377 劇団人狼ズ、旗揚げ公演村
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ニコラス
どうしよう。どうしよう。
また殺人事件もどきのやり直しとか嫌だし。
多分、宇宙何とか条例にも、違反してる気がする！
そこに一般の地球人を……。
よりに寄って。
ブライアンみたいな人を巻き込んでしまうなんて。
アリシア
えと。お願いします。
[樽の中に入ると、クリストファーの腕に縋るように立った]
少し……狭いですね。ブライアンさん辺りなら、一人でも狭そうですけど。ふふ。
ニコラス
わ、かった。
……ん。
こっちかな、いや、こっちから来たっけ。
光、だ！
洞窟の口はまだ閉じて無いっぽい。
先が、……元のキャンプ場
だと良いんだけど！
わ
[洞窟を出た、と思った所でつまづく。手をつないでいたブライアンを巻き込んで丘を転がる。]
クリストファー
はは。ブライアンじゃ一人でも無理かもね。
アリシア。
もうお前離れ離れになっちまうのが嫌なんだと。一生離さねーよと。
[樽に立ったまま抱きしめる]
アリシア
え！？
[抱きしめられると、顔を伏せた]
その、嬉しいんですけど。
なんだか、クリストファーさんじゃないみたい。
[照れ隠しにきゅっと抱きしめ返し、肩口に顔を埋めた]
ニコラス
わあ、……ぁ ッ
落ちた。
目が、回った ね。
[真っ赤になって、ブライアンにぎゅっとしがみついた。]
…………。
心臓の音が聞こえる。
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