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たぬー。
と言うわけで、純情な僕は出るに出られなかったわけですが。
今回の再々戦のおかげでbibiさんとめいしーさんと白犬さんのイメージ画像が更新されたのが、一番の収穫でした。
ああ、後あさくらさん信者になったこともか。
華狼旅館のそう遠くない場所に、密かにその滝はあった。
ごうごうと音を立て落ちる水の音に、
外界の音は全て遮断され、蝉時雨すら届かない。
飛沫を受け、長身のすらりとした姿が浮かび上がった。
その影がそっと首を傾けると、首筋からほのかに血の香りが。
甘い甘い、血の香。
「増子ちゃん、きたの?」
澄んだ声音に、増子は足を止める。
そのまま、その美しい体躯を眺め、目を細め頷き、
長身の主…香坂可憐に歩み寄った。
「可憐…さん」
「…!?泣いてるの?増子ちゃん。大丈夫よ…アタシが」
可憐が増子を抱き寄せようとした刹那、可憐の全ての動きが一瞬停止した。
可憐が視線を落とした先。
胸に生えた、一本のナイフ。
緋い血の華が、ゆっくりとその豊かな胸に広がり始める。
骨の間に滑り込んだナイフは、その急所を確実に捉えていた。
「ア…ッ…、ど…して」
増子は僅かに首を傾けると、無言で新たな涙を流す。
新しいナイフを取り出すと、一本、また一本。
柔らかな肌を切り裂き、突き刺し、新たな血の華を咲かせた。
「何故?」
涙を流しながら、ふぅわりと笑う。
「必要だったから」
岩場にもたれかかった可憐の唇に、増子はそっと口付けた。
ペロリと唇を舐め、その血の味に嬉しそうに笑う。
「真白ちゃんが、待ってる、よ」
そう言うと、すうっとまた肌を切り裂いた。
「大丈夫。顔は切らない。勿体無いもの」
そこかしこに流れる血を舌で拭うが、
赤い華は後から後からあふれ出る。
ごうごうと滝の音は、くすくすと笑う声を掻き消した。
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