377 劇団人狼ズ、旗揚げ公演村
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【独】 ブライアン
どんな時でも食べることは忘れない。
そんな男ブライアン。
食べ終わったら、死体を調べに行くこともやぶさかではないが、骨格の男女差なんてわからないので意味がない。
そんな男ブライアン。
ニコラス
……うん。
女の子独りは危ないから、その方が良いよ。
[首を振ってから、ナタリアを見上げて微笑んだ。]
かすかに天井の方で、時々響く音が、
アリシアの言う風の音なのかな？
………、
カレー、美味しい ね。
アリシア
落ち着いてるように見えるのでしょうか…。
これでも、少しは怖いと思ってますよ？
お向かいに住んでたはずのモーリスさんが、もう亡くなってただなんてショックだったし。
あ、私もカレーいただきます。いつ出られるかわかりませんし、体力は付けておかないと。
ナタリア
そうね・・・。
この調子じゃこれから何があるかわかんないし、無理してでも食べておくわ。
時間の感覚があんまり無いんだけど、少し休んでから行くのには賛成よ。
アリシア
あのう……人がいなくならないように、円陣を組んで座るとかどうでしょう。
後は移動するときに固まって移動するとか、手を繋ぐとか。
ケネヌさんが例え襲ってきたとしても、これだけ男の方がいるんですもの。
ナタリア
ナタリアの言う通り、円陣の形になって休みましょうか。
私も少しは起きているから、疲れてる人は先に休んでね。
アリシアの聴いた音がケネヌのイタズラの仕掛けだといいんだけどね…。
ニコラス
モーリスさんとお向かいって事は、
アリシアは元は、ケネヌのご近所さんなんだ。
[カレーを食べ終えて両手を透かし見る。]
何時の間にか、人が消えてたりするから。
顔が見える円陣や、固まっての移動は良いかもだね。
……後は、私達が知らず、幽霊になってないと良い。
アリシア
クリストファーさんったら、そんなたいしたものじゃないですよ。きっとみんなも聞こえるはずですし。
[笑って、クリストファーの肩を叩いた]
ああ、ニコラスさん。そうかもしれません。最初の取引は近くの喫茶店で手渡しでしたから。
どこに住んでる、とかは言わなかったんですけどね。
私はまだそんなに疲れてないから…まだ起きてますね。
クリストファー
こうやって座ればいいかな。
[車座に並びだす一同の方へ座りなおし]
なんか可笑いな。
一昨日まで、知らなかった人たちと、こんなところで、こんな風に。
[緊張の糸が解けて小さく笑う]
ナタリア
ちょっと、テリー！？
どさくさに紛れてなにやってんのよ！
はぁ…、起こすわけにもいかないし、しょうがないわね。今回だけだからね。
［諦めた顔で溜め息をついた］
ニコラス
幽霊は、うん…。
強い心残りがあるもの──だよね。
生きてる事そのものに未練があって、死んだ事に気付かない人の話って、ケネヌの小説にあったじゃない。
それを思い出しただけ。
………、
テリーってmixyのキャラそのままなんだねえ。
ナタリアは気を付けて？
ナタリア
そう言えば、クリストファーはみんなと会うのは初めてなのよね。
ま、こんな状況なんだし、お互い気を使わないで行きましょ。
顔色悪そうだし、遠慮せず先に休んじゃいなさいよ。
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