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ああ、知っている。
あの貴族だろう?
[名前に頷き――そして]
―――敵国と?
それは初耳だ。
確かなのだろうな、否。聞くまでも無いことか。
そうか、あの貴族様がな。
[言うと本部との連絡を取り始める。
時間は然程かからない。
程なく情報は本部へ伝わり速やかに対処が為されるだろう]
[早急なる情報の伝達と対応を眺め]
金や権力に目の眩んだ上層部の中に、
あの貴族様と懇意なる者も居る筈だ。
だからこそ我の元に其の情報があるし、
鉄砲玉は少佐として赴任出来た。
つまりある意味では…
[一拍の間を置き]
――オマエは国に売られたと言う事だ。
……そうだな。
[ふ、と笑む]
煙たがられていたのも事実、
上層部から疎まれていたのも事実。
体のいい厄介払いだったということ。
構うまいさ、
ならば尚生き残らねばならん。
[眼を細め机を叩く。]
情報感謝するよ、ジーン。
ありそうな話ではあるが、
相変わらず上層部は莫迦ばかりと言う事だ。
…オマエが生き残り下手に上層部を叩いても潰される。
[窓際に歩み寄り窓を細く開けて煙草に火をつける]
前々から言おうか迷っていたが、
良い機会だから情報の序にひとつ助言しよう。
[壁に寄りかかり紫煙ごしにキャロルを見詰め]
オマエには可愛げが足りぬ。
[冗談か本気か真顔で告げた]
莫迦か、ああ、莫迦ばっかりだ。
そうして芽は潰されていく。
クーデターでも起こしてやるか。
[嘯き煙草に火をつけるジーンを眼で追う]
……助言か?
私に助言とはどういう風の吹き回しだか。
[笑っていたが、
続いた言葉に一瞬呆気に取られる。]
……は?
[眼を瞬かせ、まじまじとジーンを見た。
相手は、真顔だった。]
起こすなら我もひとつ手伝うかね。
[くつりと喉の奥で低く笑い
呆気に取られる様子を眺め]
社会の作る正義や綺麗事を述べたところで、
人の心は誘惑に弱く直ぐに流されるばかり。
そんな相手に正しい事を突き付け糾弾すれば、
煙たがられ疎まれるのは当然だろう。
[煙草の燃える微かな音が零れる]
確かに其れがオマエの持ち味であり、
部下が信頼を寄せる一因でもあるのだが、
オマエは何事にも真正面から向かいすぎだ。
我が女なら莫迦共の相手などせず手玉に取る。
欲望に忠実な莫迦共を篭絡するも其の容姿なれば容易かろう。
実力ある女が疎まれるのは詮無い話、
莫迦な男共はオマエが怖いのだよ。
…連絡が、遅くなりました…失礼。
〔不意に回復する声。〕
はは…我が侭が板についてこられましたかね。
私も此れから少佐と接触を取りに出歩いたとて、構いませんのに。
ユージーン――少し、聞いて戴きたいのですが。
…
……貴官が少佐と交渉を持つ気がおありなら、
それまでの時間…私はスペンサー少尉と
交戦状態を維持する用意もしておきましょう。
今更嘘が得意になるわけでもないので、
貴官が私を売ってみせて下されば、
ある程度動きが取れるやも――
ということなのですがね。
否、この状況ではオマエも忙しかろう。
[気にするな、と続け]
必要あれば手綱を引け、
我は何時でも相棒の指示に従う心算だ。
[続く言葉に僅か間が空き]
…少佐殿の真意は掴めぬし難しいところだ。
オマエが少佐殿の保護を求めるのであれば、
我は少佐殿の説得と保護に当たろう。
でなければ予定通り少佐殿には眠って貰う。
今宵はシャーロットを調べに行ったと言う心算で居った。
我は余りオマエを売りたくは無いが、
其の作戦に於いて必要なれば、
明日にでも少佐殿の耳に届けよう。
それは頼もしい事――だが。
[矢張りさっきの言葉が
どうにもキャロルにとっては驚きだったようで]
正しい事を正しいという事に
何の躊躇いが要るか。私はそう思うのだがね。
権力者や上層部は得てして腐っている。
[紫煙、ふわりと舞う。]
……手玉にな、それも1つのやり方だろうが。
どうにも私はそういうのが苦手だ。
というか、それは褒めているのか。
それともからかっているのか。
お前が私の容姿について述べるなどと思わなかったぞ。
[所在なさげに髪の毛を片手で梳く。]
……可愛げなど考えた事もなかった。
[最早クーデターすら遠い様子に瞬き]
威嚇して怯えさせるより、手懐けて飼い馴らせと言っているだけだ。
泣き落とすなり弱音を吐くなりせめて莫迦な男にも花を持たせてやれ。
正しい事を正しいと声高に叫ぶだけでは、
クーデターが成功したとしても何れ潰されるぞ。
[続く言葉に緩く首を傾け]
オマエの容姿の話なぞ一銭の情報にも成らぬ周知の事実だ。
態々言う必要も無いし自覚していると思っていたのだが…
[蜂蜜色の髪が揺れるのに眼を細め]
成る程、可愛げも多少はあるのか。
[煙草を持つ手に隠れる口許は微か緩んだか]
【――軍本部――】
…此処も、引き払う準備が始まったのでしょうかね。
〔上官が探索指揮を取っている以上、各所との細かな
連携は此方の責務であった。踏まれるべき手続きは、
後々誰も追及を受けることのないように。〕
――4番から7番弾薬庫として使用している、工場跡。
此れ等を空にしておいて下さい。
ある程度夜陰に紛れて、併し村内の動向に
注視している者には…勘付ける程度に。
木箱や瓦礫等、ある程度の遮蔽物は残しておいて下さい。
作業完了後は、誰も近づくことのないようにお願いを致します。
〔輸送隊への無線連絡。少佐の行方は、まだ不明の侭。〕
――見つからないというのなら…
接触場所を作って差し上げるのが、よいのでしょうから。
飼い馴らせ、
手なずけろか。
成る程取り込むのも重要か……。
しかし、馬鹿な男は好かん。
得意分野ではないし、立ち回る途中で化けの皮が剥がれそうだ。そうは思わんか。
[首を傾ける。髪が揺れた]
容姿等見ればわかるが
さして気にもとめん。
私は私だ。
[ジーンの口元が緩んだように見えた。
不機嫌そうな、
困ったような、
常のキャロルからは到底想像できぬ表情が浮かぶ]
誰に可愛いげがあると言うか、
……この馬鹿者が。
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