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[ 自室で鏡を見つめる。だが、鏡は部屋とローズマリーを映すのみ。やがて聞こえてきた物音……それが何を意味するのかは考えずとも分かった。
手で顔を覆い…机に突っ伏す。無力感が苛む。何もできなかった自分への怒り。唇を噛み、机を何度も叩く。]
大口叩いておいて、これかよ……
何なんだ、あたしは。何で……
[ 涙が溢れる。堪えようとして、しかし、流れ落ちる。
押し殺した嗚咽が、一人の部屋に静かに響いた。
誰も訪れる事が無ければ、やがてそのまま眠っただろう……*]
[椅子が蹴られる音。僅か呻く声。その瞬間を見ることが出来ずに、目を閉じた]
……デボラ婆!
[手を出しかけた。反動で揺れるその身体を、抱きとめに行きたかった。しばらく、揺れが収まるまで、地に足を縫いつけ続けた]
なんで、どうして。
[ラッセルに手伝ってもらって、デボラの身体を下へ降ろす。吊った筈の顔は、穏やかだった]
婆さん……。
[土をほり、穴に身体を埋める間も、表情はなかった。涙の流れた跡。時折、地面を叩く拳。押し殺す嗚咽]
――――。
[いつの間にか意識を無くしたらしい。眠りながら泣いたのか、頬が濡れている。寝不足で頭が痛い]
お婆さま、どうなっちゃったのかな…あのまま……?
[あの場所から逃げ出した自分には、何もわからない]
ラッセルさんに…みんなに、逃げ出したことを謝らなきゃ――
ああ、そうだ。ローズマリーさんに、お話を…!
[何かわかったかもしれない。誰かが起きているかもしれない。そう思い、部屋から出て行く]
大丈夫。だいじょうぶ。
何があっても、何を知っても、もう、泣き叫んだりしないわ。
[何かが起こったのならば、それは自分が手を下したも同じこと。泣き叫んだりは、しない。昨夜の決意を胸に、少女は階段を下りていった**]
[一旦自室に戻って、煤けたバックから、古ぼけた布に包まれた何かを取り出す。布をぱらりと開くと、そこには鈍い光を放つ鋭い刃があった。]
……行くか。
[もう一度その布で刃を包む。
部屋を後にし、広間の前を通り過ぎると、雨に濡れ憔悴しきった顔のグレンとすれ違う。そこで、一言二言言葉を交わした。]
……おいおい。婆さん埋めちまったのかよ。
それじゃ俺が見られないじゃねぇか。
[目に非難の色を滲ませ、グレンがこちらの顔を見る。それに対して苦い顔で笑って見せた。]
…そうだな、俺のやってる事は死人に鞭打つ行為かもしれん。
早く安らかに眠らせてやりたい、そう思うお前の方が…正常さね。
だが、これが俺の役目だ。
[自嘲気味に笑いつつ、グレンの肩を軽く叩くと、集会所のドアを開けて、雨の降る中に歩いて行った。]
[冷たい雨が全身を濡らし、体温を奪っていく。だが、その歩みは酷くゆっくりで、時々止まったりもした。時間的にはデボラが集会所を出て行ってからそれほど経っていないのだが、すでに何時間も経ったような、奇妙な感覚だった。]
…らしくねぇな。
[ふぅと息を吐くと、脳裏に、町で元気そうに皆の世話をやく老婆の姿が浮かぶ。軽く頭を振り払ってその映像を消すと、処刑台の方に歩いて行く。]
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