地池「おはようございます。地池です」
「まだやってるんですか」
地池「なんかちょっと気に入ったのよ」
「あんまりやりすぎると地池さんに怒られますよ」
地池「怒られるかな？」
「怒られます」
地池「…怖いわ」
「初めからやらなきゃいいでしょうが」
地池「どうすればいいのかしら」
「とりあえずその”地池”ってのをはずせばいいんじゃないですか」
地池「ダンディズム」
「はずす気はないんですね」

「ついに見つかってしまいましたよ」
地池「こんにちは、地池です」
「まだやりますか」
地池「でも騙されたの一人いたわよ」
「僕もびっくりしてます」
地池「私の努力も無駄ではなかった」
「努力だったんですか」
地池「でも見つかってしまったら自由にできなくなるわね」
「そうっすね」
地池「私たちから自由を奪ったら自由しか残らないわ」
「しっかり残ってるじゃないですか」

【荻原圭一＝主催者考察】
最初に役職から考えた。
俺たちは役職希望を出せなかったが、主催者なら「絶対自らの役職を選ぶ」と俺は考えている。
なぜなら、引いた役職によっては最後まで、遊べないからだ。

共有者だった地池と赤目は除外だ。
最高の人狼ゲームを味わうのに、自ら確定白を選ぶとは思えない。
襲撃に合いやすいのが見えているからだ。
同様に襲撃を受けやすい占い師、ロラされやすい霊能者狂人も除外。

また、それらを騙ることもしねえし、、狼に勝敗をゆだねがちになる狂人もしねえだろう。
狩人も灰狭めにＣＯさせられりゃ、途中退場は余儀ない。
これで田村・日辻・島・峰倉も消える。

なら奴が選ぶ役職は、狼か素村の２択。
候補は以下８人に絞られる。
成田・佐藤・西園寺・荻原・水上・めらんこ・鳴瀬・七星

次は、個別に行動を見る。
最初に出てきたっきり、ゲーム開始までだんまりを決め込んでいた「めらんこ」は違う。
「謎の男」なんていう派手な演出をかますような主催者だ。
自分の選んだ他参加者と、多少なりとも交流を持とうとしないわけがない。

主催者が出遅れるとは思えないので成田も違う。
生き残りたいなら、自吊りを容認した水上と佐藤も違う。
文化の違いに戸惑う西園寺と鳴瀬も「いろんな場所からＰＬを集めてきた主催者像」とはブレる。

残ったのが荻原・七星。
このふたりで迷っていたんだが。
さっき、ふと気づいたんだ。

「荻原って病院行ったよな」
「あれ？参加者ってログアウトできねえんじゃなかったっけ」
「てかサイバー空間で、なんで蜘蛛にさされるよ」
「もしかして荻原、別の場所にいるんじゃね？」

これが決定打だった。
間違いない。
荻原圭一こそが、このふざけた「ＧＡＭＥ」の主催者「謎の男」なんだ。

折り目正しい席空き理由が、でかい尻尾だったってわけだ。
まったく、自分の鋭さに惚れ惚れするぜ。
この騒ぎが終わったら、俺、探偵やるんだ。

バーチャル蜘蛛に刺されてバーチャル病院に行ったのかと…。

うふふふふ。

主催者側の参加者が1名だって、誰が決めたのかしら？

つまり、主催者の一人は毒蜘蛛であると…

流出！　Ｗ．Ｄ．近影

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