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[星の砂を小瓶につめてご機嫌に砂浜をはだしであるく。と顔を上げるとなにやら新しい船。あら?と足を向ける]
新しいラッキーさんがいらしたみたいね。
[こんばんわ、と船の近くにいた人々に挨拶をする]
ひぇ〜!!ナイスミドルの髭亡霊が喋っ…っべ…べ…ナイス…ミドルの…髭…?
[声のする方にくるりと振り向き、確認するかのように、男の足元を見遣る。]
あれ…?足、あるじゃん…。
[当然生身の人間なので、足はある訳で。
もしやと、確認するように、ゆっくりと視線を下から上へと移動させていると、男の口から聞きなれた名前を耳にする。]
ヒルダ?って…おじさんもしかして…
[と、言いかけた時に目の前の男の名を耳にして]
あー!!やっぱりヒルダが言ってたナイスミドルの髭オヤジの、金持ち地主のヘクターさんですね?
初めまして!わたし、ヒルダの代理でこの島に訪れました、レリアって言います!
えぇ、仰る通り招待客ですよ?
[うんざりしている様子など、殆ど目に入っていない様子で、にこにこと満面の笑みを浮かべながら、ヘクターを見上げている。
その直後、ヘクターの背後から聞こえてきた新たな声に、僅かに眉を顰めながら上体を傾けて]
こっこんばんは…お化けじゃ…ないわよね??
[お嬢さんという言葉が、彼女を子供扱いしての言葉だとは気づかない様子で、伺うような眼差しを少年にも向けた。]
[口篭るヘクターを、観察するように見つめ]
お化けじゃないようね…。じゃぁ自己紹介しなくちゃ!
あ、わたし、ヒルダの代わりにこの旅行に参加することになった、レリアって言います!よろしくね!
あ、これでも立派に成人しているので、そこの所を間違えないように。
よく間違われるんだよなぁ…。困った事に…
[最後は目の前の二人に釘をさすように呟いて。ペコリとお辞儀をした。]
―灯台最上階―
いい風…。
[島に一歩足を踏み入れた時から、街のものとは違う空気を思うさま吸い込み続けてきた。
だがこの高い塔の空気の味も風の匂いも、より一層素晴しいもののように感じられ、きちんと整えられた髪が少し強い風に吹きすさんでもちっとも不快ではない]
あ…何か音楽が風に乗って聴こえてくる。
これはヴァイオリン…?花のワルツだ。ふふ…。
[世界を独り占めしているかのような景色の中、聴覚は敏感に微かに空気を伝わる楽曲を聞き逃さなかった]
[砂浜で日頃の準備運動とばかりに適度に汗を掻いたところで、吹く風の冷たさに軽く身震いを覚え]
……そろそろ戻るべきか。
[行って空を見上げ、常ならば見えぬその星の瞬きに吸い込まれそうな思いを覚えたが、頭を振りもって来ていた小さな鞄をひょいと拾い上げ、船着場へと歩を進める。
暗闇の中、明かりもなしに歩くほど馬鹿ではないと、昔の自分を哂いながら
ふと視界に入る数人の人影に、こんなところで何をしているのかと一瞬戸惑いを覚えつつ]
こんばんは。
見ない顔だね。
[いや、私が一人で居過ぎるのか。と思い直し]
……こんな所に居て寒くないのか?
[言って吹き付ける潮風に眉を顰めた]
ナイスミドルの髭オヤジの金持ち地主……。
[褒めてるんだか貶してるんだか良く分からない。軽く頭痛を覚えこめかみに指先を当てながら]
なるほど、代理。
良くご両親が、こんな辺境への一人旅を許可してくれたね?
まぁこんな暗いところで立ち話もなんだ、カートを用意してあるのでまずは屋敷に向かうことにしないか?
荷物だけ預かって客人同士歩いても良いし、全員でカートに乗っても良い。
この人数ならば問題なかろう。
どうするかな?お嬢ちゃん?
……成人してる?
[最後の言葉にぱっくりと口を開けてレリアの姿を凝視している]
[ヘクターが口ごもるのを不思議そうに見つめ、レリアの伺うような視線に気付くと]
こんばんは。
お化けじゃないよ、ほら。
[足をぶんぶんとふって、砂地で軽くジャンプ]
[膝を軽く曲げ、視点を下に落として]
へえ、お嬢ちゃんも招待客なんだ。僕はポールだよ。よろしくね。
[成人してる、と言ってたような気がしたが、冗談だよねと聞き流した]
いつ聴いても、ダンスしたくなっちゃう曲だよなぁ。
…あの広〜い広間ならともかく、ここじゃ狭いけどさ。
[代わりに見晴台から身を乗り出し、眩暈を覚える程度には十分遠い地上を眺める]
ほう…。
ふ、ふふ。
ふふふふふ…
[突如として身を震わせ始めたチャールズは、高らかに叫んだ]
[近づいてくるプリシラに視線を移して]
あ、昨夜の、ケヴィンさんのお知り合いの方ですよね!
そういえばそろそろ寒くなってきましたね。
お屋敷の美味しい料理でもいただきながらお話の続きを……
ふっ…思わず若さゆえの衝動に負けて、無茶してしまった。
まだまだだなあ。
[むしゃくしゃしてやったが反省はしない。
そしてその豆粒を、よくよく見てみれば]
ムッ。
船着場付近の豆粒ってことは…さては新しいお客さんだな?
よーし、お出迎えしちゃうぞ〜
[いそいそと灯台の階段を降りていくチャールズの目に、屋敷横に付けられたままの赤いゴルフカートが目に映り、ニヤリと笑む]
…運転して行っちゃえ。
[カーラの念押しに真面目な表情になって]
わかりました。
困ったことがあったら、遠慮なくお願いしますのでよろしくお願いしますね。
[真面目な顔のまま]
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