39 恋愛孤島
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用心棒 セロン
[暫し、寝台で休んでも、まだ、体のあちこちが鈍く痛みを訴えて来るのは、昨夜の舞か、それともバルコニーで眠ってしまったせいか]
[微かな空腹を覚えて階下に向かい、ふと掲示板の前で立ち止まり]
――！！？
何故、二人も…カーラ殿はともかく…。
[さすがに不審なものを覚えて…やがて考えるは大事な人がいなくなった彼女の*事*]
舞姫 キア
[ゆっくりと日は傾き静かな風だけが当たりを包む。立ち上がるとパンッと頬を両手で叩く]
落ち込んでも何もはじまらないぞキア！ジプシーの娘がそんな弱気でどうする！
[自分自身に気合を入れると屋敷へと戻る。悲しむのは後、まずは己のすべき行動をするのみ、と駆け出す。行動したものだけが真実をつかめると心に刻み、会う人会う人に聞いて回る。何か伝言を預かっていないかと]
【赤】 領主の娘 ゲルダ
皆様の動きが小さくなってしまいましたね…。
これは…もしかして不審に思われすぎてますでしょうか…？
/*
今まで物凄い勢いで寝てました(汗)。
領主の娘 ゲルダ
[ゲルダは仕事の合間を縫って、談話室のピアノの前に座った。
窓を開け潮風を招き入れる作業が必要なのは遊戯室や書斎だけではない。いまや一号室だけでなく三号室までもが無人であり、あれだけ相部屋をお願いしていたのだが、残すは九号室のみ]
……淋しくなってしまいましたね…。
[ぽつりと呟き、鍵盤に指を置く。
ショパンのエチュード第3番ホ長調op.10-3。
そのかつてないほどの美しい旋律が、物悲しげに、屋敷の中だけでなく外にまで薄く薄く伸びて行く。やがて島全体を包み込むように]
【墓】 族長の息子 ポール
[部屋でのトレーニングを終えて厨房へ。冷蔵庫からミネラルウォーターを取りだし、レモン汁を絞り蜂蜜を入れてドリンクを作り、リビングスペースへ。ドリンクを飲みながらメインモニターに映し出される屋敷の様子を見ているが]
やっぱり僕たちの姿も撮られてたんですよね、うぅ……恥ずかしくて顔から火が出そうです。
[別にやましいことをしていたわけではないが、キアとのことをいろいろ思い出すと、気にならないと言えば激しく嘘になる]
花売り シリル
─自室─
う…暑…寒…
［ベッドからゆるゆると起き上がると、壁伝いに歩き、部屋備え付けの水道口でコップ一杯の水を一気に飲み干した］
……最悪。
薬貰った方がいいかな…？
［ふらふらとそのままテーブルまで行くと、メモを書き、部屋の前に出して置いた］
うぁ…キツ…
［痛む頭を押さえつつ、ベッドに*倒れこんだ*］
舞姫 キア
[美しくも悲しげな音色に誘われるまま階段をあがり音のするほうへ]
こんばんわゲルダさん。
[その瞳に静かな光を宿しピアノの傍に立った]
【墓】 族長の息子 ポール
[やがてモニターに映る談話室のゲルダの姿に]
ゲルダさんは全て知ってたんですよね……
[信じていた人に騙されてたことに、ショックを隠しきれない。だがピアノを弾くゲルダの淋しそうな表情は、とても演技や演出には見えず]
……
[少しだけモニターの音量を上げて、ゲルダの奏でるピアノの音に静かに耳を傾けている]
領主の娘 ゲルダ
[人が近づく気配をそのままに、名前を呼ばれても振り返ることなく最後まで一曲弾き終えてから]
……こんばんは、キア様。
何かご用命でしょうか？
[椅子の横に立ち上がると、礼をしながらいつも通りにこやかに挨拶。言葉とは裏腹に、「キアの聞きたいことは分かっている」と、そう思わせる穏やかな表情からは、逆にそれ以外のことは何も読み取ることはできないだろう]
【墓】 自警団員 ボールドウィン
［戻って来てシャワーを浴び、厨房でカレーの仕込みを始める。
玉葱を炒めたり、手羽先を軽く焼いたりして、ぐつぐつことこと…］
芸術家 ゴドフリー
[身支度を済ませて広間へ向かう途中、掲示板に貼られたッメモに足を留めて]
……え……？
ポール君まで？また…？
シィちゃんも体調悪いみたいだし…
[また島を離れた者がいるという事に驚きを隠せないまま呟き、何かを考えるように目を伏せながら投票用紙だけは受け取る。広間へ向かうとナタリアが転寝をしていて。]
…おやおや…。
[小さな笑みを浮かべて邪魔をしないように抜き足で広間を出ることにして、戻ってくるころにまだ寝ていたら部屋まで誘導するのかもしれない。ピアノの音を聴きながら厨房の裏口へ行って描き掛けていた絵に再びチョークを*走らせた。*]
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