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[ゆっくりと走らせていたが、さすがに人の足よりは早く距離もそう長くはないため、あっさりと正門前に到着する。門は既に開け放たれていたため止まることなくくぐりぬけ、噴水前のロータリーを回って屋敷前に横付けした]
さすがにこれだけの荷物だと、横からの突風が怖いな。
[呟いて、玄関を開けさせると荷物をホールの一角に運び込む]
あまり部外者が増えても良くないが、もう一人執事あたりを雇っておいても良かったか?
[久しぶりに、重い荷物を持って往復しながらブツブツ]
[白いワンピースを風になびかせてゆっくりだがしっかりとした足取りで屋敷を目指す]
素敵なところね〜。
[と思いっきりリフレッシュしていると後ろからカートの近づく音が聞こえてついでに会話も聞こえてくる]
飛び降りるなら怪我しないようにね〜
[そんなことはしないでしょうけど、と歩きながらすれ違う瞬間に声をかけた]
[荷物を運び終えると、玄関口で待機するゲルダに一言声を掛けて]
それでは後は頼むぞ。
儂は他の客人を迎えに行ってくる。
[再びカートを運転し桟橋へと向かう。途中ゆるゆるとカートを走らせるゴドフリーたちや歩くキアとすれ違いながら]
後はメイドに任せてある。
ごゆっくり。
歩きながらカートにも乗る僕は二倍お得!
[...は妥協案として、カートの中で足踏みを始めた]
……。
………。
…………。
[だがすぐ怪訝な表情となり、横行くキアに首を傾げる]
…疲れませんか?
[周りをキョロキョロ見ては運転しているゴドフリーの動きを注視、周りをキョロキョロ見ては運転しているゴドフリーの動きを注視をくり返すが、やがて今気付いたかのように]
カートって…
思ったより遅いんですね。
あら?疲れないわよ〜。このくらいで疲れてたら仕事できないもの。
[屋敷が見えてこればお先にね〜と駆け出す。今なら遅いカート。走れば勝てるだろうか]
あっ…。
[主はもう屋敷へとたどり着き、そして戻って来たらしくすれ違って行った。
二人の声を思い出す]
確かに…飛び降りて走った方が速いかもしれない。
[じっとゆるゆる通り過ぎていく地面を見るが、二人して怪我しないようにねと付け加えるものだから、今降りたら怪我をする気がしてならなかったらしい]
そうなんですか?
じゃあいつもはもっと疲れるお仕事をなさって…ああっ!
[あと少しで屋敷という所でキアが駆け出すと、ぐいぐい離されて行く。
悔しげに拳を握り、飛び降りはしないものの、ふとゴドフリーの言葉を思い出す]
…確かに僕はお世話すると言いました。
だから運転…は今回はしないとしても、お手伝いくらいはしましょう!
[確かそこを押すと発進したアクセルを踏む側のゴドフリーの足を、ぐいぐい押してみた]
[一定の足音のリズムが鳴るカーと内でチラリとチャールズを横見し]
時間軸に縛られていては真の芸術を楽しむことはできない。
自分で動かずして景色が流れていく贅沢を長く味わいたいからね。ホラ、満喫する。
[緩く口角を上げて結局スピードは上げないまま、
駆け出すキアの背を小さく手を振って見送り]
白く棚引くドレープと採れたての果実のような髪色。
さながら*09西表山猫*のようだね…いい詩が書けそうだ。
[のんびりと呟いていたが、チャールズに足を押されると連動でアクセルを踏み込み]
おお?
[急発進するカートに僅かにだが動揺が声に浮かび]
お嬢さーん、急いで逃げなきゃ轢いちゃうよー?
[ブレーキを強く踏み込みながら前方の相手に呼びかけた]
え・・・・って!?
[振り返れば急激にスピードアップして迫りくるカート。冗談じゃない、と走るスピードを上げるが目の前には噴水があってとっさにパッと脇によけた]
[途中ヘクターのカートに抜かれたがそれでも客の中では一番乗りで屋敷に到着。
体力も全然余裕らしくゲルダに]
貴女がここのメイドですね?俺、今日から1週間お世話になるテリー・デュランって言います。どうか宜しくお願いします。
[と、爽やか笑顔を向けている。流石にいきなり撮影(犯罪です)とかはしない様だ…走った事で少しは煩悩が昇華されたのかもしれない]
[桟橋へと戻りカートを停めると、ちらりと屋敷のほうを振り返る。ちょうどチャールズに足を踏まれたか、いきなりスピードを上げた様子のカートに]
…大丈夫かね?
カードレールはないものの道の片側は緩い坂だ。
…まぁ横転でもしない限り怪我もないか。
ハマナス畑に突っ込むことになるくらいだな。
[呟くと船に向き直り、続いて降りてくる人影を*待っている*]
うーん…
[芸術に関するゴドフリーの物言いに、感じ入ったように瞬く]
あなたはとても、感受性の豊かな方のようですね。
見える場所が変わろうと、感じたいのはこの乗り物のスピード感であり、満喫したいのはカートの速さ、真の芸術や今の状況の贅沢については、考えもしなかった僕とは大違いだ。
詩?
[つられて猫のように駆け出したキアの、離れても目に鮮やかな揺れる髪色を眺めるが]
おお〜
[カートの急発進に大喜びで、やはり芸術を楽しむどころでは無いようだ]
その調子!轢いちゃ駄目ですけどその調子ーっ
あっ、い、いらっしゃいませテリー様。
[最初の客人に相手から先に声を掛けられてしまい、慌てて返事をする]
私はこのお屋敷のメイドのゲルダと申します。
よろしくお願いします。
[僅かにテンパりぎみの上ずった口調で自己紹介をして、90度に近い角度で礼をした]
[なんとか屋敷の中に飛び込むと息をつく]
はぁはぁ・・・・。いきなり轢かれそうになるなんて、本当に運使い果たしたかしら・・・・。
[足痛いわ、と軽くかがんでさするとしゃんなりと立ち上がりこんにちわ〜と声をかける]
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