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墓守 ユージーンは、村長の娘 シャーロット を投票先に選びました。
そうだね。一理、ある。
軍歴のとぎれた後のことは、誰も知らないのだし……。
いずれにせよ、今ここで啀み合うこともないだろう。
今はどこか、屋根の下に行ったらどうだ。
…全く危惧した通りになるとは、貴官のほうが
預言者めくと思うのですがね。
〔やがてコーネリアスを連行しながら、そんな呟きを。
相手が事此処に到っても取り乱さないのは、
判っていたことではあるけれども〕
困ったはお互いさまです。…
ええ、…貴官が此方の世話ばかり
焼かずに済むように心がけましょう。
>>58
[彼の言葉に、ゆる、と首を横に振り]
折角だけれど、少し戻って休みたいの。
人狼が幾ら宵に紛れることが得意とは言え、
そう幾度も一夜の内に暗躍は出来ないでしょう。
せめて朝までで構わない、お嬢様と二人にさせて欲しい……
[そう告げては、返答も聞かず、
シャーロットの手を握ったまま屋敷へと向かい歩き出す。
薄暗い夜道、前が上手く見えなくて、幾度も転びそうになった。
そんな危なっかしい様子に、シャーロットは手を貸してくれただろう]
何、見られたのが我ならば最悪の事態では無い。
予言が当たるとなると我は即日眠る羽目に陥るかも知らんな。
[冗談なのか本気なのかそう言って
続く言葉に相貌が崩れそうに成り
人前故に慌てて隠した表情は――]
――恩に着る。
[ひとつ息を吐き]
ところでコーネの件は如何なったのかね?
〔やがてリッターが苦い煙草に噎せながら場を離れると、
蒼褪めたコーネリアスへと向き直る。合わせる視線は、
互いの立場を慮る其れで――如何にも遣り切れなかった〕
……。…
…少佐が、時間を下さいました。
参りましょう、コーニィ…
〔そして、暫し長き年月を見知る青年と名残を惜しむ
ひとときを過ごす。其処でどのような遣り取りがあったか、
また神に仕え子供達を慈しんで育った青年が、
死に際して取り乱したか否かは誰の知るところでもなく…
連行後の青年の処分は、決して
余人に委ねられることは*ないであろう*〕
それでは失礼します。
[急変した事態に意を口にする間はなかった。
去り際に一言だけ告げるとネリーと共にその場を去る]
私は、ネリーを信じます。
[その瞳に一点の曇りもない]
そうだね。今は……。とにかく、話はわかったから。
おやすみ。
[覚束ない足取りのふたりが闇に消えゆくのを見送ると、かぶりを振った。]
……どういうことだ?証拠もない、どころか、理由もない。ってのは。
>>65
……お嬢様、……
[真っ直ぐに告げられた言葉に思わず、
上手い返し方を思いつかず、黙してしまう。
少しの静寂。言葉の代わり、きゅっと彼女の手を握って]
私は――
ずっと自分を誤魔化してきたように思います。
何も感じない、何も思わない、そうやって嘘を吐いて。
でも真実を知るにつれて感情が膨らんでいった。
このまま何も伝えずに死ぬなんて、私は厭……
ネリーが、ユージーンを人狼とみなした理由さ。
物的証拠が残らないにせよ、たとえばアーヴァイン殿の殺人を目撃したとか……。
そういうものじゃないか?
それとも、僕のいない間に聞いていたのかな。
……
…此方にとって最悪の事態というのは、
ご理解戴けていますでしょうかね。
即日は是非に回避して下さるよう、
――切にお願いしておきますよ。
〔軍服の襟元へ指を入れて、…やがて大きく息を吸う。〕
…台詞が逆です。
〔微かに眉間へ皺を寄せた気配は、伝わっただろうか。
話すことを望んでいた青年について、尋ねられると〕
――苦しませずに、済みました。
…有難う…
〔ぽつと口にして、暫しの黙祷を捧げた〕
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