度に其の頬に触れて離れ
其処に温もりのあるのを確かめる様に頬に触れた指先をじっと眺め]
気のせいではないようだ。
[呟きは何に対してなのか微か穏やかな笑みを口許に乗せ相棒を見て]
では後程、今宵は忙しくなろう。
[コートの裾を翻し部屋を出る背中は何時もより更に静かやも知れず]
― 教会周辺 ―
[煙草を咥えて教会を見上げる]
此処に機密が眠っているとは言っていたが、
人目も多いしよもや忍んでは居るまい。
[煙たそうに僅か眼を細め]
アレが真に我を人狼と目しておるなれば、
近いうちに接触は出来よう。
[少し歩けば見えて来る共同墓地]
………。
此処に眠る誰も、もう目覚めぬのだな。
オマエも二度と、目覚めぬのだな。
[ポケットより取り出した髑髏の額に俯き加減に額を合わせ]
此処に居るのに――…
【――教会――】
――主は、常に我等を見守り給う。
既に与えた恵みとは、
一体何に費やされるものなのか、と。
〔背後から胸、心の臓を抉って飛び出した先端。人狼の牙。〕
善悪の秤を置いて、好悪の秤を手に取っている。
…私は、正しい者ではないのです。
〔声はかけず、否も言わせなかった。
気配を絶った侭、彼女の背後から貫いた。
ネリーの棺の傍へ寄りそうシャーロットは、
村の誰もが愛した、高潔な蒼い目を見開いた侭
――事切れている〕
〔昨夜も今も、彼女が警戒していなかった筈はない。
愛した相手を守りたかったのだろう。
殺した相手に一矢報いたかったのだろう。
せめて面罵して、思いのたけをぶつけたかったろう。
…併し、突如背後から彼女に死の牙を立てたのは
ネリーの直接の仇ですらない、此方だったのだ〕
――弁解の余地も…あろう筈がないのです。
〔此方が、彼女の心をこれ以上憎しみに募らせたくなかった。
言葉を交さなかった単純な理由。それも語られることはない。
――生きていてくれてほんとうによかった、と
――生きていて良かった、と
今朝方相棒と此方が交した言葉は、本当は
彼女等のものであったかも*しれないのに*〕
【――教会――】
――主は、常に我等を見守り給う。
〔整然と飾られた祭壇。花は今や踏み入る者のない、
地雷原の外れで摘んできた白い華。捧げられる祈り。〕
彼女等が死してよい理由など、
…何処にもありはしないというの…に。
……託してくれたコーニィに、…合わせる顔がありません。
たった…たったひとり、
死から遠ざけ続けることもできないとは――
〔低い声音が床へ落ちる。感情を押し殺しているのではない。
其れが男の最大の揺れであるのだ。
――祭壇の前、華で屍を埋ずめた棺はふたつ――
呟きの主は、やがて教会を*後にする*〕
オマエは温かい、
オマエは冷たい、
オマエは――…
[相棒の後姿に何を想うか]
――是が死かね?
[手の中の髑髏へと視線を落とし
緩く首を傾け眼窩を覗き込んだ]
[通信機から聴こえる相棒の声に
どんな想いを感じ取っただろう]
………。
[黙し口を開く事無くゆっくりと瞼を下ろして
労いの言葉をかけたのは*暫く経ってから*]
片腕を失いお払い箱とされた時、
眠るオマエと共に眠ろうかと思った。
けれど我が隻腕と成ろうとも、
我の力を欲した者達も居た。
どこの軍も所詮は腐った連中が蔓延って、
金の亡者共と結託して悪戯に民を眠らせる。
知っていた事とは言え些かうんざりした。
所詮は我一人では社会には敵わぬ。
顔を持たぬ集合体こそが敵なれば、
社会自体を作り変える他無い。
徹底的に片側を壊せば、
当面は喧嘩しようもあるまい。
万人を救い平和を求める様な綺麗事を、
どれだけ叫んだところで社会は動かぬ。
なれば壊すのみ。
残された者達は破壊の後に訪れる静寂の中で、
今ほど悪戯に蹂躙される事はあるまい。
【巡回の途中】
[愛用の銃を手に、紅の外套と金の髪を翻す。
少佐を此処へと送りこんだ貴族は拘束されたと言う報せが入った。
さてそれも何処まで真実やら。
―――クーデターでも起こすか。
昨夜の会話を思い出し己の手を見た。]
随分いい様にからかわれた気もするが、
[誰に言うでなく呟く]
ふ、悪くない。
[多分、女は微笑んでいた。]
【――回想・仮宿舎の自室――】
〔いつも藪睨みに似て――悪気のない評価だが――
此方を見上げてくるユージーンが、ひたと
正面から視線をくれる。あまり長く続かない
其れかもしれなかったが、快く感謝を容れて〕
さて、酷でしょうが…
その場になれば私の薄情が芽を出して、
昂揚を憶えていたかもしれません。
〔物資云々については軽口めかしたそれ以上を
語らないものの、持て余す感慨と共に其れを
彼と分け合いたく考えている様子だった〕
〔回し呑みに傾ける酒は、彼が好むという其れで。
北よりの移民が血を継ぐ此方は、その強さに
大いに喜んだのかもしれない。
――そして、どちらからともなく訪れる沈黙の間、
此方は卓へ酒のみを残して丁寧に片づける。
明け空の曖昧に陰影深くする、相棒の面差しを
長く見詰めた後…名と何事かとを不明瞭に囁いたようだった〕
…
…ユージーン。…
……――、…―――。…
〔彼は微睡の淵に、足首を浸していたか否か。
望めば総て終わった後にでも、其れを思い出すことも
あるのではと憶え〕
[追い詰める包囲網を作る。
逃がさぬように、逃がさぬように。
カルヴィネン准尉が用意した密会の舞台。
そこに現れる筈の裏切り者を追い詰める為に。]
オルステッド、そちらはどうだ。
……現れんか。
引き続き監視を行え。
[踊らされているだけだとしても、
最期まで踊り続ければいい。]
……上層部が?
ハ、腐った豚どもに用はない。
我々は我々の使命を果たす。
[息を潜め、狩は続く。]
[指揮を執るキャロルの背後に急にすと気配が寄り]
勇ましい事だな。
[何食わぬ顔で傍らに並び緩く首を傾け顔を覗いて]
アレが我を人狼と目して居れば接触は出来よう、
未だ情報を隠し持っているやも知らぬし出来る限り引き出す心算だ。
間違っても現れた瞬間に一斉射撃命令なぞ出さんで呉れ。
我も一緒に蜂の巣は勘弁願いたいところだ。
[接触場所となるであろう倉庫へと視線を移し見据え]
上層部の莫迦共はこんな折も高みの見物か。
[張り詰めた緊張感の中でやる気無く呟く声は小さい]
…
…ユージーン。…
〔顰める声は通信を介さず〕
……それでも狼の侭で居てくれて、…有難う。
〔此度の采配する、計算高い司令。
扱い辛いこの相棒の牙を抜くことが、
自分に求められていたのかもしれない
――そう思い始めていた。
併し、彼は彼の侭に和らいでいる。
囁きは安堵と共に、背中合わせの狼へと感謝を伝えた〕
…然様、軍曹が人狼であると目されているので
ありましたらば――彼の言う通り私や少尉殿は
慎重な程に身を潜めているのが良いのでしょう。
〔輸送用の木箱やら、パレットに積んだ
処理前の瓦礫やらで見通しの悪い工場内。
昇りはじめの月明りが、程好く人目を忍ぶ其処へ
既に待機中の此方も、無線越しにか二人へと
語りかけた〕
少尉殿、軍曹…
…緊張感を悟られては、台無しであります。
他愛無く時を待つのも、宜しかろうかと。
――今宵ニーナさんは、安全な場所へお出でなのでしょうか?
ジーンか。
[耳慣れた声の主の名を呼ぶ。
黒い気配がゆらりとゆれた]
ふ、どうだろうな。
目しておらねばあのような行動にはでまい。
[目を細めてジーンを横目で見る]
そこまで阿呆ではないさ。
私の部下の腕を甘く見てもらっては困る。
無論、私もだが。安心するがいい。
[不敵に笑む。
真実は判らなかったが今やこれが裏切り者を捕らえる確実な方法だった]
いつものことさ。
[やる気ない声に、諦観滲んだ声が答えた。]
…矢張りスペンサー少尉も、お出ででしたね。
〔彼女の傍に居るのであろう相手へと、通信を開き〕
少佐が現れましたなら、軍を欺くためとでも含めて
話す前に拘束してしまうのも一手でありましょうかね。
そうだな、気楽に客人を迎えるとしよう。
[無線機から聴こえる声に看護婦の顔を思い出し]
ニーナの身柄に関しては軍に預けた侭だが、
宿舎の部屋に居るのであれば危険は無かろう。
とは言え是だけ人員を割けばあちらも今は手薄か。
[倉庫に向いた侭に視線だけキャロルを見て]
オマエもオマエの部下の腕も疑っては居らぬよ。
[視線はまた倉庫へ戻り]
思ったよりはオマエも冷静な様で、
安心しだところだ。
[是から現れる少佐に対してか上層部に対してか]
さて、如何するかね。
判り切っていた事だが面倒な展開だ。
[数拍思案の後に]
我は少佐殿を撃とう。
我の腕なれば外すとは思われまい。
遺体の回収にはオマエが来ると良い。
其処で少佐殿を保護して身を隠せぬかね?
無論、少佐殿の回答如何に依っては、
本気で撃たせて貰うが。
…は。此度は独断を致しまして。
〔形ばかり恐縮をしてみせたところで、
キャロルからの提案に暫し瞬き〕
…――少尉の独唱をこそ、期待するものであります。
ならば、安堵致しました。
貴小隊付きではないものの、私も貴女の部下ですので
当てにしていて戴けると光栄ですよ。
>>+54
クインジーさんが守護者だったんですね。
ということはやっぱり地上にいる人達のほとんどが人外・・・
アッー!
[二人の遣り取りを聞き緩く首を傾け]
さて、少尉殿が歌うは、
子守唄か鎮魂歌か。
[ポケットから出した手をキャロルに差し出し]
そろそろ民間人にも銃を貸して貰えるかね?
我はオマエの歌う間に紅い花でも咲かせよう。
…酌み交わしつつというわけには、参りませんがね。
軍曹の酒は良いらしいとは、
スペンサー小隊下士官からの噂でありますが。
〔ざざ、と僅かにノイズが入るのは身動ぎか〕
さて、有無を言わせず制圧なのですね。
――…
〔ジーンがキャロルに銃の支給を求める様子へと、
彼女は如何するのかと言いたげな沈黙を置き〕
我に集られても酒はもうこの女の処だ、
飲みたければ少尉殿に強請れ。
尤も、未だあるのかは疑問だがね。
[ノイズに瞬き空の手を握って開く]
心配せずとも行き成り発砲したりはせぬよ。
人手不足が深刻だな。
が、手薄かどうかは別だ。
ニーナは守るさ。
お前も心配だろう?
[ふふ、と小さく笑う]
安心したか、そいつは重畳。
頭に血を昇らせたままでは
赤を見た牛とかわらんからな。
…まあ、遮蔽物を入れた侭に
しておいて正解ではありました。
〔相手方よりの提案に、同意の頷きを馳せ〕
では、其のように。
此方の"爪牙"は右腕から胸下辺りまで
巻いておりますので、万が一少佐若しくは少尉から
被弾しても生存確率は低くありません…と
一応お伝えしておきます。
全くもって本当に有能な相棒だ。
結局のところ今回の作戦に於いて、
我は殆ど何もしていないな。
[働いていないのを気にした様子も無く淡々と呟き]
事が巧く運べばオマエを狙われるより先に、
少尉殿は我が受け持てよう。
散々に我が侭に付き合ったのだし、
勝手に眠ったら赦さぬ。
眠るという意味ではどちらも変わらんさ。
優しくはない子守歌になるがな。
[ジーンが銃を求めた。
キャロルは蒼い目を細め]
……よかろう。
但し、おかしな真似をすれば撃つ。
[黒金の拳銃を懐より取り出し、
同じく黒を纏う男に差し出した]
…おや、噂の蔵酒はいきなり
底をついているのですか。
大した呑み上げっぷりを拝見したくありました。
〔ノイズが自分でも気になったのか、無線の位置を直す。
面々と言葉を交す間に、辺りを警戒すると共に
異物の混入等ないものか、装備の点検を確実にして〕
流石に佐官クラスの尋問となると、
専門の此方も慎重になるのですよ。
上の意向によっては、軍事裁判で
引っくり返されることもありますので。
其れは何よりだ。
[キャロルが小さく笑む気配に
首を傾げ顔を覗いて眼を細め]
我とて無駄な血を流すは好まぬが、
他意を感じるが気のせいかね?
[細まる蒼に益々眸を細め]
言われずとも判っておる。
我に銃口を向ける暇があれば、
優しくない子守唄でも歌っておけ。
[黒金の拳銃を受け取って
手の中の重みを確かめる]
…恐縮です。
――ふむ、…
〔キャロルが傍らのジーンに銃を渡すらしい
気配を知って、少し思案するも異論は唱えずに置き〕
…高さの単位は、何オンスグラスに
何杯でありましょうか、少尉。
〔珍しく語尾に笑みが混じった。
彼女の言葉に、無線の向こうで重く頷き…〕
有難う、御座います。…
此処のところ我も毎夜晩酌をしておったからな。
次にまともな酒が飲めるのは何時になる事やら。
[無造作に拳銃をベルトに挿すとコートに隠れる]
身柄を拘束するに留めれば、
十中八九裁判で引っ繰り返るな。
情報さえ引き出せばアレは此処で始末するべきだろう。
如何するかね?
[問うと言うより寧ろ射殺の許可を求め
キャロルへと静かな視線を投げかける]
…さんざん揺れっぱなしの振り子のような
私でありますので…そんな評価を戴けるのも
貴官がいらしたからこそですよ。
…アーヴァイン少佐を引き受けて下さったでしょう。
あの晩、此方は動けませんでしたし。
〔キャロルとの遣り取りに、苦手な嘘が混じるのへ
消耗を感じてか大きく息をつく。
装備に盗聴器の類などないものか、念のため事前に
確認もしていたようで〕
…はは、脅されましたね。
了解…互いが互いの背を受け持つことと。
少尉の"捕食"はお任せしましたよ。
[無線から聴こえるルーサーの声に、
くくと含み笑い]
心配せずとも未だ残っているさ。
美味い酒は味わうものだ。
今度酌み交わすかい?
[問いかけ。
続いた、彼にしては珍しい冗談に
笑いを零す]
それはもう、浴びるほどに。
[無線の向こうの重い気配。
笑いを止めて頷いた]
確かにゆらゆらと良く揺れて居たかも知れぬが、
其れでもオマエの優秀なのに変わりはあるまい。
少しでもオマエの助けに成れたのなら我は其れを誇りに思う。
[息吐く気配の聴こえるのに瞬き]
無事に本作戦を終えたらまた酒でも飲もう。
秘蔵酒は無くとも安酒なら未だ幾らでもある。
勿論、今朝方の話通り。
少尉殿の捕食は我の役目。
ニーナの名は我の意思として兵に伝えてある。
とは言え無実の者を少尉殿の部下が手にかける筈もなかろう。
後で出向いて其方も捕食する事になるやも知らぬ。
牧師 ルーサーは、見習い看護婦 ニーナ を投票先に選びました。
[嘯く様子に暫しキャロルを見詰め小さく息を吐き]
…酷い誤解だな。
[静かに呟き肩を竦めるのに空の袖が微かに揺れる
――射殺せよ。
蒼の眼差しを真っ直ぐに受け止め静かな黒は瞬く]
オマエらしい判断だ。
[確かめる様にかコートの上から拳銃に触れた]
……紛れる酒であったのなら、幸いですよ。
紛らわすものもないのかもしれませんがね、貴官であれば…
――とは言え、アルコール浸けでいらっしゃるのなら
照準の点検程度はお勧め致しますけども。
〔ジーンとの酒にまつわる戯事の裡に、ふと常の世話焼きも挟むか。
若き少佐であった者の処遇については、キャロルの判断が
下されるのをひと呼吸待ってから、唇を引き結んで頷く〕
了解。現場の判断ということで…。
一件さえ片付けば咎め立てもされぬでありましょう。
…そうだな。
[何に対しての返答なのか]
其れでも我にとっては、
穏やかな良いひと時であった。
[コートの上から触れる硬い金属の感触]
心配されずともしくじったりはせぬよ、
幾ら離れて居ようとも手に馴染むのだから皮肉な話だ。
[キャロルの声にまたひとつ息を吐き]
確かにオマエが何を如何考えるも自由だが、
ニーナと同じくオマエの身も案じていると添えておこう。
[続く言葉に無言の侭に頷き]
さて、そろそろ行くか。
…はは、呆れさせてしまっていたでしょうね。
では…先日の勧めに従って、貴官に誇りを
齎せたことへ胸を張っておくことと致します。
〔此方も消耗してはいるものの、作戦に
耐えられないほどではない。…ふと、胸に
手を当てて〕
…おや、そう言えばスキットルをお預かり
した侭でありました…
景気付けが入用であれば、今のうちに
其方へ放りましょうかね。
〔抜かりなく互いの意志も確認すれば、
静まり返る工場内も幾分月明りに明るくと見え…〕
呆れて等は居らぬよ、
狼は人と過ごして楽しんで居るだけさ。
オマエは胸を張るくらいで丁度良い。
[スキットルの話を出され瞬き]
銃の点検は促す割りに景気づけかね?
投げられれば少尉殿に気づかれよう、
道中に立ち寄らせて貰うとしよう。
[微か声は柔らかだったかも知らず]
ここまで軍内部が腐ってやがったとはな…。
俺もさっさと見切りをつけて正解だったのかも知れんな。
もう、俺の知っている軍とは違う物になっているのか…。
[部屋の中で目が覚めて。
部屋の中で食事を取り。
部屋の中で外を見やり。
部屋の中で何を思うか]
…
[部屋の真ん中に位置する椅子。
其処に座る看護婦の姿は些か人間じみていた]
…
[その瞳は伏せられ、膝の上の手は服を握る。
何かを待つ様に。また、何かに耐える様に]
皮肉であろうと我は己が必要と思えば武器を取る。
何時までも莫迦共の好きにはさせぬさ。
[消えて現れる蒼を覗き]
…礼には及ばぬよ。
[通信機から聴こえるルーサーの声
放られたスキットルを確りと掴む]
酔ってしくじったらオマエの責とさせて貰おうかね?
[くつりと喉の奥で低く笑い蓋を開け
中身を一口呷ってキャロルに手渡し
無言の侭に倉庫へと向かい歩き出す]
そう、それでこそお前だ。
相棒だろう、ジーン。
[笑う。
渡されたスキットルを手に取り、
同じように一口呷り、ぺろりと唇を舐めた。
息を潜める。]
…此れは…土壇場でえらい失策を
やらかしてしまいましたかね。
〔少佐の姿が見える前にと気が急いたか、
彼の手へ渡ってしまう其れ。
併し隠すでもなくキャロルへも回し呑みさせる
彼の落ち着き振りに、流石ですねと謝す片手を上げた〕
…ええ、染み入ったなら…
続きの杯を重ねましょう。
[キャロルの声に正面を見据えた侭に瞬く]
ほんの少し違えば、
確かにオマエは本当に相棒だったかも知らぬ。
嘘を紡がずとも誤解も解かず、
人の心まで踏み躙る我を赦せとは言わぬよ。
其れでもキャロル、
我は我が侭を押し通す。
オマエを蹂躙した莫迦共は、
我がきっと始末をつけよう。
丁度酒の話をしていたところだし、
オマエが疑われる事はあるまい。
[上げた手の侭に横目で相棒を見て
倉庫に向かう面は微か口許を緩め]
そうだな。
先ずは少佐殿の説得だ。
我は交渉を得意とせぬが、
何と言ったものかね?
[ニーナが顔を出した廊下には、ガムを噛んでいる小男の姿。
軽薄な顔をのリッターが、ニーナに押しつけたのは、冷たい拳銃の先だった。]
やあ。いい晩だね。
パーティーに誘いに来たんだ。来て欲しい。
…少尉にも、喜んで戴けましたようで。
やれやれ、助かりました。
〔夜陰に混じる月明りの帯を彼が横切る際は、
目配せを交したようで〕
然様…
要求は、と問えば自ずとなされるでありましょう。
それからでしょうね。
…
[無機質な瞳が男を映せば、微かに髪を揺らし]
よく見回りに見つかりませんでしたね。
[その表情は動かぬまま]
…良いでしょう。
最も、パーティーに誘うのに"冷たい手先"を使うとは知りませんでしたが。
【軍本部・弾薬庫】
……ここかな。
ユージーン、居るかい?
元軍人で、善良な市民で、けれど今は、暗殺部隊「人狼」のエージェント。ユージーン殿?
[薄暗がりに、呼びかけの声だけが響く。かつ、かつ、とコンクリートを打つ足音はしかし、一人のものではないような……?]
然し我は色々と思わぬところで酷い男に成り下がったものだな。
[緊張感の中に其れは気の抜ける様なぼやきかも知れず]
成る程、先ずは話を聞くところから始めるか。
それにしても少佐殿の到着が予想より遅いな、
是以上に問題を起こさないで呉れると良いが。
[気配にゆるりと振り返り倉庫に現れるリッタと傍らのニーナを見て
纏う静寂は動く事無く一切の動揺も現れずにリッタを見据えるのみ]
そう騒がずとも我なら此処に居るよ。
そんな風に力無い者を無理矢理に従わせ、
其処までしてオマエは何を求めるのかね?
それに、居るんだろう?
スペンサー少尉!カルヴィネン准尉!
……ふん。だんまりならいいさ。僕の邪魔をしなければそれでいい。
君たちは罠を張っていたつもりだろうが、お手元が暗かったんじゃないのかな?
かわいそうな看護婦の身柄が心配なら、テーブル・マナーを弁えてもらうよ。
くっくっく……
…と、言うか…
貴官の、其方方面でのご活躍がなければ
事はここまで為っていないように思うのですが。
〔先刻、働いていないと口にした彼自身の台詞を
思い起こして、嫌めなフォローをした〕
刻満ちる間際まで、判断については対応致します。
…ええ、そう願いましょう…と言いたいところでしたが。
――然様で、ニーナさんを…
やれ…
[周囲に対する威嚇を見守り幾許か思案の後]
オマエが本当に我の味方なれば、
其の身の保護を約束しよう。
けれど身の証としてオマエの意思を我に託せ。
[真意の見えぬ淡々とした何時もの口調で告げ]
出来ぬなればこの話は白紙だ。
[ほんの一瞬だけニーナへと視線を遣り]
災難だったな、ニーナ。
直ぐ終わらせる。
…ええ。
災難、でしょうね。
[ジーンに声をかけられれば淡々と返す]
…"お気になさらずに"。
[…至っていつもの様に。
その瞳は虚空を捉える]
…確かに人心を操るも策略とは思うが、
我が思い描くは精々大手を振って歩けば疑われぬと言うくらいのものだ。
まさかこんな事になろうとは我も思っては居らなんだ。
[手にかける事は兎も角も其方の方は些か心が痛むのかも知れない]
少佐殿の判断如何に依っては此処でニーナを撃とう。
多少筋書きは変わるが、
オマエは即刻少佐殿を保護出来るよう準備しておけ。
我は少佐殿は捨て置き少尉殿の対応に当たろう。
意志を託せ……か。
もちろんだとも。この銃はただ、貴国の望むままに。
貴国の求める者を守り、貴国の厭う敵を討つ。故に今は、なにも問わずにいましょう。
……これで、宜しいか?
>>105
[目の前の男の言葉に軽く瞳を見開き…また戻す]
…そう、ですか…
いえ、申し訳ございません…
[その声は意外そうに…
頭を下げようとするも、微かに揺らす程度に抑えられ]
…
[その視線は僅かに下がった]
…其処は意見の一致するところでありますね。
ふむ、…貴官はまだお若くておられるので詮無い…
〔弔いの杯で堪忍して戴くとしましょう、等と呟いて〕
…ええ。其のお命は、彼自身が握っていらっしゃる。
少なくとも、保護は既に少々手荒になることが
決定済みであるのですがね。
〔そして、彼の口にする少佐への尋ねへ耳を傾けて〕
ん?
意外そうだね。僕の騎士位はなんだ?という顔をしているね。
単に血のつながり、という意味では、そりゃあの男、ぼくの父かもしれないが……。
はっ。機会があれば撃ち殺していたものを。
幼い僕が、あいつに出会ったのは……。
あれからもう、10年にもなるのかな。
あいつの馬車は金でできていて、僕の靴は底が抜けていた。
僕はあいつの馬車に手を触れて、警備に打ち倒されたっけ。
……懐かしかったんだよ。物心ついたころからずっと、肌身離さず持っていた、この紋章が。
[ちゃり。ポケットから取り出したくすんだ首飾りは、豪華な紋章だった。]
………。
[思い返せば女性関係で不自由は無かったのかも知れない
緊迫する周囲の気配を他所に内心ではこっそりと凹んだ]
弔いの酒と共に、
莫迦共の始末もさせて貰うさ。
ルーサー、
我は少佐殿の回答如何に依っては、
撃つ相手を変更するやも知らん。
我は是以上に莫迦共をのさばらせる気は無い。
[最後の一言は酷く冷淡な声だった]
悲しみは量れない。
天秤はどちらにも傾かぬ。
故郷を焼かれ、何もかもなくして
そこから何を選び取るかは各々次第だった。
[リッターは語り続ける]
どいつもこいつも加害者で被害者だ―――
[燃える炎]
さて……と。
結局、教会の秘密は判らずじまいだったな。王さえも跪いた、と記された文書もあったし、相当なものなのだろうけれど。
そのうち、貴国の博物館に展示されることも、あるのでしょうかね?
ははは。
>>110
[ジーンの声に視線を上げる。
言わなければならないこと。耳を傾ければ、小さく息を吐いた]
…優しい、ならば、先生も優しかったです。
マコーレーさんも、コーネリアスさんも…
シャーロットさんも、ネリーさんも…
[その視線は空へと向けられる。
星も、月も、空の闇すらも見えない、空へと]
…ただ。
私の"欲"が疼いて…言葉をかければ心の内を話してくれる。
そういう人は、貴方だけだったのです。
[瞼を閉じれば、ゆっくりと顔を戻した]
ここで、ベテラン看護婦のエマさん出したかった。
だけど、アレなんだ。
全然伏線無いから無理なんだ。
…しょぼーん。
レベッカさんも出したかったね。
牧師 ルーサーは、隠し子 リッタ を投票先に選びました。
そうだな…
[幾分か沈んだ声が応え]
正しいも正しくないも全ては曖昧だ。
我は己の在り方もオマエの在り方も正しいとは言わぬが、
オマエに意思を預ける事に迷いは無い。
[けれど命を救われようとも未だ信念を曲げる気は無さそうで]
>>117
…ええ…そうなのかも知れません。
ですが、その手を伸ばす先を決めるのは…なんでしょう。
[瞼を開けば、その手にする拳銃を見やり]
…なんとも、難しい話です。
"人間"にも、"道具"にも…私は、なりきれませんでしたから。
[持ち上げられる様子に微かに目を細める]
いずれにせよ刻が来れば
死を持って展開を迎える。
私達に関係が深いのかは解らないけれど……
[リッタを眺め、すいと一寸目を細めた]
牧師 ルーサーは、見習い看護婦 ニーナ を投票先に選びました。
――もう宜しい、少佐。…
貴方は確かに…運命に足掻く人でありました。
〔口の中で呟くと、未だ遮蔽の陰にあって右腕を凪ぐ。
――鈍い光沢は爪牙〕
捌く者は決して、裁きを為すものではないのです――
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