39 恋愛孤島
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墓守 カーラ
はい…いってらっしゃい…ポールさん。
［ポールを見送り、自分は適当な椅子に腰を下ろしてヨーグルトがけのドライフルーツとシリアル、ミルクティをバジルにお願いする］
［まだそわそわとマントの裾をなおしたり、髪の毛を気にしたり］
［注文したものを運んでくれたペネロペーに礼を言い、シリアルを口に運ぶも、心ここにあらずといった風情で］
…いい天気で…よかったです…。
自警団員 ボールドウィン
［黒地に薄緑の葉をプリントしたシャツに、深緑色のカーゴパンツ。
長い髪は１つにまとめて。
窓からの日差しは暖かく、目を細めて伸びをすると広間へと。］
おはよう。
良い天気になって良かったな。
［カーラの姿に笑いかけ、自分も軽い朝食をとる。］
墓守 カーラ
［ボールドウィンからかけられた声に一瞬驚き、その人を見上げて］
あ…おはようございます…。
…本当に…言いお天気ですね…。
海も…綺麗に見通せる…でしょうね。
［恥ずかしそうに自分のシリアルの皿に目を落として食べかけの朝食の続きをとりはじめた］
歌姫 ナタリア
[此処にきてから時がゆっくりと流れているような気がする。
ぼんやりとそんな事を思いつつベッドから身を起こした。
大浴場の広い湯船で身体を清めてから黒のキャミソールにデニムのミニスカート、白いレースのカーディガンを纏い書斎に足を運ぶ。]
凄い数の蔵書……。
[本棚にずらりと陳列されている本のタイトルを目で追う。何やら怪しげなものもあるようだがそこは通り過ぎて、『ファントム』という題の小説を手に取る。]
オペラ座の怪人…エリックの物語だったかしら。
[何をしていても音楽から離れられない自分に苦笑しつつも、読んでみたかった本を見つけた喜びが勝り、書斎の椅子に座りその本を読み始める。]
墓守 カーラ
［シリアルを食べ、ミルクティを飲み終わり。あとから食べ始めたはずのボールドウィンが先に食べ終わり、待っていてくれたことに気づいて］
あ…お待たせしました。
…そろそろ…時間ですね…。
自警団員 ボールドウィン
[キーを借りておいたカートのエンジンをかけ、ハンドルを握る。
まだ朝方の清々しい空気の中を小さな車は走り、海岸線はすぐに見えてくる。]
あぁ、あの船だな。
[船着場に停泊してある遊覧船を指差して。]
領主の娘 ゲルダ
[空気の入れ替えのため、二階に上がりまずは今や娯楽室となった主寝室の窓を全開にする。心地よい潮風が室内に舞い込み、あっという間に淀んだ空気を一掃してくれた。見下ろせば、イベントの賞品として用意したグラスボートが桟橋に。それに向かう人影も小さく見えて]
そろそろ出発なのかしら？
楽しんで来られると良いのですけれど…。
[視線を上げると、遠く霞むように水平線がひたすらに広がる青い世界]
白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ
[揺れる瞳に、しばし一羽の白い鳥を映し]
……さあ、次……。
[くるりと踵を返すと、副寝室へと]
自警団員 ボールドウィン
[船長に声をかけられて返事を返すと、
カートから日傘を出して片手に下げ、先に立ってボートに乗り込む。]
多少揺れるから、足元に気をつけてな？
[手を差し伸べて、船内へ導く。]
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