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農夫 グレンは、おまかせ を希望しました。
[少し大きめの麻袋を両手に提げて、ドアを開けた]
ちわっす。
…………。なんだ、アーヴァインの野郎いないのか。呼び出しといてこれかよ。
旅人がやられた、ねぇ。おおかた野犬にでも襲われたとかじゃーないの? 畑の世話とか色々あんだけどな、こっち。
[つかつかと広間にやってくると、麻袋をテーブルの上へと置く]
[窓際に座る男に気付くと、帽子を少しあげて声をかけた]
あんた、新入りだな。
ま、こういう田舎だからさ。よそ者には今回の事件は居心地が悪いかもしれね。
俺はグレンってんだ。
[人懐っこい笑顔を見せると、麻袋からいくつかの野菜を取りだした]
さてと、昼飯昼飯。
5人目、老婆 デボラ がやってきました。
老婆 デボラは、おまかせ を希望しました。
やれやれ腰が痛いわい。
こがいなババまでこったら遠い場所に集めよってからに。
[老婆は曲がった腰を拳で叩きながら集会所のドアを開けた。見れば。窓際に余所者の男一人。]
あやつはこのババの腰をさすってはくれんじゃろうのう…。
[呟くと壁側に置いてある長椅子に腰掛けた。]
おおイタタ…。
6人目、鍛冶屋 ゴードン がやってきました。
鍛冶屋 ゴードンは、村人 を希望しました。
おい!
なんだこの招集状は!?
俺を疑ってるのかアーヴァイン!
怪しげな鏡なんぞ出しおって、いったいどういう…!!
[騒がしく入って来た男は、長椅子に揺られる老婆の姿に声を止めた]
[そっと老婆を覗き込み、寝息を確認すると安堵の表情を浮かべる]
やべぇやべぇ。起こしちまうとこだったぜ。
にしても、デボラさん、またこんな所でうたた寝かよ。
いい歳して、風邪でも引いたらどうすんだ。
ったく。なにか掛けとかねぇと…
んー。ま、こんなのでもないよかマシか。
[男はソファの背にあった飾り布を、老婆の膝に掛け…窓辺の男に気が付いた]
新入りって、此処は刑務所かよ。
……って、似たようなもんか。
俺もあんたも、容疑がかかってるみたいだし…な。
俺はギルバート。
[にやりと笑い、自分もまた名を名乗る。
料理ができるらしいグレンを暫く視線で追い、その後に再び窓の外へと。]
[その後、グレンに続くように召集された面々が集い始める。
老婆の呟きは聞こえなかったが、腰が悪そうな様子を横目で見て]
(若い女の腰なら、擦ってやるんだが…な。)
[自分から話しかけようとはせず、新しい煙草に火をつける。
それを幾度か吸った後で、騒がしい男の声が聞こえ視線を移す。]
……嗚呼。
飯なら、さっきグレンって奴が……
しかし、こんな婆さんにまで容疑がかかるとは…な。
俺を疑うことといい、自衛団の考えはよく分からん。
[短くなった煙草を外に放り捨て、窓を閉める。
そして、長椅子で眠っている老婆に近づきながら]
しかし、こんな婆さんにまで容疑がかかるとは…な。
俺を疑うことといい、自衛団は何を考えてるんだか。
どうせ疑うなら、若い女にしろよ。
一つ屋根の下で時を同じくするなら、若い女がいい。
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